今回は「岡井ハルコ」先生の『世界の終わりとオートマチック』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『世界の終わりとオートマチック』はこんな漫画(あらすじ)
近未来の日本では国民皆寿命定年法が制定されました。
通称コーリング・グローリー法の中身は全ての国民が80歳の誕生日に安楽死を迎えるというものです。
この法律が制定されるまでは人生の長さは人によってそれぞれ違いました。
ですが新たなルールによって最期を迎える時に人はどれだけその死を惜しまれるか試されることになったのです。
誰もが華やかな最期を望む中、人生を悔いなく全うした死者と共に青い猫が現れるという噂がひとり歩きし始めました。
人生が定年制になったパラレルワールドで人は幸せな最期を迎えられるのでしょうか!?
最期に人が何を思うのか、そして最期のためにどう生きるのかを描いていく『世界の終わりとオートマチック』!
今回は少し不思議な感覚を味わえるヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
どこか哲学的な物語を読んで大切な人について考えるきっかけにしてみてください。
『世界の終わりとオートマチック』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
サエは生前葬セレモニーオブコーリンググローリーという会社で働いています。
この会社が設立したきっかけはコーリング・グローリー法と呼ばれる国民皆寿命定年法が制定されたためでした。
コーリング・グローリー法によってこの国に住む国民の全てが80歳の誕生日に安楽死を迎えることが義務付けられたのです。
サエの曽祖父母の世代までは最期の時を自由に迎えることができました。
しかし現在はコーリング・グローリー法があることによって人生の長さは誰しも同じように決められているのです。
このことから平等に与えられた時間をどのように生きたか、そしてどれだけ多くの人に愛されたのかをいつの間にか最期を迎えた人間がジャッジされるようになっていました。
サエは成績発表の場を任される職場に勤めていることを誇りに思っています。
そんなサエの元にファッション界の巨匠として知られる松岡トワという女性が現れました。
もうすぐコーリング・グローリーを迎えるトワはド派手な生前葬を願っています。
サエはトワの願いを叶えるため出来る限り生前葬を豪華なものにすることを提案しました。
トワもサエの提案を快く受け入れてくれます。
それにはある理由がありました。
こうしてサエはトワの生前葬を担当することになったのです。
しかしファッション界の大物であるトワの生前葬を失敗する訳にはいきません。
そのため同僚や後輩はプレッシャーで震えあがってしまいます。
サエはそれでも自分の任された仕事に迷いがありません。
部下を励ましながら生前葬の準備を進めていくサエ。
そしていよいよ生前葬の本番を迎えました。
自分の仕事に誇りを持っているサエはトワの生前葬を盛大に盛り上げることができるのでしょうか!?
まずは国民皆寿命定年法という設定が斬新で面白いと思いました。
もちろん現代の日本ではこのような法律は認められません。
しかし考え方によっては死ぬ時を決められた方が人間は一生懸命生きるのかもしれないと考えさせられました。
安楽死については様々な考え方があると思います。
そんな社会問題に新たな一石を投じていく『世界の終わりとオートマチック』!
決して安楽死を推奨するような単純な物語ではありません。
死を受け入れた時の人間がどのような考え方をするのかというとても難しいテーマと真正面から向き合った作品になっています。
賛否両論それぞれの意見を持ちながら作品のメッセージを受け取ってみてください。
後編
いよいよトワの生前葬本番が始まりました。
サエは大好きな仕事がスタートしたので張り切っています。
誇りを持ちながら仕事を始めたのですが足を捻ってしまいました。
その勢いで用意した特注のケーキにぶつかってしまいます。
特注のケーキは衝撃で倒れてしまいました。
クリームまみれになったサエは居てもたっても居られず会場を飛び出してしまいます。
1カ月後、サエは自宅から出られずにいました。
落ち込んでいるとテレビからトワについてのニュースが流れてきます。
ファッション界の巨匠としてコーリング・グローリーを迎えたトワの偉業は各界から称賛されていました。
さらにトワの記念館が設立されることが発表されます。
見返してやりたい人間がいるというトワの言葉を思い出してさらに落ち込んでしまいました。
ここでチャイムが鳴ったためゆっくりと玄関に向かいます。
しかしお届け物はカップラーメンではありません。
サエがお届け物の依頼主を見てみると松岡トワと書かれています。
怖いためしばらく箱を開けることができません。
それでもこのまま放っておく訳にはいかず中身を開けてみることにしました。
すると箱の中には茶碗が入っています。
箱には茶碗しか入っていません。
そのためますます不気味だと感じてしまいます。
後悔の念がどんどん強くなるサエ。
ですが今となっては直接謝ることもできません。
その後、サエは貯金が底をついたため再び働き始めました。
職場ではもう失敗したくないのでサエは同僚や後輩に厳しく当たってしまいます。
その結果、職場のチームワークが乱れてしいきました。
仕事の帰り道、サエがショップのガラスで自分の顔を見ると酷い顔をしています。
落ちこんでいるとガラスを叩く音が聞こえてきました。
驚きながら音がする方を見てみると、サエは衝撃的な光景を目にします。
ガラスの向こう側にいたのは亡くなったはずのトワでした。
トワの後ろには青い猫が座っています。
実はこの時のサエは知らなかったのですが、最近の日本では各地で死者と話す青い猫が目撃されていました。
この青い猫は一説によると生きている者に故人の想いを伝えると言われています。
サエはそのことを知らないため夢かもしれないと思っていました。
トワが何を伝えたかったのか分かりません。
しかし自分が何かを間違えていることは理解できたサエ。
青い猫は悩み始めたサエに重大な何かを伝えてくれるのでしょうか!?
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『世界の終わりとオートマチック』はこんな人にオススメ
色々なことを考えさせられる奥の深いストーリーになっています。
そのため読み応えのあるヒューマンドラマを探している人にオススメの作品ですよ。
人が亡くなる時、どのような最期を迎えるべきなのかという大切なテーマと向き合っていく『世界の終わりとオートマチック』!
死んだ人からのメッセージを生きている人が受け取るという設定も見所になっています。
大切な人と自分の最期について考えるきっかけにしてみてください。
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