『うちの息子はたぶんゲイ』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「おくら」先生の『うちの息子はたぶんゲイ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

うちの息子はたぶんゲイ』はこんな漫画(あらすじ)

高校生の浩希は父親が単身赴任をしているため、母親と弟の三人暮らしをしています。

優しいお母さんは愛情たっぷりに息子二人を育てているのですが、少しだけ気になっていることがありました。

それは浩希の好きな人が男の人なのかもしれないということです。

本人は隠そうとしているのですがおっちょこちょいなため、いつもバレそうになっていました。

しかし母親は浩希の感情を否定するつもりはありません。

息子の考え方を尊重しようとしているのですが、浩希はなかなか素直になることができず・・・!?

素敵な家族の絆をコミカルに描いていく『うちの息子はたぶんゲイ』

今回はほのぼのとした雰囲気のヒューマンドラマについてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

愛情たっぷりの家庭で巻き起こる愉快な出来事の数々を読んで大笑いしてみてください。

 

うちの息子はたぶんゲイ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

いつものように浩希と弟の結理が晩ご飯を食べています。

浩希
「ねー母さん、なんでうちのカレーってコーン入ってんの?みんなに言ったらフツーは入ってないって!確かにうち以外でコーン入ったカレー見たことないし」
母親
「うーん、なんでって・・・うちのお母さんのカレーがそうだったからかなー」
浩希
「えー、それだけ?」

カレーにコーンを入れていることに特別な理由はありません。

ただ母親が実家のレシピを受け継いだだけなのです。

母親
「嫌なら次から入れるのやめようか?」
浩希
「えっ、いや別に嫌だとか言ってないじゃん!」

コーンが入ったカレーを嫌いなわけではありません。

その証拠に浩希はカレーをおかわりします。

母親
「よそはよそ、うちはうちよ、いわゆるおふくろの味ってやつだねー、将来あんたはこのカレーが無性に食べたくなるのよ」

将来のため、たまには料理を手伝ってレシピを覚えてほしいと母親が言ってきました。

するとここでおっちょこちょいな浩希が意味深なことを発言します。

浩希
「いいよ、将来食べたくなったら料理が得意な彼氏に作ってもらうからー」

彼女ではなく彼氏と発言したことで食卓の空気が止まりました。

すぐに発言を撤回するのですが母親には全て見抜かれているのです。

実はこのような言い間違いはこれが初めてではありません。

浩希は頻繁に彼女を彼氏と間違えていて、その度に慌てて否定をするのです。

そんな浩希のことを母親はゲイでかわいい素直な子どもだと感じていました。

母親
「彼氏が料理苦手な人だったらどうするの?」
浩希
「うーん、その時はその時に考えるー、って彼氏じゃなくて彼女でしょ!」
母親
「あっ、うんうん、そうそう!」

今では母親も普通に間違えるようになっているのです。

翌日、いつものようにお腹を空かせた浩希が学校から帰ってきました。

すぐにご飯を食べるため荷物を部屋へ置きに行きます。

浩希
「あーっ、母さん・・・っ、俺の机の上・・・見た・・・!?」

慌てて部屋から下りてきた浩希は顔を真っ赤にしていました。

母親
「み・・・見てないけど、どうかしたの?」
浩希
「エッ・・・べっ、別にどうもしてないけど!?なんでもない、なんでもない!」

安心した浩希は母親特製の唐揚げを食べ始めます。

その様子を見ながら母親は掃除の時に入った浩希の部屋を思い返していました。

母親
「机の上・・・男の人が表紙の写真集っぽいのが出しっぱなしだったけどあれかなぁ」

浩希の机には上半身の筋肉をむき出しにした男性が表紙の写真集が置かれていたのです。

無防備な浩希はまたしても母親にゲイであることを知られてしまいました。

ただし浩希が隠し忘れた写真集は成人向けのエッチな内容ではありません。

実は女性へ向けて筋肉を紹介する写真集だったのです。

それでも浩希が隠そうとした理由は女性向けの写真集を持っていることを知られたくないためでした。

母親はそんな息子のことを健全に成長していると感じています。

ゲイかもしれない息子を優しく見守る母親と、自分がゲイだということを見抜かれているとは思っていない浩希。

幸せな家庭環境の中で浩希がゲイを公表することはあるのでしょうか!?

 

 

愛情が溢れる素敵な家族を描いた物語ですね。

無防備で天然な浩希と息子を温かい目で見守る母親に好感を抱くことができました。

性的少数者への差別や偏見が愚かだということを訴えかける『うちの息子はたぶんゲイ』

個人の考え方や個性を大切にすることの素晴らしさを教えてくれる物語です。

それではチャーミングな親子のやり取りを引き続きご覧ください。

後編

ある日の夜、浩希がスマホを見ながらソワソワしています。

母親
「浩希ー、結理上がったからあんたもお風呂入りなー」
浩希
「うんー、ふぅーっ」

スマホを気にしながらお風呂へ向かいました。

しかしここでも浩希の無防備さが出てしまいます。

母親
「あーもー、メッセージの内容が表示されてるよー、相変わらず無防備なんだからー」

スマホにはダイゴという友人からメッセージが送られてきていました。

どうやら浩希はダイゴにクラスの男子がイケメンばかりだとメッセージを送ったようです。

このメッセージにダイゴは浩希の自己評価が低いことと、自分は浩希の照れ屋で嘘のつけない性格が好きだと言ってくれました。

母親がダイゴのメッセージに感激していると浩希が風呂から上がってきます。

浩希
「母さんー、ボディソープの替えってどこにあるのー?」

早くスマホのメッセージを確認したそうな浩希のために、母親は代わりにボディソープを替えてあげることにしました。

その間にスマホを確認した浩希はダイゴのメッセージによって大喜びします。

母親
「息子はたぶんゲイで同級生の男の子が好きみたい、見知らぬ彼の言葉に私も完全同意だ」

母親が見守る中、ダイゴへの返事を長時間かけて考える浩希だったのでした。

ここからは浩希が無防備なため好みのタイプが判明していきます。

好みのタイプが分かるようになったきっかけは、母親が大好きな高校野球を見ていた時でした。

浩希
「あ、また甲子園の録画見てんの?」
母親
「だって何回見てもおもしろいんだもん、ほんとみんな真剣でいい顔してるよねー、浩希と同年代とは思えない!」

録画した高校野球を何度も見返している母親に浩希は少し呆れています。

呆れられていることに気付かない母親はショートを守っている男の子をイチオシだと紹介しました。

浩希
「・・・ふーん?あんまりパッとしないけど」
母親
「頼りなさげに見えるけど決めるときはしっかりと決めるんだよ、これが!」

ここで画面上にピッチャーの顔が映し出されます。

ピッチャーはモデルのような顔をしたイケメンなのですが浩希の好みではありません。

浩希は続いて映し出されたバッターの方に興味があるようです。

浩希
「あっ、この人いいじゃん!キレイな顔よりこういうボクトツ?っていうんだっけ?ちょっと地味めなほうが・・・」
母親
「あー、うんうん!なんかわかるかも!たくましくて安心する感じでしょ?そういうのがタイプなんだー、なるほどなー」

無防備な浩希は思わず好みのタイプを白状してしまいました。

浩希
「一重ってのもポイント高・・・ってお、お、お、俺じゃなくてクラスの女子がっ!そういうのがタイプって言ってるんだよねー!」

この日以来、浩希は母親と同じように1人でも高校野球の録画を見るようになってしまったのです。

後日、いつものように2人の息子を見送った母親が落とし物を見つけました。

母親
「あれっ、これ浩希のカバンに付いてた人形だ、チェーンが切れたのかな」

何気なく人形を拾っておきます。

しかし浩希にとってこの人形はとても大切なものでした。

その証拠に学校から帰宅した浩希が分かりやすく落ち込んでいます。

浩希
「ただいまー・・・はぁぁぁぁぁ」

部屋から食卓にやって来ても浩希のため息が止まりません。

そのため優しい母親が声をかけてあげます。

母親
「おかえりー・・・?なにかあったか、浩希」
浩希
「いや・・・べつに・・・ちょっと落とし物しちゃって・・・」

落ち込んでいる浩希を見た母親は今朝の落とし物を思い出しました。

母親
「そーだ忘れてた、もしかしてこれ?朝玄関に落ちてたよ」
浩希
「うわーよかったー!外で落としたんだと思ってたー!」

宝物を見つけたかのように浩希は涙を流しながら大喜びします。

母親
「そんなに大事なものだったんだ」
浩希
「そーだよ、だってこれダイゴからもらったやつ・・・じゃなくてっっ、普通にめっちゃ気に入ってたやつだからーっ!」

好きな男の子からプレゼントしてもらった人形だったので、浩希のテンションは最低から最高に変化していました。

そんな浩希のために母親は人形をカバンのポケットに縫い付けてあげます。

母親
「たぶんゲイでそれを隠そうとしている息子だが、好きな男の子への想いはどうにも隠せるものではないみたいだ」

何も言わず浩希の恋を見守る母親だったのでした。

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2020.03.25

 

うちの息子はたぶんゲイを読んだ感想

ゲイであることを必死に隠そうとする浩希が健気で可愛らしいと思いました。

また息子の個性を認めた上で温かく見守る母親も優しくて理想的ですね。

愛が溢れる3人家族の日常を面白おかしく描写した『うちの息子はたぶんゲイ』

読むと心が温まる優しい物語になっています。

ハートウォーミングなストーリーを読んで感動を味わってください。

 

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