気高き獣の愛を知れのネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「作画 直江亜季子 原作 皐月なおみ」先生の『気高き獣の愛を知れ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『気高き獣の愛を知れ』はこんな漫画(あらすじ)

今井由梨は名門財閥の令嬢でありながら、父親が妾の子供だったことで従兄弟たちから雑草扱いされてきました。

名門の学校へ通わせてもらったのですが、由梨にとって今井家は息苦しく暗い檻の中のような場所です。

今井家を出たいと思っていた由梨は、父親が今井コンツェルン北部支社の社長に就任したことで東京から北国へ引っ越すことになりました。

そこで狼のような強くてキレイな瞳を持つ副社長の加賀隆之と出会います。

加賀の秘書として働き始めた由梨だったのですが、5年が経過すると父親が病気で亡くなってしまいました。

父の死で一族から東京へ呼び戻されると不安になる由梨に、加賀が急に結婚を申し込んできます。

突然動き始めたドラマティックな恋模様を描いていく『気高き獣の愛を知れ』

今回は先の展開が読めないラブストーリーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

雪が降りしきる北国で巻き起こる運命の恋を読んで胸キュンしてください。

 

『気高き獣の愛を知れ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

幼い頃、母親を亡くしたことで傷ついていた今井由梨は、父親と動物園に行ったことがありました。

動物園で狼のキレイな瞳に由梨は魅了されます。

今井由梨
「思えばあの時から私は狼の瞳をしたこの人に恋をする運命だったのかもしれない」

成長した現在の由梨は今井コンツェルン北部支社の秘書室で働くようになっていました。

いつものように秘書室で由梨が仕事をしていると、東京に行っていた副社長の加賀隆之が予定を変更して会社に戻ってきます。

戻ってくるのは明日の予定だったので、秘書室がバタバタし始めました。

加賀が社内に入ってくると室長が出迎えできなかったことを謝罪します。

しかし加賀は自分が連絡をしていなかったので、出迎えがなかったことを全く気にしていません。

加賀隆之
「実は急用ができてね、来週水曜の午前中に記者会見を行う、場所はニュースカイホテルだ、準備を頼む、今井さん話がある、今夜うちへ来てくれないか」

加賀は亡くなった今井社長の後任を決めるため東京へ行っていました。

亡くなった今井社長は由梨の父親です。

由梨は今夜の加賀との話次第では東京へ戻されることになるかもしれません。

その理由は今井コンツェルンが抱える複雑なお家事情に関係していました。

今井コンツェルン北部支社は特殊な支社で、創設時からの密約で地元の加賀家の人間を副社長に据えて采配を任せることになっています。

つまりこの北部支社の社長になった由梨の父親はお飾りで、体のいい厄介払いを受けたと言えるのかもしれません。

しかし由梨は父親が左遷されたことを喜んでいました。

その理由は父親が妾の子供ということで今井家の従兄弟から雑草扱いされていたためです。

今井由梨
「今井家のたくさんいる従兄弟たちと同じように名門の学校へ通いよい教育を受けさせてもらった、でも私にとってあの屋敷は息苦しく暗い檻の中のようでこの街の雪が光に思えた」

北国へ引っ越してきたことを心から喜んでいました。

ですが父親の急逝によってこの街を離れなければならないかもしれません。

北部支社で由梨は父親のお守りみたいな仕事をしてきました。

そのため父親がいなくなった会社に在籍している意味はありません。

しかし東京のお屋敷に戻りたくないことと、恵まれた同僚に囲まれているので北部支社に残りたいと思っています。

同僚たちは令嬢の由梨に対しても自然体で接してくれます。

この職場を離れたくないのですが、由梨は今井家にとって駒にしかすぎません。

自分の境遇を理解している由梨は東京に戻されて政略結婚に利用されることを覚悟していました。

そんな由梨の運命は夜に開催される加賀との話次第なのです。

自分の運命が決まることに緊張しながら、由梨が加賀の家を訪れました。

すると話だけだと思っていたのに、加賀が食事を勧めてくれます。

意外なため由梨は食事する気が起きません。

加賀隆之
「・・・食べないのか、口に合わないか?」
今井由梨
「い、いえ、そうではありません、ここの食事はどれも美味しいです」

由梨は男性と2人きりで食した経験がほとんどないため緊張しています。

緊張している由梨に加賀が笑いかけてくれました。

しかしこの笑顔を見るために由梨は加賀家を訪れた訳ではありません。

東京に戻されるかもしれないと不安を抱える由梨は、加賀の言葉によって大きく運命を変えられてしまうことになるのです。

 

 

名家の令嬢でありながら父親が妾の子供だという理由で卑下される由梨が不憫に感じました。

お金持ちにありがちな嫌味のない姿も素敵ですね。

気品高いヒロインと狼のようなイケメンの恋を描写した『気高き獣の愛を知れ』

由梨は名門財閥の娘として生まれたことで数奇な運命に巻き込まれていきます。

先の読めない展開に翻弄される由梨の姿にご注目ください。

後編

微笑んでくれた加賀が由梨を呼んだ理由について説明を始めました。

加賀隆之
「東京で君の伯父さん、今井会長に会ってきた、君のお父さん、今井社長が亡くなられて2ヶ月経つ、跡継ぎについて話し合いたいと言われてね」

今井会長は由梨の父親の兄で会長を務めています。

そんな兄に北部支社へ異動させられた父親は、亡くなる前に東京へ戻りたいと言っていました。

しかしその願いが叶うことなく病死してしまいます。

今井由梨
「私はいつも無力だ」

由梨は気が滅入っている父親に何もすることができませんでした。

そのことを後悔していると加賀が意外なことを言い出します。

加賀隆之
「今井会長は北部支社は私に任せてもいいとおっしゃった」
今井由梨
「加賀副社長が社長になられるということ・・・」

今井コンツェルンでは全ての支社で今井家の者が社長に就任すると決まっていました。

その伝統が覆ったので由梨は驚きを隠せません。

加賀隆之
「君はどう思う?」

自分の意見を聞かれた理由が分からないのですが、由梨は冷静に状況を分析することにします。

加賀が副社長に就任してから北部支社の業績は右肩上がりとなっていました。

そのため社長として加賀が適任だと思います。

今井由梨
「我が社にとって最良の人事だと思います、ずっと加賀副社長のもと社員一丸となってきましたから、皆副社長だからついてこられたのだと思います」

素直な意見を述べていると強く澄んだ瞳で見つめられました。

由梨は加賀の瞳を見ているうちに、幼い頃見た狼の強い眼差しを思い返します。

加賀は狼の群れのトップに君臨する気高き獣のように見えました。

加賀隆之
「それで今後の君の処遇だが、今井会長は今は君を東京へは戻せないとおっしゃった、君は東京に戻りたいか?」

予想とは違い今井家は由梨を東京に戻す気はないそうです。

そのことを知った由梨は正直な気持ちを打ち明けることにしました。

今井由梨
「と、東京へ帰ったら無理矢理お見合いをさせられるような気がします、今井家はそういう家ですから・・・この街も仕事も好きなのでできたらここに残りたいです」

今井家には由梨の意見を聞いてくれる人はいません。

そのため自分の希望を言うだけなのに声が震えてしまいます。

加賀隆之
「なるほど、だが今そうしてここへ残ったとしてもいずれは東京に呼び戻されるだろう?」
今井由梨
「それは・・・そうですが」

いずれ東京に戻されるのであれば、なぜ今ではないのか理由が分かりません。

ただはっきりしているのは決められた結婚の先に自由はないということです。

結局、東京に戻れば再び檻の中に入らなければいけません。

加賀隆之
「君は私の妻になる気はあるか」
今井由梨
「え・・・?」
加賀隆之
「私の妻になる、というのはどうだ、君はここにいられるしもちろん仕事も今まで通り秘書室で続けてもらってかまわない」

思ってもいない言葉をかけられ動揺してしまいます。

急に結婚を申し込まれても何と言ったらよいのか分かりません。

今井由梨
「わ、私はただ・・・この街に残りたいというだけで」
加賀隆之
「都合がいいとは思わないか、私の妻になれば君はもう今井家に呼び戻されないだろう、この街にいて仕事を続けられる」
今井由梨
「あ、あの、副社長はそれでよろしいのですか」
加賀隆之
「私が社長となれば少なからず反発する者も出る、それはもちろん想定内ではあるが今井家の人間である君が私の妻となればある一定の理解は得られるだろう」

加賀の言葉を聞いた由梨はこれが政略結婚であることを理解します。

会長は加賀が社長になることを了承しているので、由梨はこの人事を固めるための駒に過ぎません。

どこまでも由梨には今井家の影響が及んでしまうのです。

そもそも結婚の話をしているというのに、由梨は加賀のことを何も知りません。

今井由梨
「・・・あの副社長はおいくつですか」
加賀隆之
「・・・33だ、意外か、そんなに老けて見えたか?」
今井由梨
「いいえ、そんな、すごく落ち着いていらっしゃるから・・・」
加賀隆之
「少し考えてみるといい、無理強いはしない、断ったとしても可能な限り社にいられるよう手配しよう」

最終的な判断は由梨の意思に委ねられました。

ここから由梨の運命は大きく動き始めることになったのです。

 

『気高き獣の愛を知れ』はこんな人にオススメ

純愛漫画を読んで胸をドキドキさせたい人にオススメの作品です。

ドラマティックな展開が連続していくので絶えず胸キュンできる物語になっていますよ。

美女とイケメンのピュアな恋模様を描写した『気高き獣の愛を知れ』

こんな恋に落ちてみたいと思わせてくれるストーリーです。

ゆっくりと動き始めた運命の恋を温かい目で見守ってください。

 

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