『君は冥土様。』のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「しょたん」先生の『君は冥土様。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『君は冥土様。』はこんな漫画(あらすじ)

高校1年生の横谷人好(よこやひとよし)は両親が不在中の夏休みを満喫しています。

そんな人好の家に突然メイドさんが営業にやって来ました。

自分を雇ってほしいとお願いしてきた美人のメイドさんを思わず家に上げてしまいましたが、前職を尋ねると暗殺者だったので帰ってもらうことにします。

ですがメイドさんのシュエがあまりにも純粋だったので放っておけなくなりました。

こうして始まった不思議な生活の中で、元殺し屋のシュエに少しずつ感情が芽生え始めていくのです。

元暗殺者のメイドが家族を築いていく『君は冥土様。』

今回は切なさと楽しさを味わえるラブコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

美しくて冷酷な殺人鬼が人としての日常を手に入れる様子に魅了されてください。

 

『君は冥土様。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第1話

セミの鳴き声が響き渡る8月初旬、両親が不在の夏休みを満喫している横谷人好が寝ているとインターホンが鳴りました。

人好
「はーい、今でまーす、はいはいどちら様ですか?押し売りならいらないっすよー」
シュエ
「・・・不躾に大変申し訳ございません、私を使用人として雇っては頂けないでしょうか」

モニターに映っているのはとても美人なメイドさんです。

あまりにも美人なので人好はメイドさんを家に上げてしまいました。

人好
「すみません、今親がいなくて散らかってて・・・あ、なんか飲みます?」
シュエ
「お構いなく」

本当にこんな美人がメイドの営業に来たのか判断できません。

人好は勧誘や非合法な商売を疑い始めました。

どう考えても怪しいので適当にあしらって帰らせることにします。

人好
「えと、使用人さんって事は以前何処かで働いてらっしゃったんですよね?主にどんなお仕事を?」
シュエ
「・・・そうですね、主に暗殺などを・・・と言ってもお館様に仇なす不忠者をですが、また監禁や拷問などを嗜んでおりました、こちらにはお館様の紹介で訪問させて頂いております」

冗談を言っていると思ったのですが、メイドさんは冗談を言っているわけではありません。

非合法な人物の訪問を確信した人好は震えてしまいます。

妄言だとしても厳しい状況なので、怒らせないようにしながら丁重にお断りすることにしました。

人好
「あのー・・・そのご紹介というのは一体どういう事なのでしょうか・・・?何かうちと繋がりがあるんですかね・・・?」
シュエ
「お館様の嫡子の奥様のいとこの次男のお宅に居候していた女性の孫が貴方様です」
人好
「いやそれ他人では?」

メイドさんが母親に似て天然っぽいので思わず普通にツッコんでしまいます。

ただメイドさんは無表情なので怒っているのかもしれません。

重たい雰囲気になってしまったので人好は話題を変えることにします。

人好
「あー、あ、あ、あ、暗殺って言っても色々ありますよね?メイドさんは何が得意なんですかぁ?」

すぐにメイドさんがスカートの中から刀剣を出して、宙返りしながら庭の木に向かって投てきを披露しました。

投てきされた刀剣は全て一直線の状態で木の幹に刺さっています。

シュエ
「如何でしょう、実際に投げる事は少ないのですが、こちらの方が私の技術をより分かりやすくお伝えできるのではないかと」
人好
「あれ・・・?本物なのかな・・・?はわわ、これ本物だわ!」

美人のメイドさんが暗殺者だと信じていませんでした。

しかし動きをみるとどうやら本物のようです。

シュエ
「実際は静かに近寄り頸動脈・鎖骨下動脈下行大動脈を一突き、もしくは後頭部から耳の後ろを狙い脳に突き刺し相手を苦しませずに即死させる事が得意です」
人好
「俺の人生に必要なかったな、その情報・・・」

一般人の人好に暗殺に関する情報は必要ありません。

それでもメイドさんはアピールを続けます。

シュエ
「それで暗殺してほしい相手などいましたら、必ずや遂行いたしますので雇っては頂けないでしょうか?ご要望でしたら今すぐにでも殺して差し上げても構いませんが・・・?」

拒否すれば殺されてしまうかもしれません。

しかし断らないと人好も計画犯になってしまいます。

人好
「あ、あの・・・その、お館様って人もよく分かんないし殺して欲しい人も俺にはいない、どういう事情か知らないですけどうちでは雇えない」

怖いですが勇気を出して断りました。

するとメイドさんが悲しそうな表情を浮かべます。

シュエ
「左様で御座いますか、お手間を取らせてしまい申し訳ございません、それでは失礼いたします」

メイドさんは大人しく帰っていきました。

先ほどまで騒々しかった家の中が静まり返ってしまいます。

人好
「・・・白昼夢?あ、あの鈴・・・」

メイドさんの髪飾りに付いていた鈴が庭に落ちていました。

落としたことに気付いていないメイドさんは踏切が開くのを待っています。

シュエ
「私は何を浮かれていたんだ・・・これから何処へ行こう」
人好
「おーい!メイドさーん!忘れ物!」

お館様からは人好たちならきっと家族になってくれるはずだと言われました。

そんな人好が鈴を届けに来てくれたのですが、トラックに轢かれてしまいそうになります。

シュエ
「申し訳・・・ありません、このように・・・直接人の命を救った事がなくて、動機が止まらなくて・・・」
人好
「・・・その、ちょうど掃除してくれる人探してたんだけど、うち来る?」

一人ぼっちになってしまったメイドさんに家族はできるのでしょうか!?

 

 

元殺し屋でありながらどこか哀愁の漂うメイドさんがとても魅力的でした。

人好がメイドさんのことを放っておけなくなった心境にも共感できますね。

暗殺者が普通の生活に馴染もうと努力していく『君は冥土様。』

抜群の身体能力を誇るシュエですが不器用な一面も持ち合わせています。

シュエを支えようとする人好の優しさにも心を打たれますよ。

第2話

高校1年生の横谷人好は親が不在の夏休みを満喫するはずでした。

そんな人好の予定を狂わせたのが突然やって来た殺し屋のメイドさんだったのです。

シュエ
「そもそもナイフとは、人類が初めて手にした道具とも言われており、その使いみちはシンプルながら使い手次第で標的の命を確実に捕らえる事が可能です」

人好にとって全く必要のない情報をシュエが説明し始めました。

殺人のアピールばかりしてきますが、人好に殺したい人などいません。

人好
「ちょ、ちょっ、ストーップ!確かに手伝って欲しい的な事言ったかもしれないけど・・・してほしいのは掃除!掃除です!!」
シュエ
「掃除・・・ですから・・・暗殺・・・ですよね?」
人好
「そっちじゃないんだよなぁ・・・!?」

元殺し屋のシュエにとって掃除は暗殺を意味しているようです。

そのためナイフで相手の知らぬ間に命を奪えることをアピールしました。

シュエ
「他に掃除というと・・・?」
人好
「あるでしょ、見てこの荒れ果てたゴミ部屋!俺が散らかしたんですけど!」
シュエ
「・・・なるほど、この中のどれかが死体袋」
人好
「ひとまずそこから離れてほしい、ほらゴミ捨てたりとか、モップかけたり掃除機かけたり洗濯したり・・・必要なのはハウスキーパー!」

暗殺のことから離れられないシュエは母親より天然なのかもしれません。

それでも使用人の服を着ているので、人好は家事ができると思い込んでいました。

シュエ
「こちらの服はお館様がご用意してくださったものなので・・・ですからあの、あまり家事など得意ではなくてお役に立てないかもしれません」

しょんぼりしているのでシュエに同情してしまいます。

ですが暗殺してもらう予定はありません。

それでも人好はシュエに命を助けてもらった恩を感じています。

幼い頃から人好は捨て猫や捨て犬を放っておけませんでした。

人好
「わざわざうちに来たって事はそれなりの理由があるんですかね?はっ、実は両親が世界を股にかけた暗殺者で・・・今も悪人をばったばったと成敗しているダークヒーローみたいな」
シュエ
「いえ、ごく普通の両親とお聞きしております、その、家事ができればこちらで雇って頂けますか?」

特殊な生い立ちを想像すると楽しくなってきたのですが、人好の期待していたような展開にはなりません。

仕方なくシュエに家事を任せてみることにします。

10分後、人好は信じられない光景を目撃することになりました。

人好
「驚きの不器用・・・!な・・・何が起きた・・・!?確かさっきまでモップとバケツを持っていただけなのに!?」

5秒前までメイドさんが持っていたモップは折れてしまい、バケツは頭の上でひっくり返っています。

暗殺のテクニックは超優秀でしたが、日常生活においては驚くほど不器用でした。

シュエ
「ももももも申し訳ございません・・・いっ今、片付けますので・・・」
人好
「メイドさ・・・っ」

濡れた床でシュエが滑って転びそうになります。

しかし抜群の運動能力で転倒は回避しました。

シュエ
「ご心配おかけしました、流石にこれ以上の失態は」

失態は見せたくなかったのですが、転倒を回避した際に飛んでしまったバケツが頭に被さってしまいます。

人好はシュエがバケツを避けると思っていました。

人好
「もしかしてメイドさん・・・結構、いやだいぶ、かなり天然?」
シュエ
「誠に申し訳ございません、このような失態続きで雇って頂くなど・・・」

表情は変わりませんがシュエは落ち込んでいるようです。

ますます人好はシュエのことを放っておけなくなりました。

人好
「まぁー・・・慣れない事をさせたのは俺の方だし、これから覚えていけばいいんじゃない?手伝うから二人で片付けよう」
シュエ
「はい・・・」

人を殺すために生きてきたシュエは普通の生活に関することを覚えられるか自信がありません。

それでも人好が手伝ってくれたのでとりあえずリビングは片付きました。

シュエがゴミ袋を庭に埋めようとした時はどうなる事かと思いましたが、一段落ついたことで人好は安心します。

人好
「一人じゃ全然やる気起きなくてさぁ、いやーお陰で助かった、ありがと!お、風呂沸いた、身体冷える前に入ってきてよ!」

お風呂に入りながらシュエはお館様に言われたことを思い出していました。

お館様には美貌と類まれなる殺しの才能が有ると褒められましたが、それ以外は凡人以下の存在だと教わってきたのです。

その言葉通り失態を晒してしまいました。

シュエ
「私にもできるようになるのかな・・・」

少しでも人好の役に立ちたいと思うシュエだったのです。

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君は冥土様。のネタバレ(漫画)!第3話と第4話の見所は?

2024.10.09

 

『君は冥土様。』を読んだ感想

苦手な分野があることで美しい暗殺者のシュエに人間らしさを感じることができました。

普通のことをできるようになりたいと思う姿も可愛らしかったです。

暗殺者からメイドに転職したキュートなヒロインの日常を描いていく『君は冥土様。』

一般の社会にシュエが馴染めるのかが見所になっています。

見守りたくなるシュエの魅力が満載の物語だと感じました。

 

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