今回は「磯見仁月」先生の『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』はこんな漫画(あらすじ)
1766年、フランス王国の地方都市アブヴィルに髪結いと服の仕立てで生計を立てるローズ・ベルタンという女性がいました。
男性に負けず仕事に励むベルタンは己の力で幸せを掴み取ろうとしています。
決して自分が傾国のお姫様になれないと悟ったベルタンは傾国の仕立て屋になることを決意しました。
夢を叶えるため地方都市からパリを目指すことにしたベルタン。
そこで彼女を待っていたのは悲劇の王妃マリー・アントワネットだったのです。
ファッションデザイナーの元祖と称される女性の生き様を描いていく『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』!
今回は史実に基づきながら伝説的なファッションデザイナーの半生を綴った歴史時代劇の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
ファッションとオートクチュールを大衆文化に根付かせた偉人の物語をじっくりとお楽しみください。
『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
1793年10月16日、フランスの革命広場で王妃マリー・アントワネットが処刑されました。
処刑される前、マリー・アントワネットは牢獄の中で死を待ちながら上質なモスリンのスカーフを握りしめていたと伝えられています。
冷たい牢獄の中にいる悲劇の王妃へ極上のスカーフを命懸けで届けた人物こそが、この物語の主人公であるローズ・ベルタンなのです。
マリー・アントワネットが処刑される約30年前、ローズ・ベルタンは地方都市アブヴィルで働いていました。
当時のローズ・ベルタンはお金持ちの娘たちに髪結いや服の仕立てを施しながら生計を立てています。
女性としては珍しくバリバリ働くベルタンは、同棲からは高い評価を受け、男性からは嫉妬される存在になっていました。
10年前に父親が死んでから叔母の元で髪結いと仕立てを勉強してきたため、良い意味でも悪い意味でも注目されてしまっていたのです。
そんなベルタンが仕事場へ戻ると幼馴染のマルセルが来ていました。
当時はまだローズ・ベルタンではなくマリー・ジャンヌ・ベルタンだったためマリーと呼ばれています。
ベルタンとマルセルはバルビエ先生を心配しているのですが、先生は厳しいため仕事に戻れと命令されました。
2人は何も反論できずに仕事場を追い出されてしまいます。
幼馴染のマルセルはバルビエ先生がベルタンに期待していることを知っているので何も文句は言いません。
またベルタンも先生と同じように全てを1人でこなしてしまうため、もう少し頼ってほしいと思っています。
しかしベルタンは幼馴染を頼ろうとはしません。
ベルタンは自分の容姿を否定しています。
そんなベルタンにマルセルが1本のバラをプレゼントしました。
マルセルはバラとベルタンが似ていると語ります。
そしてベルタンのことを可愛い女の子だと褒めてくれました。
ここで珍しくベルタンが女性の顔を見せます。
実は伝えてはいないのですがベルタンはマルセルに想いを寄せていました。
しかし自分に自信が持てないため女性としてマルセルと接することができません。
素直になれない歯がゆさを仕事にぶつけていくベルタン。
さらにここからベルタンを仕事の鬼とさせる残酷な運命が待ち構えているのでした。
女性は結婚して家を守ることが当たり前の時代に、仕事一筋に人生を全うしたベルタンがカッコイイと思いました。
時代を変える人間の条件は彼女のように強い信念を持っていることかもしれませんね。
強い女性の象徴といえるヒロインの半生を綴っていく『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』!
激動の時代を駆け抜けた女性のカッコ良さに迫っていく物語です。
仕事と向き合う素敵なヒロインの生き様を目に焼き付けてください。
後編
マルセルと話をしていたベルタンはララに話があると呼び出されました。
想いを寄せる男性にフラれたララは愚痴をこぼし始めます。
ララは役人の娘で男性の言う通り働いたことがありません。
しかし本人はお姫様が家で待っている方が男性は幸せだと考えていました。
ベルタンは何も言わず黙って愚痴を聞いています。
するとララはスッキリした表情で帰っていきました。
働かず可愛さだけを求める女性をベルタンは許せません。
ララのような女性がいるから男性にナメられることを憤っているのです。
うんざりした気分のベルタンは仕事に集中することにしました。
しかし仕事をしている間も女性としての生き方について考えてしまいます。
ベルタンはララのような女性が嫌いなことを自分の僻みだと理解していました。
可愛い顔、裕福な家庭環境、人に甘える素直な性格、これらはベルタンが持ち合わせていないものなのです。
最近のベルタンは周囲から結婚を勧められていました。
もしかしたら潮時なのかもしれないと感じたベルタンの頭にマルセルの笑顔が浮かびます。
気を取り直して集中し直したベルタンは美しい帽子を完成させました。
“浮かれ女のお喋り風”と名付けた帽子の仕上がりにバルビエ先生も満足してくれます。
1人前になったベルタンは今後の身の振り方について考えるようになっていきました。
それから1か月後、ベルタンが今後の人生について方針を決定する出来事が起こります。
愚痴を聞いてもらった日の帰り道、馬車を降りたララはヒールを折ってしまいました。
そこを通りがかったマルセルがお姫様抱っこをして家まで運んだことでララは恋に落ちたそうなのです。
マルセルも危なっかしいララのことを放っておけなくなりました。
2人の馴れ初めをベルタンは無言のまま聞いています。
そんなベルタンにララは花嫁衣裳の制作をお願いしてきます。
ここからベルタンは一心不乱に花嫁衣裳を作っていきました。
完成した花嫁衣装はララもマルセルも気に入ってくれ、結婚式が無事に終了します。
そして結婚式が終わるとベルタンはララからウェディングベールをプレゼントされました。
家に戻ったベルタンは早速ベールを被ってみることにします。
改めて自分が花嫁になれるような女性ではないことを実感しました。
そしてこの出来事が身の振り方を決定づけることとなったのです。
強い決意を胸に抱いたベルタンは地方都市を出てパリへ向かうことにしました。
ここから王妃マリー・アントワネットに寵愛されるようになるまで、ベルタンはどんな人生を歩んでいくのでしょうか!?
『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』を読んだ感想
仕事を続けていくか、結婚をして女性の幸せを得るかどうかで思い悩むベルタンの姿が印象的でした。
またララやマルセルたちから悪気のない言葉を浴びせられて傷ついているのに、精神状態を表に出さないところもベルタンは凛とした素敵な女性ですね。
恋よりも仕事を選んだ偉人の活躍を描写した『傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン』!
中世ヨーロッパのノスタルジックな雰囲気を感じられる物語になっています。
タイムスリップした気分を味わいながら作品の世界観を満喫してみてください。
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