『肉極道』のネタバレ(漫画)!第3話と第4話の見所は?

今回は「森尾正博 原作 佐々木善章」先生の『肉極道』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『肉極道』はこんな漫画(あらすじ)

“肉食堂あさくら”を亡くなった祖父から引き継いだ浅倉まなびだったのですが、調理経験の少なさからお店には閑古鳥が鳴いてしまいます。

困り果てたまなびの前に肉の知識が豊富な肉極道が現れました。

まなびの調理方法の間違っているところを次々と指摘する肉極道は、定期的に店へやって来るようになります。

スパルタ教育を受けて少しずつ成長するまなびだったのですが、肉極道の要求するレベルは遥か高いところにありました。

肉極道の力を借りたまなびは食堂を繁盛させることができるのでしょうか!?

お肉の美味しさをユーモアたっぷりにお届けする『肉極道』

今回はコミカルなグルメ漫画の第3話と第4話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

まなびが肉極道のスパルタ教育によって料理人の道を歩き始めますよ。

 

『肉極道』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第3話

肉食堂あさくらは肉料理なら何でも扱う肉料理専門の食堂です。

お客は基本的に近所のおじさんやおばさん、サラリーマンなのですが中には変わったお客も足を運ぶようになっていました。

まなび
「肉極道!肉料理にやたら詳しいヤクザみたいな見た目のお客さんだ・・・でもまぁ最近姿を見ないしもう来ないかもね、ちょっとひと安心・・・大体あんな変な人なんてそうそういるわけ・・・」

変わったお客はそうそう来ないので安心しています。

しかし肉極道に負けず劣らずインパクト抜群の女性客がやって来ました。

まなび
「こ・・・この店には似つかわしくないド派手な女性、そして何か・・・エ・・・エロい・・・!」

1人で来店したド派手な女性がカウンターに座ります。

女性の様子を見た他のお客は驚きのあまり箸を止めてしまいました。

女性
「ランチはなに?」
まなび
「は・・・今日は特製ハンバーグで」
女性
「ハンバーグね・・・じゃーそれで」

本日のランチは特製ハンバーグ定食780円です。

注文を頂いたまなびが調理を始めました。

まなび
「お待たせしました!」

派手な女性は無言でハンバーグ定食を食べていきます。

しかし途中で泣き出しました。

女性
「わ・・・私が埼玉県人だからってバカにして・・・イヤがらせの為にこんな不味いハンバーグをー、しかも大宮でも浦和でもないからってー」

女性が泣き出すと他のお客が逃げるように店から出て行きます。

まなびは女性と2人きりにされてしまいました。

まなび
「う・・・うわ・・・なんなんだー!」

困惑しているまなびの前で女性が泣き続けています。

すると久しぶりに肉極道が来店しました。

肉極道
「女を泣かせちゃいけねぇな、なんだハンバーグか?ふん・・・バラバラボソボソ・・・肉の旨味も何もない・・・こりゃ泣きたくなる気持ちも分かるな!」
女性
「あの人が私が埼玉だからってバカにしてるんですよ」
まなび
「埼玉はバカにしてないです!」

埼玉をバカにしているつもりなどありません。

それでもハンバーグの味で女性を満足させらなかったのは事実です。

またしても肉極道が助け舟を出してきました。

肉極道
「旨いハンバーグを作るには3本の矢がいるという・・・それは新鮮な肉、低温、そして塩だ!肉は低温で塩を加えてこそしっかりと結着する性質がある」

何も知らないまなびは温かい手で肉をこね回していたのです。

そのことを教えるとまなびに玉ねぎをみじん切りにさせました。

まなび
「今回は私がやるのか」
肉極道
「女の涙の尻ぬぐいは自分でやらないとなぁ」
まなび
「も・・・もちろんですともぉ!」

玉ねぎをバターで炒めてあら熱を取ってから冷蔵庫で冷やします。

ここから挽肉をこねるのですがその前に氷水を用意しました。

肉極道
「手の熱が肉の脂肪を溶かし結着力を弱めてしまうんだ、旨味を逃がす!冷やしても冷やしすぎることはない!」

理想の割合は牛8・豚2ですが、学びの用意した牛6・豚4の合いびき肉も許容範囲です。

こねる前に肉の結着性を高めるため塩を小さじ1杯加えました。

女性
「そうね・・・塩はいいわね・・・昔から男たちは塩をめぐって闘いをしてきたのよ」

古代ヨーロッパでは塩の貿易によってヴェネツィアが地中海を制した歴史があります。

またガンジーはイギリス政府によるインド人の塩採取禁止に抗議して塩の行進を行いました。

まなび
「そ・・・そうですか・・・」
肉極道
「まぁ・・・とにかくひき肉!低温にした手でよくこねる!こねる!こねる!こねる!しっかり結着してきたところでコショウ・ナツメグと冷やしておいた玉ねぎを入れさらにこねる!よし・・・では成形を」
まなび
「あ・・・つなぎの卵とパン粉がまだですよ?」

肉極道につなぎを使うつもりはありません。

しっかりとこねて決着していればつなぎは必要ないのです。

肉極道
「なぁ嬢ちゃん・・・つなぎを使うなんざ安全装置に頼った女のハンバーグよ・・・それより肉の味を前面に押し出した男のハンバーグで勝負しようじゃねぇか」

女性蔑視的な発言が気になりますが、楕円形にしてから手の平に叩きつけるようにしながら中の空気を抜きました。

最後に指で中央をへこませてから中弱火で約4分、焼き色が付いたら裏返して弱火にしたらフタをして約6分焼いていきます。

そしてフタを開けてから指で押して透明な肉汁が出てくることを確認しました。

女性
「や・・・やっぱり埼玉県人だからってバカにして・・・かわいそうだからってこんな美味しいハンバーグをー」
まなび
「うわっ!美味しい!なにこれ!に・・・肉だ、肉!このハンバーグ肉ですよ!」
肉極道
「当たり前だ、つなぎが入ってない分、よりストレートに肉の味が楽しめるからな、本来ハンバーグにつなぎは必要ないんだよ」

また失敗してしまいましたがハンバーグを作るため、大事な3本の矢を教わったまなびだったのです。

 

 

第3話でも肉極道の強いこだわりが表現されていますね。

ハンバーグにつなぎが必要ないことはとても勉強になりました。

肉のことになると黙っていられなくなる主人公が素人料理人を成長させていく『肉極道』

料理することが好きな人にピッタリの漫画になっています。

肉極道の調理方法はかなり参考になりますよ。

第4話

肉食堂あさくらの近所にテレビや雑誌で取り上げられたことのある有名なレストランが開店しました。

まなび
「こ・・・こんな近くにただでさえお客さん減って困ってるのにさらに・・・」

何でこんな小さな町に出店したのかは分かりません。

ただ心配するまなびにお客さんは見捨てないと言ってくれます。

常連客の殆どは40年近く通っていて、店の雰囲気を気に入ってくれていました。

しかし肉極道が店にやって来ると常連客たちが逃げ出します。

まなび
「わぁー、ちょっとちょっとー!簡単に見捨てられた!」
肉極道
「なんだ、騒がしーな」
まなび
「あなたのせいですよ!お客さん減ってるのこの人のせいなんじゃないの!?」

まだ肉極道が怖いので直接文句は言えません。

とりあえずオーダーを伺います。

肉極道
「ほう・・・からあげ定食だ!」

この日も肉極道は本日のランチを注文しました。

いつものパターンに怯えるまなびですが、肉極道も大事なお客の1人です。

先代の祖父はどんなお客も受け入れて笑顔で帰してあげていました。

まなびもいい加減、肉極道を満足させなければいけません。

まなび
「お待たせしました!からあげ定食・・・ええっ!?」

意気込んで作ったのですがまたしても食べる前から肉極道が激怒します。

怒りで震えながらからあげを1個食べました。

肉極道
「ほら・・・ほら!衣が湿気って・・・グッタリして・・・肉はパサパサ・・・お前これ・・・マズい・・・お前なぁやめっちまえバカやろー!」

不味い肉を食べたストレスで肉極道がグッタリします。

肉極道には美味しく食べて欲しいと願う鶏の泣き声が聞こえていました。

まなび
「あ・・・あの横になりますか?」

横にならず肉極道は鶏肉を見せてもらうことにします。

まなびが切った鶏肉は大きさがバラバラでした。

肉極道
「鶏のからあげ軽く見てんじゃねーぞ・・・大分の中津市はコンビニの数よりからあげ屋の方が多いんだぜ、信じられるか?フツーにからあげ1kgとか2kgとか買っていってるんだぞ!」

中津市では冠婚葬祭など人が集まる催しには必ずからあげを出すそうです。

肉極道は中津市の住民がからあげのことしか頭にないという偏見を持っていました。

そんな肉極道の個人的見解では、からあげが美味しく食べやすい大きさは4㎝×4㎝なのだそうです。

また肉極道は重要な下味をまなびが市販品を使っていると思っていました。

まなび
「バ・・・バカにしないで下さいよぉ!ちゃんと業務用のを使ってるんですよ、ネットで取り寄せて、粉をまぶせば下味もつくタイプのやつで」

業務用のからあげ粉を自信満々に見せたのですが、肉極道にガックリされてしまいます。

すぐに肉極道はまなびに生姜とニンニクを持ってくるよう指示しました。

肉極道
「ニンニク・しょうがをすりおろしてしょう油・砂糖・酒・塩・水を混ぜ合わせこのタレで下味をつける!からあげの良しあしなんてここで9割方決まるんだ、お前・・・こういう下準備をおろそかにするんじゃねぇよ」

準備に時間をかけない男に肉は応えてくれません。

まなびは女性なので男性目線な意見を受け流します。

そんなまなびに肉極道はタレに漬けて30分経った鶏肉を揉ませて味を染み込ませ、片栗粉を付けてから油の中に入れさせました。

すぐに1分が経つとからあげを油の中から上げさせます。

まなび
「1分ですか!?」
肉極道
「休ませる!この間に余熱で内まで火を通す、揚げすぎると肉の水分が抜ける!旨味も逃げる!それを防ぐ為に短時間での2度揚げをするのだ、2分経ったらまた1分」

1分というのはあくまでも目安でしかありません。

大切なのは泡が細かくなり音が静かになった時を見極めて引き上げることなのです。

まなび
「こんがりきつね色、よし!」
肉極道
「いやまだだ、もう一度つけろ!」
まなび
「え?いやこれ以上は揚げすぎになるんじゃ・・・」

戸惑うまなびから肉極道がから揚げを取り上げ、再び油の中に入れました。

そして10秒を数えてからから揚げを取り出します。

肉極道
「いただきます」
まなび
「な・・・なんだったんだ・・・熱っ・・・うわ・・・これ・・・美味しい!すごい・・・私が最初に作ったのと全然ちがう!」

衣はパリパリサクサクで肉はとてもジューシーに仕上がっていました。

下味のおかげで鶏の味も深くなっています。

肉極道
「本当は4時間位漬けるのがベストなんだけどな、肉を引き締めて水分を逃げにくくする効果があるんだ、そして最後に10秒だけ揚げて衣についていた余分な水分をとばす!」
まなび
「な、なるほど・・・」
肉極道
「2度目に上げた時に少し水気が残ってたからな、それでダメだったら4度目だ、うまくいくまで何回だってやりゃあいいんだよ」

まなびはから揚げの作り方から何回でもチャレンジすることの大切さを学ぶことができました。

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『肉極道』はこんな人にオススメ

料理を作ることが好きな人と食べることが好きな人にオススメしたい作品です。

メインは肉料理ですが次々と美味しそうなレシピが登場していきますよ。

レシピの再現にチャレンジしてみたくなる『肉極道』

ゆっくりですが成長していくまなびのことも見守りたくなりました。

肉極道のスパルタ教育に心を折られないまなびの強さに期待しています。

 

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