今回は「杉浦次郎」先生の『僕の妻は感情がない』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『僕の妻は感情がない』はこんな漫画(あらすじ)
仕事が多忙な社畜サラリーマンのタクマは家事をする時間が無いので、料理と洗い物をしてくれる家事ロボットを購入しました。
機能には制限がありますが、自分のために料理を作ってくれる家事ロボットのミーナがお嫁さんのように思えてきます。
ですが夫婦のように生活しようとしてもミーナには感情がありません。
次第にタクマはロボットに愛情を傾けている自分が馬鹿馬鹿しくなってきました。
それでもミーナが自分のことをどんな風に思っているのか気になってしまいます。
社畜リーマンと家事ロボットの微笑ましい夫婦生活を描いていく『僕の妻は感情がない』
今回は見守りたくなるSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
ロボットなのにどんどん人間らしく見えてくるミーナはとても魅力的なキャラクターですよ。
『僕の妻は感情がない』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
忙しく仕事しているタクマが自宅に帰ってきました。
出迎えてくれたのは家事ロボットのミーナです。
タクマは一人暮らしを始めてから3年が経ちますが、仕事が忙しすぎて家事をする暇がありません。
そこで家事ロボットを購入しました。
家事ロボットとはいっても安物の中古品なので、料理と食器洗いの機能が制限されているモデルです。
それでも冷蔵庫に食材を入れておけば、登録してあるレシピの中からランダムで選んだ料理を決められた時間に作ってくれるので助かっていました。
お酒を飲みながら料理を作るミーナの姿を見ているうちに、家電製品とはいえ自分のために料理を作る存在がありがたく思えてきます。
結婚したことはありませんが奥さんのいる生活はこんな感じなのかもしれません。
イチャイチャしたいと考えながらミーナに接近します。
賢い炊飯器に話しかけているようなので馬鹿らしくなってきました。
ですがミーナは感情がないだけで、性能は炊飯器などとは比べ物になりません。
この日はオムライスにケチャップでLOVEと書いてくれました。
中古品を購入したのでもしかしたら前の持ち主がプログラムを改造したのかもしれません。
それでもミーナの行動によってタクマは心を揺れ動かされました。
じっとしていられなくなったタクマは料理を手伝うことにします。
ですがパーフェクトな料理を作り上げたい家事ロボットのミーナは手伝いを求めていません。
レシピはだし巻き卵なのにタクマは簡単に出来ると思っているようです。
しかし卵を割ると5ミリ程度の殻片が2枚入ってしまいました。
構わず焼こうとするのですが調味料を混ぜてなく、フライパンに油も引いていません。
ミーナが注意してもタクマはそのまま料理を続けていきます。
焼き過ぎたところでミーナの我慢が限界を迎えました。
料理を手伝うことは諦めます。
タクマは中学生の頃、綺麗で優しくて巨乳の女子と奇跡的に付き合うことができました。
おそらくあんな女子と出会うことはもうありません。
好きとか嫌いとかを考えるのが面倒くさいので、最近は異性のことを考えないようにしていました。
それなのに現在のタクマはミーナのことが気になっています。
お昼ご飯を食べ終わってもソワソワした感じが収まりません。
距離を縮めるため食器洗いを手伝おうとしてもミーナに断られてしまいました。
ソワソワしているタクマは勇気を振り絞り気になっていることを質問してみます。
ケチャップで書かれたLOVEの意味を知りたいのですが上手く質問できません。
感情がないミーナとは対照的に、恋愛感情を抱いたタクマはどんどん緊張してきます。
結局LOVEの意味を聞くことはできませんでした。
タクマはこのままソワソワした日々を過ごしてしまうのでしょうか!?
仕事に明け暮れている社畜リーマンのタクマが家事ロボットのミーナに恋心を抱くのは無理もありませんね。
家事ロボットだとしても自分のために料理を作ってくれる姿に惹かれてしまうのは仕方ないと思いました。
愛情に飢えた社畜と愛情を抱かない家事ロボットの交流を描いた『僕の妻は感情がない』
どんどんミーナが人間のように見えてくるところがこの作品の面白さになっています。
相手がロボットであることを理解しているからこそ、タクマは恋心を抑えられなくなりますよ。
後編
LOVEの意味を考えているうちにタクマは眠れなくなってしまいます。
登録してあるレシピなら全て好きだと答えるのですが、ミーナが質問を続けてきました。
色々と考えた結果、タクマはレシピ以外の好きなものを答えてみます。
納得してくれたミーナがスリープ状態になりました。
タクマは布団の中でバタバタしています。
ミーナが自分の頭部を焼いてしまいました。
慌てて飛び起きたタクマがようやく夢だと気づきます。
献立を変更する必要はありません。
ただし朝ご飯を食べる前にタクマはミーナに大事なことを伝えておきます。
夢が現実にならないことはハッキリしました。
ですが仕事から帰ってきてもタクマはモヤモヤしたままです。
ミーナのことを考えているうちに、缶ビールを飲む手が止まらなくなります。
酔っ払っていくとミーナも自分のことを好きであってほしいと思えてきました。
ここで悪酔いさせないためミーナがタクマにビールと同じ量の水を飲ませます。
それでもタクマがビールを飲みたがるので、ミーナはストックが無くなったと思わせるため流しで缶ビールを握り潰しました。
しかし既にタクマは泥酔状態になっています。
ここで足元がフラフラしているタクマがミーナに近づいてきました。
夫扱いされることがとても嬉しくて頭がおかしくなりそうです。
しかしここで酔っ払ったタクマは猛烈な睡魔に襲われてしまいました。
感情がないので常識的な見解を伝えます。
それでもタクマがミーナの名前を呼び続けるので仕方なく布団に入りました。
家事ロボットのミーナにはムラムラしている感情が理解できません。
説明を求めてもタクマに断られてしまいました。
ネットで検索したミーナは呼吸が乱れているタクマを心配してくれます。
そして自分にできることがあるか聞いてくれました。
ミーナはそのままタクマのそばに寄り添ってくれます。
幸せな気分のまま朝を迎えましたが、タクマは自分の行動を反省していました。
ミーナが目を半分閉じた状態で話しかけてきます。
しかし視覚ユニットが故障したわけではありません。
ミーナが朝食を準備している間に、タクマが布団を片付けます。
布団を片付けながらタクマはミーナが勘違いしていることに気が付きました。
誤解が解けて綺麗な目を見開いてくれたミーナだったのです。
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『僕の妻は感情がない』を読んだ感想
人間の言葉を勘違いしてしまう家事ロボットの可愛さがとても上手に表現されていると感じました。
特に怖いと言われた目を半開きにした姿が可愛らしかったです。
社畜サラリーマンが家事ロボットに心を奪われていく『僕の妻は感情がない』
SFファンタジー漫画とラブコメ漫画を融合させた斬新な設定の物語です。
いつまでも見守りたくなる同居生活を読みながら幸せを感じてください。
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