今回は「渡辺千紘」先生の『葬-はぶり-』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『葬-はぶり-』はこんな漫画(あらすじ)
賽河柩(さいかわひつぎ)は葬と呼ばれる悪霊を退治する霊術士の跡取りとして生を受けました。
まだ少年なのですが柩はギロチン包丁という剣で悪霊を退散させる父親に憧れを抱いています。
しかし柩は悪霊退治の裏に潜んだ残酷な事実を知りませんでした。
葬が担わなければならない過酷な現実を知った時、柩は真の霊術師になるための壮絶な道のりを歩み始めたのです。
悲しい宿命を背負った少年の姿を描いていく『葬-はぶり-』!
今回はスリリングなホラー漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
迫力満点のシーンを手に汗握りながらお楽しみください。
『葬-はぶり-』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
斉城市曽十羽町に賽河家の屋敷が建っています。
屋敷の庭で小学生の柩が小さな悪霊を相手に訓練していました。
声をかけてきたのは柩の父親で現当主の賽河夜次です。
夜次の言う通り柩が相手にしていた悪霊が復活していました。
柩は夜次の言う通り朝飯を食べることにします。
その場で柩は悪霊を祓う方法を質問しました。
すると葬のお世話役として働く沖奈という老人がこの質問に答えてくれます。
沖奈によると基本的に悪霊は消滅させることができないため放っておくことしかできません。
祓う対象になるのは人間に憑りついた悪霊だけなのです。
これは修行を積んだ霊術士が札などを使って行っていました。
柩の言う通り父親が生業にしている葬は、普通の霊術士にはできない特別な仕事なのです。
そのことを確認した柩は改めて父親の職業に憧れを抱きました。
しかし柩は葬という職業について詳しく教えられたことがありません。
どうしても仕事の内容が知りたくなった柩は、夜になるとこっそり父親の後をつけることにしました。
すると父親と沖奈がある男性に声をかけます。
振り向いた男性の顔面にはいくつもの眼があり、明らかに人間ではありませんでした。
柩は恐怖のあまり腰を抜かしてしまいます。
状況が理解できない柩は沖奈に詳しい事情を聞くことにしました。
悪霊に憑りつかれた状態は凶憑きと呼ばれています。
この凶憑きは4段階に分かれていて、悪霊が人間の周りを憑いてまわる状況が壱ノ相、悪霊が人間の体に接触する状況を弐ノ相と区分していました。
そして悪霊が人間の魂に影響を与え始める段階が参ノ相、さらに悪霊が魂の半分以上を浸食した状況を肆ノ相と呼んでいます。
肆ノ相まで進んでしまった人間は魂を蝕まれてしまい、精神を崩壊させ暴徒と化してしまった彼らには一般的な霊術士では太刀打ちできません。
悪霊に蝕まれた肆ノ相は死相とも呼ばれていて、こうなった段階の悪霊を退治することができるのは葬だけだったのです。
その役目を果たすため夜次は大きな剣で肆ノ相を抹殺しました。
こうして葬という仕事について真実を知った柩だったのです。
自分の理想とは現実が違っていたため落ち込む柩。
しかし彼にはさらに受け入れがたい現実が待ち受けていました。
果たして柩はその全てを受け入れることができるのでしょうか!?
霊術士を題材にしながら奥の深いストーリーを形成していますね。
ただ単純に悪霊退治を描くのではなく、その奥に潜む悲しみを表現している点が魅力だと思いました。
ホラー漫画でありながらヒューマンドラマの面白さをミックスさせた『葬-はぶり-』!
ここから柩にとっては信じられない出来事が巻き起こっていきます。
一人前の葬になるため悲しみを乗り越える柩の姿に注目してみてください。
後編
父親から葬の真実を告げられた柩だったのですが、悪霊に憑りつかれた人間を救うのではなく殺していることに納得していませんでした。
殺すことでしか救うことができない命があることを父親から教えられます。
しかしそれでも柩は納得することができません。
そんな中、柩が悩んでいると友達の周りに悪霊が憑いているのが見えました。
このまま友達が肆ノ相まで進んでしまうと殺されてしまいます。
そのため柩は父親と沖奈に内緒で蔵の中から除霊用のお札を盗み出すことにしました。
柩はこのお札で友達に憑いていた悪霊を除霊すると名案を思い付きます。
ここから柩は蔵から持ち出したお札を使って、悪霊が見える度に除霊をしていきました。
しかしこの行動が彼の運命を狂わせてしまったのです。
全てが良い方向に動き出した柩が満足そうな表情を浮かべながら自宅へ戻りました。
すると父親以外の家族が惨殺されています。
実は葬を受け継いだ者には代々悪霊を引き継ぐという習わしがありました。
父親はこの悪霊をお札の力で抑えていたのです。
しかしお札を柩が使い切ってしまったため、父親は肆ノ相へ変化してしまっていました。
この場をどうにかやり過ごそうとするのですが、肆ノ相になった父親に見つかってしまいます。
ですが父親は柩を殺しに来た訳ではありません。
父親は肆ノ相になりながらも強い精神力で自分を取り戻していたのです。
そして彼は息子に自分の命を絶つように命じました。
必死に悪霊と戦いながら父親が柩を庭に投げ飛ばします。
そのまま父親は自分が愛用していたギロチン包丁を渡しました。
ここで柩は父親から伝えられた葬の役目を思い出します。
憑りつかれて苦しむ人を殺すことで救っていく葬。
その言葉を思い出した柩はギロチン包丁を握りしめました。
柩はそのまま父親の首をギロチン包丁で切り落とします。
この時、柩はまだ9歳でした。
そんな柩は父親を殺した罪を背負いながら葬として成長していくのです。
命尽きるまで生者の魂を食らおうとする死相と、家族の死を乗り越えて彼らと対峙する柩。
両者の戦いはまだ始まったばかりなのです。
果たして柩にはどのような過酷な運命が待ち受けているのでしょうか!?
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『葬-はぶり-』はこんな人におススメ
切ない人間模様を表現しながら複雑な題材を扱ったホラー漫画だと思いました。
何も知らされていなかった主人公が自分の過ちによって窮地に立たされる姿が印象的でした。
そんな彼に対して父親が救いを求めるシーンが感動的ですね。
スリリングな展開と感動するシーンが連続していく『葬-はぶり-』!
恐怖感だけでなく奥の深いストーリーが魅力的な作品です。
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