マイガールのネタバレ!佐原ミズが描く漫画の魅力とは?

今回は「佐原ミズ」先生の『マイガール』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

マイガール』はこんな漫画(あらすじ)

23歳の笠間正宗は高校時代に恋をした4歳年上の塚本陽子を忘れられません。

そんな正宗の元に陽子が留学先で亡くなったという訃報が届きます。

さらに正宗を驚かせたのは陽子には5歳になる娘がいて、娘の父親は自分だということでした。

すぐには信じられないのですが娘のコハルから母親が大好きだった正宗と一緒に暮らしたいと言われます。

コハルの純粋な気持ちに触れた正宗は彼女と暮らすことを決心しました。

最愛の人を失った親子が新しい生活の中で心を通わせていく様子を描いた『マイガール』

今回は心に傷を負った親子の日常を綴ったヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ほのぼのとした雰囲気の物語を読んで癒されてみてください。

 

マイガール』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

郵便物が大量に入っているポストを無視しながら笠間正宗が会社へ向かっています。

正宗
「ポストを見るのを止めたのはもう3年も前の事、菜の花畑の散らばったこんな田舎町に越してきた意味も・・・今では忘れてしまった・・・」

少し切ない表情を浮かべながら仕事場へ到着しました。

すると上司から以前に正宗が企画した天道虫のシャープペンが商品化されたことを伝えられます。

天道虫のシャープペンを見ながら正宗は高校時代を思い出していました。

陽子
「ウソつき、購買見たけど売ってなかった!ソレよソレ、そのシャープペン!」

正宗が付属の大学に通っていた陽子に出会ったのは高校に入って間もなくの頃です。

陽子は正宗が持っていたシャープペンが気になっていました。

正宗
「え・・・でもコレ本当にそこの購買で買ったんですけど・・・」
陽子
「天道虫よっ、そんなのついてなかった!」
正宗
「あ・・・ああなんだ・・・これはフタ無くしたんでその・・・消しゴム削って自分で作ったんですよ・・・」

シャープペンではなく陽子が気に入ったのは正宗が作った天道虫だったのです。

天道虫が自作だということを知った陽子はシャープペンを諦めることにしました。

陽子
「なんだ、早く言ってよ」
正宗
「あの・・・だったら作りましょうか?」
陽子
「忘れられたら嫌だから念書書いて、陽子、塚本陽子、私の名前、そっちは?」
正宗
「笠間・・・笠間正宗です・・・」

これが2人の出会いだったのです。

しかしこの時の正宗は4歳年上の陽子に手が届くなどとは思っていません。

それでも2人はどんどん距離を縮めていきました。

会社で当時のことを振り返っていると、外線に陽子の母親から連絡が来ます。

連絡の内容は陽子の訃報を知らせるものでした。

陽子
「あたし留学決まったの、待ってなくていいから、だっていつ戻るか分からないし私もあっちで就職決めちゃうかもしれないし、正宗君だってフリーの方がこの先絶対良いって」
正宗
「そんなこと・・・オレ待ってます・・・」
陽子
「近くにいても相手のこと疑ったり喧嘩だってするのに・・・嫌なんだよね、距離ができた分そういうことが増えていくのって・・・」
正宗
「でも・・・待ってます、それでも・・・待ってます」

2人が別れてから5年が経過しています。

それでも正宗は陽子のお通夜に参列することにしました。

すると久々に再会した陽子の母親から衝撃的な事実を告げられます。

実は亡くなった陽子には5歳になる娘がいました。

娘がいたことを知った正宗はずいぶん前から自分が捨てられていたことを悟ります。

しかし母親から娘の父親が正宗だと伝えられました。

正宗
「毎日・・・ほとんど毎日手紙を書いた・・・天道虫の小物を見つけては手紙に同封して馬鹿みたいに送り続けた、けれどポストに返事は届かなかった」

2年間は忙しいのかもしれないと思いながら手紙を待ち続けたのですが、3年目の春には手紙が来ることを諦めるようになります。

そのため今さら娘の父親が自分であると言われても信じることができません。

馬鹿にされていると思った正宗は怒鳴ってお通夜から帰ってしまいます。

翌日、今度こそ陽子のことを忘れようと仕事に熱中している正宗に、同僚から天道虫のシャープペンがモニターに高く評価されていることを教わりました。

正宗
「ずっと見せたかった人が・・・いなくなった瞬間に上手くいくなんて・・・世の中なんて理不尽なんだ」

理不尽だと感じながら会社へ戻ると、近くから女の子が泣いている声が聞こえてきます。

正宗が周囲を見回してみると、まだ小さな女の子が木に引っかかった糸電話を取ろうとしていました。

仕方なく正宗が代わりに取ってあげたのですが糸が切れてしまっています。

コハル
「糸が取れちゃったみたい・・・」
正宗
「それなら大丈夫かも、ちょっと見せてくれない?」

器用な正宗は糸電話を直してあげました。

喜ぶ少女は正宗に心を開いていきます。

コハル
「今日はママの代わりにプレゼントを届けに来たんです」
正宗
「へえ・・・小さいのに偉いねぇ」
コハル
「違うの、内緒なんだけど私のママって弱虫なの、だから代わりに来てあげたの」

少女によると母親は言いたいことをお腹の中に隠していて、そんな母親のために少女は糸電話を作ってあげました。

しかし結局、母親は糸電話を使わなかったそうなのです。

正宗
「そうなんだ・・・でも言いたいこと言えない気持ち分かるなぁ・・・どちらかというと僕も言いたいこと言えなくて悩んできた人間だからなぁ」
コハル
「だめだよ、ちゃんと言わなきゃうちのママみたいになっちゃうよ!」

2人が話していると女性社員が天道虫のシャープペンの調査データを持ってきてくれました。

そこで女性社員が笠間の名前を呼んだことで少女が動きを止めます

正宗
「あ・・・別に明日でも良かったのにすみません」
コハル
「カザ・・・マ?カザママサムネ?」
正宗
「う・・・うん、そうだけど・・・」
コハル
「み・・・見つけた!てんとう虫のマサムネ君!おとどけものです、ママから」

会社の近くで泣いていた少女は陽子の娘でした。

そして娘のコハルは正宗に陽子の手紙を届けに来ていたのです。

いったい陽子は正宗に何を伝えたかったのでしょうか!?

 

 

大切な人を思い続けた正宗がとても素敵な男性だと思いました。

ずっと諦めきれなかったからこそ、陽子の訃報を知った姿に大きな悲しみ漂っていましたね。

最愛の人の本心を知ったことで失った時間を取り戻していく主人公と娘の絆を表現した『マイガール』

ここから留学先で陽子が何を想っていたのかが明らかになっていきます。

不器用な正宗と陽子がすれ違ってしまった理由に注目しながら続きをご覧ください。

後編

出会った少女が陽子の娘だと知った正宗が驚いていると、陽子の母親から電話がかかってきました。

どうやら急にコハルがいなくなってしまったため心配しているようです。

またコハルに父親のことを上手く説明できず、正宗のことを本当の父親だと思い込んでいることも知らされました。

コハル
「お電話誰から?」
正宗
「君のおばあちゃんからだよ」

コハルはまだ帰りたくないと駄々をこね始めます。

しかし正宗にも仕事があるためこのままコハルと遊んでいる訳にはいきません。

コハル
「正宗くんは・・・コハルが嫌い?」
正宗
「き・・・嫌いも何も・・・君と僕は無関係なんだよ、陽子さんから何て聞いていたか知らないけど、だから・・・」
コハル
「何も知らないくせに・・・」

コハルは持ってきた手紙を正宗に投げつけるとどこかへ行ってしまいました。

仕方なく手紙を拾おうとすると差出人の欄に陽子の名前が書かれています。

正宗
「な・・・何だよこれ・・・陽子さんからの手紙?オレに宛てた・・・?これ・・・全部・・・?なんで・・・?どういう事だよこれ・・・」

驚きながら正宗は手紙を読んでみることにしました。

するとそこには言えなかった陽子の本心が綴られています。

陽子
「留学を決めたのは・・・本当は勉強したいからでもなりたいものがあったからでもないの・・・コハルがいるって分かった時は本当に嬉しかったけど・・・君には絶対言わないって心に決めた」

高校生の頃、陽子はこれからの人生で色々な経験ができるという期待で胸を膨らませていました。

しかし高校生の正宗に妊娠を知らせると、真面目な彼は制限される不自由な日々を選択するかもしれません。

それだけは避けたいと考えた陽子は何も言わず留学することにしたのです。

正宗から送られてくる手紙にもちゃんと返事を書いていました。

ですが手紙を返信することはなかったのです。

それでも大切にしまっていた手紙には正宗への愛情が綴られていました。

正宗
「知ってたくせに・・・誰よりも知ってたくせに・・・天道虫が大好きですごい負けず嫌いで・・・どんなにオレの事想ってくれていたか・・・ちゃんと知っていたはずなのに見捨てられたと思って勝手に一人でいじけて・・・酷いのはどっちだよ」

謝りたくてももう陽子と会うことはできません。

そんな陽子の手紙には変わらない想いがしたためられています。

陽子
「好きだよ正宗君・・・今も変わらず・・・」

陽子の気持ちを知った正宗はコハルを探すことにしました。

するとコハルが木の上で泣いています。

正宗
「コハルちゃん!?良かったそこにいたんだ・・・ごめんオレ・・・あの・・・」
コハル
「みんなね忘れろって言うの・・・悲しいジコだったね、だから早く忘れなさいって、とっても悲しかったしたくさん泣いた、でも・・・コハルはママの事忘れたいとは思わないよ」

コハルは正宗が陽子と離れても生きていける方法を知っていると思ったので会いに来ました。

そんなコハルを見ているうちに正宗は菜の花畑の散らばった田舎町へ引っ越して来た理由を思い出します。

実は以前に陽子と来た時、いつか一緒にここで暮らそうと約束をしていました。

正宗
「僕の住んでる家この先にあるんだ・・・築20年の駅から20分・・・周りは畑ばっかりでひどい所なんだ・・・何度も引っ越ししようと思ったけど出来なかった」

陽子の言葉が忘れられなかったため引っ越すことができなかったのです。

忘れたいと思っても正宗にとって陽子はとても大きな存在になっていました。

コハル
「コ・・・コハル・・・ママを大好きな人と一緒にいたい・・・」
正宗
「僕には陽子さんと離れて生きていける方法なんて・・・分かりません・・・けど・・・君がこれから送ろうとしている日々を・・・僕は知ってる・・・同じ気持ちを持ってるなら探す手伝いが出来るかもしれない・・・自信はないけど・・・一緒に暮らしてみましょうか・・・」

最愛の人が目の前から去ってしまった時の大きな孤独感を正宗は体験しています。

この経験があれば陽子と離れて生きる方法が見つかるかもしれません。

そんな正宗が選択した道がコハルと一緒に暮らすことだったのです。

本当の親子だった正宗とコハルは家族としての絆を深めていくことができるのでしょうか!?

涙が止まらなくなる感動的な結末は実際に漫画を読んでお確かめください。

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マイガールはこんな人にオススメ

泣けるヒューマンドラマを探している人にオススメしたい漫画です。

相手の事を想うからこそ離れてしまった彼女と、その気持ちを知った主人公の優しさが見所になっていますよ。

登場人物それぞれが深い愛情を抱えている『マイガール』

この漫画を読むときはハンカチを用意することを忘れないでください。

必ず大粒の涙がこぼれるはずですよ。

 

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