※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!
『善悪の屑』はこんな漫画
街中にひっそりと佇むカモメ古書店。 この古書店を経営する鴨ノ目武(カモ)には裏の顔がありました。 彼は相棒の島田虎信(トラ)と共に、凶悪犯罪に巻き込まれた被害者の無念を晴らす復讐屋だったのです。 心を殺された被害者たちに代わり、加害者に非合法な手段で復讐を果たすカモとトラ。 二人の正義感と圧倒的な暴力を描く『善悪の屑』! 今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。 あまりの衝撃的な内容に閲覧制限がかけられたこちらの作品。 真の正義の意味を問う物語をまばたきせずにご覧ください。『善悪の屑』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
カモメ古書店のレジに座るカモ。 彼の前に女性客がやって来ました。「あの・・・この本おいくらですか?」
「いくら出せるの?」
「・・・お給料の3ヶ月分・・・で」
「上がって」
「あん?・・・なんや依頼人?」
「ここの事は誰に?」
「・・・ある事件でお世話になった刑事さんに、どうしても耐えられないようならここに相談してみるといいって・・・」
「騒いだら殺すから」
「ちょっと・・・何?」
「え?ちょ・・・ここ・・・4階・・・」
「大丈夫大丈夫、よくマンガとか映画でもさ、腹刺されても死なねーじゃん、人間って」
「あの子は死んだのに・・・アイツがのうのうと生きてるなんてどうしても許せない」
「毎日あの子の夢を見ます、泣き止まないあの子をあやそうと必死に手を伸ばすんですが、どうしても届かない、あの子は今でも泣き続けてるんですよ」
後編
アルバイト中の加害者少年に近づくカモとトラ。 すぐにトラが加害者少年の顔面を殴ります。「なに?何?何?」
「クソ野郎が、死ねや」
「計画通りにやれ!」
「カモ、おまえ依頼人の話聞いとったやろ?なんでそんな涼しい顔してられんのや?」
「だから依頼人の話を聞くなといったんだ、トラ、おまえは感情移入しすぎる」
「関係あるかい、オレはな、ああゆうクズ野郎をブッ殺すためだけに生きてんのや」
「それじゃあただの殺し屋だねぇ、オレ達は復讐屋だろ」
「おいっ、なんだよコレ!おまえらなんなんだよ」
「声帯の一部を切った、もう大きな声は出せない、どうだい?泣きたくても叫び声をあげられない気分は、次はコイツだ」
「おまえさんの精子工場は本日をもって閉鎖だ」
「よくも私の子供を殺してくれたわね、アンタなんか苦しんで・・・苦しんで死ねばいいのよ!」
「ゴ・・・ゴメンなさい・・・毎日後悔・・・してます・・・だから・・・助け・・・て・・・」
「少しずつでも前に進んでみようと思います、いつかあの子が泣き止むように」
「子供ってのは親が笑ってりゃ一緒になって笑うんじゃないかなぁ」
「おまえさん、まさか本気で生きて帰れると思ってないだろうね?」