今回は「画 オキモト・シュウ 作 亜樹直」先生の『神の雫』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『神の雫』はこんな漫画(あらすじ)
ソムリエ見習いの紫野原みやびは料理店で働きながらワインの勉強をしています。
ある日、みやびが働く店にワインの知識を勘違いしているお客がやって来ました。
ついついお客の勘違いを指摘したみやびは機嫌を損ねてしまうのですが、ワインについて豊富な知識を持つ青年が助け船を出してくれます。
青年の名前は神咲雫といい高名なワイン評論家の息子だということが判明しました。
偶然の出会いを果たした雫とみやびの運命とは・・・!?
ワインに関わる者たちの人間模様を描いていく『神の雫』!
今回はソムリエにスポットを当てた物語の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
メディア化された傑作漫画をじっくりとお楽しみください。
『神の雫』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
紫野原みやびが仕事の合間を縫ってフランスワインを特集した雑誌を読んでいます。
特に彼女が気になったのはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、通称DRCのリシュブールを特集した記事でした。
記事の中ではソムリエがワイン評論家の前に置かれたリーデルグラスにルビーを溶かしたような紅い液体を注いでいきます。
大きなグラスに似つかわしくない僅かな量のワインを注ぐと、ソムリエは評論家にテイスティングを勧めました。
評論家はグラスをテーブルの上で軽く回しながら空気に馴染ませていき、鼻腔をくすぐる華やかな香りを楽しみます。
高貴な香りから豪華絢爛な花束を連想させる感覚を受けました。
そして蝋燭の光でワインを透かしてみると明るい紫のオールドローズのような色が目に映ります。
視覚と嗅覚でワインを楽しむといよいよ舌の上にのせていきました。
すると花束どころではない百の花の香りを集めたような複雑で極上な味が舌の上に広がりました。
評論家が飲んだワインこそが1990年に醸造されたドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、通称DRCのリシュブールなのです。
リシュブールに憧れを抱いているとアルバイトのスタッフがワインのオーダーが入ったことを報告してきました。
しかしお客が頼んできたロマネ・コンティはこの料理店には置いてありません。
ロマネ・コンティは100万円以上する高級ワインです。
みやびがバイトにお客の予算を聞いてみると10万円以下だと答えました。
ここでみやびはお客がロマネ・コンティ=ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのワインだと勘違いしていることに気がつきます。
実はドメーヌというのはワイン醸造業者のことで、日本で言うところの酒蔵を意味しているため勘違いするお客は少なくありません。
つまりロマネ・コンティは最高級のワインなのですが、DRCは他にも様々なワインを醸造しているのです。
お客の勘違いに気がついたみやびは99年のリシュブールを持っていって事情を説明することにしました。
ですがお客にロマネ・コンティとドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの違いを説明しても理解してもらえません。
乱暴なお客はとりあえずリシュブールを飲ませろと要求してきます。
悩みながらみやびはリシュブールをお客のグラスへ注ぐことにしました。
お店に置いてあったリシュブールは保存状態が良かったのですが、お客は味が酸っぱいと文句を言い始めます。
傷んでいる訳でもないのでみやびが困っていると、お客が試飲するよう求めてきました。
みやびが初めてリシュブールを飲んでみると思っていたような美味しさではありません。
お客がその様子に気がつき文句を言い始めると、同席していたビール会社の男性社員が立ち上がりました。
みやびはすぐに男性へデキャンタを渡します。
すると男性は信じられない高さからワインをデキャンタに注ぎ始めました。
醸造されてから年月の経っていないワインはデキャンタという器に移し替えてから飲むことで、ワインが持っているポテンシャルを最大限に引き出せる場合があります。
しかしただデキャンタに移し替えれば良い訳ではありません。
デリケートなワインほど香りや旨味を逃さないように、絹糸を紡ぐような繊細な感覚でデキャンタに移し替えなければならないのです。
みやびの目の前で男性は完璧なデキャンタ―ジュを行いました。
店内にいた全ての人が男性のデキャンタージュに見惚れてしまいます。
そして男性がデキャンタージュしたリシュブールを飲んだお客は大満足してくれました。
いったいビール会社の営業だというこの男性は何者なのでしょうか!?
ワインの奥深い世界を丁寧に表現した物語になっていますね。
趣味としてワインを楽しむためには様々な知識が必要かもしれません。
しかしこの作品は堅苦しさを感じずにワインの魅力を満喫することができます。
初心者でも楽しくワインの知識を学ぶことができる『神の雫』!
ワインの雑学だけでなくそこに関わる人々の人間模様を楽しむことができるストーリーです。
それではワインの知識が豊富でありながらビール会社に勤めている雫の悩みに注目しながら続きをご覧ください。
後編
男性がデキャンタージュしたリシュブールは同席していた人たちを魅了しました。
みやびが驚いているとお客が男性に何故こうも味が変化したのか質問してきます。
しかし男性は特別な何かをした訳ではありません。
男性はワインを軽んじる様な発言をしてしまいます。
そのこともあってお客は不機嫌になり帰ってしまいました。
仕方なく男性も帰ろうとするとみやびが声をかけてきます。
みやびはお礼を言いながらお客たちが飲まずに置いていったリシュブールが気になっていました。
このままワインを捨てるのは勿体ありません。
男性はワインを飲まないためみやびに飲むことを勧めてきます。
しかし見事なデキャンタージュを披露した男性がワインを飲まないことが信じられません。
ワインが嫌いだと語る男性は帰ることにします。
ですがまだみやびの気持ちが収まりません。
名刺交換したことで男性の名前が神咲雫だということが分かります。
みやびは神咲という苗字に見覚えがありました。
神咲という苗字は先ほどまで読んでいたフランスワインの特集記事に登場した評論家と同じだったのです。
神咲雫がワイン評論家の関係者かもしれないと思いながら、彼がデキャンタージュしたリシュブールを飲んでみることにしました。
雫がデキャンタージュしたリシュブールを口に含むと、みやびの脳裏に花畑の画像が浮かびます。
まさにリシュブールは評論家が比喩したように素晴らしい味わいでした。
その後、みやびと雫の生活に変化が表れていきます。
みやびは雫の技術に憧れを抱くようになり、自宅でもデキャンタージュの練習をするようになりました。
一方、新設されたワイン事業部に異動となった雫の元に父親であるワイン評論家の訃報が伝えられます。
ワインのためだけに人生を捧げてきた父親を良く思っていない雫だったのですが、仕方なく父親の亡き骸と対面することにしました。
すると父親の弁護士が遺言書を渡してきます。
遺言書を入れた封筒には神の雫という文字が書かれていました。
弁護士の話によると父親は12本の偉大なワインとその頂点に立つ神の雫と呼ばれる幻の1本について、評論家らしい表現で味わいを書き残したそうです。
そして書き残したワインの全てを何年に醸造されたどのワインかを言い当てた者に遺産の全てを譲り渡すことを決めていました。
ここから雫は父親が書き残したワインがどの銘柄であるか調べ始めることにします。
果たして世界的に有名なワイン評論家が書き残したワインを探し当てることは出来るのでしょうか!?
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『神の雫』を読んだ感想
ワインについてあまり詳しくないのでデキャンタージュしただけで味が変わることに驚いてしまいました。
雫がデキャンタージュしたシーンだけでもワインに精通した物語なんだと分かりますね。
奥の深いワインの世界を丁寧に解説してくれている『神の雫』!
12本の偉大なワインを探すこの物語は日本テレビ系でドラマ化もされました。
漫画を読み終わった後はテレビドラマもチェックするとこの作品の面白さがより一層伝わると思いますよ。
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