紛争でしたら八田までのネタバレ(漫画)!第3話の見所は?

今回は「田素弘」先生の『紛争でしたら八田まで』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『紛争でしたら八田まで』はこんな漫画(あらすじ)

八田百合はイギリスに本社を置く企業で地政学リスクコンサルタントを担当しています。

地政学リスクコンサルタントの主な業務内容は、知識と荒技を駆使して世界中で巻き起こる事件を解決しなければいけません。

そんな八田にミャンマーの日本企業から紛争の依頼が舞い込みました。

現場に到着した八田は民族間の紛争を解決するため動き出します。

人並外れた頭脳で世界中のトラブルを解決するヒロインの活躍を描いた『紛争でしたら八田まで』

今回は紛争を解決する職業がテーマになったビジネス漫画の第3話と第4話についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

全力で紛争を解決する芯の強い八田の活躍をお楽しみください。

 

『紛争でしたら八田まで』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

八田はミャンマーの日本企業が抱える民族紛争を解決するためのアイディアを思い浮かびました。

そのアイディアを日本企業の社長に説明します。

八田百合
「月野の工場があるここモンヤン村は人口の80%がシャン族、しかし月野の従業員を出身地別に分類すると・・・シャン族33名、カレン族74名、デモの原因はこれ!民族バランスが完全に逆です!」

日本企業が頭を悩ませていた民族間の紛争は人数のバランスが原因でした。

しかし社長は八田の報告に納得してくれません。

仮に東京の会社で社員の90%が埼玉県民ということを想像してみてください。

日本ではこのような状態が問題になることはありません。

そのため納得できない社長に八田が地図を使ってシャン族とカレン族の位置関係を示します。

八田百合
「地政学の大原則!隣国同士は対立する!」
社長
「なら前提が違うだろ、サイホムとソージャックは同じミャンマー国民だ、お勉強は学校でやれ」
八田百合
「便宜上国と言いましたが・・・」

同じミャンマー国民であってもシャン族はタイ系の仏教徒で、中国文化の影響を強く受けている農耕民族です。

対するカレン族はキリスト教徒が多く、ゲリラ戦に強い山岳民族で第二次世界大戦では日本軍とも戦闘を繰り広げました。

このように文化や言語、宗教などシャン族とカレン族は別の国家と言っていいほど価値観に隔たりがあるのです。

社長
「同じ人種で距離も近いのに何でそこまで違いがある?」
八田百合
「ここから見えるあの山脈が2つの民族を分断、と同時に争いからも遠ざけてきましたが・・・月野の工場のフェアな雇用条件が関わることがなかった両民族に山を越えさせてしまった」

月野の工場はシャン族が暮らす地域に建てられました。

しかし山の向こう側で暮らすカレン族を多く雇っているのです。

ここで八田は紛争を解決するため、カレン族を解雇して地元のシャン族を雇用してほしいと提案しました。

カレン族が暮らす村の近くにも工場があるので最善の方法だと考えたのです。

社長
「馬鹿か、八田百合!我が社は品質が命!彼らが何族だろうが2年のコストで育てた技術者だ!簡単に捨てられるか!」
八田百合
「品質以前に何も作れなくなりますよ?この問題は言語と文化が異なる集団同士の、つまりは・・・国同士の外交問題です」

シャン族の不満はデモという形にエスカレートしました。

当然ですがカレン族もこのまま黙っている訳がありません。

特にカレン族のソージャックたちには銃製造を行っている噂があります。

すぐに解雇か撤退を判断しなければ、月野の工場がある地域は紛争地になってしまうかもしれません。

悩んだ結果、社長はカレン族の解雇という苦渋の選択を受け入れました。

サイホム
「ユリさんのおかげです、族長たちは社長の理解に感謝してます、数年前の民主化以降この村も人が増えました、農業以外の仕事が必要です」

デモを行っていたシャン族のサイホムは元々、月野のような優良企業を歓迎していたのです。

しかし社長の理解は嬉しいのですが、カレン族の報復を気にしていました。

八田百合
「いや近くに別の工場があるし、社長はカレン族に解雇手当を出すから報復は抑えられると思うんだけど・・・」

ただ山岳民族であるカレン族の最新情報を掴みきれていません。

多少の不安を感じているとソージャックが2人を襲撃しました。

ソージャック
「呑気なここと違ってな、あの岩山は何も育たない、だからこれが村の特産品になった」

自動小銃を持っていたので逆らう事はできません。

八田とサイホムはカレン族の村に連れて行かれました。

報復された八田は民族間の紛争を解決できるのでしょうか!?

 

 

地政学を駆使して巧みな交渉術を披露する八田が魅力的な人物だと思いました。

頭脳明晰なだけでなく身体能力が高いところも八田をミステリアスなキャラにしていますね。

素敵なヒロインが大胆な提案で問題を解決していく『紛争でしたら八田まで』

ここからミャンマー企業紛争編が完結へ向かっていきます。

民族間の問題を八田が見事に解決す様子を見逃さないでください。

後編

ソージャックが八田とサイホムを拘束しました。

ソージャック
「カレン族が全員解雇だと?」
八田百合
「情報速いわね」
ソージャック
「犯罪集団だからな」
八田百合
「解雇手当に不満で身代金誘拐?」
ソージャック
「あの社長らしくねえ、おまえの入れ知恵か?交渉屋さんよ?」

ソージャックは岩山に囲まれたこの地域では、犯罪に手を染めないと生きていけないと主張します。

次の瞬間、八田が素早い動きでソージャックの自動小銃を奪い取りました。

形勢逆転したはずなのに、八田は自動小銃をソージャックに返してしまいます。

八田百合
「弾入ってないわ、おかしいと思ったのよ、結束バンドなんてコツ知ってれば誰でもはずせるし、ソージャック!アンタ何したかったの?」
ソージャック
「交渉だ」

ソージャックたちカレン族に報復する気などありません。

実は銃製造で外貨を稼いでいたのですが、、急に買い手が消えたことでカレン族の財源は逼迫していました。

八田百合
「2015年の民主化!麻薬と銃で外貨を稼ぐ軍事政権が倒れたうえ、国内武装勢力の大半と停戦協定を結んだのよ、カレン族の武装勢力もね」
ソージャック
「今はゴミの山だ、取り締まりも厳しくなった、ここは長いこと動かしてない」

八田たちはソージャックに村を案内してもらうことにします。

確かにカレン族の村は裕福そうには見えません。

八田百合
「近くにも中国の工場があるでしょ?・・・ってあれ?あのブランド・・・日本企業?」
ソージャック
「中国の工場だが確かに製品は日本向けだった」
八田百合
「・・・ってことは、あの工場撤退するとか・・・?」
ソージャック
「ああ、年内にすべてな」

カレン族の村に関する実態を知った八田が頭を抱えます。

この村は民主化のしわ寄せによって困窮していました。

最新情報を掴んだ八田は社長に新たな提案を申し入れます。

八田百合
「カレン族の村近くには中国資本の工場がある、私は当初ソージャックたちはこの中国工場で働くべきだと考えました、たとえ月野より低賃金でも回避すべきは民族紛争、しかし・・・この中国工場は日本企業の製品を生産していることがわかりました」

八田が見た工場は孫請け工場だったため、二重に搾取される超々低賃金の環境でした。

その一方で軍事政権が倒れたミャンマーでは国家機能の正常化が始まっています。

国家最高顧問のアウン・サン・スー・チーは国が規定する最低賃金を下回る企業に賃金上昇を勧告しました。

社長
「賃金を上げられない孫請け工場には呑めない話だな」

カレン族の村近くに建てられた工場は全て廃棄予定になっていました。

低賃金のメリットがなくなったので新工場の建設も見込めないのです。

八田百合
「交渉したところで工場に残れないソージャックたちは結果として異民族の地に出るしか道はなかった・・・」
社長
「状況は理解したが・・・それで私にどうしろと言うのだ?すべて雇えばいいというのか!?慈善団体じゃないぞ」

そんな無茶な提案をするほど八田は馬鹿じゃありません。

ここから天才交渉人の手腕が発揮されていきます。

八田百合
「問題の根幹は場所と民族、ですので整えます!工場は・・・ここに移動!」

工場をシャン族の村からカレン族の村に移動することを提案しました。

この提案にはサイホムもソージャックも度肝を抜かれます。

社長
「しかし移転コストも・・・」
八田百合
「現在熟練工の大半がカレン族、彼らを手放し手当を支払いシャン族を再雇用して再教育する、そのコストはいくらぐらいでしょう?」

さらにカレン族の村には銃を生産していた工場と設備があるので、コストは機材の移転だけで済むのです。

しかし締め出される形のサイホムは八田の提案に納得できません。

すると社長からシャン族を救う案が発表されました。

社長
「ここは営業本部だ、今年黒字化した我々が次に計画していたのは現地の販路開発」
八田百合
「じゃあ現地に通じた営業部長なんか必要ですねぇ」
社長
「サイホム、まだスーツは持ってるよな?営業部は最初からは大勢雇えない、おまえの成果次第でシャン族の雇用が増える」

こうして紛争は解決したのです。

問題を解決した八田に次の依頼が舞い込みました。

八田百合
「もう少しソージャックの村調査したかったのに・・・次の依頼だわ」

次の現場はアフリカ大陸東部のタンザニアです。

空港まではソージャックが送ってくれました。

ソージャック
「本当に仕事断れねえのか?」
八田百合
「アンタと同じ、私も働かにゃ食えないの」

八田は広大な土地を所有しています。

人から継いだのですが誰も住んでいない土地を保有するためには大金が必要でした。

ソージャック
「は?売っちまえよ」
八田百合
「だめよ、私の国作るんだから」

夢を叶えるため八田がミャンマーからタンザニアへ向かっていきます。

新たな土地で八田に待ち受ける依頼はどんなものなのでしょうか!?

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紛争でしたら八田までのネタバレ(漫画)!解決屋の任務とは?

2021.02.03

 

『紛争でしたら八田まで』を読んだ感想

現地の状況を把握して臨機応変に新たな提案で状況を打開した八田がかっこよかったです。

問題を解決する交渉術が高度な頭脳戦によって行われていることも勉強になりました。

夢を叶えるため一風変わったヒロインが優れた頭脳と強引な体術で問題を解決に導いていく『紛争でしたら八田まで』

性別に関係なく誰もが楽しめる物語になっています。

漫画を読んで興奮を味わいたい人はこの作品をセレクトしてみてください。

 

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