SHIORI EXPERIENCEのネタバレ(第2話)!

今回は「長田悠幸 町田一八」先生の『SHIORI EXPERIENCE』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『SHIORI EXPERIENCE』はこんな漫画(あらすじ)

兄がバンド活動のために作った借金のせいで貧乏生活を強いられている本田紫織は、自分の夢を諦めて地味で平凡な英語教師として忙しい日々を過ごしています。

しかし27歳の誕生日前夜、急に出現したアフロヘアの外国人に憑りつかれてしまいました。

最初は気付きませんでしたがこの外国人は伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリクスだったのです。

ジミヘンにJACK ㏌された紫織は学校のイベントでド派手なギターパフォーマンスを披露してしまいました。

生徒から地味な先生と馬鹿にされていたのに、まるで別人のような姿を見せてしまった紫織の運命とは・・・!?

27歳が終わるまでに音楽の世界で伝説を残さなければ死んでしまう宿命を背負った紫織の奮闘を描いていく『SHIORI EXPERIENCE』

今回はアラサー女子の壮絶な1年間をユーモアたっぷりに表現したギャグコメ漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

地味で平凡だった女教師が音楽の世界に飛び込む斬新な設定になっていますよ。

 

『SHIORI EXPERIENCE』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

27歳の誕生日に学校のイベントで吹奏楽部の演奏に飛び入り参加し、ド派手なギターパフォーマンスをしてしまった紫織が家に帰ってきました。

本田紫織
「ローリング・ストーン誌が選ぶ歴史上もっとも偉大なギタリスト第1位、その独創的なパフォーマンスは音楽界に革命を起こし・・・1970年27歳の若さでこの世を去った伝説の天才ギタリスト・・・ジミ・ヘンドリクス・・・さん?」

ジミ・ヘンドリクスは借金を残して蒸発した兄の丈二が好きだったギタリストです。

しかし目の前にいるアフロヘアでファンキーなおじさんが自分と同い年だとは思えません。

ジミヘン
「よし、じゃあジャキーンだ、ギター弾かせろ」
本田紫織
「よし、じゃあの意味がわからないですよっ!昼間全校生徒の前で弾いたじゃないですか!もう絶対に・・・」

ジャキーンされたくないので逃げ回ります。

そのうちに紫織とジミヘンは格闘シーンのような状態になってしまいました。

ジミヘン
「1回だけ、先っちょだけ」
本田紫織
「No!Noデリカシー!封印っ!」
ジミヘン
「・・・チッ」

首に作られたシールドを繋ぐための穴を絆創膏で封印します。

するとようやくジミヘンが大人しくなりました。

本田紫織
「はぁ・・・なんて誕生日になっちゃったんだろう・・・でも・・・どうしておじさんのような有名人が私なんかのところに・・・?」
ジミヘン
「ホントにお前じゃねぇのか?音楽の悪魔と”CROSS ROAD”の契りを交わしたのは」

2人は帰宅していたのですが三菱学園の吹奏楽部は練習を続けています。

その音楽室を退部にされた井鈴という生徒が掃除していると、吹奏楽部の部員たちがやって来ました。

井鈴
「私やっぱりココでサックス吹きたいんだ、だからこれからもここでみんなと一緒に・・・」
すばる先生
「何くっちゃべっとんねん、おるあぁぁぁっ!ココに一歩でも入ったらおどれらに無駄口しゃべる権利はないねん、ダベリ吹くヒマあったら楽器吹かんかぇカス!」

サックスが吹きたい井鈴が部員たちに意気込みを伝えていると、顧問のすばる先生に注意されます。

すばる先生は紫織が演奏に飛び入りしたことで機嫌が良くありません。

井鈴
「あの・・・すばる先生・・・先生に言われた言葉・・・響きました、1日も早く一軍に上がれるよう準備も練習も一生懸命がんばります!だからココにいさせてください!お願いします!」
すばる先生
「一人で部室ピカピカにしたんか・・・ええ根性や、ココにおいて神であり絶対の存在であるウチが退部言うたのに神聖なる部室に無断で入っていじくり回したんか?ええ根性やんかいさ、おまけに神の審判が不服やから撤回せぇ?誰にものォ言うとんじゃ、去ね」

機嫌が悪いすばる先生に改めてクビを言い渡されました。

すばる先生が怒っているのは飛び入りされたからだけではありません。

飛び入りした紫織は注意だけでお咎めは特になく、さらに人気者の日野先生からギターを弾いている姿がカッコ良かったと言われます。

紫織と日野先生が仲良くしていることもすばる先生は許せません。

気付かないうちに紫織はすばる先生を敵に回してしまったのです。

思いも寄らないところでトラブルを起こし始めた紫織が交わした“CROSS ROAD”の契りとは・・・!?

 

 

ジミヘンにジャキーンされると憑依されてしまうことが分かった紫織の対応が可愛らしいですね。

また吹奏楽部をクビにされた井鈴の今後も気になりました。

音楽に情熱を捧げる人たちを題材にした『SHIORI EXPERIENCE』

飛び入りの演奏でバンドを組みたいという夢を思い出した紫織が1歩ずつ前に向かって歩き始めます。

紫織に関わる人たちの生き様も丁寧に描かれていますよ。

第2話後編

紫織は“CROSS ROAD”という言葉に聞き覚えがありません。

ジミヘンによると夜中に十字路に立って1曲演奏してから呪文を唱えると、悪魔の使いであるクロスオーバーが現れて契約者とJACK ㏌するそうです。

ジミヘン
「そしてJACK ㏌で同化してる間、超絶的な音楽のテクニックを手に入れることができるが、契約者はその代償として悪魔に命を奪われる、その死を逃れるたったひとつの方法は27歳が終わるそのときまでに伝説を作ること」
本田紫織
「え!?あ・・・終わりですか?書いてあること読んでただけですか!?でも・・・悪魔だなんて・・・私・・・そんな契約した覚えありませんし・・・そもそもなんで27歳なんですか?」
ジミヘン
「知らね、俺はただ・・・またギターが弾けるっつーからクロスオーバーになっただけだ、そのおかげでお前もまたギターが弾けたんだろ?」
本田紫織
「え?」

紫織の机には学生時代に組んでいたバンド仲間との写真が入っていました。

写真の中の紫織は最高の笑顔を浮かべています。

ジミヘン
「なんで契約もしてないお前に憑いちまったのか知らねーが、なんでせっかく持ってるギターをしまいこんでんのか知らねーが、お前はギターを弾くべきだ」

飛び入りで演奏した時の興奮が蘇ってきました。

しかし自分がギターを弾きたいだけのジミヘンには騙されません。

本田紫織
「だいたい・・・そんな話を信じろってほうがおかしいですよ、悪魔に取り憑かれて27歳で死ぬだなんてなんの証拠もないのに・・・」
ジミヘン
「SHIORI、今日は何日だ?」
本田紫織
「?16日・・・ですけど?」
ジミヘン
「いまだ伝説を作れてねぇ日本人の契約者で今夜0時に28歳を迎えるやつがいる」

ジミヘンが持っているクロスロードの説明書には他のクロスロードが憑いている人も掲載されています。

もしも今夜その人物が死んだら悪魔との契約に疑う余地はありません。

本田紫織
「だから・・・そんなことありえませんって・・・」
ジミヘン
「賭けるか?俺が勝ったらジャキーンさせろ!」
本田紫織
「ハァ・・・もうしつこいですね、ハイハイわかりましたよ、で?どこのどなたなんです?」

2人は本当に亡くなるのか確かめることにします。

すると予想外の出来事が起こってしまいました。

翼沙
「DATTさんが・・・死んじゃった・・・DATTさんの28歳の誕生日だからって・・・みんなで・・・日付が変わった瞬間にサプライズパーティーして驚かせたら・・・ビックリしすぎて心臓マヒで・・・」

亡くなったのは翼沙の彼氏でラッパーのDATTさんだったのです。

勝ったジミヘンがジャキーンの準備を始めました。

本田紫織
「ホントだった、ホントだった・・・ホントだった・・・!」

ド派手に演奏しながらも悲しみで紫織は泣いてしまい、ジミヘンは興奮から涙を流しています。

そして対照的な思いで弾いた演奏が終わりました。

ジミヘン
「・・・フゥ、Satisfaction!」
本田紫織
「指は痛いし・・・予定外の出費は痛いし・・・すべて夢だと思いたいし・・・」

ギターを弾いている姿を家族に見られたくないので、わざわざスタジオでギターをレンタルしたのでお金がかかってしまったのです。

また自分のギターには色々な想いが詰まっているので簡単に出したくありません。

ジミヘン
「ふーん・・・けどこれで信じる気になったろ?お前はもう道の上にいる、選ぶんだ、立ち止まって何もせずに死ぬか、伝説を作るために前へ進むか」

高校時代に紫織が組んだ3ピースガールズバンドの初ライブは文化祭の予定でした。

必死に練習していたのですが文化祭の前日に丈二が借金を残して蒸発します。

バンドを憎むようになった父親は紫織のギターを捨ててしまいました。

しおりは久しぶりに2人と会ってみることにします。

3人で集まるのは高校卒業以来で、ベースの八千代はインテリアデザイン会社の社長で、ドラムの百華は3児のママになっていました。

久しぶりの再会でもすぐに3人は昔のノリを思い出します。

それでも紫織は八千代と百華に現在の生活があるという現実を突きつけられました。

本田紫織
「ただ・・・なんとなく・・・久しぶりに二人に会いたくなっただけだよ」

本来の目的を伝えられないまま2人と別れます。

昔のように戻ることは簡単ではありません。

ジミヘン
「・・・で?まとまったのか?またバンドやろうぜって話は」
本田紫織
「二人ともちゃんとそれぞれの生活があるんです、私のせいで解散しちゃったバンドを自分の身が危険だから再結成しようだなんて・・・今さら言えるわけないですよ・・・やっぱりこんな私にギターを弾く資格ないんです」

本当は高校時代のバンドを再結成したかったのです。

しかし自分の勝手な都合に2人を巻き込むことはできませんでした。

ジミヘン
「BLUESを感じねぇな、この国じゃギター弾くのに資格が要るのか?あんときお前はギターを弾きてぇから弾いてた、それの何が悪い?一番愚かなのは自分の魂の叫びに従わないことだ、ほう、吹きてーから吹いてる魂の乗った音がするじゃねぇか」
本田紫織
「井鈴さん・・・?」

路上でサックスを吹いていたのは吹奏楽部をクビになった井鈴だったのです。

この出会いは紫織の運命にどのような意味を持っているのでしょうか!?

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SHIORI EXPERIENCEのネタバレ(漫画)!

2023.07.25

 

『SHIORI EXPERIENCE』はこんな人にオススメ

ロックやブルースなどの音楽が好きな人なら大満足できる作品になっていますよ。

ジミヘンの情熱的な言葉によって少しずつ魂の叫びに従っていく紫織から大きな感動を味わえるはずです。

音楽と漫画を愛する全ての人にオススメしたい『SHIORI EXPERIENCE』

CROSS ROADしたことによって止まっていた紫織の時間が再び動き始めます。

夢を諦めかけたキャラたちが奮闘する様子を見逃しては損をしてしまいますよ。

 

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