今回は「きづきあきら サトウナンキ」先生の『無敵の人』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『無敵の人』はこんな漫画(あらすじ)
ネットスラングでは社会に適応できない引きこもりのことを“無敵の人”と呼んでいます。
生きるための目標がなく守るべきものがない“無敵の人”は失って困ることがありません。
そのため逮捕されて死刑になっても構わないと思っているのです。
彼らは無力だから怖いものがなく、無力だから自分の力を示したいと考えるようになっていました。
女子高生の高瀬いのりは引きこもっている”無敵の人”である実の兄から性的暴行を受けています。
抵抗できないいのりの前に謎の男が現れ、残虐な兄を殺害してしまいました。
その対価としていのりが支払うことになった対価とは・・・!?
社会問題となっている引きこもりにメスを入れた『無敵の人』!
今回は犯罪予備軍に鉄槌を下すサスペンス漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
驚愕の物語をハラハラドキドキしながらお楽しみください。
『無敵の人』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
テレビのニュースで連続殺人事件の犯人についてコメンテーターが独自の考えを話しています。
コメンテーターは犯人を“無敵の人”と呼んでいました。
“無敵の人”とはネットスラングで社会に適応できない引きこもりなどを指していて、逮捕されても構わないという考え方から犯罪を起こす人を皮肉を込めて付けられた言葉です。
そんな風潮が当たり前となった日本で高瀬いのりは生活していました。
あることをきっかけに悩みを抱えているいのりが、高校で絶滅についての授業を受けています。
先生は絶滅について動物を例に挙げながら説明していました。
絶滅にはいくつかの理由があるのですが、動物たちは黙って絶滅に向かっている訳ではありません。
縄張り争いをする場合でも同種を追い払う理由は、エサの乱獲を防ぐ理由があるのです。
こうした行動は種の全体が絶滅するのを防ぐために効果的となっていました。
先生はここまで絶滅について説明すると、生徒たちにヘッドセットを付けさせVRで授業を進めていきます。
VRでは絶滅の要因を詳しく説明する映像が流れ始めました。
動物と同じように人間も戦争やイジメなど同じ種を攻撃することがあります。
こうした攻撃衝動は動物のように全体の種を守る行動につながっているのでしょうか?
精神医学者のフロイトは“死にたい”と“生きたい”の葛藤が自分に向かったものが自殺、そして他人に向かったものが攻撃だと語っています。
しかし学者のローレンツはこれに反対の意見を述べました。
ローレンツは攻撃衝動の全ては種の全体を生き残らせるための本能だと語ったのです。
絶滅について学びながら自分の立場をこの問題に置き換えるいのり。
果たして彼女はどのような攻撃を受けながら、自分が犠牲になるかもしれないと思っているのでしょうか!?
少し近未来のような世界を舞台にしながら哲学的なストーリー展開になっていますね。
ヒロインの心境を表現するため絶滅という問題を例に挙げている点も分かりやすかったです。
社会に適合できない人間について斬新な設定で問題提起していく『無敵の人』!
ここからいのりが抱えている闇と彼女を救う救世主が描かれていきます。
絶望の中で無力だったいのりに灯る光のような存在にご注目ください。
後編
絶滅についての授業を受け終わったいのりが友人たちと話をしています。
その中にはイジメが原因で学校に来られなくなった引きこもりの友人も含まれていました。
彼女はいのりたちとVRを利用してやり取りをしています。
いのりたちの住む世界ではローカと呼ばれる電子機器を使って、人が交流できるようになっていました。
ローカは便利なインターネットのサービスをいつでも使えるようにした補助機器です。
この危機は2種類のモードが搭載されていて、拡張現実と仮想現実を使い分けられるようになっていました。
拡張現実モードでは実際に見えている景色に注釈を加えることで、情報や通知を表示することができます。
一方の仮想現実モードは実際の視界を遮断して仮想空間の中だけでネットを利用できるシステムとなっていました。
いのりの友人は仮想現実モードの中で引きこもっている状態なのです。
悪いことなど無いと思っているいのりなのですが、彼女はネット世界に引きこもっている訳ではありません。
ただこのような選択肢があることを認めているだけなのです。
そんな彼女が家へ帰ると母親が夕食の準備を始めました。
いのりは食事を待っている間、ニュースを見ることにします。
すると連続殺人事件のニュースが流れてきました。
七件に及ぶ連続殺人事件は家の近所で行われていたのです。
ニュースを見ながら母親と食事をしていると、二階からドンッという大きな物音が聞こえてきました。
次の瞬間、2人の顔色が悪くなり、母親が二階へ行くよう命じてきます。
いのりは無言のまま母親の指示に従い2階へ上がりました。
すると立ち入り禁止と書かれたドアから兄が出て来て、いのりを力ずくで部屋の中へ入れます。
おばけと比喩されている兄は従わないと目を潰すと言いながら服を脱げと命令してきました。
服を脱ぐと顔面を何度も殴打していきます。
兄はいのりに対して日常的に性的虐待を加えていました。
この日もいのりにとって地獄のような時間が始まったのです。
いのりは性的虐待を受けながら兄の部屋を見回していました。
兄の部屋は殺人に使うような凶器が大量に置かれています。
母親もいのりも兄が連続殺人の犯人ではないかと恐れていました。
ローカを使うことによって、いのりは現実世界から逃避することができるのです。
非力ないのりが性的虐待から現実逃避するにはこの方法しかありません。
この日もどんな映像でもいいから違った景色を見たいと思っています。
涙を流しながら理不尽な現実に憤りを感じていると、ローカに見たことのないアバターが現れました。
アバターはいのりに対して悩みを取り除いてほしいか尋ねてきます。
次の瞬間、謎の男性が現れていのりの兄を殺害しました。
こうして絶望から解放されたいのりは、謎の男性とある目的のために行動を共にすることになります。
いったいその目的はどのようなもので、いのりの運命はどうなってしまうのでしょうか!?
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『無敵の人』を読んだ感想
理不尽な現状に悩んでいることを誰にも言えないヒロインの姿が可哀相だと思いました。
どうしても立場の弱い者がさらされる性的虐待の真実にも迫っていますね。
社会不適合者を独特な視点で問題視していく『無敵の人』!
決して全ての引きこもりが罪を犯す訳ではありません。
その点をしっかり考慮しながら作品の世界観を満喫してみてください。
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