その先はプライベートですのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「後藤みさき」先生の『その先はプライベートです』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『その先はプライベートです』はこんな漫画(あらすじ)

高校1年生の朝倉ひなこは2年前から小さな芸能事務所に在籍している女優の卵です。

しかし弱小事務所ということと、特別美人ではないため希望している演技の仕事は舞い込んできません。

それでも殻を破りたいと思っているひなこにオーディションのチャンスが巡ってきました。

一縷の望みをかけてオーディションに参加したひなこの前に、大手事務所の御曹司として高いプロデュース能力を買われている水谷咲弥というイケメンが現れます。

ここから咲弥に見出されたひなこの才能が開花していくことになるのでした。

芸能界で恋をしたヒロインの物語を綴っていく『その先はプライベートです』

今回は胸がドキドキする恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ひなこと咲弥のゆっくり進んでいく恋模様を見逃さないでください。

 

『その先はプライベートです』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

まだ暑さが残っている9月、高校1年生の朝倉ひなこが着ぐるみを身に纏い、子供向けのステージでキャラクターを演じています。

2年前から小さな芸能事務所に所属しているひなこは女優のたまごなのですが、現在は思ったような活躍ができていません。

朝倉ひなこ
「オーディションは!?オーディションはまだなんですか!?どんな小さな仕事でもいい、演技の仕事がしたいんです」

着ぐるみの仕事を終えたひなこがマネージャーに詰め寄ります。

しかしマネージャーからはひなこを売り込むことが難しいと言われました。

その理由は特別美人でもなく、光り輝く個性もないためです。

人よりも少しだけ演技力があるだけでは芸能界での成功は望めません。

それでもひなこは美人でなくても演技はできると思っています。

朝倉ひなこ
「無理なんかじゃない、きっと無理じゃない、早く早くこの殻を破って飛びだしたいのに」

くすぶっている状況をひなこはまだ殻を破れていないと考えていました。

一刻も早く殻を破りたいと思いながら高校の授業を受けていると、マネージャーからオーディションを受けられるというメッセージが送られてきます。

すぐにマネージャーの元へ向かうとセリフの一部を抜粋した台本を頂けました。

ただし役柄はクールな美人女医のため自分に合っているとは思えません。

マネージャーもひなこには厳しいと考えているようです。

朝倉ひなこ
「・・・まぁでもようやく手に入れたチャンスだし絶対勝ちとります!いやむしりとる・・・!!」

やる気が漲ったひなこは図書館で医療ものの小説を読んでイメージを膨らませることにしました。

クールな女性が出てくるような小説も探すことにします。

すると本を取ろうとした手が男性の手とぶつかってしまいました。

朝倉ひなこ
「わっ、すみません、あ、それどうぞ、私違う本にするんで・・・」
水谷咲弥
「どうも」

男性がとんでもないイケメンだったので動揺したひなこは本を譲ってあげます。

ひなこは男性が去った後もドキドキが収まりません。

朝倉ひなこ
「大学生かな・・・イケメンなうえ背も高い・・・ありゃあさおモテるだろうな・・・視線だけで心臓壊されるかと思った・・・」

イケメンの存在を恐ろしく感じます。

しかしそんなことを考えている場合ではありません。

オーディションのためひなこはクールな美人女医のイメージを膨らませなければならないのです。

気を取り直して小説に手を伸ばすと、再びイケメンと手が触れてしまいました。

水谷咲弥
「・・・何お前さっきから、ストーカーかよ」
朝倉ひなこ
「ちょっとちょっと!さっきの本は譲ったんだからこっちは私に読ませてくださいよぉ、ちょっと顔がいいからってそんな横暴許されないからねっ」
水谷咲弥
「は?知るかよ」

イケメンは小説を譲ろうとせず、そのまま立ち去ろうとします。

ですがひなこはここで引き下がるような性格ではありません。

少しだけでいいから読ませてほしいとお願いします。

するとイケメンが来週には返しておくからその時まで待っていろと言ってきました。

朝倉ひなこ
「それじゃあダメなの!オーディション今週だし」

思わず自分のプライベートな情報を公開してしまいます。

するとイケメンが2冊とも本を渡してくれました。

ひなこはイケメンが親切だと思うのですがそうではありません。

水谷咲弥
「おめでたいなお前、今週オーディションのクセに今さらそんな本読むようなヤツが本気で受かるとでも思ってんのかよ」

イケメンは何年も演技指導されてきた人でも落とされることが当たり前だと言ってきます。

それなのに今さらオーディションのために本を読もうとしている行動をなめていると指摘しました。

朝倉ひなこ
「別になめてないですけど、それにそんなのやってみないとわかんないじゃん、頑張ってみないと・・・」
水谷咲弥
「頑張ればなんとかなると思ってんならそれは幻想だ、お前みたいに甘い考えで何もわかってねぇヤツ目障りなんだよ」

いくら何でも初対面のイケメンにここまで言われる筋合いはありません。

怒ったひなこはイケメンの腕を掴みました。

朝倉ひなこ
「私、朝倉ひなこ、10年後超有名になる名前だから覚えておいてよね!」

イケメンに意気込みを宣言したことでひなこのシンデレラストーリーが幕を上げたのです。

 

 

どんなものにでもしがみつく覚悟で女優を目指すひなこの意気込みがカッコイイですね。

まだ正体を明かしていない水谷咲弥の現実的なセリフにも共感できました。

夢に真っ直ぐ向き合うヒロインの努力に感動できる『その先はプライベートです』

ここからいよいよひなこが水谷咲弥の正体を知ることになります。

咲弥と出会ったことで変化していくひなこの運命にご注目ください。

後編

イケメンを見返すためひなこがオーディション会場に足を運びました。

会場には思ってたよりもたくさんの人が集まっていて、女医役ということもあり大人っぽい美人ばかりです。

そんな美人たちが急にざわつき出しました。

美人たちが視線を送る方向に目をやると、そこには先日出会ったムカつくイケメンが立っています。

驚いていると美人たちがコソコソ話している声が聞こえてきました。

朝倉ひなこ
「え・・・Continueって大物俳優ばっかいるプロダクションじゃん、つーか審査員って・・・え?」

ここで初めてイケメンの正体が水谷咲弥であることと、彼がContinue社長の息子であることを知ります。

咲弥が発掘した女優は必ず売れると言われていて、ドラマの視聴率も高いので各プロデューサーから重宝されていました。

ひなこは咲弥にケンカを売ってしまったことを後悔してしまいます。

しかし今さら時間を戻すことはできません。

ここでオーディションの順番が回ってきました。

覚悟を決めたひなこは演技に集中し始めます。

しかしセリフの読み合わせが始まると上手く声が出せません。

声が響かないまま演技していると、審査員から終了を告げられてしまいます。

水谷咲弥
「いえまだです、まだ続いてますよ、演技」

ひなこが演技を続けていることに咲弥が気付いてくれました。

次の瞬間、ひなこが急に涙を流します。

その姿に審査員全員の視線が集まりました。

朝倉ひなこ
「・・・っ」

涙を流すだけでひなこは何も言葉を発しません。

するとここで本当にオーディションは終了となりました。

しかし帰ろうとするひなこに咲弥が声をかけてきます。

水谷咲弥
「待ってください・・・最後の演技・・・あれなんですか?台本に泣けなんて書かれてないし、あのセリフの中に泣く要素なんて全くなかったように思うんですけど」

確かに咲弥の言う通り台本に泣くような指示は書かれていません。

それでもひなこは泣く演技が必要だと考えていました。

朝倉ひなこ
「塚本花が彼を無視したり嫌いだって言ったりするのはもしかして彼のことがすきだからなのではと思いました、だとしたらヒロインの姉である塚本花が彼と結ばれることはないですよね」

好きな人に嫌いと言うことはすごく辛いことです。

役柄の心境を考察したためひなこは泣く演技をしました。

この説明で審査員の評価は上がったのですが、咲弥からは辛辣な意見を浴びせられます。

水谷咲弥
「僕はこの子なしですよ、役に合ってないですし」

結局オーディションには落選してしまいました。

ひなこはボーっと景色を眺めながらマネージャーの到着を待つことにします。

この日の会場はそれほど広くなかったのですがひなこの声は全く響きませんでした。

さらに足が震えてしまい満足な動きもできなかったことを後悔します。

朝倉ひなこ
「このままじゃ一生殻の中だ、そんなのはいやだ、絶対いやだ、飛びだしたい、飛びだしてそしてどこまでも行きたい」

まだまだ殻を破れてはいません。

そのことに落ち込んでいると目の前に咲弥が現れました。

水谷咲弥
「だから言っただろ、頑張ればなんとかなるなんて幻想だって」
朝倉ひなこ
「そっちがムカつくことばっか言うからじゃん!」

反射的にひなこは咲弥の脛を蹴飛ばしてしまいます。

すると咲弥に頭を掴まれました。

水谷咲弥
「ムカつくことじゃねーよ、ほんとのことだろ、なんだ今日のアレ、発声はクソだし動きはかてーしただの素人じゃねーか、でもお前のその瞳、その勘は才能だ」
朝倉ひなこ
「・・・は、はい!?いきなりなん・・・あんたさっき私のことはないとか言ってたじゃん!」

咲弥はひなこに才能がないと思った訳ではありません。

他の事務所やプロデューサーが目を付けないよう、あえて辛辣な言葉を浴びせたのです。

水谷咲弥
「いいか、お前は何も知らなすぎなんだよ、まずちゃんと演技指導を受けろ、頑張ればいいってもんじゃねぇんだよ、正しい方法で頑張れ」

驚いているとContinueで社長をしている咲弥の母親が現れました。

社長はひなこをContinueにスカウトしてくれます。

朝倉ひなこ
「なんだこれ?これってつまり・・・」

突然のことなので全く状況が理解できません。

すると咲弥が自信満々なセリフでひなこを導いてくれます。

水谷咲弥
「おい朝倉ひなこ、お前10年で超有名になるとか言ってたよな?3年だ、3年で超有名にしてやる、だからオレんとこ来いよ」

この瞬間、ひなこは咲弥とならどこまでも飛びだしていけると感じました。

同時に殻が破れる音が聞こえてきます。

まだ生まれたばかりのひなこは飛ぶことができません。

それでも咲弥と共に大空へ飛びだす物語がスタートしたのでした。

 

『その先はプライベートです』を読んだ感想

演技は素人でも自分の感性でオーディションに臨んだひなこの勇気に感動しました。

彼女の才能の片鱗を見逃さなかった咲弥も素敵なキャラクターですね。

芸能界で成り上がっていく男女の恋模様を描いていく『その先はプライベートです』

女優としての成功と恋の成就が見所となっています。

目が離せない展開が連続する物語をじっくりとお楽しみください。

 

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