『殺人猟団 マッドメン』のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「長田龍伯」先生の『殺人猟団 マッドメン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『殺人猟団 マッドメン』はこんな漫画(あらすじ)

高校生の大鷹琥郎(おおたかくろう)は、一目惚れした琴音先輩に近づきたいため彼女と同じ映画部に入りました。

どうにかして琴音とつき合いたいと思っていると、映画を撮影するため二人で無人島に向かうという大チャンスが訪れます。

かつて人々から楽園と呼ばれ今は無人となっている神顎島に琴音とやって来た琥郎。

可愛らしくはしゃぐ琴音の姿に胸をときめかせるのですが、そこにはいるはずのない人々の姿がありました。

彼らの正体が殺人鬼だと知った瞬間、琥郎はバカンスから一転して地獄のような惨劇に巻き込まれていきます。

猟奇的な殺人犯が徘徊する無法地帯を舞台に、突然のサバイバルゲームに遭遇した高校生を描いていく『殺人猟団 マッドメン』

今回はこちらのバイオレンスミステリー漫画の魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

緊張感マックスの物語を手に汗握りながらお楽しみください。

 

『殺人猟団 マッドメン』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

かつて楽園と呼ばれ生命に満ち溢れていた神顎島は、2008年初頭に地図上からその姿を消してしまいました。

2018年夏、無人島となったこの神顎島へ向かう船に琥郎と琴音が乗っています。

琥郎
「俺は今、青春を撮っている、琴音先輩という最高の被写体を撮る、その魅力を余すことな・・・」

憧れの琴音を美しく撮影しようとしているのですが、ついつい薄着の彼女にスケベ心が沸き上がっていました。

するとそれを見透かしたように琴音がこちらを振り返ります。

琴音
「なーに撮ってるのかなー、琥郎君?」

下心に気づかれドキッとする琥郎。

琥郎
「やだなー琴音先輩、俺はカメラマンですよ?風景を撮っているだけっすよ!初めての撮影ですからね、今のうちに慣れとかないと」
琴音
「頼んだよカメラマン、今回の舞台、簡単に来られる所じゃないからね」

どうにか下心を誤魔化しながらも、琥郎は相変わらず琴音の可愛らしい姿に見惚れていました。

琥郎
「やっぱ琴音先輩かわえー、そこらのアイドルなんて目じゃないぜー、あとオッパイでけー」

不純な気持ちを抱く琥郎と真剣に映画を撮影しようとしている琴音が神顎島に向かっている理由は、ドキュメント映画を撮影するためです。

この島は東京からそう遠くなく無人島のため、謎の島を取材に来たという設定の映画を撮影するにはうってつけの場所でした。

琴音
「見て琥郎君、古い港が見えるよ、あの島も10年前までは人が住んでたんだよ、それが火山噴火のガスが原因で無人島になったんだけどね」

入島が厳しく制限されている神顎島なのですが、映画部の部長のツテでこの島に入れることになったことを喜ぶ琴音。

しかし琥郎の頭の中は別のことで一杯になっていました。

琥郎
「先輩ごめん・・・俺・・・撮影とか無人島とか鼻クソほども興味ないんだよなー」

彼が映画部に入った理由は、琴音に一目惚れしたからだったのです。

今回の撮影旅行も琴音と一緒にいられるという理由だけで参加していました。

そんな対照的な思惑の二人を乗せた船がようやく神顎島に到着します。

琴音
「これが神顎島、かつて楽園と呼ばれた絶海の孤島、何か雰囲気あるよねー」

二人が港に降り立つと船はそのまま東京へUターンしていきました。

しかし港で待っていると言っていたはずの部長たちの姿が見当たりません。

琥郎
「スマホも使えないし困りましたね、どうすりゃ・・・」
琴音
「よし!だったら捜しに行こう、無人島探検だ!!」

琴音の提案に対してあまり乗り気ではない琥郎。

琥郎
「いや、入れ違いとかあるかもしれないし、やめた方が・・・」
琴音
「・・・二人で探検したかったな・・・」
琥郎
「見て先輩、民家があるよ!気をつけて俺についてきて!!」

甘え上手な琴音に乗せられる形で、琥郎は無人島を探検する気になってしまいました。

楽しく神顎島を散策する二人だったのですが、島の中を歩いていると堤防に人の姿を見つけます。

琴音
「ええ!!ひ、人がいる!?なっ、何で!?」
琥郎
「え!?部長でしょ?」

ですが良く見て見ると見知らぬ老人が釣りをしていました。

二人が老人に話しかけると気さくに返事をしてくれるのですが、二人きりの空間を邪魔されたことに琥郎は残念そうにしています。

いつでも琴音のことを考えている琥郎なのですが、この老人の出現が彼のバカンス気分を打ち壊すことになりました。

果たしてこの老人の正体と神顎島に隠された秘密とは!?

 

 

とても楽しそうな高校生の姿を描いた序盤となりました。

ラブストーリーを思わせるような和やかな展開だったのですが、物語はここから雰囲気を一変させていきます。

一気にスリリングな様相を呈していくテンポの速さが魅力的な『殺人猟団 マッドメン』

ここから本格的なサスペンス漫画として迫力満点になっていくため、ますます目が離すことができません。

1ページも見落とすことなく続きをご覧になっていってください。

後編

老人と仲良さげに話をする琴音に対して、琥郎は島の周辺を眺めていました。

琥郎
「しっかしすげぇ絶壁だな、島は断崖絶壁で囲まれてるんだったな」

この港だけしか神顎島に入れないことを再認識していると、少し様子のおかしい琴音の声が聞こえてきます。

琴音
「琥郎君・・・く・・・ろう・・・く」

海を見ていた琥郎が琴音の方を振り返ると、鉈のような刃物で老人に首を切られる琴音の姿が目に入りました。

琥郎
「え・・・あ・・・あの・・・せん・・・ぱい?え?これ・・・撮影・・・?」

映画の撮影だと思う琥郎に対して、老人が刃物を振りかざそうとしています。

琥郎
「ま、待ってよ、な、なんでこんな!?こんなことを!?」

老人が振り下ろした刃物が首をかすめてしまい、その勢いで琥郎は堤防から落下してしまいました。

その姿を見た老人は琴音の身体を抱えどこかに姿を消してしまいます。

琥郎はそんなことが起きているとは知らず、堤防の下で激しく動揺していました。

琥郎
「訳がわからねぇ・・・一体・・・どうなってんだ!?身体中が痛ぇ・・・琴音先輩・・・早く警察呼んで島から逃げなきゃ・・・」

次の瞬間、誰もいないはずなのですが神顎島の灯台に照明が灯ります。

琥郎
「灯台に光!?そんな・・・無人島じゃないのか!?」

動揺する琥郎だったのですが、その背後には別の人物が大きな斧を振り上げていました。

どうにかしてこの凶刃から身をかわした琥郎は、すぐに体勢を立て直しこの場を走り去ります。

琥郎
「斧・・・でっかい斧だ、俺を殺そうとした!さっきのジジイの仲間!?ワケがわからない!殺人鬼!?逃げなきゃ・・・逃げなきゃ!殺される!!」

なんとか逃げ切った琥郎だったのですが、頭の中には首を切りつけられた琴音の姿がよぎっていました。

どうにかして状況を理解しようとしていると、海岸線に洞窟のようなものを見つけます。

ひとまずこの中へ身を隠すことにした琥郎。

洞窟の中は天然の鍾乳洞のようになっていて真っ暗闇でした。

スマホの明かりを頼りに琥郎が奥へ進んでいくと、そこには周囲の風景とは場違いな扉が設置されています。

鍵が開いていたため恐る恐る中へ入っていくことにしました。

琥郎
「人の気配はしないな・・・大量のゴミ・・・?よく分かんねぇけど誰かがここに捨ててったのか?しかしジメジメとしてカビ臭いな・・・」

何気なく壁に手をついた琥郎は、一面に新聞の切り抜きが貼っていることに気がつきます。

その切り抜きは佐田山守という数年前に逮捕された凶悪殺人犯を扱った記事でした。

するとそこに先ほど斧で琥郎に襲い掛かった男が姿を現します。

暗闇の中その男の顔をよく見てみると、壁に貼られた記事に載っている佐田山守でした。

実は無人島だったはずの神顎島は、佐田山守のような殺戮者が集められ殺し合いが許される場所になっていたのです。

鬼畜のような殺人鬼の狩り場となってしまった神顎島。

逃亡不可能なこの島に閉じ込められた琥郎たちの命運はどうなってしまうのでしょうか!?

 

『殺人猟団 マッドメン』を読んだ感想

次々と姿を現す殺人鬼たちの姿をスリル満点に描いた漫画ですね。

琥郎に襲い掛かる恐怖をスリリングに描きながら、殺戮者1人1人のバックボーンにもしっかりと焦点を当てているので飽きることなく読んでいくことができました。

殺人鬼の闇に深く迫ることで物語の奥行も広がっていると思います。

ただ恐怖心を煽るのではなく、しっかりとしたストーリー性で読者を満足させていく『殺人猟団 マッドメン』

スリルと読み応えを実感したい人にオススメの作品になっています。

絶海の孤島を舞台にした逃げ場のないサバイバルゲームを読んで、身の毛がよだつ恐怖を味わってみてください。

 

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