裏バイト:逃亡禁止のネタバレ(漫画)!スリル満点の物語です!

今回は「田口翔太郎」先生の裏バイト:逃亡禁止という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

裏バイト:逃亡禁止』はこんな漫画(あらすじ)

裏バイトと呼ばれる仕事には合法なものから非合法なものまで様々な職種が含まれています。

ただし報酬が真っ当なアルバイトと比較すると比べ物にならないほど高額なため、多くの若者が裏バイトに手を染めようとしていました。

ある事情から大金を欲しがっている黒嶺ユメと白浜和美もそんな若者たちと同じように裏バイトを探しています。

初めて出会ったユメと和美が働き始めたバイト先は自然に囲まれたカフェのホールスタッフでした。

しかし高額なバイト料と引き替えに彼女たちは命の危険を感じる羽目になってしまうのです。

あまりにもスリリングな内容から心身に多大な影響を及ぼすことが不安視されている『裏バイト:逃亡禁止』

今回は圧倒的な恐怖感で読者を震え上がらせているホラー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

死と隣り合わせの裏バイトがどれほど恐ろしいか実感しながら物語を読んでいってください。

 

裏バイト:逃亡禁止』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

裏バイトを始める人はいくつかの心得を覚えておかなければいけません。

心得1、想像もし得ない事が起こると心得るべし

心得2、情報収集を欠かしてはならない

心得3、可能であれば、協力者を求めるべし、しかしいざという時は・・・非情な決断も必要である

この物語は裏バイトの心得を紹介するシーンからスタートしていきます。

大切な心得を理解しているか不明な黒嶺ユメと白浜和美がバイト先で初めて顔を合わせました。

黒嶺ユメ
「・・・よろしくお願いします・・・」
白浜和美
「どもでーす」

対照的な2人が選んだ裏バイトは自然の中で料理を提供するカフェで、しばらくの間ここで住み込みとして働くことになっています。

しかし仕事が始まると2人の正反対な性格が仕事への態度に表れ始めました。

真面目な性格の黒嶺ユメは丁寧な接客を心がけています。

一方の白浜和美は適当な性格のため、お客との会話を楽しむようになっていきました。

初日の仕事を終えた2人は同じ部屋で疲れを取ることにします。

黒嶺ユメ
「シラハマさん・・・しばらく一緒に過ごすんだし、お互いのパーソナルスペースを決めましょう・・・そうね、ここの柱からそこの・・・」

黒嶺ユメは自分のスペースを確保したいのですが、白浜和美はそんなことを全く気にしていません。

白浜和美
「んっ?何か言ったぁ?」

2人で生活する部屋をあっという間に散らかしてしまいました。

その様子を見た黒嶺ユメは我慢ができなくなってしまいます。

黒嶺ユメ
「ポイポイやめてッ!アナタ!昔っから全然変わってないのね!もーいい大人なんだからそのいー加減な性格直して社会人としての自覚と矜持を・・・」
白浜和美
「へっ?昔?あれぇ、どこかで会ったっけ?」
黒嶺ユメ
「知らない?」

急に知らないフリを始めた黒嶺ユメに白浜和美は裏バイトの内容について質問してきました。

黒嶺ユメは仕事がハードだったと答えるのですが、白浜和美はそんなことを聞きたい訳ではありません。

白浜和美
「この仕事で時給一万五千円?って思わなかった?」

白浜和美が言いたいのは普通の接客業なのに時給が高すぎるということです。

そこに何か裏があると感じているのですが、黒嶺ユメは相手にしてくれません。

黒嶺ユメ
「それが仕事サボリまくる言い訳!?バカバカしい!何かあるって何よ!?私もうシャワー浴びて寝るから!」

黒嶺ユメは白浜和美が仕事をサボったため疲れているようです。

そのためシャワーを浴びるとすぐに寝てしまいました。

白浜和美も寝ることにしたのですが、彼女は不思議な夢を見てしまいます。

白浜和美
「融通利かなそーな姉さんだ・・・協力者が欲しかったけど私とは完全に水と油だな、まあその方がいいかも、いざという時、その方が気が楽だ」

夢の中で森を彷徨っている白浜和美は大勢に見られているような視線を感じるようになりました。

視線を送っていた人物が化物のような表情をしていたため白浜和美が飛び起きます。

悪夢で頭痛を起こしていると同じ部屋で寝ている黒嶺ユメがおかしな行動を取り始めました。

黒嶺ユメ
「くさい、くさい、くさい、クッサ!」

そのまま黒嶺ユメはどこかへいなくなってしまいます。

まるで何かに憑りつかれたような2人の身にここから何が起きてしまうのでしょうか!?

 

 

少しでも多くの賃金を稼ぎたいため危ない仕事に手を出してしまう人は少なくないかもしれません。

様々な事情があるとは思うのですが非合法な仕事の裏側に危険があることは誰もが理解していることだと思います。

そんな社会問題にメスを入れる『裏バイト:逃亡禁止』

楽してお金を稼げるほど世の中は甘くないことを教えてくれる物語になっています。

日常生活の闇に潜む恐怖を実感しながら続きをご覧ください。

後編

くさいと言いながら部屋を出て行った黒嶺ユメの後ろ姿を見つめていると、白浜和美の耳にカフェのオーナーが誰かと話している声が聞こえてきます。

オーナーは2人が自然に還ることは時間の問題だと話していました。

翌日、白浜和美がオーナーに誰と話していたか聞いてみると2階に住んでいる妻だと答えます。

奥さんに挨拶したいと言っても病気のため断られてしまいました。

また黒嶺ユメに昨夜どこへ行っていたのか尋ねても答えてはくれません。

白浜和美は黒嶺ユメを堅物だと思いながら心得を思い出します。

白浜和美
「想像もし得ない事が起こると心得るべし、用心しろ、何かあるのは確かなんだ・・・」

この日から白浜和美は森に行く夢を連日見ることになりました。

ですが夢を見ること以外は特に変なことは起こりません。

そのためこの状況で大金を貰えるなら我慢できると思うことにしました。

ただ黒嶺ユメの様子はどんどんおかしくなっていきます。

黒嶺ユメ
「ぐー、ぐー、ぐー、ぐー、ぐー、ぷー」

誰かと話しているのかと思って近づいてみると、黒嶺ユメは目を開きながら寝ていました。

そんな2人の様子をオーナーが物陰から見つめているのですが2人はその視線に気がつきません。

白浜和美
「その夜見た夢はいつもと様相が違っていた、ソレは私に近寄らずただ笑ってた、これから何かが起こると言わんばかりの不吉な声でただずっと・・・」

不気味な夢を見ていると、珍しく黒嶺ユメが起こしてきます。

黒嶺ユメ
「シラハマサン、休憩室へ」

目を覚ました白浜和美は仕方なく黒嶺ユメの後をついて行くことにしました。

その途中でオーナーの奥さんがいる部屋のドアが開いていることに気づきます。

白浜和美
「あっ、こんばんは!すみません、開いてたもんで・・・私、住み込みのバイトの」

何気なく挨拶しようと思った白浜和美だったのですが、中にいたのは白骨化した女性の死体でした。

慌てて休憩室に向かった白浜和美は黒嶺ユメに事情を聞くことにします。

黒嶺ユメ
「知らない・・・私は何も知らない、ただ二階は黒い匂いがする」
白浜和美
「黒・・・何?あの白骨死体の事は知ってたワケ?」
黒嶺ユメ
「白骨死体って何よぉォォォッ!?は!?」
白浜和美
「何!?ホントになんも知らないの!?なんでここに呼んだワケ!?」

ここから色々と問いただすのですが黒嶺ユメからはまともな回答を得ることは出来ません。

御守りだと言いながら消火器を抱き締める黒嶺ユメのことを意味不明だと思っていると、オーナーが休憩室のドアをノックしてきます。

白浜和美がオーナーに詳しい事情を聞こうとするのですが黒嶺ユメが引き留めてきました。

黒嶺ユメ
「開けちゃダメ、臭いの・・・くさい、くさい」

2人が黙っているとオーナーは諦めて部屋へ戻っていきます。

しかし一旦は部屋に戻ったと思われたのですが、オーナーが休憩室のドアを斧で破壊してきました。

白浜和美
「っはぁっ!?何やってんだよ、ワッケ分かんねえ!黒嶺さん逃げよう、こっ・・・黒嶺さ・・・ああっ!?この娘!思い出した、ユメちゃんだ!」

自分たちを殺そうとするオーナーが目の前に迫る中、白浜和美は黒嶺ユメが中学の同級生だったことを思い出します。

当時の黒嶺ユメは優等生で完璧主義者だったのですが、自分の対応能力を超えると固まって動かなくなる変わり者でした。

現在もその特徴は変わっていなく、オーナーが殺人鬼だと分かった今も黒嶺ユメは動かなくなっています。

動かなくなった黒嶺ユメを前に白浜和美は非情な決断も必要であるという心得を思い返しました。

そのため1人で逃げることを決意するのですが、ここでようやく黒嶺ユメが声を発します。

黒嶺ユメ
「ハマちゃん、起きて・・・ハマちゃん」
白浜和美
「アンタか・・・?ずっと起こしてくれてたの」

白浜和美が見ていた不気味な夢はオーナーに殺される前兆だったのかもしれません。

もしかしたら自分を救っていてくれていたかもしれないことを知った白浜和美は黒嶺ユメと一緒に逃げ出す決意を固めました。

ですが完全に殺人鬼と化したオーナーの凶刃が目の前まで迫っています。

2人は殺人鬼から無事に逃げおおせることができるのでしょうか!?

オーナーが殺人鬼に変貌した理由と2人の運命がどうなっていくのかは実際に漫画を読んでお確かめください。

 

裏バイト:逃亡禁止を読んだ感想

物語の内容も絵のタッチもハイレベルなホラー漫画に相応しいと感じました。

特に白浜和美が見た不気味な夢と白骨化した女性の死体がリンクしたシーンは衝撃的ですね。

スリルを満喫したいホラー漫画ファンを満足させる高い完成度を誇る『裏バイト:逃亡禁止』

安易な気持ちで大金を稼ごうとすることに警鐘を鳴らす物語になっています。

身近に潜んでいるかもしれない危険性をこの作品から学んでみてください。

 

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