今回は「伊藤静」先生の『三十路飯』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『三十路飯』はこんな漫画(あらすじ)
32歳の高山日向は遠距離恋愛中の彼氏と上手くいかず、建築事務所での仕事に追われる日々を送っています。
コンビニで食事を済ませて仕事をこなすという同じような生活習慣を繰り返している日向。
そんな彼女が唯一楽しみにしているのが、仕事終わりに食べる極上のグルメなのです。
熱々のおでんや絶品の焼き鳥でお腹を満たしていくうちに、日向は疲れをリフレッシュして仕事に戻っていくのでした。
実在の名店を紹介しながらOLの日常を綴っていく『三十路飯』！
今回はガイドブックのようなグルメ漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
漫画を読んでお気に入りの飲食店を見つけてください。
『三十路飯』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
建築事務所に勤めている高山日向が自宅に戻らず仕事に没頭しています。
どうにかプレゼンを勝ち取ろうとしている日向は3日も自宅に戻っていません。
そんな日向に所長が頑張り過ぎないようにアドバイスしてきます。
仕事を頑張っているうちに日向は32歳になっていました。
疲れ切った日向は3日ぶりに自宅へ戻ることにします。
帰り道、日向はふらっとおでん屋に寄ることにしました。
中野にある“おかやん”という屋台に立ち寄ったのですが、店内は満員となっています。
常連のようなお客の視線が注がれたため気後れしてしまう日向。
しかし店主が気を遣ってくれたおかげで席に座ることができました。
とりあえずお酒を頼もうとする日向は、他のお客の真似をして“しそハイ”を頼んでみることにします。
職業柄、店内の作りを眺めていると“しそハイ”が届きました。
綺麗なピンク色をした“しそハイ”を飲んでみると爽やかなしその香りが口の中に広がっていきます。
その味を楽しみながらメニューを見ることにしました。
さらに下仁田ネギと鶏団子、金時ニンジンと豚タンも頼むことにします。
注文すると黄金色の出汁に入ったおでんが届きました。
食べる度に体の中から温まっていき、まるで温泉に入っているような気分になっていきます。
日向がおでんの味を満喫していると仙台麩が話しかけてくるような気がしてきました。
仙台麩は具材それぞれが出汁の旨味を引き立てていると語ります。
その言葉通り利尻昆布が全体の味を締めていて、つみれやガンモがコクを出していました。
続いて下仁田ネギを食べてみると驚くほどの甘みが感じられます。
おでんの味に酔いしれていると常連客がミンクくじらの刺身を勧めてきました。
くじらの刺身をおすそ分けしてもらったことで、日向は常連客を溶け込んでいきます。
常連客たちはそれぞれ違う職場の人たちで、この店で仲良くなったということでした。
美味しいおでんを食べたことで明日も頑張ろうと思う日向だったのです。
仕事に追われるヒロインの姿には多くの人が共感できるのではないでしょうか。
そんな彼女を癒してくれるのが実在する名店の絶品グルメです。
一度は足を運びたくなる名店を紹介してくれる『三十路飯』！
美味しそうなグルメを食べるヒロインを見ているうちに癒されると思いますよ。
それでは引き続き至福の表情で食事を楽しむヒロインの姿に魅了されてみてください。
後編
ある日の休日、日向が部屋でスマホを眺めています。
連絡が来なくなったのは大阪に赴任している彼氏のことで、一昨日からラインが来ていません。
今日は彼氏がこちらに来る予定なのですが、何時頃になるか質問をしてから明確な返事がきていないのです。
彼氏が大阪に赴任してから1年が経過していて、年に数回行ったり来たりを繰り返していました。
この日は来るのか来ないのか分からなくなったため、日向は行きつけの“竹山”という居酒屋に向かうことにします。
“竹山”は30年来の腐れ縁である景ちゃんという男性が営むお店で、大山鶏を使った鶏料理が人気となっていました。
鶏の岩盤焼や鶏モツ煮、そしてコラーゲンたっぷりの水炊きも大好評です。
景ちゃんは内装を日向の思い通りにさせてくれました。
そのためとても楽しみながら仕事をできたので、日向にとって思い出の場所になっています。
初心に返れるこの店でまず日向は芋焼酎の水割りを飲むことにしました。
芋焼酎に舌鼓を打っているとレバーの湯引きが運ばれてきます。
このままレバーに巻かれて鶏になっても良いと思えるぐらいの美味でした。
するとここで再び日向の耳に食べ物の声が聞こえてきます。
大山鶏は鶏になりたいと言う日向のことを、怠惰な状態では無理だと叱ってきました。
女子力をアップさせるには日々の運動やバランスの取れた食事を欠かすことはできません。
この大山鶏も美味しくなるため努力をしているのです。
しかし最近の日向は女子力を上げる努力をしていませんでした。
大切な努力をしないまま“竹山”に避難してきたのです。
そんな日向の前に景ちゃんが自家製タルタルソースのかかったチキン南蛮を持ってきてくれました。
このメニューは日向の大好物で景ちゃんはそれを覚えててくれたのです。
景ちゃんは学生時代にチキン南蛮を日向によく奪われていました。
嫌な過去ではあるのですがこの思い出があるため日向の好物を忘れられません。
外はカリッとしていて中からは肉汁がこぼれだしてきます。
日向がチキン南蛮を美味しそうに食べていると、景ちゃんが彼氏と何かあったのか質問してきました。
落ち込んでしまう日向だったのですが、ここでようやく彼氏からラインが届きます。
彼氏は合鍵で日向の家に入っているということでした。
このラインを見た日向は先ほどとは打って変わったような表情で自宅へ戻っていきます。
結局この日も美味しい食事で幸せな日常を送ることができた日向。
果たして次はどんなお店で絶品グルメを味わうのでしょうか！？
ここから先は実際に漫画を読んでお確かめください。
『三十路飯』シリーズに関する他の記事はこちらです↓↓↓
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『三十路飯』を読んだ感想
お酒が好きな人にはたまらない大人向けのグルメ漫画になっていますね。
実在のお店が紹介している点が最大の魅力になっていて、その情報量が多いところも親切だと思いました。
ちなみに1軒目の“おかやん”はJR中野駅北口より徒歩2分で、定休日は月曜日だそうです。
2軒目の“竹山”は西武池袋線江古田駅北口より徒歩3分の村上ビルに入っていて、日曜定休ですのでご注意ください。
美味しそうな名店のグルメ情報を提供してくれる『三十路飯』！
至福の表情で絶品グルメを食べるヒロインの姿から幸せを分け与えてもらってください。
漫画を読んでエネルギーをもらった後は気になったお店に足を運ぶのもオススメですよ。
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