木暮姉弟のとむらい喫茶のネタバレ(漫画)!第2話の見所は?

今回は「うおやま」先生の『木暮姉弟のとむらい喫茶』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『木暮姉弟のとむらい喫茶』はこんな漫画(あらすじ)

小暮千景(こぐれちかげ)小暮照巳(こぐれてるみ)の姉弟が営む喫茶“こかげ”は、大切な誰かを喪った人が集まる不思議なお店です。

千景と昭巳は大切な何かを喪った人に立ち上がる気力を与えるため“こかげ”を始めました。

常連客の間ではサングラスをかけた人見知りの照巳が、喪失感を抱えた人間を引き寄せていると噂されています。

いつの間にか死者への想いが集まる店というおかしなキャッチコピーが付けられた“こかげ”に、夫を亡くした向井絹子(むかいきぬこ)さんが来店しました。

しかし夫を亡くしたはずなのに絹子さんはあまり悲しんでいるようには見えません。

55年間も夫婦を続けてきた絹子さんと夫の間にできてしまった溝とは・・・!?

お客様の悲しみや後悔に寄り添っていく『木暮姉弟のとむらい喫茶』

今回はほのぼのとしたグルメ漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

第2話は昭和世代の夫婦関係を題材にしていますよ。

 

『木暮姉弟のとむらい喫茶』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

喫茶こかげで接客を担当している26歳の小暮照巳には妙な評判がありました。

それは大切な人を喪った人がサングラスをかけた照巳と目が合うと、喫茶こかげに引き寄せられてしまうというものです。

この日も妻を2カ月前に亡くした男性が町をフラフラしていると照巳と目が合ってしまいました。

男性は気づいたら喫茶こかげに来店していたそうです。

小暮照巳
「・・・姉さん、チョコレートサンデー、また生クリームが多くなってる」
小暮千景
「だって!人生には生クリーム思いっきり飲みたい日があるでしょ!?クソストレスたまったときとか!だから生クリームは惜しんじゃいけないってワケ!」

31歳の千景は採算を度外視したチョコレートサンデーを作ってしまいました。

そんな喫茶こかげに初めて来店した男性が常連客と話をしています。

男性は2カ月前に妻を亡くし、家に一人でいるのが寂しくて町をフラフラと散歩していました。

するとサングラスをかけた照巳と目が合い、気が付くと店に入っていたそうです。

男性の話を聞いている関さんも3年前に夫を亡くした夜に照巳と目が合ってしまい、気が付くとこの店の常連客になっていました。

そのため関さんが照巳が喪失感を抱えた人間を見分けることが得意だと考えています。

照巳が接客する喫茶こかげに関さんは死者への想いが集まる店というキャッチコピーを付けました。

小暮照巳
「心霊スポットみたいなキャッチコピーやめてください、関さん・・・ご注文のチョコレートサンデーです」

何はともあれ関さんはお昼から食べるチョコレートサンデーに大喜びしてくれます。

しかし近くの席に仏頂面を浮かべるお客がいました。

向井二郎
「お会計、この店はもっと客を選んだ方がいいな、喫茶店というのは静かにコーヒーを楽しむ場所だ、ギャーギャー喋りながらサンデーなんていう子どもの食べ物を食うところじゃない!」
向井絹子
「あなた!ごっごめんなさいね」

いかにも亭主関白な向井は妻の絹子を連れて店を出て行きます。

ただし向井夫婦は仲が悪いわけではありません。

2人は毎日散歩を楽しんでいるおしどり夫婦なのです。

ですが喫茶こかげに2人が一緒に来店したのはこの日が最後となってしまいました。

夫が散歩の途中で倒れてしまい亡くなったのです。

いつもは夫婦で一緒に散歩していたのですが、この日に限って夫は一人でした。

小暮千景
「絹子さんまた来てくれるといいね、テル」
小暮照巳
「はい、本当に」

向井夫婦がいつも座っていた席を眺めていると寂しい気持ちになってきます。

しかし絹子さんはなかなか店に顔を出してくれません。

2ヶ月後、ようやく絹子さんが孫のとわちゃんを連れて喫茶こかげにやって来てくれました。

小暮千景
「絹子さん!このたびはお悔み申し上げます」
向井絹子
「ご丁寧にすみません、孫のとわです」
小暮千景
「こんにちはー、あっちょうど空いてますよ、夫さんといつも座ってらした席!」
向井絹子
「こっちのテーブルでもいいかしら、窓際のほうが落ち着くわ」

いつも夫婦で座っていた窓際の席に案内しようとします。

しかし絹子さんに拒否されてしまいました。

絹子さんの心境にどのような変化が表れているのでしょうか!?

 

 

照巳にとって嬉しくない評判が立ってしまいましたね。

しかしその評判通り夫を亡くした絹子さんが今回のお客様です。

塞ぎかかった心を美味しい食事が解きほぐしていく『木暮姉弟のとむらい喫茶』

亭主関白が当たり前だった昭和の夫婦にはどんなグルメが弔いになるのでしょうか!?

頑固だと思われていた夫の意外な一面も明らかになりますよ。

第2話後編

窓際のテーブルに座ると孫のとわちゃんがプリンアラモード、絹子さんはカフェラテを注文しようとします。

するととわちゃんに美味しそうなスイーツを勧められました。

向井絹子
「あ・・・喫茶店で食べ物を頼んじゃいけないっておじいちゃんに言いつけられてたからね・・・ほんとにあの人は私の意見なんて聞いてくれなかった」

愚痴を聞いているうちにとわちゃんはおばあちゃんの家がおかしかったことを思い出します。

おばあちゃんの家にはおじいちゃんの写真が一枚も飾ってありませんでした。

しかし母親からおじいちゃんとおばあちゃんはおしどり夫婦だったと聞いています。

とわちゃんの母親は両親がケンカしているところを見たことがありません。

絹子さんの世代は妻が夫に従うことを美徳としていたので、夫に口答えすることなどできませんでした。

孫のとわちゃんは世代間ギャップに驚いてしまいます。

ただ絹子さんは夫が亡くなる前の晩に初めてケンカをしていました。

理由はおじいちゃんがおばあちゃんのコップを割ったためです。

向井二郎
「ああそれ、うがいに使おうとして手が滑った」
向井絹子
「うがい・・・!?こ、これだけは使わないでって言ってたでしょ、大事なコップだから・・・」
向井二郎
「いいだろう、そんな古いコップ、何十年前からあるんだ、捨てといてくれ」
向井絹子
「これは!特別なコップなのよ!あなたと結婚する前に最後のお給料で買った・・・」

初めて絹子さんが夫に怒りを爆発させました。

しかし夫は事の重大性を理解していません。

続けて火に油を注ぐような言葉で絹子さんをさらに怒らせます。

向井二郎
「給料?お前仕事なんかしてたことあったか?」

一方的に怒った絹子さんは部屋に戻って一晩中泣きました。

割れたコップはそれほど大事なものだったのです。

翌日、昼過ぎにリビングへ降りてくると、割れたコップも夫の姿もありませんでした。

向井絹子
「あの人はひとりで散歩に出かけてその先で倒れてしまった、謝りもせずに逝ってしまったわ・・・」

絹子さんは保育士をしていて仕事をずっと続けたいと思っていたそうです。

しかし女性は結婚して子供を産んで家庭に入るという時代の流れに逆らえませんでした。

そこで働いていた証を残すため自分の稼いだお金でコップを買ったのです。

家事と育児に追われて自由に使えるお金も貰えませんでしたが、あのコップを見れば元気が出ました。

向井絹子
「でもあの人がそれを壊してしまった、本当の私をなにも知ろうとしないまま・・・」

話を聞いているうちにとわちゃんはおばあちゃんがおじいちゃんのことを愛していなかったような気がしてきます。

いつもニコニコ笑っていたおばあちゃんの中にたまっていた思いは家族も気付けませんでした。

ですが絹子さんは勘違いしています。

小暮照巳
「向井絹子さん、もしまたあなたがここへ来てくださったら・・・お渡ししたかったものがあります」
向井絹子
「ヒェッ!?わっわっわっ私のコップ!?どうして!?もうこの世にないと思ってたのに・・・」
小暮照巳
「・・・実は亡くなった日に二郎さんここにいらしてたんです、包み紙を抱えてひどく落ち込んだ様子でした」

大事なものを壊してしまったことを反省した向井さんは接着剤でコップを直そうとしました。

しかし上手に直せる気がしません。

困り果てた向井さんにお客さんが食器を漆で修復して金で仕上げる金継ぎという修繕方法を教えてくれます。

すぐに照巳が金継ぎの工房を調べると、県外ではありますが配送で受け付けてくれるところが見つかりました。

電話をかけてみると2ヵ月かかってしまいますが直してもらえるそうです。

向井二郎
「皆さんありがとうございます、お世話になりました」

照巳が用意した箱に新聞紙を詰めて配送の準備は完了しました。

深々と頭を下げた向井さんが嬉しそうに出て行ったそうです。

小暮照巳
「おそらくその後、コップを郵便局かコンビニに配送しに行って、その帰り道に・・・」
小暮千景
「二郎さん自分で渡して謝りたいって、自宅に届いたらあなたが受け取ってしまうからってここに届くようにしていたんです、絹子さんのコップ・・・綺麗に直っていて私たちも嬉しいです」

夫を助けてくれたみんなに絹子さんは感謝してくれました。

もしも夫が1人だったらこんな気の利いたことを思いつくはずがありません。

向井絹子
「店員さん注文してもいい?これにあの人が好きだったコーヒーを淹れていただける?」

コーヒーを淹れて貰ったコップを向かいの席に置くと、絹子さんは78年間の人生を振り返ります。

まっさらで傷一つなかった若い頃から、何度もひび割れて壊れてなんとか繕って立ち上がってきた人生とコップが重なりました。

あっという間の人生でしたが、お客から絹子さんのことを愛していた二郎さんは幸せだったはずだと言ってもらえます。

向井絹子
「店員さん、私のぶんも頼みます」
小暮照巳
「はい、またいつものカフェラテで?」
向井絹子
「いいえ、チョコレートサンデーを、ずっと食べてみたかったの・・・!」

初めて何も気にせずに食べたいものを注文することができました。

照巳が運んできたチョコレートサンデーはクリームが多めになっています。

小暮照巳
「店長が一段と張り切りまして・・・」

チョコレートサンデーを食べた絹子さんが満面の笑みを浮かべます。

夫と歩んできた人生に恨みや後悔がなかったと言えば嘘になるかもしれません。

しかしこの瞬間だけはチョコレートサンデーの甘さが全てを溶かしていきます。

向井絹子
「おいしいわよあなた、ひとつだけ後悔があるならばもっと早くあなたの前で食べてやればよかったわ・・・そうしたらあなたは案外あきれて笑って、私たちもっとほんとの夫婦になれたかもしれないわね」

絹子さんの後悔には寂しさよりも嬉しさの方が大きいのかもしれません。

後悔と共に夫婦として歩んできた人生が間違っていなかったことを実感できた絹子さんだったのです。

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木暮姉弟のとむらい喫茶のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

2024.10.10

 

『木暮姉弟のとむらい喫茶』はこんな人にオススメ

ハートウォーミングなグルメ漫画を探している人にオススメしたい作品です。

第2話は亭主関白で言葉足らずの夫と、我慢を続けてきた妻の夫婦生活が幸せだったのかを題材にしていました。

大切な人を喪った後でも想いが伝わることの素晴らしさを教えてくれる『木暮姉弟のとむらい喫茶』

感動しながら笑顔になれる素敵な物語になっています。

グルメとヒューマンドラマを融合させた漫画の世界観を存分にご堪能下さい。

 

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