今回は「原作 城平京 漫画 片瀬茶柴」先生の『虚構推理』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『虚構推理』はこんな漫画(あらすじ)
15歳の岩永琴子は桜川九郎という年上の男性に一目惚れをしました。
しかし当時の彼には恋人がいたため、琴子は2年間片想いを続けます。
17歳になった琴子が想いを伝えると九郎からとんでもない秘密があることを打ち明けられました。
ですが九郎と同じように琴子もある秘密を抱えながら生きていたのです。
秘密を抱える者同士が出会ったことで予測不能なストーリーが始まっていく『虚構推理』!
今回はアニメ化された傑作漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
ファンタジーとミステリーが融合した作品の世界観を存分にご堪能ください。
『虚構推理』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
岩永琴子がいつものように病院へ向かうと、看護師から桜川九郎が彼女と別れたという情報を耳にします。
当時、琴子が病院の廊下を歩いているとバランスを崩した九郎が倒れそうになっていました。
彼が背中から倒れそうになった時、支えてあげたのが琴子だったのです。
九郎はお礼を言いながら琴子が杖をついていることに気が付きました。
そのため彼女に支えられている状況からすぐに自分で立つことにします。
爽やかな笑顔を見せる九郎の第一印象を琴子は山羊のようだと感じていました。
しかし琴子が抱く山羊の印象はぼんやりとした大人しいものではありません。
山羊は敏捷で荒れた土地でも生き抜く生命力を持っています。
また種類によっては強靭な鬼のような角を持つため、琴子は山羊に鋭利な印象を抱いていました。
この鋭利な印象を九郎に抱いた琴子は、自分の感情が一目惚れだと認識するようになります。
琴子が九郎に再び声をかけようとするのですが、サキという女性がやって来て彼を連れて行ってしまいました。
その後、琴子は通院するごとに看護師から九郎の情報を集めるようになります。
情報によると九郎は大学2年生で、長期入院している従姉のお見舞いに来ているとのことでした。
琴子はサキが従姉であることに期待するのですが、残念ながら彼女だということが判明します。
九郎はイケメンのため看護師からも人気なのですが、独占欲の強いサキは九郎と看護師を遠ざけるような行動を取っていました。
彼のことを観察していた琴子は、最近の九郎に変化を感じる様になっています。
実は頻繁に病院を訪れていたサキの姿がほとんど見られなくなっていました。
そんな時に看護師から九郎とサキが別れたということを聞いたのです。
これがチャンスかどうかは分かりませんが、琴子は勇気を出して声をかけることにしました。
ベンチに座っている九郎に声をかけたのですが、彼は琴子を覚えていません。
九郎は女性の顔を覚えることが得意ではありませんでした。
また女性と接しているとサキの機嫌が悪くなることも関係しているようです。
しかし琴子は九郎とサキが別れたと聞いているため、積極的にアピールすることにしました。
果たして彼女の想いは九郎に届くことがあるのでしょうか!?
序盤は恋愛漫画のような展開が描かれていますね。
しかしここから少しずつファンタジー漫画の様相を呈していくことになります。
特殊な能力を宿すことになった男女の推理活劇を描いていく『虚構推理』!
琴子の正体が明らかになった瞬間から物語は一気にテンポを速めていきます。
それでは加速していくストーリーの続きをご覧ください。
後編
九郎にやっと声をかけることができた琴子は改めて自己紹介をすることにします。
ここで九郎の情報を知っていることを明かし始めました。
7年近くこの病院に通っているため看護師と仲が良い琴子は、九郎の名前や従姉のお見舞いでこの病院に通っていることを聞き出せたと説明します。
それでも琴子は九郎の従姉が入院している理由については教えてもらっていません。
患者に対する個人情報の取り扱いは徹底されていたのです。
琴子は入院の理由を知ろうとはしていないので話を元に戻すことにしました。
急に告白をされた九郎は笑いだしてしまいます。
しかしサキと別れたばかりの九郎には新しい恋を始める気力がありません。
1年前、九郎はサキと京都へ旅行に出かけました。
2人が除夜の鐘を聞きながら鴨川沿いを歩いていると目の前にカッパが現れたのです。
サキは心臓に毛が生えたように肝が据わっているのですが、この時ばかりは恐怖から九郎にしがみついてきました。
この出来事以来、関係性が気まずくなったためサキから別れ話を切り出されたそうなのです。
九郎はこの話を信じても信じなくても構わないが、結局は琴子の彼氏に相応しくないと言い残し立ち去ろうとしました。
しかしバスの時間があると言った九郎を琴子が引き留めます。
この質問に対して九郎は何も言葉を発しません。
琴子は驚く彼に対して質問を続けていきます。
カッパが逃げ出していたことに琴子は気づいていました。
サキは九郎が臆病なため別れを切り出したのではなく、カッパが見ただけで逃げ出した九郎に恐怖を感じたのです。
しかし琴子は月に一回精神科を受診しているためその必要がありません。
ここで立ち去ろうとする九郎に琴子が話を続けていきます。
琴子には妖怪たちの声を聞ける能力があり、妖怪たちは九郎を恐ろしい存在だと伝えていました。
知恵の神になることを了承した琴子は、妖怪たちの争いごとや問題を次々に解決していきます。
彼女はその代償として妖怪たちからも力を借りていました。
信じられないと言う九郎に、琴子が6年前の7月頃に発行された新聞を調べるよう求めます。
当時の新聞には岩永琴子が行方不明になったという記事が掲載されていました。
右眼に入れられた義眼を見せた琴子はバスの時間になってしまったため、この日はこれ以上話さずに九郎の元を去っていきます。
果たして琴子の言っていることは事実なのでしょうか!?
そして妖怪たちが恐れる九郎の正体とは!?
ネタバレはここまでになりますので、ドキドキするここから先の展開は実際に漫画をごらんになってお確かめください。
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『虚構推理』を読んだ感想
琴子の過去が明らかになったことでストーリーが一気に面白みを増していますね。
九郎の正体を謎めいたものしている設定も読んでいて興味をそそられました。
緊張感のある物語が魅力的な『虚構推理』!
人間とは思えない能力を持った2人が様々な問題を解決していく姿が見所となっています。
ファンタジー漫画らしいスリリングな展開が醍醐味となっていますので、心拍数を上げながら読んでいってください。
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