カワイスギクライシスのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「城戸みつる」先生の『カワイスギクライシス』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『カワイスギクライシス』はこんな漫画(あらすじ)

宇宙帝国のアザトスは無数の星々を支配下に置いていて、次に目を付けたのが地球でした。

文明レベルの低い地球から生物を滅ぼす計画を立てたアザトスは、星間生態系調査室長のリザ・ルーナを派遣して地球の個性を調べることにします。

リザは地球の滅亡に前向きだったのですが、調査で遭遇したカワイイ生き物によって考えが変わってしまいました。

自分の理解を超えるものなど地球にはないと思っていたリザがカフェで出会った生き物とは・・・!?

宇宙人が地球の文化に感銘を受けていく『カワイスギクライシス』

今回はほのぼのとした癒し系ギャグコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

侵略者のリザがカワイスギな生き物に翻弄されていきますよ。

 

『カワイスギクライシス』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

無数の星々を支配下に置く宇宙帝国アザトスが次のターゲットに選んだのは地球です。

リザ・ルーナ
「滅ぼしちまってよくねぇかこんな星、地球・・・とかいったか?文明のレベル低すぎんだろ・・・使いもんになんねぇぞ、もう毒霧で生物一掃しちまってよ、鉱物と水だけ・・・」

星間生態系調査室長のリザ・ルーナは地球が滅んでも構いません。

しかしアザトスそれぞれ星の文化や歴史の中に有益なものがあるかもしれないので地球の調査をリザに命じました。

命令なので従いますが地球のような原始的な星から得るものがあるとは考えられません。

リザ・ルーナ
「文明レベルが低いってことはその星の生物のレベルが低いってことなんだよ、私の理解を超える何かがあるか?ありえねぇよ、あーつまんね・・・ここら一帯超重力プレスで平らにしてぇ」

気乗りしないリザに通信機からお茶でも飲みながら少し休めと指令が入ります。

ついでに飲食のレベルも調べることになりました。

リザ・ルーナ
「・・・カフェ・・・軽食屋だな、ここでいいか・・・猫カフェ・・・?猫って何だ?」

地球の人間ではないのでリザは猫の存在を知りません。

受付を済ませて部屋に入るとたくさんの猫がいます。

その姿を見たリザの動きが止まりました。

心配になった店員の向井誠二がリザに声をかけてきます。

向井誠二
「あの・・・お客様?お客様!あの・・・どうかしましたか?ドアを閉めないと猫が逃げちゃうかもなので・・・」
リザ・ルーナ
「・・・何だ・・・この・・・この生き物はなんだ・・・」

誠二は近くにいる猫がアメリカンショートヘアだと説明するのですが、リザは猫の種類を知りたいわけではありません。

目の前の生き物が猫なのか確認したいのです。

向井誠二
「あ・・・あーっとお客様もしかして普通のカフェと間違えて入ってしまったとかですか?もしそうでしたら・・・申し訳ありませんが別のお店に・・・」

リザが宇宙人だと知る由もない誠二は、猫が苦手なのかと心配してくれました。

しかしリザが戸惑っているのは猫を苦手だと思ったからではありません。

放心状態のリザが猫を観察しながらソファーに腰を下ろします。

リザ・ルーナ
「何なんだ・・・何なんだ一体この生き物は・・・猫・・・ありえない・・・ありえない・・・こんな生き物・・・こんな・・・可愛い・・・可愛すぎる・・・ありえない・・・生物としての限界を超えている・・・!」

可愛すぎるフォルムに柔らかそうな体毛、可愛い泣き声に脳を溶かされるような感覚になっていました。

これまでリザは66兆種超の宇宙生物を観測してきましたが、どれも猫の可愛らしさには及びません。

猫の可愛すぎる姿は宇宙三大可愛い生き物が落書きに見えるほどなのです。

向井誠二
「お客様、お飲物をお持ちしました、あの・・・ずっと緊張されている様ですけど・・・猫が苦手だったりします?」

猫カフェが初めてだと説明しながら飲み物を頂くと味は普通以下でした。

すぐにリザは猫カフェが飲食に力を入れた店ではなく、お客の目的が猫だということに気づきます。

この星の人間にとって猫が特別な存在なら調査しなければなりません。

リザ・ルーナ
「なぁ・・・この猫という生き物について教えてくれないか」
向井誠二
「はぁ・・・教えるとは」
リザ・ルーナ
「何も知らないんだ、私この星の人間じゃないから」

宇宙人だと正直に打ち明けた理由は、地球人には信じたところで対処する術を持っていないと判断したためです。

お人好しの誠二はリザの話にノリを合わせてくれました。

そんな誠二に猫が日本だけでも一千万匹以上いる事と、飼育数が年々増えていることを教わります。

可愛すぎる猫を飼ってもいいと知ったリザは改めて衝撃を受けました。

向井誠二
「可愛いですよー、たまに構ってほしいと寄ってきて、こんな風に甘えてくるんですよー、ツンデレですよね、普段は凛としてるのに時々おバカなとこ見せたりそういうギャップがいいですよねー」

リザも愛玩動物のペニラを飼っていたことがありますけど、猫の可愛らしさを知ってしまった現在はペニラのことを可愛く思えません。

可愛すぎる猫の存在を知ったリザはアザトスへの報告を保留することにします。

まだ猫の可愛さに耐性ができていないのでこの日は帰ることにしました。

しかし本当はもっと猫の可愛さを知りたいので足が動きません。

それでもこれ以上一緒にいたらこの部屋から二度と出られなくなりそうです。

リザ・ルーナ
「あっ・・・あ・・・あぁー・・・乗ってるよぉー・・・前足乗ってる・・・ダメだ・・・完全に動きを封じられた・・・なにこの柔らかさ・・・この心地よさ・・・こんなの初めて・・・あぁ・・・もう・・・私ここで死ぬんだ・・・」
向井誠二
「死なれても困るんで離しますよ」

離されると喪失感に襲われてしまいました。

猫の魅力にリザはすっかり魅了されたようです。

リザ・ルーナ
「・・・ってかなんか足の裏についてなきあ・・・不思議な感触が・・・」
向井誠二
「足の裏?肉球ですか?」
リザ・ルーナ
「足の裏可愛すぎるー」
向井誠二
「お・・・お客様ーっ!」

カワイスギと呟きながらリザは失神してしまいました。

ですが恥ずかしいのでアザトスには富士山の綺麗さに驚いて失神したと報告したリザだったのです。

 

 

文明のレベルが高いのに猫の可愛さを知らなかったリザのお茶目な姿が印象的でした。

広大な宇宙に猫以上の可愛らしい生き物が存在していないという設定も面白いですね。

宇宙人にとって未知の存在が地球の危機を救っていく『カワイスギクライシス』

リザが出会うカワイスギな生き物は猫だけではありません。

ここからも動物愛に満ち溢れたストーリーが続いていきますよ。

後編

リザが猫カフェを訪れた翌日、誠二は仕事仲間の矢薙華澄に宇宙人が来たことを報告します。

しかしくそ真面目なキャラなので信じてもらえません。

誠二も最初は信じていなかったのですが、見た事もない通信機や猫の肉球を見て倒れたリザを宇宙人だと思うようになっていました。

矢薙華澄
「なんだろ?外で誰か騒いで・・・」
リザ・ルーナ
「うわぁああああ」

猫カフェの外から聞こえてきたのは犬に追いかけられているリザの悲鳴です。

どうしてこんな事態になっているかというと、リザが異次元の可愛さを持つ猫について調べたためでした。

居を構えた場所の端末や通信網は文明レベルが低いので満足できるものではありません。

それでも検索エンジンで猫を調べると数多くの画像が出てきました。

あまりにも可愛らしいのでリザは寝食を忘れて8時間あまり画像に見入ってしまいます。

現在の日本で最も多く飼育されている動物は猫でした。

リザ・ルーナ
「そりゃあそうだろうと思ったが数年前まではそうではなかったらしい、猫を・・・あの猫をさしおいてかつてはペットの王として君臨していた生き物がいる、今なお猫と人気を二分するというその生き物の名はいぬ」

調査した結果、日本では猫派か犬派という論争が繰り広げられていることを知ったのですが、猫の可愛らしさに魅了されているリザは信じることができません。

猫と派閥争いできる生き物がこの世に存在しているとは思えないのです。

リザは犬も検索しようと思ったのですが画像を見るのが怖くてできませんでした。

もしも自分が犬派だったとしたら猫と出会った時以上にときめいてしまうかもしれません。

リザ・ルーナ
「それでも私は公園で見かけたその生き物が犬だと確信できた、遠目に見ても分かるふわふわの体、元気に飛び跳ねてる姿・・・見ているだけで楽しくなる」

公園で見かけた柴犬は飼い主の手に前足を乗っけて尻尾をフリフリ揺らしています。

初めて出会った犬の可愛さは猫とは別種のものでした。

しかも犬と人間の距離感は懐いているという次元のものではありません。

人と犬の間には本物の信頼関係が生まれているのです。

リザ・ルーナ
「ありえないと思っていたのにこんな光景が・・・この世に・・・」

信じられない光景を眺めているとボールが転がってきたので拾おうとしたら犬がダッシュで駆け寄ってきました。

逃げても尻尾をフリフリしながら追いかけてきます。

そのままリザは幸せを感じながら猫カフェに辿り着きました。

幸せなトキメキに耐えられなくなったリザは猫カフェに匿ってもらいます。

矢薙華澄
「・・・これはマジで宇宙人かもしれんな、挙動が人知を超えてますわ」

挙動不審なので華澄もリザが宇宙人かもしれないと信じ始めました。

とりあえず興奮しているリザを落ち着かせます。

リザ・ルーナ
「やっぱりあれが犬なんだな、宇宙の法則を揺るがす可愛さだった・・・特にあの・・・尻尾がやばい、尻尾をフリフリされると・・・ただ可愛いってだけじゃない、なぜか・・・すごく嬉しくなってきてしまうんだ・・・」
向井誠二
「犬があんな風に尻尾を振るのは嬉しい気持ちの表れなんだそうですよ」
リザ・ルーナ
「バカな・・・嬉しくて尻尾を振るなんてそんな・・・可愛すぎる・・・尻尾の動きに・・・そんな意味が・・・」
向井誠二
「さっきも遊んで欲しくてはしゃいでたんですよきっと」

犬が尻尾を振って感情表現しているからこそ人間と信頼関係が構築できているのかもしれません。

これまで宇宙生物学会は尻尾の意味を100万年かかっても解けずにいました。

リザは尻尾の意味について答えの一端を知ってしまったのかもしれません。

さらに犬を飼っている華澄と猫を飼っている誠二がそれぞれの可愛らしさを語り始めます。

お互い犬の可愛さと猫の可愛さを主張しました。

リザ・ルーナ
「これが・・・これが噂に聞く犬派猫派の論争・・・!なんという高次元な争い・・・」

犬派猫派論争に比べると生物のフォルムや特徴について語り合う宇宙ペット親交会の論争がバカ丸出しに思えてきます。

うなだれていると華澄が愛犬を見せてくれると言ってくれました。

矢薙華澄
「犬の良さはさー見てるだけじゃ分かんないんだよねー、触れ合って一緒に遊ばないと、だったらウチの犬と戯れてってよー」

最初は戸惑うリザだったのですが、本来の目的は地球人の生態や文化を調べることです。

絶好の機会だと思ったリザは華澄の家を訪ねることにしました。

リザ・ルーナ
「大丈夫だ、何も問題はない、犬も猫ももう見た、多少なりとも慣れている、今更衝撃を受けることはない」

不安はありますが耐性はできているはずです。

しかし華澄の家に到着すると想定外の出来事が待ち受けていました。

矢薙華澄
「ただいまー、おーうマサムネー、私の帰りを待ってたのかー?可愛ゆい奴めー」
リザ・ルーナ
「でっけえええええええ、ちょっ・・・待てよ!でけぇよ!聞いてねぇよ!でけぇし・・・形も何か違う!それも犬なのか!?」
矢薙華澄
「大型犬さぁー、ゴルレトさんだよ」

驚いていると外から犬の鳴き声が聞こえてきます。

振り返ると散歩中のトイプードルがこちらを見ていました。

リザ・ルーナ
「バリエーション豊富すぎだろ・・・!深遠なる犬の世界、ここはまだその入り口・・・」

まだまだ地球には知らないことが山のようにあることを実感したリザだったのです。

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カワイスギクライシスのネタバレ(漫画)!第3話の見所は?

2023.10.15

 

『カワイスギクライシス』を読んだ感想

可愛い生き物のおかげで心変わりしていくリザは純粋でチャーミングな女性ですね。

犬派と猫派の論争という誰もが経験したことのあるエピソードなので共感しやすかったです。

動物の愛くるしさが誰にでも伝わることを表現した『カワイスギクライシス』

リザはまだ動物の世界に踏み入れたばかりです。

ここからどんな生き物に癒されていくのか楽しみですね。

 

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