私が恋などしなくてものネタバレ(漫画)!純愛の行方は?

今回は「一井かずみ」先生の『私が恋などしなくても』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

私が恋などしなくても』はこんな漫画(あらすじ)

女性コミック誌の編集者をしている茅野結芽(ちのゆうめ)は恋愛経験が全くありません。

そのため理詰めで恋愛漫画と向き合っています。

世の中の女性コミックが恋愛で溢れていることを実感する結芽なのですが、いつまで経っても恋愛に感心が持てません。

そんな結芽が担当する漫画家の連載が打ち切りになってしまいます。

担当を外れることになった結芽は引き継ぎの際、イケメン編集者の成川に圧倒的な実力の差を見せつけられました。

女たらしだと毛嫌いしていた成川は真剣に漫画と向き合う敏腕編集者だったのです。

落ち込む結芽に成川は恋愛経験を積むため意外な提案をしてきて・・・!?

恋愛に興味がないヒロインのピュアな恋模様を描いていく『私が恋などしなくても』

今回は漫画編集者のリアルなラブストーリーについてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

一井かずみ先生らしい共感しやすい素敵な恋愛漫画の世界観を存分にご堪能ください。

 

私が恋などしなくても』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

茅野結芽が会社の打ち合わせブースを通りかかると、中で成川というイケメン編集者が作家から告白されています。

25年間生きてきて恋愛をしたことがない結芽は見て見ぬふりをしながら通り過ぎました。

すると編集部に戻ってきた成川が声をかけてきます。

成川
「茅野さん、さっき打ち合わせブースで俺のこと見捨てた、冷たーい」
茅野結芽
「私が?成川さんを?」

結芽は職場でいつもキャンディーを食べている成川とあまり関わりたくありません。

これまで彼氏ができたことのない結芽はチャラチャラした男性が苦手なのです。

成川
「俺、作家さんに迫られて困ってんのに無視して通り過ぎた、ひでー」
茅野結芽
「よくあることじゃないですか」
成川
「よくあるから困ってんだよー、助けてよー」
茅野結芽
「・・・でもそれ私が割って入ったら私が悪者ですよね・・・?」

成川の狙いは自分が悪者にならないようにすることでした。

しかし結芽はその狙いを見抜いていたのです。

成川
「うーん、バレたか・・・だって作家さんと揉めんのヤダ、あーもーあの人とこれからどーしよかなー」

心の中で自衛しろと思う結芽。

彼女が務めている女性コミック誌の編集部は恋愛に包まれています。

茅野結芽
「私をさておき世間は恋愛が好きだ、机の上の大量のネーム、出来上がってくる原稿、かかってくる電話、送られてくるデータ、仕上がる本、ここは全てが恋愛」

日本屈指の総合出版社に勤めている結芽は第一まんが局に配属されました。

8誌の編集部がある中、結芽は20代女性向けのコミック誌の編集をしています。

茅野結芽
「少女まんがを読まずに育った私は恋愛しかない誌面に正直どん引いた」

それでも理詰めで恋愛漫画と向き合いながら3年が経過していました。

しかしやはり恋愛経験がないため担当する漫画をヒットさせることはできていません。

対照的にイケメン編集者の成川は担当する作家を次々と売れっ子にしています。

そのため彼に好意を持つ漫画家が多くなっていました。

結芽は成川が有能なことは認めているのですが、作家のあしらいに気を配らない点は気に入りません。

また真剣に告白してくる相手の気持ちを邪険に扱う成川のことを尊敬できないと思っています。

茅野結芽
「世の中は恋愛で溢れてる、まみれてる、その正体がわからなくて私はずっと手探りだ」

思い悩んでいる結芽が編集部に戻ると編集長に呼び出されました。

用件は結芽が担当している素子ふみ先生の作品が打ち切りになるというものです。

素子先生は中堅の作家で結芽が長く担当してきました。

しかし打ち切りを機に担当を外れることになってしまいます。

そのことを電話で伝えた結芽は新しい担当を連れて引き継ぎの挨拶へ向かいました。

茅野結芽
「成川さんは素子先生担当されたことあるんですか?」
成川
「にゃい、茅野さんは何年持ってたの?」
茅野結芽
「2年です」
成川
「ふーん、なんていうか素子先生ってぼんやりしてるよねー、まんがも人も」

大きな荷物を持った成川はこの日もキャンディーを舐めています。

その態度が結芽は気に入りません。

茅野結芽
「好きじゃないんですか?素子先生」
成川
「嫌い」

即答されたことで結芽は苛立ってしまいます。

茅野結芽
「私は!!素子先生の作品も人柄も好きです!だから!!せめてそのアメ止めてください!」

このように険悪な状況で引き継ぎは上手くいくのでしょうか!?

 

 

仕事熱心なのですがどうしても恋愛に興味が持てないヒロインの姿が印象的でした。

対照的にチャラチャラした成川のキャラクターがストーリーに奥深さを与えていますね。

正反対の男女がお互いのことを理解していくうちに距離を縮めていく『私が恋などしなくても』

ここから成川の意外な一面が明らかになっていきます。

彼の仕事っぷりを見た結芽の心境に注目しながら続きをご覧ください。

後編

素子先生の仕事場を訪れた成川と結芽。

挨拶を済ませると素子先生から自分が崖っぷちの状態か質問されます。

成川
「いえ全然、ところで僕、素子先生のまんが嫌いです」

アメを口から出してくれたのですが、成川はストレートな言葉で素子先生の作品を評価しました。

しかし成川は素子先生を傷つけようと思っている訳ではありません。

彼は担当するに当たって素子先生の作品を読み込んでいました。

この日も自分の評価を聞いてもらうため素子先生の作品を持参しています。

成川
「僕思うに先生の個性はいい意味での間のズレです、なのにいつもキャラクターに踏み込み足らない、おかげで印象がぼんやりしてしまう・・・というようなことをですね、具体的にまとめてみました」

丁寧に説明をした上で具体的に意見をまとめたノートを手渡しました。

素子先生はすぐにノートを読み始めます。

茅野結芽
「え・・・今の・・・何?私、素子先生の作品をそんな読み方・・・」

成川は素子先生の作品をエピソードごとに分析をしていました。

2年間担当してきた結芽なのですがこのような読み方をしたことはありません。

成川
「先程は濁してすみませんでした、先生は今崖っぷちです、踏んばりましょう」

具体的な修正案を出してから成川は深々と頭を下げました。

その丁寧な態度に素子先生は涙を流して喜びます。

茅野結芽
「ああ私、成川さんに負けたんだ」

2人のやり取りを眺めていた結芽は敗北感で一杯になりました。

そして居ても立っても居られなくなり急用ができたと嘘をつき部屋を出て行きます。

編集者になってから結芽は恋愛が分からないなりに頑張ってきました。

しかし編集者として頑張っているだけでは結果がついてきません。

結芽が成川との圧倒的な力の差を感じていると、後ろから大きな声が聞こえてきました。

成川
「茅野結芽さんっ」
茅野結芽
「び・・・びっくりした、成川さん?」

急いで走ってきた成川は咳き込んでいます。

一方の結芽は混乱してしまい言葉が出ません。

成川
「アメ・・・返し・・・茅野さんのカバ・・・」

成川は知らないうちにアメを結芽のカバンに入れていました。

茅野結芽
「いつの間に・・・」
成川
「ありがと、俺乾燥したとこで喋るとすぐ喉にきて、紙袋には先生の本とか入ってたし、ポッケだと溶ける」

チャラチャラした態度に見えたのですが、成川がアメを舐めていることには理由があったのです。

茅野結芽
「打ち合わせは!?」
成川
「切り上げたよ、女性作家と個室で二人きりはできるだけ避けてる、一応男女だからね」

結芽の印象とは裏腹に成川は女性作家との距離感をしっかり自衛していました。

全てにおいて成川に敵わないことを知った結芽の胸に僻みの感情が沸き起こります。

茅野結芽
「私の思いもよらなかった視点で、厳しさと優しさで素子先生を一瞬でやる気にさせた、力の差を見せつけておいてなんなんだ?この人」

悔しさと情けなさ、自分への腹立たしさで胸が一杯になりました。

そんな結芽に成川が意外なことを質問します。

成川
「ねえねえ、茅野さんて今って・・・彼氏とかいる?」
茅野結芽
「いません!!私早く成果を今の部署で出したいんです、そして人事の目に止まって文芸局に異動したいんです!」

異動するため脇目も振らずに仕事をしている結芽に恋愛をしている時間などありません。

必死に自分の状況を説明する結芽に突然成川がキスをしてきます。

成川
「俺前から茅野さんのこと気になってたんだけど、少女まんがだって文芸だって描くのは人の想いだ、同じだよ、俺とつき合ってみない?」

結芽は断ろうとするのですが素子先生をやる気にさせた成川の姿がプレイバックしました。

茅野結芽
「・・・私の夢、応援してくれますか?」
成川
「いいよ、それにしてみたら恋愛だって意外といいものかもよ?」

成川のようになりたいと思う結芽は彼との恋愛を始めてみることにします。

これまで敬遠してきた恋愛を体験することで結芽は編集者として成長することができるのでしょうか!?

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私が恋などしなくてもはこんな人にオススメ

恋愛漫画とヒューマンドラマが好きな人にオススメしたい作品です。

経験豊富なイケメン編集者と恋愛未経験のヒロインが恋をする様子と、漫画の編集部で巻き起こるドラマが見所となっていますよ。

素敵なセリフと心温まるシーンが満載の『私が恋などしなくても』

仕事と恋に全力な男女の姿から元気を貰ってください。

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