『ガクサン』のネタバレ(漫画)!参考書の有効な使い方は?

今回は「佐原実波」先生の『ガクサン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ガクサン』はこんな漫画(あらすじ)

茅野うるしは夢中になれるものが見つからず趣味をコロコロ変えているうちに、にわかサブカル女になっていました。

ミーハーなうるしはお洒落だと感じていた出版業界に中途採用してもらえます。

心機一転して内勤事務として頑張ろうと決意したのですが、参考書オタクでクセが強い福山と初めての仕事を任されてしまいます。

お客に対して思ったことをズケズケ言ってしまう福山は、とてもお客様相談係とは思えません。

しかし福山はうるしが欲しいと願っているものと、揺るがない信念の持ち主だったのです。

にわかサブカル女の成長を描いていく『ガクサン』

今回は出版社のお仕事をコミカルに描いたギャグコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

好きなものに没頭した人の強さに驚いてみてください。

 

『ガクサン』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

テストなどで空欄を埋める問題がよく出題されます。

茅野うるしの中には空欄があって、いつまでたっても答えが見つかりません。

茅野うるし
「本日入社いたしました茅野うるしです!早くお客様ご相談係の仕事に慣れるよう頑張ります、よろしくお願いいたしますっ!」

丁寧に挨拶しましたが新学期前の繁忙期ということもあり、営業部にはほとんど社員がいませんでした。

仕方なく人事部長に席まで案内してもらいます。

うるしが中途採用されたいぶき社は中堅の学習参考書出版社で、神保町にレトロな社屋を構えていました。

26歳で憧れの出版業界で働くことになったうるしは、営業部お客様ご相談係の内勤事務に配属されます。

福山
「荷物持ってそのまま来い」

急に現れた大柄の男性に書店へ連れて行かれました。

事情も説明されずにいぶき社の学習参考書フェアというブースに立たされます。

茅野うるし
「あれ・・・私事務では??福山さん・・・だっけ、何も言わないし、なんなの?この人」

意味が分からないのでこの状況について説明を求めました。

すると営業に欠員が出たため、昼まで相談係の2人がこのブースを担当するそうです。

福山
「2冊以上購入の場合、特典の世界地図を渡せ、以上だ」

愛想が無いので福山が同じご相談係とは信じられません。

福山によると内勤事務のうるしですが特例として現場に出なければならないそうです。

茅野うるし
「えっ、あっ、何か質問とかされたら・・・?」
福山
「26歳で前職はIT企業事務派遣、その前は雑貨店バイト、その前は喫茶店バイト・・・正社員とは大躍進だな」
茅野うるし
「へっ」

参考書をめくりながら福山がうるしの経歴を語り始めました。

接客の経験があるのでうるしがこのブースを担当する事に問題はありません。

ただし仕事を転々としていることで福山からよほどの飽き性かミーハーだと言われてしまいます。

福山
「年度的にIT企業事務は当時流行ったドラマの影響か?あとはカフェめぐりー、レトロ雑貨店めぐりーとやらが趣味のにわかクソサブカル・・・というあたりか」
茅野うるし
「なっ・・・!?」
福山
「今回もどうせ出版社というちょっと洒落てそうな業界に惹かれて来たんだろう、お得意の薄く広い知識をぜひ拝聴したいものだな、以上だ」

うるしは何も悪いことをしたわけではありません。

それなのに好き勝手なことを言われてしまいました。

茅野うるし
「私がサブカル女なのは事実!でも参考書についてはにわかどころかなーんにも知識ないです・・・おっしゃる通りミーハー心で応募したらなぜか即採用で・・・」

そもそも参考書に興味がありません。

眺めているうちにどれも一緒に見えてきました。

ブースの前を通る子供も参考書には興味を持ってくれず、話題作のブースに行ってしまいます。

参考書には興味ありませんが、うるしは漫画や小説は好きなのでたくさん読んできました。

ただし結局は何だっていいという結論に至っています。

ふと参考書をめくると空欄に当てはまる言葉を選びなさいという問題がありました。

茅野うるし
「私は・・・いつもこうだ、いつもいつも、何をしても私は胸を張れる答えが見つからない、この空欄は一生埋まらないのかな、年とってもこのままずっと」

小さい頃、勉強が嫌いだったうるしは父親に多くの選択肢を得られるように勉強しなさいと言われたことがあります。

この時のうるしは選択肢という言葉を理解できませんでした。

父親には勉強していけばいつか分かると言われます。

茅野うるし
「ねぇお父さん、いつかはいつ来るの?」

ミーハーなサブカル女のうるしは、自信を持って好きだと言えるものを見つけられるのでしょうか!?

 

 

没頭できる趣味や好きなことがなかなか見つからないうるしに感情移入することができました。

夢中になれるものが存在している人は幸せなのかもしれませんね。

人生の空欄を埋めたいうるしをコミカルに描いていく『ガクサン』

ここから口が悪い福山のパーソナルな部分が明らかになっていきます。

変人の福山が物語を面白くさせますよ。

後編

うるしがボーッと空欄が埋まらないことを考えています。

気が付くと中学生が参考書を見ていました。

中学生に参考書の良いところを聞かれるのですが、入社したばかりのうるしは答えられません。

茅野うるし
「その・・・それは・・・福山さんお願いしま・・・」

助けを求めるのですが福山は立ち読み中です。

すると進学校の英語対策に役立つ参考書がどこに置いてあるか尋ねてきました。

福山
「・・・が使って・・・なる参考書はない」
茅野うるし
「え」
福山
「ガキが使って頭のよくなる参考書はないと言った、その制服襟章・・・名門中高一貫私立聖暁の中1だな、小学校時代はいわゆるクラスの頭のいい奴キャラ、プライドだけは一丁前・・・というタイプか」

この中学生が小学校の時に優秀だったのは、塾や親がケアしてきた成果です。

親は私立に入れて安心したので教育は学校任せになりました。

その結果、1年後の現在は落ちこぼれ状態です。

今まで人に頼ってきたため、自力で勉強する方法も分かりません。

茅野うるし
「あ、あのー・・・ふ・・・福山さ」
福山
「英語か、推して知るべきだな、他教科は中学受験時の知識でフォローできる部分があるからマトモに学習が行き届かなくてもまだなんとか点数を取れる」

例えば一次方程式はつるかめ算などで解くことができます。

しかし中学受験科目にない英語はそうもいきません。

中学生の様子を見た福山は、英語の期末テストの点数に焦って小遣いを握りしめてきたと予想します。

ピンチなのに親を連れてこなかった理由については、テストの点数をちょろまかしていると指摘しました。

茅野うるし
「ちょっ、ちょろまか・・・!?それはいいがかりじゃ」

最近の学校ではテスト結果通知にプリントアウトを採用しているところが多くなっています。

プリントアウトなら点数を上から貼ってコーピーすれば親を騙せるかもしれません。

全てを福山に言い当てられた中学生が泣き出しました。

だからこそ参考書を買いにきたのに、ガキが使って頭のよくなる参考書はないと言われても意味が分かりません。

福山
「だからお前が大人になれ、大人でなければ参考書で勉強する資格はない」
茅野うるし
「・・・資格!?更にわけわかんないことをっ」

福山は参考書を買ったことで満足すると指摘しました。

しかし中学生はちゃんと参考書を読むと反論します。

福山によると参考書は読めばいいというわけではありません。

福山
「参考書での勉強の基礎、それはこの3つだ、解説を読む、問題演習をする、おそらく参考書を読む人間の多くはここまでを想定しているだろうが、一番重要なのが潰すこと」

遅れを取り戻すためにはここまでの範囲でできない部分について基礎を踏まえて学ぶ必要がありました。

そのためにまずは中1の参考書ををやってみて間違えた問題に付箋を貼っておきます。

分からなかったところは解説を読んでしっかりと理解しなければなりません。

数日後に付箋の問題をもう一度解き直してみて、即答できなければ付箋は外さずに後日また解き直してみます。

これを繰り返して付箋の数をゼロに近づけていくのが潰す作業なのです。

しかし中学生は次の範囲を先取りして成績を上げたいと考えていました。

茅野うるし
「それは無理かも・・・なんていうか・・・英語は積み上げてく?教科だと思うので・・・例えば社会とかはそのテスト範囲だけ勉強すれば点が取れるけど英語はそうじゃないです、だから今のうちにやっておかないと後悔すると思う」

うるしの言葉に納得した中学生は参考書を買うことにします。

そんな中学生に福山は繰り返し続けることの大切さを教えました。

福山
「体系的に何かを理解していく、その方法をものにしろ、そうすりゃ年を食っても勉強以外でも好きなことをなんだって身につけられる人間になれる」

うるしは福山の言葉と父親の言葉が同じだと感じます。

熱く語った福山はプライドを捨てて一番簡単な他社の参考書をお勧めしました。

中学生が帰った後も福山はお客と揉めてばかりで参考書を売ろうとしません。

茅野うるし
「あの福山さん何考えてるんですか・・・?参考書のこと詳しいのはすごいですけど全然本は売れてないし・・・お客さまも困らせて・・・いったい何考えてるんですか、お客様ご相談係なんですよね・・・!?」
福山
「・・・ただ参考書が好きなだけだ、他社だろうと自社だろうといいもんはいい、ダメなもんはダメと言う、参考書を使う人間が一番よい学びを得られるように答えている、ご相談係かつ参考書オタクとしてだ」

会社員としてはダメですが福山の参考書に捧げる情熱がうるしを感動させました。

福山の空欄に参考書という言葉が入っていることを羨ましくなります。

ここでうるしは自社と他社の違いを教えてもらうことにしました。

茅野うるし
「それで!教えていただいたらお客さんには私が話すので、いやっ福山さんの説明がまずいってわけじゃな・・・まあ・・・その・・・あれですけど・・・かなり圧強すぎっていうか・・・」
福山
「はじめにから始めろ」
茅野うるし
「へっ?」

にわかですらないうるしに福山は何を教えるのでしょうか!?

『ガクサン』に関する他の記事はこちらです↓↓↓

ガクサンのネタバレ(漫画)!茅野うるしが担当する業務は?

2024.04.01

 

『ガクサン』を読んだ感想

福山が教える参考書で勉強する基礎に感心しました。

特に分からないところを反復して潰す作業は真似したくなりますね。

好きなものを熱く語る変人と関わってしまったヒロインの日常を綴っていく『ガクサン』

変わり者なのに憎めない福山と、色々なことに興味があるうるしがとても魅力的なキャラだと思いました。

その道を究めたものの凄さも感じられましたよ。

 

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