『港区JK』のネタバレ(漫画)！感想とあらすじも書いてます！

今回は「しばの結花」先生の『港区JK』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『港区JK』はこんな漫画(あらすじ)

太っていて地味な見た目の宮下伊代は中学時代までイジメられてきました。

イジメを苦にした伊代は中学2年生の冬に自殺することを決意します。

しかしいざ屋上から飛び降りようとすると、先に飛び降りようとしている男子の姿がありました。

男子の名前は鈴木蒔人といい彼もイジメに苦しみ命を絶とうとしていたのです。

同じ境遇だった伊代と蒔人はお互いの苦しみを共有していくうちに、生まれ変わって人生をやり直すことにしました。

必死にダイエットやファッションの勉強に励んだ2人は、見事な高校デビューを果たしていきます。

最下層から最上位へ上り詰めた2人の恋と友情を描いていく『港区JK』！

今回は登場人物のリアルな感情に共感できるこちらのラブコメ漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

学校内のヒエラルキーでトップに立った2人が、本当の恋を見つけるまで奮闘する様子をじっくりとお楽しみください。

『港区JK』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

高校生の宮下伊代が同級生の男性から告白をされています。

しかし伊代はこの告白を満面の笑みを浮かべながら断りました。

「本当は誰だって優越感に浸りたいはず、容姿、コミュ力、お金、カースト上位になるための3大重要アイテム」

現在の伊代はこの3大アイテム全てを手に入れています。

そんな彼女に対してクラスメイトの女子が羨ましいと言ってきました。

「ネイルはげてる」

伊代のようにモテたいと語る女子のネイルがはげてることに気づきます。

もい1人の女子は伊代のように痩せたいと言いながらお菓子を食べていました。

「手に持ってるそれはなんだよ、バッカじゃねーの」

笑顔を振りまきながら彼女たちを内心では馬鹿にしている伊代。

すると伊代のクラスに地味で友達がいない後藤リエという同級生が姿を見せます。

名前を省略されゴリエと呼ばれ不気味がられている彼女を見た伊代は、休み時間になると屋上で幼少時代のことを思い返していました。

今では学校のカーストで最上位に位置する伊代なのですが、小学校と中学校の時はイジメられていたのです。

毎日のように同級生からブス、デブと罵倒されていた伊代。

「イヤだ、イヤだ、イヤだ、もうすべてが」

中学2年生になった伊代は苦しみから解放されるため自殺することを決意します。

自分の人生に終止符を打つため伊代は中学校の屋上へ向かいました。

すると屋上では伊代よりも先に、メガネをかけた地味な男性が飛び降りようとしています。

いつの間にか眠りながら当時のことを思い出していた伊代だったのですが、ここで隣にいた男性が彼女を起こしてきました。

「ミヤ！予鈴！な・・・なんか怒ってる？チャイム鳴ったら起こせって言ったの、ミヤだからね」

伊代のことをミヤと呼び、彼女を起こしてきたのは鈴木薪人という男性です。

実はこの蒔人こそが自殺をしようと思った時に屋上で出会った男性でした。

「マッキーさぁ変わったよね、なーんか今、昔の夢みてた、マッキーと初めて会った時の・・・マッキー誰にも言ってないでしょーね」

「言うわけないじゃん！共犯者でしょ！！」

「何それ！むしろ我ら被害者じゃん、でもさーあたしはあの時マッキーに会えてよかったよ」

お互いの秘密を共有している2人には、中学2年生の時に何が起こったのでしょうか！？

容姿とコミュ力、そしてお金を手に入れれば優越感に浸れると思っているヒロインがとても印象に残りました。

しかしヒロインはこの考え方を生まれた時から持っていた訳ではありません。

彼女にこうした考えを持たせることになったきっかけは、過去に受けた壮絶なイジメが原因だったのです。

イジメの被害者という境遇が同じだった男女の変貌する姿を描いていく『港区JK』！

ただ悲惨なイジメを表現するのではなく、前向きに生きることを決めた2人の素敵な恋模様を綴った物語になっています。

それでは伊代と蒔人が共有している秘密に注目しながら続くをご覧ください。

後編

中学2年生の時、屋上で偶然出会った伊代と蒔人。

この時、最初に口を開いたのは蒔人でした。

「生きてたってなんの価値もないんですよ、だから止めないでください」

屋上の手すりの上に立ち今にも飛び降りようとしています。

そんな蒔人を見た伊代の目から大粒の涙がこぼれました。

「わかる！めっちゃわかります！私ももう限界で！毎日毎日ブスとかデブとか言われるし！」

「ぼっ僕も毎日キモイとかチビとか言われてます！」

同じ境遇だった2人はここから一気に溜まっていた苦しみを爆発させていきます。

「机に落書きされたり！上ばきかくされたり！」

「僕なんてしょっちゅうカツアゲされてますよ！」

「友達なんて1人もいない・・・」

「もうなん年も笑ったことない・・・」

2人がここで同時に語った言葉は「やり直したい」というものでした。

「スクールカーストの底辺だったあたし達は中2の冬、1度死んだのだ」

ここから2人は人生をやり直すため懸命な努力を始めていきます。

ダイエットのためボクシングジムに通い始め、毎日1時間のジョギングをスタートさせました。

そしておしゃれになるためファッション誌を読み、美容院にも通うことにします。

さらにコミュ力を高めるためボランティアに参加したりするなど、考えられる努力を全て実行していきました。

この努力を2人は今でも欠かさず続けていたのです。

懸命な努力を続けた結果、伊代と蒔人は高校生になりスクールカーストの最上位に位置していました。

元々ガリ勉だった2人は成績でも学年トップを独占しています。

容姿だけでなく成績も優秀な伊代と蒔人は、学校中の生徒から憧れられる存在になっていました。

そんな2人は友人たちからお似合いだと言われています。

しかしあくまでも伊代にとって蒔人は友人のため、関係性を強く否定していました。

するとこの会話を聞いていた男性が伊代に声をかけてきます。

「よかった、じゃーオレとつき合わない？」

伊代に声をかけてきたのは学校中のアイドルとして君臨する輝先輩でした。

「ごめんなさい」

この告白も笑顔で断った伊代だったのですが、輝先輩は全く動揺していません。

「わかった、じゃーせめて今日一緒に帰るのは？」

一緒に帰るくらいなら問題ないと思った伊代。

「告白されたり誘われたりして嬉しくないわけじゃない、恋だってしてみたい、でもさなんか違うんだよ、やっぱり人って中身より見た目なんだと思うとなんかなー」

現在の伊代は見た目が重要だと思っているのですが、過去の経験上どこか納得できない部分があるのです。

輝先輩はそんな伊代を洋服店に連れて行きました。

妹の誕生日が近いから洋服を選んでほしいという先輩に、伊代はマフラーをお勧めします。

女性の扱いに手慣れている先輩に伊代がドキドキしていると、試着室から同級生の後藤さんが出てきました。

「あれ？あの子ってさーゴリエっていう1年じゃない？服にお金かけるのもったいないねー、元々の素材が酷いんだから何着てもムダじゃん」

この言葉で過去の自分を思い出した伊代は、先輩から勧められた服を突き返します。

「やっぱ買うのやめます、最近にたよーなの買ったばっかしだし、あっマフラー右手のほうがいーと思いますよ、外で待ってまーす」

明らかに機嫌が悪くなった伊代に対して、店から出てきた先輩が心配そうに声をかけてきました。

「ミヤちゃん！どーしたの？ボーっとして、具合悪い？とりあえずちょっと休む？」

そう言いながら輝先輩はラブホテルを指差します。

「いや・・・あの・・・あたしはそーゆーつもりじゃ・・・」

「なーにカマトトぶってんの、遊んでるくせに、だからミヤちゃん彼氏つくんないんでしょー？わかるわかる、オレもそーだもん、縛られたくないしめんどーだよねー」

この言葉で堪忍袋の緒が切れた伊代。

「おまえレベルの顔面偏差値高いだけの男なんてくさるほどいるんだよ、ボケ、ごめんね先輩！あたしビンボーな学生とか興味ないの」

見ず知らずのサラリーマンの腕を掴み、先輩の前から立ち去っていきました。

伊代はこうして輝先輩に思ったことをぶつけることができたのですが、心の中では納得できないものを抱えています。

死ぬ気でカーストの最下層から脱出した伊代だったのですが、輝先輩のように元々最上位にランク付けされている人との差に思い悩んでいました。

このままでは何かが足りないと思う伊代は蒔人にあることを宣言します。

「ねぇマッキー、あたし港区JKになる」

もっと強かで美しい女性になって1度しかない人生を思いっきり楽しむことを決めた伊代だったのでした。

いったい彼女はここからどのような女性に変身していくのでしょうか！？

伊代が美しい港区JKに変貌していく様子は実際にご自身の目で漫画をご覧になってお確かめください。

『港区JK』を読んだ感想

イジメを受けていた黒歴史を封印しながらヒエラルキーのTOPに立った伊代と蒔人に興味をそそられました。

暗い過去を持つ2人だからこそ、心の中に優しさを抱えているところが素敵ですね。

魅力的な2人が本当の恋に辿り着けるかどうかを描いた『港区JK』！

恋というものがよく分かっていない伊代を取り巻く環境が見所になっています。

彼女がどの男性と恋に落ちるかという点に注目しながら読んでいくと、作品の魅力がより伝わると思いますよ。

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