これ描いて死ねのネタバレ(漫画)!マンガ大賞受賞作の面白さは?

今回は「とよ田みのる」先生の『これ描いて死ね』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『これ描いて死ね』はこんな漫画(あらすじ)

東京から南へ120㎞離れた伊豆王島で暮らしている安海相(ヤスミアイ)は高校に入学してから1カ月が経とうとしていました。

漫画に夢中な相はまだ義務教育を終えた自覚が足りず、授業中も漫画ばかり読んでいます。

国語の手島先生に怒られてばかりなのですが、相の漫画愛が冷めることはありません。

そんな時、敬愛している漫画家の☆野先生が数年ぶりにSNSを更新してくれました。

☆野が同人誌即売会で新作を手売りすることを知った相は、東京へ向かうことを決意します。

するとこの決断が相の人生を激変させることになりました。

マンガ大賞2003を受賞した『これ描いて死ね』

今回は漫画愛に満ち溢れたビジネス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

漫画の世界がどれだけ奥深いものかこの漫画を読んで実感してみてください。

 

『これ描いて死ね』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

伊豆王島の海風を感じられる堤防で、安海相が大好きな“ロボ太とポコ太”という漫画を読んでいます。

夢中になっているうちに相は時間を忘れていました。

喜怒哀楽がふんだんに散りばめられたこの漫画に相は完全に魅了されているのです。

手島先生
「安海さん、安海相さん、登校の時間では?後程指導します」

高校生になってから1カ月が経過しても、相には義務教育を終えた自覚がありません。

そのことを国語の手島先生は怒っていました。

安海相
「・・・返すので商店街寄っていいですか?」
手島先生
「商店街ってこの先の・・・惣菜屋さんと雑貨屋さんとお寿司屋さんと・・・怪しげな貸本屋だけでしょう」

大急ぎで貸本屋に向かいます。

怒っているのですが手島先生もついてきてくれました。

安海相
「失礼しま~す」

手島先生は貸本屋の中までは入ってきません。

すると相の横にポコ太が出現します。

ポコ太
「先生も誘ってみろよ」
安海相
「手島先生も入る?」
手島先生
「また学校で」

あくまでもポコ太は頭の中にいるだけなので、相以外に見えることはありません。

手島先生が帰って行くと相は“ロボ太とポコ太”を返却します。

しかし返却するのが嫌なので、店員になかなか漫画を渡すことができません。

安海相
「そ、そろそろ売ってもらえない・・・かと!」

“ロボ太とポコ太”は☆野0のデビュー作で、理論のロボ太と感情のポコ太が力を合わせて人間を学んでいく学園コメディーです。

打ち切り漫画のため全1巻なのですが、熱量が詰まった良い作品なのでカルト的な人気を誇るようになっていました。

そのため古本の相場は1万円を超えています。

購入を諦めた相はまた借りると言い残して学校へ向かいました。

ポコ太
「行くぜー」
安海相
「待ってー、ポコ太ー」

ポコ太は飛べるのでどんどん先へ進んでいきます。

相も急いで階段を上っていると、女子学生が落としてしまった絵が上から転がってきました。

ポコ太
「安海ー、こんな時漫画の主人公なら・・・!」
安海相
「当然!待て待てキャンバスー!うわっ、いい絵」

少女とヒマワリが描かれたキャンバスは拾えたのですが、勢い余った相は海に落ちていきます。

堤防に掴まったので落下はしませんでしたが足は濡れてしまいました。

女子学生はコンクールに絵を出す予定なので感謝してくれます。

ポコ太
「完成したら見せてよって言ってみろよ」
安海相
「完成したら見せてー」

約束をすると学校へ向かうため山道を登り始めました。

他の生徒たちはバスを使っているのですが、ショートカットできる山道を通学路にしているのです。

授業が始まると手島先生から生徒たちに自然に恵まれた環境に住んでいるが、それを当たり前だと思わず自然に目を向けることの大切さが教えられました。

しかし相は授業中も“ロボ太とポコ太”を読んでいるので話を聞いていません。

漫画を読んでいることがバレた相は職員室に呼び出されました。

手島先生
「これは返したはずでは?」
安海相
「・・・また借りて・・・」

怒っている手島先生は漫画が荒唐無稽で無意味なので、例え一時的に刺激されても相をどこにも連れて行かないと説明します。

つまり漫画を読むことは時間の浪費でしかありません。

手島先生
「面白さのためにあの手この手でありもしないことを描いて、この作品はフィクションですの一言で済ますような無責任な人たちが描いているのです、端的に言えば全て嘘なのです」

娯楽なら他にもウェブ動画やSNSなど最新の遊びがたくさんあります。

手島先生の言う通り出版規模は縮小していて、紙で読むスタイルは廃れてきました。

少し話は逸れましたが手島先生は漫画を没収して返却すると言ってきます。

安海相
「・・・手島先生、その漫画のロボ太とポコ太はロボットなんだけど人間になりたいの、理屈ばっかりのロボ太に感情の大切さをポコ太が教えてくれるのね」

子供の頃の相は友達ができなくて漫画ばかり読んでいました。

しかしこの漫画を読んでいるうちにポコ太が励ましてくれるような気がして、ポコ太の言う通りにしたら友達ができたのです。

だから相にとって漫画は嘘ではありません。

手島先生
「いいえ、全部嘘です」

2人の主張は平行線のまま解決しませんでした。

 

 

漫画に魅了されている相と、漫画を毛嫌いしている手島先生の対比が上手な演出だと思いました。

この演出による伏線が回収されていくストーリー展開に期待が持てますね。

漫画を描くことの喜びと苦しみを丁寧に表現していく『これ描いて死ね』

あまり漫画を読まない人でもワクワクできる情熱的な物語です。

漫画に関わることで成長していく少女の成長譚をじっくりとお楽しみください。

後編

手島先生に漫画は嘘だと言われた相は落ち込みながら帰宅しました。

家のPCで“ロボ太とポコ太”の古本相場を検索してみるとまだ高価なので手が出せません。

ため息をつきながら何気なく☆野先生の新作についても検索してみます。

安海相
「☆野先生の・・・SNSが更新されてる!嘘!何年も更新してなかったのに!え!あ!この投稿」

SNSには“ロボ太とポコ太”の新作をコミティアで頒布すると記載されていました。

思わず悲鳴を上げるのですが、頒布という言葉の意味が相には分かりません。

ポコ太
「落ち着け!落ち着いて情報を整理しろ!」
安海相
「うん、うん」
ポコ太
「①☆野先生が10年ぶりに新作を発表する②コミティアという同人誌即売会のイベントで先生本人の手売りで!③コミティアは東京の国際展示場という所で今週末に開催する④安海!こんな時漫画の主人公なら・・・」
安海相
「⑤行くしかないでしょ!」

大好きな☆野先生に会うため東京へ向かうことを決断しました。

しかし親の許可が取れないので友人の家に泊まると嘘をつきます。

嘘がバレないため東京行のフェリーに顔を隠しながら乗り込みました。

まるで家出のような状況になってしまいましたが、目的を果たすため大都会の東京に立ち向かうことにします。

交通量の多さに戸惑いながら、相がなんとかコミティアの会場へ辿り着きました。

安海相
「・・・あの行列の子、私と同い年くらい?あ・・・あのポスター・・・ねぇ・・・ひょっとしてここにいる人達全部・・・」
ポコ太
「ああ・・・」

コミティアで同人誌を即売しているの人たちが自分とそんなに年齢が変わらないことに衝撃を受けます。

これまで相にとって漫画は読むだけのものでした。

安海相
「そっか・・・漫画って自分で描けるのか、そっかー」

新しい発見に喜ぶ相は☆野先生のブースを探すことにします。

☆野先生のブースには少しだけ人が並んでいました。

新作を購入できるか不安を抱えながら列に並びます。

ドキドキしていると相に順番が回ってきました。

安海相
「☆野先生大フャ・・・ン・・・?手島せんせ・・・?」
手島先生
「ちょっといいですか」
安海相
「え・・・はい・・・」

☆野先生として即売会を行っていた手島先生がカバンからマスクを出します。

さらにかけていた眼鏡もサングラスに変えました。

手島先生
「人違いです」

誤魔化そうとするのですが手遅れです。

手島先生が☆野先生だということに驚く相だったのですが、それよりも憧れの漫画家に会えた喜びで涙がこぼれてきました。

安海相
「・・・二冊ください」
手島先生
「六百円です」

念願が叶った相は号泣しながら新作の漫画を抱きしめます。

そのまま自分の熱い想いを伝えることにしました。

安海相
「先生の漫画が読みたくて読みたくてずっと待っていました、先生もう漫画を描かないのかな、なんか事情があるのかな、ひょっとして死んじゃったのかな、今日も夢かな幻かなって・・・良かった」

この瞬間をずっと夢見てきたのです。

想いを伝えた相が帰ろうとすると手島先生に呼び止められました。

手島先生
「安海さんひょっとして一人で来られたんですか?後程指導します」
安海相
「はい、先生、私に漫画を教えてください」

東京に来たことで漫画は読むだけでなく描くこともできると知った相は、手島先生に漫画を教えて欲しいと懇願します。

しかし手島先生は漫画を嘘だと非難していました。

相はなぜか漫画に否定的な手島先生を情熱で説得することができるのでしょうか!?

 

『これ描いて死ね』を読んだ感想

大好きな漫画家と会ったことで自分も漫画の創作を始めたいと考えた相の姿に感動しました。

読者側ではなく制作側になろうという大きな夢には誰もが胸を打たれると思います。

ページをめくっていくうちにマンガ大賞を受賞した理由に納得することができる『これ描いて死ね』

漫画の創作がどれだけ大変で、その裏側にどれだけの喜びがあるのかを教えてくれる素敵な作品です。

夢を追いかける全ての人に読んでもらいたいですね。

 

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