ガクサンのネタバレ(漫画)!茅野うるしが担当する業務は?

今回は「佐原実波」先生の『ガクサン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ガクサン』はこんな漫画(あらすじ)

ミーハーなサブカル女の茅野うるしは知識ゼロのまま、お洒落だと感じた出版社で働き始めました。

お客様ご相談係の内勤事務として採用されたはずのうるしだったのですが、初日から参考書フェアの営業を担当させられてしまいます。

さらに同じ相談係で傍若無人な態度の福山という男性社員がうるしを激しく動揺させました。

しかし口が悪くても福山の参考書を愛する気持ちは本物です。

福山の情熱を感じたうるしはずっと探していた空欄に入る答えを見つけたくなりました。

胸を張れる答えを見つけるためヒロインが奮闘していく『ガクサン』

今回は学習参考書を題材にしたギャグコメ漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

参考書の正しい使い方が詳しく紹介されていますよ。

 

『ガクサン』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

福山の傍若無人な営業態度を見かねた茅野うるしは、自社と他社の参考書にどんな違いがあるのか質問しました。

福山
「はじめにから始めろ」
茅野うるし
「へっ?えっ?は・・・はじめにってそこから読むのはわかりますけど、じゃなくてお客さんに説明するために参考書の違い?特徴?を教えてほしくて・・・」
福山
「はぁ・・・だから俺が説明するよりここを読めって話」

参考書などの出版物には必ず「はじめに」が記載されています。

「はじめに」にはどういう意図でこの本を作ったのか、どういう学習者に向いているのかなどが書かれているのでしっかり読まなければいけません。

出版社によっては著者の教育理念や、社会への問題提起まで記載している場合もあります。

茅野うるし
「はぁ・・・なるほど・・・たしかにいろいろ違うんですね・・・まとめかたとか・・・」
福山
「例えば同じ中学英語でも違いは他にもいろいろある、この細かな違いはすべて意図があって各々異なるわけだ」
茅野うるし
「お・・・奥深いかも・・・?私正直見た目くらいしか区別できなくて・・・これはおしゃれだなーとか、絵がかわいいなーとか」
福山
「もちろんそれも重要な要素だ、はじめにで本の方向性や著者の考え方がわかるが・・・それ以外にも印刷の色だったり使っているフォント、解説の文体だとかについても自分に合う合わないが絶対ある」

例を挙げるため自社と他社の英単語帳を比較してみました。

見比べてみると明らかに特徴が異なります。

書店でも店頭に同じテーマの参考書を並べて、お客様が自分に合うかを比較検討してもらうように工夫していました。

似ている参考書を並べる理由には、選択肢を迫られたら一つを選ばなければならないという人間の習性があるためです。

習性を利用した結果、参考書全体の販売冊数は増加していました。

茅野うるし
「へえ・・・わっ、すごい、見本におすすめポイントがたくさん貼ってある」
福山
「最近はこういう見本誌を置くことがあるな、なおこれは出版社の営業や編集担当が作るケースが多い」

努力の結晶ともいえるのが見本誌なのです。

見本誌を参考にするのも選択肢の一つだということを頭に入れておかなければなりません。

茅野うるし
「ふむふむ・・・説明する側としてもわかりやすくてありがたい・・・」
福山
「なんにせよ毎日使うものだからな、実際に手にとって自分に合うものを選んでもらうのが一番大切だと俺は思う、使い始めてみないとわからないこともたくさんあると思うがな」

話をしていると中年男性が高校1年生の息子に勧めたい数学の参考書を買いに来ました。

福山に教わったばかりのうるしが接客を担当します。

茅野うるし
「基礎+αでしたらこちら、発展演習はこちらがおすすめです!」

「はじめに」を読んだばかりの参考書をお勧めしました。

しかし中年男性が望んでいるのは易しそうな見た目の参考書ではありません。

自分が大学受験の時に使った数完という骨太な参考書が欲しいそうです。

福山
「良書を使われていたんですね、数完・・・数学完全解説集はお客さまの時代に出版された、今も改訂を経て愛されている名著ですね」

笑顔になったので福山のスイッチが入ったと思い、うるしは少し怖くなってきました。

ですが福山と中年男性の話が盛り上がっていきます。

中年男性は学校の勉強と自分の指導で息子を受験させたいので、自分が使ってよかったと思う数学完全解説集を探すことにしました。

茅野うるし
「・・・そういうものなのかな・・・自分に合うものって福山さんは言ってたけど、やっぱり名著は名著だし」

お客様にも自分の意見を貫き通す福山ですが何も言いません。

このまま穏便に会話が終了すると安心したのですがそうではありませんでした。

福山
「時代遅れですね、時代遅れと言ったんです、それに子供がかわいそうだ」

やっぱり福山のスイッチは入っていたのです。

 

 

参考書それぞれに違いがあり、著者の意図が内容を大きく変えることに驚かされました。

福山の説明によって漠然とした考えで参考書を選んではいけないことが良く分かりますね。

奥の深い学習参考書についてユーモアを交えて紹介してくれている『ガクサン』

参考書を使用するのは学生だけではありません。

資格の取得など社会人にも役立つ情報が満載ですよ。

第2話後編

スイッチが入ってしまった福山がお客様の意見をバッサリ否定していきます。

福山
「昔取った杵柄で子供に指南して学力を落としてしまう親いるんですよね」
茅野うるし
「いっ言い方ー!あわわわ」

言い方を気にしない福山はお客に現在の数学完全解説集を見せました。

改訂を繰り返して現在も出版されていますが数完の表紙や中身は昔と大分変っています。

この辺かはゆとり世代以降の子供たちが文字のぎっしりした参考書を敬遠するようになったためでした。

数完はレイアウトや字体、イラストなど様々な試行錯誤を重ねた結果、昔と内容は変わらないのですが簡単に見えるような参考書に変わっていたのです。

ただ子供の学力が低下していると思っているお客は、最近の参考書が簡単になっていると思い込んでいました。

福山
「ちなみに最近の子供の学力が低下しているという明確なデータはありません、むしろ授業時間や教科書の内容自体は増えてきているんですよ、特に英語」

それでも数完は現在も改訂して販売されています。

数完に問題があるとは思えません。

茅野うるし
「そうだよね・・・改訂してとっつきやすくなってるならそれでいいじゃん・・・」

改訂して分かりやすくなっているなら問題はないはずです。

しかし参考書ではないところに大きな問題がありました。

お客は息子のテスト点数や評価は把握していますが、高校1年生の勉強がどこまで具体的に進んでいるのかを理解していません。

福山
「親がこれがよかったという本が今も改訂を経て存在していても今その子に合うものかどうかはわかりません、親は自分の成功体験をもとに自分のバイブルを子にもやらせたくなるもんです」

親が進めたいのは最終的に役立った参考書であって、その本のレベルに至るまでには教科書や塾など色々なステップで学力を身につけてきたはずなのです。

説明を聞いているうちにうるしも理解することができてきました。

茅野うるし
「高3の受験時には役立つとしてもそれは高2の時点で理解できないかもしれないし・・・高3だとしてもその子がもう理解できる段階かはわからない・・・ってことですよね」

話を奪ったので福山に怒られてしまいます。

改めて福山は昔と違って今はレベル別に合わせた参考書が増えているので、選択肢が豊富にあることを説明しました。

昔は数完を理解するまで徹底的に学ぶスパルタ式が良いとされていましたが、現在は子供の習熟度に合わせて参考書が細分化されているのです。

福山
「段階的に学んでいく方が混乱が少ないし、できなくて挫折してしまうリスクも少ない、参考書は昔よりずっと学ぶ人間に優しくなってるんですよ」

近年の国内で出版されている参考書を全て読破している福山の説明でお客は納得してくれました。

コミュ力はゼロですがうるしは福山が空欄の答えを見つけている気がしてきます。

どんなことでも好きなことを見つけている人間は羨ましくて仕方ありません。

茅野うるし
「福山さんは・・・参考書が生きがいなんですね、うらやましいです、自分には夢中になれるものないので」
福山
「生きがいとかクサすぎ、まさにミーハーサブカル女の考えそうなことだな、それっぽい雰囲気のことばかり追いかけて入社する会社の参考書ひとつマトモに知りもしない」
茅野うるし
「そ・・・そうですけどっ、でも私褒めてるんです・・・夢中になれるものがあって」
福山
「そんなもん別になくてもいいだろ」

福山はたまたま参考書が好きになって詳しくなっただけです。

誰にでもそういうものが見つかるとは思っていません。

夢中になれるものが見つからなくても大多数の人間が楽しく生きているはずです。

それなら何も問題ありません。

茅野うるし
「でも実際好きなものはあったほうが楽しいし私はうらやまし・・・」
福山
「いいことばかりじゃない、好きになるほどただ苦しくなるだけ・・・ってこともある」
茅野うるし
「よくわかんないですけど、私はそういう気持ちになることすらうらやましいです」

参考書が好きな気持ちは分かりませんが、うるしはずっと福山みたいに空欄を埋めたいと思って生きてきたのです。

その後、担当の営業が戻ってきたので2人はお客様ご相談係へ戻ることにしました。

会社に戻ると他の社員がジロジロ見てきます。

視線が気になっていると福山の動機で国語編集部の山崎が挨拶してきました。

山崎
「大丈夫だった?初日から災難だね、あいつ能力はあるし歩く資料室だけどあんなだから嫌われててさ」
茅野うるし
「へ・・・へえ・・・」

周囲の視線は嫌われているからだったようです。

また福山の博識を目の当たりにしたので歩く資料室というニックネームにも納得できました。

もしかしたら他の人にも傍若無人な態度なのかもしれません。

山崎
「俺もみんなもうるしちゃんの味方だから、なにかあればすぐ言って」
茅野うるし
「あ・・・え・・・っと・・・ありがとうございます!福山さんはたしかに不思議・・・ですけど、他のご相談係の方といっしょにがんばりますっ・・・」

ここで福山に呼ばれたうるしがご相談係のドアを開けます。

するとご相談係には福山しかいません。

山崎
「福山・・・やっぱり何も説明してなかったのか、うるしちゃんの主な業務はお客様からの問い合わせへの回答、SNS対応、改訂の公示、その他営業部雑用」

それらを担当している福山のサポートがうるしの業務でした。

コミュ力ゼロの参考書オタクと関係各所の潤滑油役も担わなければなりません。

簡単に言うとうるしの業務内容は福山のお守りだったのです。

うるしは1人で歩く資料室のお世話をこなせるのでしょうか!?

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『ガクサン』のネタバレ(漫画)!参考書の有効な使い方は?

2024.03.30

 

『ガクサン』はこんな人にオススメ

変わり者をユーモアたっぷりに描いているのでギャグコメ漫画が好きな人にオススメしたい作品です。

学習参考書を題材にしているのでビジネス漫画の一面も持ち合わせていますよ。

参考書オタクと新人ご相談係のお仕事を描いた『ガクサン』

コミュ力ゼロなので福山は社会に適合していないかもしれません。

しかし大好きな参考書について語る姿はとても魅力的ですよ。

 

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