魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~のネタバレ!

今回は「ワイエム系」先生の『魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~』はこんな漫画(あらすじ)

岩船紬(イワフネツムギ)は借金を押し付けた両親が蒸発し、頼りにしていた祖母が他界してしまいホームレスになってしまいました。

さらに食中毒で死にかけていると異世界へ召喚されてしまいます。

ホームレス生活に戻りたくない紬は衣食住が保障されている魔王城で働き始めました。

ガラの悪い同僚に怯えながら必死に仕事を覚えていきます。

天涯孤独になった20歳の紬は人使いが荒い魔王城の食堂で一人前になれるのでしょうか!?

日本に帰りたくないヒロインの奮闘を描写した『魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~』

今回はグルメとラブコメがミックスされた漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

異世界の生活を死守しようと努力するヒロインがとでも魅力的に描かれていますよ。

 

『魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

紬が魔王城の食堂で洗い物をしています。

岩船紬
「転職して一週間、仕事にはだいぶ慣れてきた、だが・・・同僚はまだ少し怖い」

魔王城の食堂で働いている人間は紬だけで、他の同僚はガラの悪い魔族です。

ガラだけでなく言葉遣いも悪いので気が休まる暇はありません。

人使いも荒いので紬は怖がる暇もなくコキ使われています。

ゾルト
「おい、こんくらいでヘタれてんのか?あぁ?軟弱者は故郷の国に帰ったらどうだ?」

魔王城食堂の料理長を務めるゾルトにはいつも実家帰れハラスメントを受けていました。

しかしハラスメントに屈するわけにはいきません。

岩船紬
「まだっ・・・頑張らせてください!」
ゾルト
「雑用だけで腰いわしてる分際で・・・」
岩船紬
「ここで働きたいんです!」
ゾルト
「チッ、後悔しても知らねえからな」

同僚にコキ使われても、上司にイビられても紬は魔王城を離れるわけにはいかないのです。

何があっても元の世界には帰りたくありません。

岩船紬
「なぜならホームレスだったから・・・両親は私に借金を押し付け蒸発、頼みの綱だった祖母は去年他界、その後流行病の影響で仕事をクビになり、さらに家が全焼するダブルパンチでKOされた」

拾い食いした紬は食中毒で死にかけていた時、急に足元が光り出して別の世界に召喚されました。

紬を違法召喚されたのですぐに逃げ出します。

逃げ隠れしながら数日後、違法召喚を取り締まる魔王城の騎士団に保護されました。

岩船紬
「そして日本に送還されそうだったのでゴネにゴネた、その結果”異世界人だとバレなければ・・・”と許可をむしりとった」

ホームレス生活に戻らないためには魔王城で頑張るしかないのです。

しかし意気込んではいるのですがキツイ仕事でぐったりしていました。

疲れだけでなく魔族はとにかくガラが悪いので廊下を歩くだけで身の危険を感じます。

また歩いていると珍しいものが好きな魔族に絡まれたり、遠巻きに噂をされ腫れ物のように扱われるので気分が良くありません。

そのため人使いが荒いだけの食堂が快適な場所になっていました。

岩船紬
「ニンゲンです、おつかい終わりました、次はなにしますか?」
ゾルト
「お前にできる仕事が少ねえからなあ・・・裏庭でスライムとってこい、生ゴミ用の溶解スライムがそろそろ交換時期でな」

魔王城では生ゴミをスライムの力で溶解しています。

何やらドロドロしているとは思っていましたが、紬はスライムを利用しているとは知りませんでした。

岩船紬
「いっぱいとってきます!」
ゾルト
「そんないらん、二、三匹でいい、だがこの程度もできなかったら・・・わかってるよなァ?」

スライムを取ってこなければゾルトの故郷帰れハラスメントが待っています。

しかし裏庭は恐怖の森でした。

魔王城が管理しているので危ない魔物は存在していません。

トングだけ装備している心許ない状況で、紬はスライムを捕獲することができるのでしょうか!?

 

 

ホームレスだったので元の世界に戻りたくない紬がとても可愛らしく描かれていますね。

コキ使われてもハラスメントを受けてもくじけない紬の姿から勇気を貰えました。

異世界で懸命に生きるヒロインの奮闘を表現した『魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~』

実は優しい魔族たちと紬のコミカルなやり取りも見所の一つになっています。

スライムを活用した紬の料理にもご注目ください。

後編

恐怖の森に入った紬がアロエを見つけました。

岩船紬
「異世界に召喚されてから説明パネルが見えるようになった、これのお蔭で知らない食材でも判り何度助けられたことか・・・異世界人はみんな使える能力なのかな?」

森で見つけたアロエには地球と同じ効果があり、化粧水を作ることもできます。

感心しているとすぐそばでスライムを発見しました。

捕まえようとしたらスライムが腕に巻きついてきます。

岩船紬
「とけっ、服っ、溶けっ!そりゃそうだ!生ゴミ溶解するんだから!よ、よーし捕まえるぞ!」

スライムの捕まえ方を教わっていないので、とりあえずトングで掴むことにしました。

しかしゼリー状のスライムを掴むことができません。

ゾルト
「おい、ニンゲン見なかったか?」

夜になっても帰ってこないのでゾルトは心配になってきました。

他の魔族は紬が逃げ出したと思っているようです。

その頃、紬は木の上でため息をついていました。

岩船紬
「スライムいなくなるの待ってたら夜になっちゃったよ・・・午後の仕事サボっちゃったの痛いなぁ、帰ハラに拍車どころかクビの可能性も・・・暗くて道見えないから朝まで耐えるしかないか」

魔族が迎えに来てくれるとは思えません。

元の世界と同じように紬は一人ぼっちになってしまいました。

ゾルト
「ニンゲン!いるか!?返事しろ!」
岩船紬
「ここです!上です!」

迎えに来てくれたことが嬉しい紬は身を乗り出してしまい木の上から落下してしまいます。

落下した紬のことをゾルトが受け止めてくれたのですが、すぐ地面に叩きつけられました。

ゾルト
「今のは人命救助でセクハラじゃねえからな!」

セクハラよりも問題が多い気がするのですが、助けてもらったので文句は言えません。

ゾルトにもコンプライアンスに対する意識があることに驚いていると、スライムに襲われた傷を魔法で治してくれました。

午後の仕事をサボったことも叱られなかった紬は偶然倒せたスライムで料理を作ることにします。

岩船紬
「美味しいの作っちゃいますから!」
ゾルト
「・・・どっからくんだよ、その自信」

まずはスライムの汚れを水で洗い落としました。

透明なので分かりにくいのですが内臓を取り除いてから薄力粉でぬめりを取っていきます。

鎧牛の乳に浸して臭みを取ってから鍋で煮て、沸騰したらヴィンガーの絞り汁を混ぜて布で漉すとスライムゼラチンが完成しました。

岩船紬
「あとはジュースと混ぜて固めるだけです、何味作ります!?」
ゾルト
「・・・なんでもいい」

急速冷蔵庫でゼラチンとジュースを固めていきます。

出来上がったスライムゼリーを早速試食してみました。

岩船紬
「うんっ、美味しい、ささ、ゾルトさんもどうぞ」
ゾルト
「なんだこの食感は!つるりと喉越しが爽やかでさっぱりとした甘さが後を引いてとまらん・・・悪くない、わ、悪くないだけで実用できるかは別だからな!」

スライムを活用したゼラチンをゾルトも認めてくれます。

そして他の使い道を質問してきました。

岩船紬
「分量を変えてグミってものにしたら固形になります、でもそれもお菓子なので食堂じゃ使えないかと・・・」

ゼラチンを活用すれば液体のポーションを固形にすることも可能です。

開発が上手くいけば食品の廃棄量で文句を言ってくる経理部を黙らせることができるかもしれません。

ゾルト
「ニンゲン!でかした」
岩船紬
「あ、ありがとうございます、これで故郷に帰らなくて・・・」
ゾルト
「それとこれとは話が別だ、だがまあ・・・今後の頑張りも期待してやらんでもない、今日は上がれ、詳しい話は明日以降するぞ」

先に紬を帰らせることにします。

しかし紬が女子寮とは逆方向の裏庭へ向かうドアを開けました。

岩船紬
「馬小屋に住んでます、ちゃんと空いてるとこ借りてます!」
ゾルト
「いや、そこじゃねえ・・・風呂はどうしてんだ?」
岩船紬
「井戸の水浴びてます」

紬の食事は廃棄される残飯で給料も貰っていません。

劣悪な環境で暮らしていることをゾルトは知りませんでした。

ゾルト
「お前・・・ごねて居座ってる貴族の家出娘じゃないのか・・・?」

おかしな設定の誤解をしていたようです。

ゾルトは女子寮に住まわせてくれた上、まかないまで作ってくれました。

岩船紬
「お腹いっぱいのごはん、あったかいお風呂、ふかふかのお布団、魔王城サイコー!」

ますます元の世界にもどりたくなくなった紬だったのです。

 

『魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~』を読んだ感想

コミカルなシーンとハッピーなストーリーが魅力的な物語になっていますね。

魔族に囲まれながら幸せな生活を手に入れていく紬がとても可愛らしかったです。

ヒロインに幸せを手に入れてもらいたいと願いたくなる『魔王城の料理番~コワモテ魔族ばかりだけど、ホワイトな職場です~』

紬だけでなくゾルトも個性的なキャラクターで物語を面白くさせています。

人間と魔族がもっと仲良くなることも期待したいですね。

 

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