君は冥土様。のネタバレ(漫画)！第3話と第4話の見所は？

今回は「しょたん」先生の『君は冥土様。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『君は冥土様。』はこんな漫画(あらすじ)

夏休みを満喫していた高校1年生の横谷人好は、突然やって来たメイドさんのシュエを雇うことにしました。

ですが暗殺者としては優秀なのですが、シュエは普通の生活に関わることは凡人以下の存在です。

それでも幼い頃から捨て猫や捨て犬を放っておけない人好は、シュエを支えながら新生活をスタートさせました。

思春期の高校生にとって美人のメイドさんと暮らせることは幸せなのですが、シュエは人好に自分の名前を明かそうとしません。

おっちょこいで天然な美人のシュエが抱えている秘密とは・・・！？

元殺し屋の美人メイドと思春期真っ盛りの高校生がひとつ屋根の下で暮らす様子を描いていく『君は冥土様。』

今回はドキドキできるラブストーリーの第3話と第4話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

シュエが人間らしさを取り戻す様子にご注目ください。

『君は冥土様。』の魅力紹介（ネタバレ含む）

第3話

高校1年生の人好が浴室の前で頬を赤らめています。

緊張している理由は突然現れたメイドさんが殺し屋を名乗ったからではありません。

2人きりの空間で美人のお姉さんがシャワーを浴びているので、人好はかつてないほど緊張しているのです。

思春期の男子にとって現在の状況は一つの夢と言えるかもしれません。

その上、メイドさんは天然でちょっとヌケています。

何が起こるか分からない状況が人好の鼓動を速めていました。

「・・・先に頂きました」

「はい！そういうところはキッチリしてるんスね！」

「？」

シャワーを浴びたシュエはキッチリと服を着ています。

人好の淡い思春期の夢は儚く消え去りました。

気を取り直してシュエとゴミの分別をすることにします。

「そういえばメイドさんの名前はなんていうの？」

「名前・・・名前はありません、今までも雇い主様からはお好きなように呼んで頂いておりました、ですから人好様のお好きなように呼んでくださって構いません」

お館様には雪のように白い肌と、雪のように冷たい心の持ち主なので雪を意味するシュエと名付けられました。

しかし冷酷な殺人鬼であるシュエという名前を人好には教えたくありません。

「そうなの？うーん・・・それじゃあとりあえずメイドさんのままでいい？俺ネーミングセンス皆無らしくてさぁ・・・」

呼び方は人好に任せます。

ひとまず2人はゴミの分別を続けることにしました。

「何故だろう、名前なんて今までどう呼ばれても気にしなかったのに」

自分でもシュエという名前を教えなかった理由が分かりません。

悩んでいるうちにお昼ご飯の時間を過ぎてしまいました。

「おお、もうこんな時間！？色々あって昼飯食い損ねたもんな・・・ハッ、ワンチャンメイドさんは料理は作れたり・・・あ・・・うん、ごめん・・・」

「あ、いえ、料理は心得ておりませんが、切るのは・・・切るのは誰よりも得意です・・・！」

シュエは元殺し屋なので納得します。

無理に作らなくてもいいので、人好は出前を頼もうと提案しました。

すると役に立てると思ったシュエが悲しそうな表情を浮かべます。

「いやぁー！やっぱり作りたくなっちゃったなぁー！料理！」

「はい・・・今度こそ失敗いたしません」

キッチンに向かったシュエがキャベツを手に取りました。

そしてキャベツを上に放り投げると、得意のナイフを使って一瞬で千切りを完成させます。

普通に切ってほしかったのですが仕方ありません。

「後はインスタントみそ汁に総菜のとんかつを並べるだけだから大丈夫、あれメイドさんとんかつ知らない？」

「以前似たような物は口にしたかもしれません、ですがあまり食に興味がなく記憶が曖昧で、私の中で食事は生命維持の為に摂っているという認識です、味や品目を気にした事がありません」

「マジで！？もったいない！そんなメイドさんもこのとんかつを一口食べれば世界が変わる！」

シュエの世界を変えるとんかつは、創業60年の勝田惣菜店が作ったものです。

朝早くから丹精込めて仕込んでいる総菜は安い上にとても美味く、有名人がお忍びで買いに来ているという噂もあるほどでした。

食事に興味はありませんが、人好にお勧めされたとんかつを頂いてみます。

ただし今までと変わらず味の良し悪しは判別できません。

「それでもあたたかい・・・湯呑みも食事もこの方も、そうか、だから私、この人に冷たい女と呼ばれたくないんだ」

人好と一緒にいればこんな自分でもいつか食事を楽しめる日が来る気がしてきました。

もしかしたら人好のような温かい存在になれるかもしれません。

「そういえばメイドさん、そのままとんかつ食べてるじゃん」

「・・・いけなかったでしょうか？」

「とんかつにはとんかつソース！これ勝田惣菜店のオリジナルなんだぜ！」

「おっー・・・とんかつそーす・・・」

こうして1日に2度も運命の出会いを果たしたシュエだったのです。

冷酷な殺人鬼だったシュエの心に少しだけ変化が表れましたね。

人並みに楽しい食事を楽しめる日が来ることを見守りたくなりました。

殺人鬼が人間らしい生活を体験していく『君は冥土様。』

どんどんシュエの可愛らしい一面が表現されていきます。

人好との恋が進展するのかも気になってきました。

第4話

自分を置いていった母親の夢を見ている人好が涙を流しています。

置いていかないでと頼んでも、夢の中の母親は振り返ってくれません。

「久しぶりに見たなぁー、母さんの夢、メイドさんがなんとなく母さんに似てるからかな」

早朝の3時に目を覚ますとお腹が鳴ってしまいました。

小腹を満たすためカップラーメンを食べることにします。

階段を降りてキッチンへ向かうと物音が聞こえてきました。

「ど、泥棒・・・？いやメイドさんが起きてるのか・・・？」

メイドさんが暗殺者だったことを思い出した人好はゾッとしてきます。

しかしメイドとして働き始めたシュエが悪さをするはずがありません。

恐る恐るキッチンの中を覗いてみるとシュエの後ろ姿が見えます。

人好の気配に気づいたシュエが振り返りました。

「ああっ！？あの・・・こっ、これは・・・申し訳ありません・・・！」

シュエはキッチンでとんかつソースを味わっていたようです。

見られるとは思っていなかったのでパニックになってしまいました。

「いや・・・色々と安心したから大丈夫、メイドさんもお腹すいた感じ？俺も腹減っちゃって何か食べに降りてきたんだけど」

「その私は・・・もし明日死ぬかもしれないと思ったら、最後にもう一度このソースを味わっておきたいと思いまして」

とても重たい理由に人好は驚いてしまいます。

もしかしたら暗殺者としての生活がそう思わせたのかもしれません。

「それなら良い事思いついた！なんちゃってソースフォンデュー！」

ポテトチップスやせんべいなど、有り合わせのものを具材にしたソースフォンデュを食べることにします。

何も考えていない様子のシュエは最も微妙そうなチョコから食べ始めました。

「とんかつ・・・そーす・・・」

「もしかしてソースの味自体が好きなの？」

とんかつソースを味わいたいので具材はどれでも構わないようです。

小腹が空いた人好もカップラーメンを食べることにしました。

「人好様は何か怖い夢でも見られましたか？」

「え？なんで？」

「ソ・・・ソースを舐めに寝室から出た時なのですが・・・人好様のお部屋の前を通りましたらうなされているような声が聞こえてきまして・・・暗殺者に襲われている可能性を考え勝手ながら部屋に入らせて頂いたのですが」

念の為に部屋の中を除いたシュエは、人好が泣いているところを見てしまったのです。

見られたとは思っていなかったので人好はとても恥ずかしくなってきました。

「なんか言ってた？」

「はい、お母さんと何度も」

「わああああ・・・」

夢の中でも母親に置いていかれたので泣いてしまっていたようです。

シュエも人好と同じように夢を見ました。

「とんかつソースが話しかけてきました、僕はこんなに大きいからいくら舐めても無くならないよ、好きなだけお食べと、なのに舐めようとした所で目が覚めてしまいまして・・・」

「あー・・・めちゃくちゃ悲しいやつ」

「でも初めてだったんです、今までの夢は人を殺し殺されて、そんな夢ばかりで、それでも目覚めた時や夢の中でさえも特別な感情なんてありませんでした、まだ夢を見ていたいとそう思ったのは生まれて初めてだったんです」

自分とは対照的に人好は悪夢を見ていたのです。

そう思うと少し残念だと感じてしまいました。

何よりも人好を慰める方法が分からないことがとても寂しいのです。

「心配かけてごめん！たまに見る夢なんだ、俺さぁ小さい頃から夢見が悪くてさ、そういえば昔は泣いてた俺を母さんが寝かしつけてくれたっけ、ひざまくらしないと寝付けなかったんだよなぁ」

「でしたら・・・私の膝をどうぞ」

シュエが自分の膝をポンと叩きました。

しかしひざまくらしないと寝付けなかったのは大昔のことです。

「え？いやっ！いやいやいや！？キッズの頃だし！今は公序良俗をわきまえた一般男子ですし！？というかそれは思春期の男子には・・・」

「やはり私では力不足でしたか・・・」

力不足を感じたシュエが落ち込んでしまいました。

このままではいけないと感じた人好は、膝枕をしてもらうことにします。

「わぁ！やわらかぁーい！しかしながら絶妙に手の置き場に困る・・・その上床は木の板・・・肩への負担と膝への圧迫・・・何より感触のせいで興奮して寝るどころじゃないですが！？」

母親の膝枕とは違うので興奮して眠れません。

困惑しているとシュエが人好の顔を自分の方へ向かせました。

「人好様・・・眠れそうですか？」

「うん、ありがとう・・・」

何はともあれ安心することができた人好だったのです。

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『君は冥土様。』のネタバレ(漫画)！感想とあらすじも！

2024.10.08

『君は冥土様。』はこんな人にオススメ

チャーミングなラブコメ漫画を読みたい人にオススメの作品です。

元殺し屋のため世間知らずですが、とても優しくて可愛いメイドに男子高校生が魅了されていきますよ。

天然な元殺し屋と思春期の高校生が支え合っていく『君は冥土様。』

胸キュンできて心も温まる素敵な物語に仕上がっています。

孤独に生きてきたシュエが家族を作る様子に魅了されてください。

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