ショーハショーテン!のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「原作 浅倉秋成 漫画 小畑健」先生の『ショーハショーテン!』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ショーハショーテン!』はこんな漫画(あらすじ)

あがり症ですがネタ作りの才能がある四十万畦道と、大河ドラマに出演した元天才子役の東片太陽が奇跡の出会いを果たしました。

生き方も性格も全く違う2人だったのですが、お笑いのてっぺんを目指す夢が共通点だということに気づきます。

まず東片は文化祭のお笑いステージに参加するため、コンビを組みたいのですが勇気のない畦道は首を縦に振ってくれません。

畦道の覚悟と勇気を奮い立たせるため東片が仕組んだ作戦とは・・・!?

異なる才能でお互いをカバーしていくお笑い芸人を主人公に設定した『ショーハショーテン!』

今回は夢へ突き進む高校生の青春を題材にした漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

夢を追いかける高校生の爽やかな姿から勇気を貰ってください。

 

ショーハショーテン!』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

教室でコンビを組もうと誘われた畦道は小ボケの多い東片にツッコんでいるうち、掛け合いの漫才をしているような状態になっていました。

同級生を笑わせていたのですが、恥ずかしくなった畦道は話し合いの場所を屋上へ移します。

東片太陽
「あがり症?さっきは大声でツッコんでたじゃないか」
四十万畦道
「あれはちょっとした事故だ、基本大声は出せない」
東片太陽
「よくそれで生徒会入ったな」

畦道は成績が良いので担任が無理やり生徒会に入れました。

元々は人前に出るような性格ではありません。

四十万畦道
「正直俺もお笑いは大好きだ、きっかけは中2のときの出来事・・・あの時何を言うべきだったのか・・・面白いって何なのか、その答えを求めているうちに気づいたらお笑いの虜になっていた」

中学2年生の時、転校していく女子から最後に面白い話をして欲しいと言われたことがありました。

何も言えなかった当時のことを今でも後悔しています。

その後悔が原動力となり畦道はテレビやラジオの大喜利コーナーにネタを投稿するようになっていました。

東片太陽
「その子とはそれっきりなのか?」
四十万畦道
「名字も変わって住所もわからない、調べようもない、奇跡でもない限り永遠に会えないよ、東片はどうしてお笑いがやりたいんだ?」
東片太陽
「元々は全然違う夢があったんだ、でもある日奇跡を見たんだ、一生どんなことがあっても絶対に笑顔にできないと思ってた人をツッコミひとつでいとも簡単に大笑いさせたヤツがいたんだ」

奇跡の瞬間を目撃した東片は面白いってことがカッコイイことだと実感したそうです。

ここから東片は奇跡を起こした彼とコンビを組みました。

四十万畦道
「なんだ、相方いるんじゃないか」
東片太陽
「死んだんだ、病気で」
四十万畦道
「あっ、いや、すまなかった」

亡くなった相方の夢が“笑-1”“UCB”という2大お笑い賞レースの両取りだったそうです。

東片はその夢を相方から引き継ぎました。

東片太陽
「オレはウケてウケてウケまくって・・・笑いの波をあいつのいる天国まで届ける!どうだ四十万畦道、オレと一緒に波起こさないか?」

エブリデイしじみとして大喜利コーナーに投稿している畦道の才能を東片は高く評価しています。

スピーカー越しではない生の笑い声を聞いてみようと誘ってきました。

四十万畦道
「いや・・・だから言っただろ、無理だ・・・って」

東片のことは天然で面白いと思います。

しかし自分が舞台に立てる人間だとは思えません。

生徒会でも積極的な行動は起こせず、授業中でも問題の解答が分かっていてもクラスメイトの前で答えることができないほどあがり症なのです。

後日、身の程を知っている畦道の前に相方を連れた東片が姿を現しました。

東片太陽
「喜べ四十万畦道!相方が見つかった!」
四十万畦道
「よ・・・よかったじゃないか、どうだ、信用できそうなのか?」
東片太陽
「もちろん!命を懸けるに相応しい相手を見つけた、天下は約束されたも同然!当日は絶対体育館に来てくれよな!」

笑顔の東片が相方を連れて立ち去っていきます。

その後ろ姿を見ている畦道のスマホに、ラジオに出演して欲しいというメールが送られてきました。

メールにはラジオ出演の前に電話で話を伺いたいと書かれています。

喜ぶ畦道だったのですがラジオ出演を断ってしまいました。

四十万畦道
「無理なんだよ」

このまま畦道は何もかも無理だと諦める人生を送っていくのでしょうか!?

 

 

畦道と東片の真逆なテンションが2人の性格を物語っていますね。

自分のことを表舞台に立つ人間ではないと決めつけている畦道が悲しかったです。

高校生が笑いの力で奇跡を起こそうとする『ショーハショーテン!』

超ネガティブな畦道を東片はどのような方法で表舞台に立たせるのでしょうか!?

少しずつ変化する畦道の心境にもご注目ください。

後編

いよいよ文化祭当日を迎えました。

畦道が任された仕事をこなしていると花守先輩が声を掛けてきます。

花守先輩
「四十万くんはここの係2時であがっていいからね」
四十万畦道
「えっ・・・いいんですか?」
花守先輩
「だって観たいでしょ?お笑いのステージ」

時間が近付いてきたので畦道は花守先輩とお笑いのステージを見に行くことにしました。

すると東片が相方だと言っていた男子がお笑いステージとは別の方向へ向かって歩いています。

この相方が本気で東片とコンビを組んだ訳ではないことを知った畦道は、慌てて体育館裏へ向かいました。

四十万畦道
「おい!東片太陽!お・・・おま、大変だ!あ、あの新しい相方」
東片太陽
「大丈夫、わかってる、言ったろ?命を賭けるに相応しいヤツを見つけたって、あれはダミーだ、騙してすまない、でもやっぱり一緒に天国まで波を起こすならお前しかいないって思ったんだ!」

東片の出番はトリなのでまだ40分ほどあります。

しかし相方に逃げられれば出場を辞退しなければなりません。

そうなると東片の出場を許可した畦道が責任を取らされるので、東片はダミーの相方を用意していたのです。

四十万畦道
「お・・・お前なんてことを・・・」
東片太陽
「もう逃げられないぞ四十万畦道!オレと一緒に舞台に立とう!お前だって本当は舞台に立ちたいはずなんだ!」
四十万畦道
「な・・・何を根拠に・・・俺は・・・何度も無理だって・・・」
東片太陽
「言った、でも嫌だとは一度も言ってない、無理強いはしない、でも勇気が湧かないだけなら話は別だ、オレは畦道みたいなヤツを求めてた、一緒に起こそう!大波をっ!」

畦道に足りないものはユーモアやボキャブラリー、経験などではありません。

そのことを理解していながら畦道は自分を誤魔化してきました。

四十万畦道
「あのときもあのときも足りなかったのは覚悟と勇気、本当は言いたいことが言うべきことがあった・・・言葉を飲み込んだのは怖かったから、逃げるな・・・もう逃げるな」

自分を奮い立たせた畦道は東片とお笑いステージに参加することを決めます。

しかし2人の参加には大きな問題が残っていました。

東片太陽
「というわけで畦道、出番までの残り40分で爆笑ネタ考えてくれ」

東片にネタを作る才能はありません。

そのため自分のためにネタを書いてくれる相方を慎重に探していたのです。

四十万畦道
「オイ、さすがにこれは無理だぞ!?初舞台でド緊張のド素人が40分でネタ書いてそれを暗記してなんて」
東片太陽
「ああ、もちろんそんな大変なお願いするつもりはない、アドリブで進められる大枠の設定だけあればいい、小道具は一緒に集めよう、確かにオレは自分じゃネタも書けない迷走ダメ野郎だが同時に神に認められた天才であることを忘れてもらっちゃ困る」

ネタは畦道のセリフが極端に少なくなっても構いません。

そこまで作るのが畦道の仕事で、舞台に上がってからは東片の仕事なのです。

東片の注文を受けて畦道がネタを作り始めました。

四十万畦道
「ありがちっちゃありがちだが練れば形になる設定だと思う、でも現状俺が用意できるお前のボケはたった3つで、俺は本当に先生しか言わない設定、これだと本当にほとんどお前のアドリブに・・・」
東片太陽
「いや、さすがエブリデイしじみだ・・・これでいい!」

畦道が考えたネタの設定は吹奏楽部の顧問が全国大会よりもデートを優先するというものです。

ステージに上がると簡単な台本を東片が器用なアドリブで盛り上げ始めました。

しかしアドリブは得意なのですがネタを転回させるタイミングが東片には分かりません。

そのため事前に畦道がつま先を2回タップする所で転回することを決めていました。

どんどん笑いが起こる中、少しずつ畦道に変化が表れます。

四十万畦道
「なぜだろう・・・あんなに緊張してたのに、あんなにひどいあがり症だったのにコイツ相手なら自然と言葉が出てくる、人が目の前にいる恐怖よりも圧倒的に楽しさが勝つ!」

先生しか言わない設定だったのですが、ツッコミのセリフが自然に口から出てくるようになっていました。

東片のアドリブと畦道のツッコミはどんどん会場を沸かせていきます。

東片太陽
「え・・・デートやっぱ26日にしたい?全国沸かせるぞぉー!」

2人のネタは日付変更でハッピーエンドとなったところで終了しました。

そして観客を沸かせた2人がお笑いコンテストの最優秀パフォーマンス賞を獲得します。

四十万畦道
「東片・・・東片の起こす笑いの波は天国まで届くんだろ?」
東片太陽
「もちろん」
四十万畦道
「なら少なくとも日本中には届くよな、俺が有名になればまた会えるかもしれない、そしたらあの時言うべきだったことを必ず伝える、そして見せつけるんだ、俺は君を笑顔にできるようになったって・・・一緒に目指すよ、てっぺん!」

畦道は転校した女の子に、東片は亡くなった相方に届けるため笑いの波を起こすことにしました。

てっぺんを目指し歩み始めた2人の活躍は実際に漫画を読んでお確かめください。

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ショーハショーテン!』はこんな人にオススメ

胸が熱くなれる漫画を読みたい人にオススメの作品です。

キラキラ輝く青春時代の爽やかな空気感と、夢に向かって突き進む主人公たちから感動を味わえる素敵な物語になっていますよ。

大切な人を笑いの力で笑顔にさせようと努力する高校生の情熱を表現した『ショーハショーテン!』

性別に関係なく楽しめる多くの人に読んでもらいたい漫画です。

漫画探しで悩んでいる人はこの作品を選んでみてください。

 

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