『エリスの聖杯』のネタバレ(漫画)！第3話の見所は？

今回は「原作 常磐くじら　漫画 桃山ひなせ」先生の『エリスの聖杯』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『エリスの聖杯』はこんな漫画(あらすじ)

誠実がモットーのグレイル家に生まれたコンスタンスは、父親が背負った借金のせいでブロンソン商会のニールと婚約することになりました。

婚約を受け入れたコンスタンスだったのですが、ニールの浮気現場を目撃してしまいます。

ショックを受けるコンスタンスの前に謎の美女が現れました。

美女の正体が希代の悪女と呼ばれたスカーレット・カスティエルだということをコンスタンスは知る由もありません。

しかしこの出会いがコンスタンスの人生に大きな変化をもたらすことになるのです。

様々な思惑が交錯していく複雑な人間ドラマを表現した『エリスの聖杯』！

今回は大人気小説を漫画化した作品の第3話についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

地味で冴えない子爵令嬢と希代の悪女が運命を共にする様子を目に焼き付けてください。

『エリスの聖杯』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

不思議な美女と出会った後、1人になったコンスタンスは庭園に戻ってみました。

しかし庭園に婚約者とパメラの姿はありません。

話し合うことすらできなかったコンスタンスは舞踏会の会場でやけ食いしていました。

「ストレスが溜まったらやっぱり甘い物だわ・・・！」

やけ食いしていると見覚えのない女性が婚約を祝ってくれます。

お礼を言うのですがコンスタンスは女性が誰なのか分かりません。

ですが頭をフル回転させると女性のことを思い出しました。

「あ、パメラの取り巻きの一人、男爵令嬢のブレンダ・ハリスだ」

ブレンダはお祝いの言葉を掛けるとすぐに立ち去ろうとします。

気が進まないのに挨拶してくれた理由がコンスタンスには理解できません。

「ん？ブレンダ、あなたの髪飾りが取れそうよ、ほら髪もほつれてきてる、飾りが落ちたら大変だしいっそ取ってしまったら？」

髪飾りを取ってあげたのですが、ブレンダは怯えたような素振りを見せます。

そんなブレンダが2階に置き忘れたバッグを取りに行く間、髪飾りを預かってほしいとお願いしてきました。

引き受けたコンスタンスは髪飾りをポーチに入れておくことにします。

しかし待っていてもブレンダがなかなか戻ってきません。

不安を感じていると2階からパメラが大声でコンスタンスの名前を呼んできました。

「あなたとんでもないことをしてくれたわね、あなたの家が大変なのは知ってるわ、でもだからと言ってこれはちょっとやり過ぎではなくて？正直品性を疑うわ」

「・・・な、なんの話？」

「あら、とぼけるつもり？でも無駄よ、あなたブレンダの髪飾りを盗んだでしょう」

コンスタンスはパメラが何を言っているのか理解できません。

しかしポーチの中を見せろと言われ窮地に立たされてしまいます。

無理やりパメラがポーチを取り上げると、中にはブレンダの髪飾りが入っていました。

「・・・ブレンダから頼まれたのよ」

「普段からたいして仲良くもないあなたに？わざわざ頼むの？なんだか不思議な話よね？」

どうして自分が疑われるのかが分かりません。

コンスタンスは潔白を証明するためブレンダに真実を証言してもらおうとします。

「ブレンダッお願い言って！あなたが頼んだのよね？ポーチを取りに行く間だけ預かってほしいって・・・そうよね？ブレンダ、どうして黙ってるの？ねぇブレンダってば・・・」

「言い訳は見苦しいわよ、かわいそうに、ブレンダったら怯えてるじゃない、いいのよブレンダ、何も言わなくていいの」

泥棒の疑いをかけてきたパメラはニールにコンスタンスとの婚約に異議を申し立てるべきだと主張しました。

疑いをかけられたコンスタンスは、髪飾りを預かったところを目撃していた周囲の人間に助けを求めます。

しかし見ていたはずの人間は誰も何も言ってくれません。

「そんな・・・っ・・・ううん、わかってた、私なんて平凡な小心者、ちっぽけでわざわざ助けるまでもない人間だってこと、こんな私を助けてくれる人なんているわけ」

「いいわよ、助けてあげる、でもそのかわり・・・」

「え？この声、私はどこかで聞いたことが・・・」

聞き覚えのある声にコンスタンスは救われることになるのです。

パメラの罠に引っかかったことでコンスタンスとスカーレット・カスティエルの運命が交錯し始めましたね。

ここから別人のように豹変したコンスタンスの反撃が幕を開けていきます。

運命を共にする2人のヒロインが陰謀に立ち向かっていく『エリスの聖杯』！

希代の悪女と呼ばれたスカーレットの優れた頭脳が見所になっています。

罠を仕掛けたパメラを追い詰める様子にご注目ください。

後編

コンスタンスを罠にハメたパメラが不敵な笑みを浮かべています。

「泥棒ねぇ・・・ふふ・・・いったいどちらが泥棒なのかしらねぇ」

昔からパメラは誠実という言葉をひけらかすコンスタンスのことが気に入りませんでした。

さらにニール・ブロンソンと婚約したことで、パメラの憎しみは倍増しています。

そこでパメラはブレンダを利用してコンスタンスを泥棒に仕立て上げることにしました。

全てはコンスタンスを偽善者だと憎むパメラの罠だったのです。

「これで彼女はおしまい、そう思っていたのに・・・この女は・・・誰？私の知っているコンスタンス・グレイルはこんな底意地悪い笑い方なんてしなかった・・・」

目の前のコンスタンスは別人のような笑顔を見せていました。

対峙しているパメラは自分の方が追い詰められている感覚になっていきます。

「ねぇご存知？あなたが茂みではしたなく腰を振っていたお相手はわたくしの婚約者なのよ？」

「そんなことしてないわ！ニールとは口づけをしていただけよ！」

大袈裟な言い方をされてしまいパメラはキスしていたことを打ち明けてしまいました。

これでニールとパメラの噂が本当だったことを周囲に知られてしまいます。

まだまだコンスタンスは反撃の手を緩めません。

「あらやだ、言い間違えただけみたい、そうね、あなたはただ口づけをしていただけだったわね、他人の婚約者と、でもそれって立派な泥棒ではなくて？」

どんどんパメラのことを追い詰めていきます。

しかしまだパメラは負けた訳ではありません。

「・・・それでもあなたがブレンダの髪飾りを盗んだ事実は変わらないわ・・・」

「そう、ねぇそこの・・・ちょっと待って、今記憶をたどるから、そうウェイン、ウェイン・ヘイスティング！あなた見ていたわね？」

コンスタンスの言う通りウェインは現場を目撃していました。

しかしパメラに睨まれているので何も答えてくれません。

「相変わらずイライラさせる男ね、でも私に逆らえないほど苛めてた子だもの、何か知っていても話すわけがないわ」

用意周到なパメラは会場にいる招待客にも気を配っていました。

ですがコンスタンスは全く気にしていません。

「そう、言いたくないのなら結構よ、けれど気をつけることね、あなた以外にも真実を知る者はたくさんいてよ？」

「何をしようとしてるの・・・？」

振り返ったコンスタンスは現場を見ていた他の夫人や令嬢に声を掛けていきます。

しかし無理やり証言を求めている訳ではありません。

このような茶番は正式に調査すれば真相が明らかにされます。

ただ煩わしいことが面倒なため、もう一度だけウェインに証言を求めました。

「ねぇウェイン想像してみて？もしも真実がつまびらかになった時、あなたはどんな立場になってどんな風に噂されてしまうのかしら、こちらを見なさい、わたくしから目を逸らすなんて許さなくてよ」

迫力に圧倒されたウェインはコンスタンスが盗んでいないことを証言します。

すると他の人達もコンスタンスの無実を主張してくれました。

これで一気に形勢が逆転します。

「ち、違うのよ、だって、だってブレンダが・・・っ、そ、そうだわ、ブレンダが私に嘘を」

「かわいそうに、ブレンダったら怯えてるじゃない、いいのよブレンダ、何も言わなくていいの」

パメラが言ったセリフをそっくりそのまま使いました。

形勢逆転したところで舞踏会を開催したハームズワース子爵が現れます。

事情を把握したハームズワース子爵にコンスタンスは婚約の異議を申し立てました。

しかし公示されているためすぐには難しいと言われます。

「でしょうね、この女に恥をかかせ婚約の異議申し立てのプレッシャーをかかせるためだけに呼んでいただけだもの、手続きが今すぐできるわけがないわ」

パメラはここまで計算してコンスタンスを罠にハメていました。

計算通りハームズワース子爵は然るべき場所で異議申し立てを行ってほしいと言ってきます。

「そんなことわたくしの知ったことではないないわ、お前の夜会で起きた不始末よ、お前がなんとかなさい、決して難しいことではないはずよ、御託はいいからさっさとこの婚約を無効にしてきなさい、この愚図が」

婚約を破棄しなければ夜会が崇高なる王家の庭で男女が入り乱れる下品なものであったことを陛下の耳に入れると脅迫しました。

迫力に圧倒されたハームズワース子爵は婚約破棄の手続きを進めます。

これはパメラの想定外の事態でした。

「だけどそんなことよりどうにかこの事態を挽回しなければ社交界に私の居場所はなくなる・・・貴族でないニールは役に立たない、そうだとすると・・・」

すぐに次の手を打とうとします。

しかしコンスタンスに先を越されました。

「紳士淑女の皆様方、この素晴らしい場所に水を差してしまったことを心よりお詫びいたしますわ、道ならぬ恋に燃える若き男女にどうか祝福を、宴はまだ始まったばかりですもの、思う存分楽しまれて？このふたりで」

婚約を破棄したコンスタンスは完全にパメラを敗北へ追い込んだのです。

一部始終を目撃した招待客たちは、まるでスカーレット・カスティエルが地獄の底から蘇ってきたような印象を受けていました。

その印象は正しくコンスタンスを助けたのはスカーレット・カスティエルだったのです。

「私が対価もなしに他人を助けるわけがないでしょ、助けてあげたのだから嫌とは言わせないわよ、お前のこれからの人生をかけてわたくしの復讐を成功させなさい！」

冴えない子爵令嬢と希代の悪女が行う復讐劇の行方とは・・・！？

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『エリスの聖杯』のネタバレ(漫画)！なろう発の人気作です！

2022.03.14

『エリスの聖杯』はこんな人にオススメ

気分をスカッとさせてくれる漫画を探している人にオススメの作品です。

スカーレット・カスティエルが憑依したコンスタンスの毅然とした態度は迫力満点ですよ。

悪女と聖女が利害のため共闘していく『エリスの聖杯』！

貴族社会の表と裏を表現していくセンセーショナルな物語になっています。

それぞれの立場を利用しながら復讐していく様子を夢中になってご覧ください。

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