横浜線ドッペルゲンガーのネタバレ!真犯人はいったい誰なの?

今回は「玉木ヴァネッサ千尋」先生の『横浜線ドッペルゲンガー』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『横浜線ドッペルゲンガー』はこんな漫画

2003年夏、JR横浜線沿線で窒息死した4人の他殺体が発見されます。

殺害された4人が彫刻家だったため、神奈川県警はこの事件を「横浜線彫刻家連続殺人事件」と名づけ捜査を開始しました。

そして容疑者として剣崎マコトを逮捕することになります。

剣崎は冤罪を主張するのですが、11年後に死刑が執行されてしまいました。

しかし彼は死刑執行された瞬間、殺人事件が発生する25日前にタイムスリップしてしまいます。

真犯人を探すため剣崎がパートナーに選んだのは、唯一信頼できる過去の自分でした。

時空を超えた2人の自分が事件の真相を暴いていく『横浜線ドッペルゲンガー』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

大人気サスペンス漫画の世界観をじっくりと味わってみてください。

 

『横浜線ドッペルゲンガー』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

2003年に起きた彫刻家連続殺人事件を担当する神奈川県警捜査当局は、8月1日に容疑者として剣崎マコトを逮捕します。

そして11年後、剣崎は湘南拘置所に死刑囚として拘留されていました。

新人の看守が夜の見回りをしていると、剣崎の独房から物音が聞こえてきます。

恐る恐る看守が独房に行ってみると、不気味な姿をした剣崎が待ち構えていました。

剣崎マコト
「うるさかった?見ない顔だけど新人の看守さん?」

看守に人付き合いの大切さを語り始める剣崎。

彼は人を騙す卑怯な嘘つきが大嫌いです。

何よりも信頼関係を大切にする剣崎は、看守に本音で話すことを求めました。

剣崎マコト
「で、本当はうるさかった?」

看守が少しうるさかったと答えると、剣崎は嬉しそうに何をしていたのか話し始めます。

剣崎マコト
「今この紙粘土を制作に丁度良いかたさになるよう練ってたんだ・・・今度は静かに練るよ」

彫刻家を殺害したとして逮捕された剣崎。

皮肉なことですが逮捕される前の彼も彫刻家だったのです。

美術大学を中退した彼は、わき目もふらず一心不乱に彫刻の制作に取り組んでいました。

しかしその彫刻が評価を受けることは無かったのです。

生活費に困る日々の中で、剣崎は制作時間の合間を縫って様々なアルバイトをしていました。

剣崎マコト
「好きなことだけして生きようってんだから苦労は覚悟の上だ」

いつの日か彫刻制作だけで生活できる日を夢見ながら、不安定な暮らしを耐え忍んでいました。

そんなある日、彼に転機が訪れることになります。

なんと彼の彫刻がドラマに採用され、世間から注目されることになったのでした。

駆け出しの作家としてようやく認知され始めた剣崎。

ですがその矢先、彼は「横浜線彫刻家連続殺人事件」の容疑者として逮捕されてしまいます。

剣崎マコト
「有望作家の転落で世間は大騒ぎ、俺の人生は暗転した」

そして現在の彼は死刑囚として、いつ行われるか分からない刑の執行を待っていました。

するとついに剣崎の死刑が執行されることになります。

看守から言い残したことはないかと問われる剣崎。

剣崎マコト
「何度も言ったけど俺は無実だッ、何もしてないし何も知らないっ、犯人は俺じゃないッ、冤罪なんだ!俺の11年を返せェ!」

真犯人への恨み言を叫ぶ中、彼は死刑台の上にのせられてしまいます。

そして彼はそのまま首を吊られ亡くなっていきました。

死刑台から落下して15分後、看守が彼の絶命を確認します。

こうして世間を賑わせた連続殺人事件の幕が下りました。

しかし死んだはずの剣崎が、拘置所ではない別の場所で突然目を覚まします。

いったい彼の身に何が起きてしまったのでしょうか!?

 

 

死刑囚として拘留されながら冤罪を主張する剣崎。

しかし彼の訴えは誰にも聞いてもらえず、死刑が執行されてしまいました。

そんな剣崎がタイムスリップをして真犯人を探し始める『横浜線ドッペルゲンガー』

見所が満載のサスペンス漫画になっています。

ここから物語は人間を信用できなくなった剣崎が、真犯人を探すための相棒探しへと続いていきます。

11年間冤罪で拘留された彼に感情移入しながら続きをご覧ください。

後編

絞首刑を執行されたはずの剣崎。

剣崎マコト
「い、生きてる、何で・・・!?え?何だ!?ここは!?拘置所じゃない」

周囲を見回してみると、剣崎が立っているのは横浜の繁華街でした。

状況が理解できない剣崎なのですが、通行人が落としていった新聞の日付を見て驚愕してしまいます。

剣崎マコト
「え!?これ11年前じゃん!横浜線彫刻家連続殺人事件が起こる25日前・・・!?」

新聞を見ても自体が呑み込めない剣崎は、通行人の女性に東日本大震災について質問をしました。

しかしこの時代、まだ大震災は起きていないため女性は彼の言葉が理解できません。

剣崎マコト
「信じられない、信じられないけど俺は生き返って事件前にタイムスリップしたのか・・・!?」

人生をやり直すチャンスをもらったと思う剣崎。

自分が今1番やりたいことを考え始めました。

冤罪で11年間も拘置所生活を送った彼には、その答えは1つしかなかったのです。

剣崎マコト
「俺を地獄につきおとした真犯人を見つけて、引きずり出してブッ殺してやる!!」

事件が発生するまでの25日間で、真犯人を見つけ出すことにしました。

しかし元彫刻家の彼には、真犯人を探し出す手段がありません。

そのため慎重に行動することにします。

剣崎マコト
「俺に罪をきせたってことは俺を憎む奴か・・・?憎むってことは関りのある奴・・・?もう誰も信用しない方がいい・・・」

剣崎はこの11年間で人間を信用しなくなっていました。

ですがお金や住む場所がない彼にはどうしても協力者が必要です。

剣崎マコト
「いやいる・・・!!信じられる奴が1人だけ」

協力者について名案が思い付いた剣崎は、当時の自分が使用していたアトリエに向かうことにしました。

するとアトリエに何も知らない当時の自分が帰ってきます。

剣崎(当時)
「ギャアアアー!!だ、だ、誰だ!?何で勝手にウチの中に・・・」
剣崎マコト
「メーターボックスの中に隠してる合鍵で・・・」

剣崎は合鍵を見せると出口を塞ぎました。

自分の性格を把握しているため、あらかじめ全ての逃げ道を塞いでいた剣崎。

残された出口は自分が塞いだ所しかありませんでした。

剣崎(当時)
「なら力ずくでッ」
剣崎マコト
「それはナメられないためのハッタリだ、本当は暴力以外の解決法を望んでる、腕力に自信がないから」

人目に付かない所でただ話がしたいと言い、当時の自分を納得させていきます。

剣崎(当時)
「な、何なんだよお前?」
剣崎マコト
「俺は嘘が嫌いだ、お前もそうだろ?だって嘘つきは信用出来ない」

人付き合いで1番大切なのは信頼関係だと思っている剣崎。

もちろん当時の自分もそう思っていました。

剣崎マコト
「俺はお前の信頼が欲しい、だから正直に言う、俺は剣崎マコト、11年後の32歳のおまえだ」
剣崎(当時)
「・・・は?」

こうして出会った2人の剣崎マコト。

今の剣崎は犯人を殺すため、そして当時の剣崎は事件発生を食い止めるため動き出していくのでした。

玉木ヴァネッサ千尋先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

隣の悪女のネタバレと感想!漫画の魅力をたっぷりお伝えします!

2018.07.21

 

『横浜線ドッペルゲンガー』はこんな人にオススメ

本格的なサスペンス漫画を読みたい人にオススメの作品です。

時空を超えて出会った主人公が迫る事件の真相には、いくつもの伏線が張り巡らされていますよ。

そのため謎解きの楽しみが存分に味わえる漫画となっています。

重厚なストーリーが魅力的な『横浜線ドッペルゲンガー』

奥の深い物語を是非この機会に楽しんでみてください。

 

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