舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「秋津貴央」先生の『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』はこんな漫画(あらすじ)

田舎で父親と2人暮らししている小学5年生の五十嵐舞(いがらしまい)は、家の前で倒れていたキレイなお姉さんを拾ってしまいました。

お姉さんの三家環(みつやたまき)は美人ですがコミュ障なので、何を考えているのかが分かりません。

そんな環のお世話をしているうちに、舞は子猫を飼っていた頃を思い出してきました。

美味しいご飯を作ってあげると環も舞に懐いてくれます。

小学生の舞はこのままキレイなお姉さんを飼育することができるのでしょうか!?

料理上手な小学生と生活力ゼロの美女が絆を深めていく『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』

今回はレシピが参考になるユニークな漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

舞と環の可愛らしい日常に癒されてください。

 

『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

五十嵐舞が小学校から帰ってきました。

五十嵐舞
「あれ?家の前に何か・・・ウソぉ・・・」

舞が驚くのも無理はありません。

自宅の前に見覚えのない女子高生が倒れていたのです。

五十嵐舞
「い・・・生きてる・・・よね?もしもーし、カゼひきますよー・・・ひゃっ・・・」

声を掛けると女子高生が起き上がりました。

舞は女子高生の美しさに見惚れてしまいます。

ですがどうして自宅の前で倒れていたのかは分かりません。

もしかすると怪しい人かもしれないと疑う舞に、女子高生が倒れ掛かってきます。

五十嵐舞
「だっ大丈夫ですか!?」
三家環
「ぶえっくしょん」

女子高生のくしゃみで舞の服が汚れてしまいました。

雨が降っているので仕方なく女子高生を家の中へ連れて行きます。

追い返すのは可哀想なので洗濯をしながら事情を聞いてみることにしました。

五十嵐舞
「あのっ、五十嵐舞です!小学5年生です!お姉さんはこの辺の人ですか!?」

質問しても答えてくれません。

どうしてここにいるのか尋ねていると、女子高生のお腹が鳴りました。

五十嵐舞
「しょーがないなぁ、ごはん作ってあげるからそれ食べたら喋ってくれる?」

お腹が空いているようなので食事を作ってあげることにします。

舞がキッチンに向かうとようやく女子高生が喋りました。

三家環
「ちょ、ちょっと待って、作るって誰が・・・」
五十嵐舞
「舞が作るよ」
三家環
「作るってアナタ・・・小学生じゃない」

父親が仕事で忙しいので舞は自分で料理を作っています。

今朝は鮭の炊き込みごはんを仕込んでおきました。

五十嵐舞
「あっ、なんで勝手に食べちゃうの!」
三家環
「だって十分おいしそうだし・・・下手に手を加えるよりこのままのほうが・・・」

舞は自分が小学生だからなめられていると感じます。

そこで女子高生を唸らせる美味しい料理を作ることにしました。

まず丸めて千切りにした大葉とゴマを炊き込みご飯の中に入れて混ぜ合わせます。

続いて混ぜ合わせたご飯をおにぎりにしてフライパンで焼き始めました。

フライパンに醤油を入れると香ばしい匂いが漂ってきます。

醤油の香りで女子高生の食欲も湧いてきました。

五十嵐舞
「待ってね、あとは・・・お出汁を沸かして・・・完成!」
三家環
「お茶漬けになってる」
五十嵐舞
「こっちのほうが温まるかなーって思って」
三家環
「いただきます」

焼きおにぎり茶漬けを食べ始めます。

熱いはずなのにレンゲを持つ女子高生の手が止まりません。

五十嵐舞
「ちょ、ちょっと、もっとゆっくり・・・」
三家環
「だってすごくおいしいんだもの!」

美味しいと言いながらとびっきりの笑顔を浮かべてくれます。

嬉しくなった舞は女子高生の顔についたごはん粒を取ってあげました。

五十嵐舞
「一生懸命食べちゃって・・・でもいつぶりだろう、おいしいって言ってもらったのは」

最近は仕事で忙しい父親と一緒にごはんを食べていません。

おかわりを用意してあげながら久しぶりの快感を味わいました。

三家環
「バリバリしてる・・・」
五十嵐舞
「ノリづけしたからね、髪の毛がまだ湿ってるねぇ」
三家環
「べつにこのくらい・・・」

洗っておいた制服は乾きましたが、まだ女子高生の髪が乾いていません。

夜はまだ寒いので髪の毛をドライヤーで乾かしてあげます。

五十嵐舞
「あ!そういえば結局お姉さんてなんでうちの前に・・・寝ちゃったの!?食べて寝て・・・って、赤ちゃんじゃないんだから・・・昔飼ってた子猫がこんな感じだったなぁ・・・」

お世話をしているような気分になってきました。

楽しいと感じ始めた舞はお姉さんを飼いたくなります。

年上の女性を飼いたいと思う舞はおかしくなってしまったのかもしれません。

三家環
「帰らなきゃ・・・で、ここってどこ?」

お姉さんが目を覚ましたので変な感覚は吹き飛びます。

道が分からないお姉さんを大きな道まで案内することにしました。

五十嵐舞
「帰っちゃえば会う機会もないんだろうな、名前くらい聞いておけばよかったかも」

淋しい気もしますが今日のことは忘れることにします。

お姉さんを飼いたいと思ったこともなかったことにしました。

三家環
「ああ・・・なんだ、ここなのね」
五十嵐舞
「よかった、帰れそう?」
三家環
「ええ、すぐ隣だわ、ごはん買いに出かけてそのまま倒れちゃったのね」

隣は空き家だったはずです。

舞は知りませんでしたがお姉さんは昨日、隣に引っ越してきていました。

五十嵐舞
「そんな・・・これじゃあ忘れるどころじゃないよ!」
三家環
「そう・・・お隣さんなのね、またごはん食べに来てもいい?舞ちゃん」

大変な人を拾ったことに気付いた舞だったのです。

 

 

コミュ障なお姉さんと落ち着いている小学生のギャップが印象的でした。

特に炊き込みご飯をアレンジした舞のテクニックとアイディアに驚かされましたよ。

ペットのような年上女性に料理を振る舞うことになった小学生の日常を綴っていく『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』

エピソードごとに詳しいレシピも紹介してくれています。

2食目に登場する料理にもご注目ください。

後編

隣のお姉さんにごはんを作ると約束した舞が、暗い顔をしながら帰り道を歩いています。

五十嵐舞
「いきおいでいいって言っちゃったけど本当にOKしてよかったのかな・・・まだ名前も知らないのに・・・」

お姉さんの名前が三家環だということすら知りません。

それなのに今日もごはんを作ると約束してしまいました。

暗い顔をしていると同級生から悩み事があるのか心配されます。

五十嵐舞
「悩みっていうか・・・隣のお姉さんを飼うための・・・ってちがーう!飼うって何!?ごはん作ってあげるだけだってば!ていうかなんで舞が作ることになってるの!?」

お姉さんが自分の家で食事してくれれば舞が悩む必要はありません。

それなのにどうしても子猫のようなお姉さんに料理を作ることと、飼いたいと思ったことが繋がっています。

困惑しながら帰っていると、同級生のおばあちゃんが畑から菜の花を収穫してきました。

五十嵐舞
「お姉さんのところに持ってったら喜ぶかな・・・なんでココでお姉さんのこと思い出すのーっ」

おばあちゃんが舞に菜の花をお裾分けしてくれます。

お姉さんのことが頭から離れませんが、舞は喜んで菜の花を頂きました。

五十嵐舞
「ごめん!用事思い出しちゃった!菜の花ありがとうございました!」

同級生と遊ぶ約束をしていたのですが帰ることにします。

そのままお姉さんの家に向かったのですが、チャイムを押しても出てきません。

また倒れているか心配しながら家の中に入って行きます。

するとお姉さんが大量の本が置かれた居間でパソコンのキーボードをはじいていました。

五十嵐舞
「ツメがキーボードをはじく音だけが響いてる、こんな真剣な顔するんだ」

邪魔をしてはいけないと思ってきます。

しかし立ち去ろうとした舞が積み上げられた本を倒してしまいました。

三家環
「・・・舞ちゃん・・・おなかすいた・・・」

前日と同じパターンになってしまいます。

仕方ないので舞は料理を作ってあげることにしました。

五十嵐舞
「寝ててもいいのに、疲れてるんじゃない?」
三家環
「何ができるの?」
五十嵐舞
「パスタにしようと思って、おっきめのおナベある?」

大き目のお鍋にお水を入れて火にかけます。

そしてパスタを入れる前にスプーンを入れました。

三家環
「なんで鍋にスプーン・・・?」
五十嵐舞
「吹きこぼれ防止だよ、いちいち足し湯するの大変でしょ?」
三家環
「足し湯って何?」

足し湯を知らないお姉さんはそもそも料理をしないのかもしれません。

舞はお姉さんが普段どのように食事しているの心配になってきます。

それよりも気になることがありました。

五十嵐舞
「えっとさっきの・・・こんなにおなか空くまで何やってたのかなって」
三家環
「仕事、小説書いてるの」

お姉さんは高校に通いながら小説を書いているそうです。

倒れていたのは集中し過ぎて食事を忘れたためでした。

五十嵐舞
「好きなこと仕事にするなんてスゴいなぁ!」
三家環
「んー・・・ていうより働けば家を出られると思ったから、お金さえあればどこでも生活できるって思ったけどやってみると大変なのね、ちょっと根詰めすぎちゃったのかも、もっと頑張らなきゃいけないのにね」

頑張っているお姉さんのために舞は美味しい料理を作ってあげたくなります。

まずニンニクと鷹の爪を炒めながらオリーブオイルに香りを付けました。

そこにベーコンと菜の花を投入し、火が通ったらパスタも入れます。

五十嵐舞
「お姉さんはもっとって言ってたけどすごく真剣な顔してた、おいしいの作ってあげたい、これ食べて元気になってくれたらいいな」

お姉さんが元気になるため愛情をこめて菜の花パスタを作りました。

一口食べるとすぐにお姉さんがパスタの味を気に入ってくれます。

三家環
「おいしー・・・お花のぶぶんがシャキシャキしてて好き・・・春の味がする」

パスタを食べ終えると、お姉さんが何かお返しがしたいと言ってくれました。

しかし舞はお返しよりもお姉さんに休んでほしいと思っています。

そこでお姉さんを膝の上に寝かせました。

五十嵐舞
「蒸しタオルだよ、目が疲れたときにいいんだって、舞がお姉さんに今一番してほしいのはね休憩なの、頑張るのはエラいけど休まなきゃ!」
三家環
「違うのよ、今日は昨日ほど限界じゃなかったし・・・」
五十嵐舞
「ウソ!バターンてなってた!」
三家環
「・・・あれは舞ちゃんの顔見たら安心しちゃって・・・」

嬉しいことを言ってくれたお姉さんを放っておけなくなります。

仕方ないので舞はお姉さんのことをお世話してあげることにしました。

五十嵐舞
「お姉さんの分も舞がごはん作って、そのかわり毎回ひとつお世話するの、こーかんじょーけん?ていうやつだよ!」
三家環
「・・・あの、それだと私しか得しないんじゃ・・・」
五十嵐舞
「あれっ!?あっホラ!お姉さんダメダメだから舞心配で!そうすれば安心っていうか・・・」
三家環
「・・・甘えちゃってもいいの?」

こうして舞ちゃんのお姉さん飼育ごはんが本格的に始まったのです。

 

『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』を読んだ感想

世話好きでお姉さんのことを放っておけなくなった舞ちゃんが可愛らしいですね。

優しさに甘えてしまうお姉さんも愛おしくなりました。

愛情が詰まった料理で幸せいっぱいの2人を描いた『舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。』

仲睦まじい舞ちゃんとお姉さんの姿を見ているうちに明るい気分になれました。

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