フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~のネタバレ(漫画)!

今回は「鈴木良雄」先生の『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』はこんな漫画(あらすじ)

現代の日本では風営法の改正によってデリバリーヘルスの営業が合法化されました。

しかしデリバリーヘルスの現状は貧困のため行き場を失くした女性の漂流地点となっています。

就職先が倒産してしまった咲田は知人が経営するデリバリーヘルスの見習い店長を任されることになりました。

いざ仕事を始めてみるとお店には様々な事情を抱えた女性が在籍していることに気が付きます。

困難に立ち向かう女性たちと見習い店長の奮闘を描いた『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』

今回は風俗業界を題材にした漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

本作品を読んで日本の社会が抱える貧困問題と向き合ってみてください。

 

『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

就職先が倒産してしまった咲田が故郷に向かう電車に揺られています。

社宅を追い出されてしまったため故郷に戻ることを決めたのですが、こんなに早く故郷の景色を眺めることになるとは思ってもみませんでした。

咲田
「うっ!ラーメンまつばら懐かしー、腹へったな・・・久々にネギみそ食ってくか」

駅に到着した咲田は行きつけだったラーメン屋へ立ち寄ることにします。

お気に入りだったラーメンを食べていると、隣に見覚えのあるお客が座りました。

咲田
「ミスジさん!!」
ミスジ
「ネギミソ!?」

学生の頃からこの店のネギみそチャーシュー麵が大好きだった咲田は、通っているうちに知り合った常連客のミスジさんと再会できたのです。

ミスジさんは強面なのですがじゃんけんで咲田が勝つとよくラーメンを奢ってくれていました。

そのためこのラーメン屋は当時の咲田にとって憩いの場となっていたのです。

咲田
「お、お久しぶりです」
ミスジ
「何年ぶりだ?あいかわらずネギみそ食ってやがんな、就職して東京に引っ越したんだよな、今日休みか?」

久しぶりの再会だったためミスジさんは咲田の事情を理解していません。

ここで咲田は正直に自分が置かれた状況を説明することにします。

咲田
「・・・いや・・・実はお恥ずかしい話、勤めてた会社倒産しちゃいまして」
ミスジ
「えっ!マジか・・・」

2人の間に沈黙の時間が流れました。

咲田が社宅を追い出されたことを説明していると、ラーメン屋の店主がサービスでビールを出してくれます。

ミスジさんはビールを飲みながら地元に帰って来た咲田がどんな仕事をするのか質問してきました。

咲田
「いやーまだ決めてないんですけど、なんか会社員以外の仕事してみようかなって思ったりもしてるんですけど・・・」
ミスジ
「そっか・・・お前さぁ、やること決めてないんだったらおれの店手伝ってみねーか?」

ミスジさんはフルーツ宅配便というデリバリーヘルスを経営しています。

しかしお店を任せられる店長が見つかっていません。

そこで咲田に店長を任せたいと思ったのです。

咲田
「デリヘルの店長・・・」

咲田はデリヘルという職業に胡散臭さを感じました。

するとミスジさんがデリヘルの合法性に関して説明を始めます。

デリバリーヘルスは風営法の改正によって合法化されました。

もちろんミスジさんのお店も警察に無店舗型性風俗特殊営業開店届出書を提出していて税金も支払っています。

ミスジ
「人間の欲に直結した商売だ、需要はある、やる気だしゃそこらのサラリーマンより稼げる仕事だ」
咲田
「そうなんすか・・・けどデリヘルとか・・・おれにできますかね?」
ミスジ
「できるも何もお前はデリヘルの店長やるためだけに生まれてきた人間じゃないか」
咲田
「そんな人間いませんよ」

ミスジさんは冗談を交えながら咲田をスカウトしました。

昔からお世話になったミスジさんの提案に咲田は心を動かされます。

ミスジ
「仕事はおれが一から教えるし、なんかあった時はおれがきっちりケツ持ってやる、何事も経験だと思ってしばらくおれの店やってみねぇか?」

仕事を紹介してもらった咲田は真剣に考え始めました。

その結果、ミスジさんのお世話になることを決めます。

咲田
「じゃー・・・やってみます」

こうして仕事を失った咲田はデリヘルの店長を体験することになりました。

経験したことのない業界でどんな出来事が咲田を待ち受けているのでしょうか!?

 

 

テレビドラマ化されたこの作品のタイトルは多くの漫画ファンが知っていると思います。

もしもまだこの漫画を読んでいない人は是非この機会に読んでおくことをオススメしますよ。

デリバリーヘルスを舞台にした人間模様をオムニバス形式でお届けする『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』

ここから咲田が様々な事情を抱えたデリヘル嬢と関わっていくことになります。

貧困などの理由で風俗嬢になった女性の苦悩を感じ取ってみてください。

後編

ラーメン屋でミスジさんと出会った翌週、咲田は職場となる事務所を訪ねました。

すると早速ミスジさんが仕事の内容を説明してくれます。

ミスジ
「仕事は客から電話入ったら女の子手配して送り届けたり、店のホームページのチェックとか店の宣伝広告出したりとかいろいろあんだけど、デリヘルで一番重要なのは女の子集めて管理することだ」
咲田
「はい、よろしくお願いします」

デリヘル業界ではキャストとして働いてくれる女の子を大切に扱わなければいけません。

女の子を大事にしているお店であれば、求人募集をかけなくても女の子が友達などを紹介してくれることがあるのです。

キャストが定着していないお店はお客も定着してくれません。

女の子を大事に扱うことはキャストの定着にもつながるのです。

デリヘル業界で最も大切なことを教わった後は送迎スタッフと雑用のスタッフを紹介してもらいました。

ミスジ
「これ店の携帯と電話の対応マニュアルな、読んで覚えといて、あっそれと今日新しい子の面接あるからあとで一緒に行くべ」

業務内容の説明を聞き終えると女の子と待ち合わせしているファミレスへ向かうことにします。

ファミレスへ向かう道中ではミスジさんが都会と田舎の違いを教えてくれました。

都会とは違って田舎のデリヘルでは面接に可愛い女の子が来る確率は低いそうです。

またデリヘルで働こうとする女の子はお金目当てで様々な事情を抱えているため、無断欠勤や急に辞めることが日常茶飯事となっていました。

そのため常に新しい女の子を探さなければいけません。

デリヘル業界の常識を教わっているとファミレスへ到着しました。

咲田
「め、めちゃめちゃ美人じゃないすか」

聞いてた話とは違って面接に来た女の子はとても美人です。

しかし女の子は致命的な問題を抱えていました。

ミスジ
「風俗の仕事経験は?」
ゆず
「いえ、まったくなくて・・・わたしなんかに勤まるでしょうか?」
ミスジ
「やる気あれば大丈夫だと思いますよ」
ゆず
「わたし・・・髪の毛で隠してますけど・・・顔にアザ・・・」

女の子の顔には大きなアザがあったのです。

ここでアザを見せた女の子に電話がかかってきました。

内容を聞いているとどうやら消費者金融から借金の返済を催促されているようです。

詳しく話を聞いてみると女の子は働かない夫と口論した夜、就寝中に夫から顔にアイロンを押し付けられてしまいアザができてしまいました。

夫は警察に逮捕され離婚が成立します。

しかし離婚後、元夫が彼女の名義で借金をしていたことが発覚しました。

多額の借金をパートだけで返済することができず、デリヘルでは働こうと思ったそうなのです。

事情を聴いている間も消費者金融からの電話が鳴り止みません。

ミスジ
「電話出たほうがいいよ、電話出ないでいると自宅に来るようになっから」
ゆず
「も、もしもし、はい、すみません・・・はい・・・はい・・・」

電話が鳴り止まないことから切羽詰まった状況が理解できます。

そのためミスジさんは女の子を採用することにしました。

女の子が連れて来た子供は事務所で与かることにします。

この条件に女の子も納得してくれました。

ミスジ
「オッケー、じゃ源氏名は・・・ゆずでいきましょう、今からちょっと時間あります?仕事内容レクチャーしたいんで」

一通りのレクチャーが済むとゆずはデリヘル嬢としての仕事をスタートさせます。

ですがアザのせいで初めてのお客にチェンジを希望されてしまいました。

それでも借金返済のため働かなければいけません。

2人目のお客はチェンジしないでくれたのですが、接客が終わるとゆずは泣き崩れてしまいます。

それ以来ゆずがお店に戻ってくることはありませんでした。

咲田
「ゆずさん、なんかあったんですかね」
ミスジ
「どうかな・・・金のために見知らぬ男の体さわって・・・心がすりへっちゃったのかどーなのか・・・デリヘルしてる女の本当の気持ちはおれら男にはわかんねーよ」
咲田
「今の時代でも信じられないくらい貧乏こじらせてる女の人、結構いるんですね」
ミスジ
「女がみんな超美人だとかなんか才能持って生まれてくるとかそーゆうわけじゃねーからな」

平凡な女性が借金を抱えてしまうと、そこから抜け出すのは容易なことではありません。

そんな女の子たちが勇気を振り絞ってデリヘルに応募してくるのです。

咲田
「別にいい人ぶる気はないんですけど・・・ゆずさん見て・・・ああいう人救えないもんかなって少し思ったりしました・・・」
ミスジ
「あんまりよ・・・あんまり店の子に感情移入すんな・・・おれらに人なんか救えない、店の子はあくまで商品、そう思わなきゃデリヘルなんかやってらんねーぞ」

デリヘル店長の見習いとして働き始めた咲田は、スタートから大きな壁にぶつかってしまいました。

咲田は様々な事情を抱える女の子がやって来るデリヘル業界で働き続けることができるのでしょうか!?

 

『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』を読んだ感想

コミカルなシーンを交えながら貧困などの社会問題をテーマにしているシリアスな物語だと感じました。

どこにでもいそうな青年を主人公にしているからこそ、彼のセリフには共感できるところが多いと思います。

デリヘル業界にスポットを当てながら社会問題にメスを入れていく『フルーツ宅配便~私がデリヘル嬢である理由~』

色々なタイプの女性を登場させながらストーリーが進行していくオムニバス形式の作品になっています。

飽きることのないストーリー展開を結末までじっくりと読んでみてください。

 

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