悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~のネタバレ

今回は「漫画 水辺チカ 原作 星彼方」先生の『悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~』はこんな漫画(あらすじ)

マーシャルレイド伯爵の娘メルフィエラは変わった趣味のせいで他の貴族から避けられています。

そんなメルフィエラは父親から王国主催の遊宴会へ参加することを命じられました。

遊宴会は貴族たちがお互いを品定めする出会いの場になっています。

しかし婚約者を探していたメルフィエラは遊宴会で魔獣に襲われてしまいました。

命を落としそうになったのですがガルブレイス公爵がメルフィエラを救ってくれます。

ここから魔物を喰らう悪食令嬢と、血の臭いを求めて魔獣を葬る狂血公爵の物語が幕を開けることになりました。

恋愛とバトルとグルメを題材にした『悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~』

今回は新感覚のSFファンタジー漫画についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

変わり者の2人が少しずつ距離を縮める様子が見所になっていますよ。

 

『悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

ベンチに座って美味しそうに食事をしているメルフィエラ・マーシャルレイドに、初対面のグルメに目がない老紳士が一口分けて欲しいとお願いしてきます。

食事が大好きなメルフィエラは喜んで老紳士に持っている食材を選んでもらうことにしました。

老紳士は頂いたお肉の味に大満足してくれて、これがどんな肉なのか質問してきます。

メルフィエラ
「ああ、それはバックホーンのお肉です」

笑顔で答えるメルフィエラとは対照的に、老紳士の表情が固まってしまいました。

その理由はバックホーンが強力な毒を持つ魔獣だからです。

老紳士は話しかけたことに後悔しながら去っていきました。

しかしメルフィエラは魔獣の肉を食べさせたことを全く気にしていません。

そのまま国王陛下主催の遊宴会に参加したメルフィエラが食事を満喫しています。

メルフィエラ
「特にこの最高級のラーズをふんだんにかけた川魚と黒巻き毛牛の一品は見事ね!次はどれをいただこうかしら」

食事を選んでいると付添人のタルボット夫人に叱られてしまいました。

秋の豊穣を祝う遊宴会は食事を楽しむ場ではありません。

ここは貴族が出会いを求める場となっていて、メルフィエラは結婚相手を探しに来たのです。

メルフィエラ
「本当はこんなところ友人もいないし気乗りしないけど、しかも繊細なレースに豪華な刺繍、みんな流行の新しいドレスばかり、私は田舎娘もいいところだわ・・・」

メルフィエラにはまだ結婚するつもりはありません。

それでも父親に勧められたので仕方なく遊宴会に参加しています。

父親からは一般騎士でも人間としてしっかりしているなら受け入れると言われました。

メルフィエラ
「だけど・・・ごめんなさいお父様、私は貴族みんなに避けられているの」

悪癖のため貴族たちがメルフィエラに声を掛けてくることはありません。

気まずくなったメルフィエラは会場外まで移動することにします。

会場外は貴族よりも騎士の数が多くなっていました。

メルフィエラ
「この辺でお相手を探そうかしら、私のことを知らない人を・・・」

落ち込んでいると悲鳴が聞こえてきます。

その原因は魔獣が出現したためでした。

周囲が騒然とする中、メルフィエラは動けなくなった老夫婦に声を掛けます。

老夫婦はこの騒動で杖が折れてしまい歩けなくなっていました。

メルフィエラ
「じゃあ私と一緒に逃げましょう、手をお貸しします」

しかし手を差し出した次の瞬間、メルフィエラの背後に魔獣が現れます。

出現したのは狂化したバックホーンでした。

どうして人里に現れたのかは分からないのですが、老夫婦を置いて逃げるわけにはいきません。

メルフィエラ
「こっちよ!私を狙いなさい!」

老夫婦を守るための自分の身を挺します。

バックホーンはこちらに狙いを定めてくれましたが、このままではメルフィエラが助かりません。

父親のためにも結婚相手を見つけたかったと思いながら死を覚悟します。

次の瞬間、バックホーンの首が斬り落とされました。

バックホーンを一撃で倒したのは狂血公爵と呼ばれるアリスティード・ロジェ・ド・ガルブレイスです。

周囲が狂血公爵に怯えていることで、メルフィエラは状況を理解することができました。

ガルブレイス
「なんだ、私が怖いか?」
メルフィエラ
「怖いわ、あの魔獣をあんな一瞬で倒してしまったなんて、怖い、逃げ出したい、だけどなんて美しい人」

これが悪食令嬢と狂血公爵の出会いとなったのです。

 

 

魔獣を好んで食べることによって周囲から敬遠されているメルフィエラが不憫でした。

返り血を浴びながら魔獣を倒したガルブレイスも世間から誤解されているようですね。

変わり者同士の恋を描いた『悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~』

悪癖と噂されていますがメルフィエラは純粋に食事を楽しんでいるだけです。

そのことを理解してくれるからこそガルブレイスとの距離が縮まっていきますよ。

後編

ガルブレイスの美しさに見惚れてしまったメルフィエラが我に返ります。

メルフィエラ
「ガルブレイス公爵様、ご健勝のご様子にて何よりでございます」
ガルブレイス
「状況を理解できていないのか、怪我は?」

メルフィエラに怪我はありません。

それよりもガルブレイスの服が血まみれなのが心配になります。

常に血の臭いを求めて魔獣を駆逐する変わり者のガルブレイス公爵は、いつの日からか狂血公爵と呼ばれるようになっていました。

メルフィエラ
「あっ・・・あの公爵様!お口を濯いでいただけませんか!?」

狂化の傾向が強いバックホーン種は、血が完全に魔毒におかされているいる可能性があります。

生き血は新鮮なのですが魔毒を含む血を飲んでしまうと、発熱や激しい腹痛に見舞われることが報告されていました。

さらに魔毒におかされた血は肌からも吸収されてしまうので、返り血を浴びたガルブレイスに着替えも勧めます。

ガルブレイス
「・・・お前、魔獣に詳しいのだな」

メルフィエラは調子に乗って喋りすぎてしまいました。

ガルブレイスの方が魔獣に詳しいはずなので、喋りすぎたことをはしたないと感じます。

メルフィエラ
「あっあの・・・大変失礼いたしました!貴重なお時間など取らせてしまい本当に・・・」
ガルブレイス
「飲め、浄化水だ、魔毒は厄介なのだろう?口にはしていないだろうがお前も飲め、俺も飲む」
メルフィエラ
「あっ・・・ありがとうございます」

喋りすぎましたが引かれてはいません。

そのままガルブレイスがメルフィエラのことをジーッと見つめてきます。

ガルブレイス
「フム・・・やはりその血塗れの格好では帰ることもできんだろう、ついてこい、着替えを貸してやる」

急に手を握られました。

恥ずかしくなったメルフィエラはワタワタしてしまいます。

メルフィエラ
「いっいいえそんな!血の汚れならしばらく水にさらしておけば落ちますので」
ガルブレイス
「そういう問題か、それは魔獣の血だぞ、嫌ではないのか?」
メルフィエラ
「ああ・・・このくらいでしたらつい1週間前、捌いた時と変わりませんので」

魔獣を捌くことに慣れているので血は気になりません。

しかしガルブレイスは魔獣を捌くと言ったメルフィエラに驚いています。

ここでもメルフィエラは余計なことを言ってしまいました。

ガルブレイス
「・・・お前名はなんと?」
メルフィエラ
「た、大変失礼いたしました!私はマーシャルレイド伯爵が娘、メルフィエラにございます、この度は助けていただきありがとうございました!」
ガルブレイス
「ふははっ、なるほど、やはり予想通りだ、お前が噂の魔物を喰らう悪食令嬢か」
メルフィエラ
「まさか・・・公爵様までご存じだなんて」

確かにメルフィエラは世間で悪食令嬢と噂されています。

この世界に存在しているのは人間だけではありません。

魔力を持った魔獣や異変植物などの魔物と呼ばれる生物も存在しているのです。

魔物を口にすると魔力のせいで嘔吐や腹痛、発熱などの症状に見舞われるので基本的には廃棄されていました。

しかしメルフィエラはそれらを美味しく頂くことが趣味なので悪食令嬢と呼ばれているのです。

十分に下処理すれば魔物は美味しく頂けるのですが、この趣味のおかげで義母から1年以内に婚約者を見つけろと命じられました。

仕方なく遊宴会に参加しましたが、既に悪食令嬢という噂は社交界だけでなく狂血公爵にまで広まっていたのです。

ガルブレイス
「なるほど、道理で魔獣に詳しいわけだ」
メルフィエラ
「私は魔獣というよりも食べ物に興味があるのです」
ガルブレイス
「食べ物・・・だと?お前にはあの魔獣も食べ物に見えるというのか?」
メルフィエラ
「はい、もちろんです!どう下処理すれば美味しくいただけるのかをつい考えてしまいます、だって食べるからには美味しくいただきたいですし・・・」

調子に乗って喋りすぎたため驚かれてしまいました。

いくら狂血公爵でも魔獣を食べるとは思えません。

とりあえず笑ってみるメルフィエラなのですが、ガルブレイスから意外な言葉が返ってきます。

ガルブレイス
「それで美味いのか?魔獣だ、美味いのか?先ほどのバックホーンも食べたことがあるのだろう?」

時々このような質問をされることはありました。

最終的に気味悪がられるのですが今回は仕方ありません。

メルフィエラ
「バックホーン種は牛に似た肉質で非常に美味でした、野生のものなので肉たたきを念入りにして、あとは炙り焼きや煮込みを少々・・・」
ガルブレイス
「ほう、やはりあれは牛に似ているのか、それで狂化さえしていなければ魔力を帯びた肉で腹を壊したりはしないのか?」

今までの人たちと全然違う反応なのでメルフィエラは驚いてしまいます。

ガルブレイスは本当に知りたそうな顔で話を聞いてくれました。

メルフィエラはとても嬉しくなってきます。

メルフィエラ
「あ・・・安全に食べるには魔獣の有する魔力を抜かなければなりません」
ガルブレイス
「ほう、それはどうやる?」

魔力は専用の水晶や魔法を用いて血抜きの時に一緒に抜けるので難しい作業ではありません。

しかし手順を間違えて普通に食すると体調不良を引き起こしてしまいます。

メルフィエラ
「あまり褒められたことではありませんが、それら実証済みのものはすべて資料化しておりますので、もし興味がおありでしたら閲覧でも」

また調子に乗って喋りすぎてしまいました。

このままでは人として嫌われてしまうかもしれません。

ガルブレイス
「メルフィエラ、今度私にも食べさせてもらえないだろうか、魔物の肉を」

魔物の肉を食べてみたいと言う人に初めて出会ったメルフィエラだったのです。

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悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~(第2話)

2024.02.14

 

『悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~』を読んだ感想

変わり者だと敬遠されている自分の話を聞いてくれたことが嬉しくなったメルフィエラに共感できました。

普通とは違うことを受け入れていても、興味を持ってもらうと人間は嬉しくなりますよね。

異世界を舞台にした『悪食令嬢と狂血公爵~その魔物、私が美味しくいただきます!~』

すぐ調子に乗ってしまうお茶目で可愛らしいヒロインが魅力的な物語です。

ファンタジーやラブコメなど様々な面白さが満載のストーリーを楽しむことができますよ。

 

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