※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします！
『善悪の屑の内容は実話に基づいているって本当？』
凶悪犯罪の被害者に代わって彼らの怨みを違法な手段で復讐していく主人公の鴨ノ目武（カモ）と相棒の島田虎信（トラ）。 二人の衝撃的な暴力を描いた『善悪の屑』！ あまりにも残虐な暴力シーンを描いたため、一部が閲覧制限されたこの物語。 実は物語の設定が実話に基づいていることを知っていましたか？ 今回は物語のモデルとなったとされる実在の事件をご紹介していきます。 『善悪の屑』を読んだことがある人は、この記事を見ながら作品を振り返ってみてください。 もしもまだ『善悪の屑』シリーズを読んでいないという人は、こちらの記事を先にご覧いただくことをお勧めします↓↓↓
『善悪の屑のモデルと言われている事件』
光市母子殺害事件
この事件は1999年（平成11年）4月14日、山口県光市内の新日本製鐵光製鐵所社宅アパートで発生した殺人事件です。 当時18歳1か月の少年が主婦（当時23歳）を殺害しその後、屍姦したという残虐な内容でした。 少年は主婦だけでなくその娘である乳児（生後11カ月）も殺害してしまいます。 その上で金品も強奪したこの事件。 少年は殺人と強姦致死、そして窃盗の容疑で裁かれました。 一審と二審で少年は無期懲役判決を受けるも最高裁で差し戻しされ、その後の控訴審で言い渡された死刑判決が確定します。 2017年現在、再審請求中となっています。 日本国内を震撼させたこの少年犯罪は『善悪の屑』のエピソードに反映されていますよ。女子高生コンクリート詰め殺人事件
この事件は1988年11月に起きました。 当時17歳だった女子高生がアルバイト帰り、4人の未成年に強引にホテルへ連れ込まれます。 彼女はホテルで強姦された後、犯人の内の一人の自宅で監禁されてしまいました。 集団強姦を41日間にも及び繰り返された女子高生。 一時は脱出するのですが、再び捕まった彼女はさらにひどい強姦を受けるようになっていきます。 その暴力は彼女を命を奪ってしまいました。 1989年1月4日が命日となった女子高生。 犯人たちは彼女の遺体をドラム缶に入れ、コンクリート詰めにして遺棄してしまいます。 その後逮捕された未成年グループ。 しかし出所後も振り込め詐欺などを繰り返していて、更生の兆しはありません。 この事件も『善悪の屑』の基になったと言われています。尼崎連続殺人事件
これは2012年に発生した連続殺人死体遺棄事件です。 被害者は確認されているだけで8人の男女となっています。 主犯格の角田美代子は、何度もワイドショーで報道されたのでご存知の方が多いかもしれません。 被害者を精神的に追い詰めその家族を支配していった角田は、虐待や暴行を繰り返していきました。 彼女の暴力の被害に遭ったのは6家族にも上り、角田以外にも複数の容疑者が逮捕された凶悪事件です。 その後、角田は逮捕されるのですが2012年12月、留置場で自らの命を絶ってしまいました。 ですので事件の真相が解明されることはなかったのです。 この事件は少しアレンジした形で『善悪の屑』で紹介されていますよ。世田谷一家殺害事件
2000年12月30日、世田谷の高級住宅街で父親と母親、そして娘と息子の長女惨殺死体が発見されました。 彼らは何者かにめった刺しにされた状態で見つかります。 あまりにもセンセーショナルなこの事件は、当時かなりの頻度で報道されました。 犯人の遺留品が数多く残されていたのですが、未だに未解決というこの凶悪事件。 17年以上が経っても報道されることがあるので、事件に聞き覚えがある人も多いと思います。 この未解決事件も『善悪の屑』のモチーフだと言われています。東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件
これは1988年、4歳から7歳の女児4名が殺された残虐な事件です。 犯人の名前は宮崎勤といいます。 おそらく40代以上の人は名前を聞いただけで事件を連想できるのではないでしょうか？ 犯行の残虐性と精神的な異常性が日本国中に衝撃を与えたこの事件。 当時のマスコミは連日連夜この事件を報道していたそうです。 犯人の宮崎勤は1997年に死刑判決が確定し、2008年に死刑が執行されました。 しかし死刑執行後も彼の名前はテレビや新聞を賑わせます。 その理由は彼が死ぬまで被害者や遺族に謝罪しなかったためでした。スーパーフリー事件
これは2003年に起こった大学生による組織的な集団強姦事件です。 事件が発覚すると早稲田大学のサークル「スーパーフリー」の学生を中心とした14人が逮捕されました。 この事件が注目された理由は被害者女性の人数が原因です。 なんと被害者数は400人以上にも及んでいました。 『善悪の屑』の中では、「スーパーフリー」は「スーパーピース」という名前に変わっています。 しかし強姦の手段が実際の事件と非常に酷似しているんです。 この事件もモチーフになっていると考えて良さそうですよ。八王子カリスマホスト殺人事件
2010年、西東京のカリスマホストとして夜の街を席巻していた土田正道さんが突如失踪してしまいます。 事件化されたため警察が捜査に乗り出すと、2013年に7人の容疑者が逮捕されることになりました。 この事件が話題を集めたのは犯人が行った死体の処理方法だったのです。 実行犯の阿部とその父親は死体を洗浄剤で溶かして排水口に流してしまいました。 溶けきれなかった骨は風呂場で砕いた後、川に流してしまいます。 あまりにも常軌を逸した行動は日本国民を震撼させました。 『善悪の屑』の中では、被害者遺族から依頼がなかったため、カモとトラが関わることはありません。 しかし物語の中で残虐なエピソードがしっかりと描かれているんです。 こうした掲載方法をしたことには何か特別な理由があるのかもしれませんね。付属池田小事件
この事件は2001年に発生しました。 犯人は凶器を持って小学校に侵入し、児童や教員を襲撃していきます。 この犯人の名前は宅間守といい、彼によって8人の罪も無い人の命が奪われました。 その他、負傷者が15人も出てしまったこの事件。 多くのテレビドラマで似たような設定の物語が制作されました。 この事件は小学校などの公共施設のセキュリティーが厳しくされるほど、日本人の防犯意識を変えてしまいます。 現行犯逮捕された宅間守は、2004年に死刑が執行されました。 彼も幼女誘拐殺人犯の宮崎勤と同じ様に、被害者や遺族に謝罪することなく他界しました。『善悪の屑が実話に基づいているかについての総括』
ここまで『善悪の屑』の基になったとされる凶悪事件をまとめてきました。 どれも事件発生当時、世間から大注目を浴びたものです。 年代によって違うかもしれませんが、事件のどれかは記憶に残っているという人も多いのではないでしょうか？ ご紹介した事件の被害者や遺族の無念を晴らすために描かれたかもしれない『善悪の屑』！ 個人的にはそうであってほしいと願っていますよ。 あまりにも暴力シーンが過激なため賛否両論の声がありますが、正義とは何かを考えるきっかけになる漫画です。 衝撃的な内容ですが正義感に基づいて描かれている『善悪の屑』！ イチオシの漫画ですので是非この機会に読んでみてくださいね。電子書籍を無料で読んでみませんか？
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