名無しは一体誰でしょう？のネタバレ(漫画)！第2話！

今回は「原作 山田鐘人　作画 岡崎河亮」先生の『名無しは一体誰でしょう？』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『名無しは一体誰でしょう？』はこんな漫画(あらすじ)

高校生の武羽流星(たけばりゅうせい)は2024年5月17日以前の記憶がありません。

記憶を辿るため武羽は同級生の翔寺束(かけるじたばね)に協力を求めたのですが、彼女も武羽と同じように記憶を失っていました。

翔寺の条件を飲んだ武羽と彼女と一緒に記憶を取り戻すため行動を共にしていきます。

そんな2人の命を狙う刺客が現れました。

自分が何者なのかを探るため、武羽は自分を殺そうとしている人間から事情を聞くことにします。

しかし武羽を殺そうとしているのは巨大な権力を持つ者でした。

怪物と呼ばれる高校生探偵が巨悪と対峙していく『名無しは一体誰でしょう？』

今回はスリリングなサスペンス漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

高度な心理戦だけでなく激しい戦闘も繰り広げられますよ。

『名無しは一体誰でしょう？』の魅力紹介（ネタバレ含む）

第2話前編

篝火という謎の人物が武羽流星の始末をプロの殺し屋に依頼しています。

「了解しました、この熊角にお任せください、3日以内に始末しましょう、プロですから」

熊角(くまずみ)と呼ばれる殺し屋が武羽の刺客に選ばれました。

もちろん武羽は命を狙われていることも、刺客を向けられる理由も分かりません。

危険が迫っていることを知らない武羽は翔寺の家にいました。

「・・・よっと、じゃあそろそろ帰るよ、翔寺さん」

「え？もう帰っちゃうんですか？待ってくださいよ武羽君、私を一人でゾンビと戦わせるつもりですか？」

「僕は同じ部屋にいただけだ、最初からお前一人なんだよ、お前は孤独なゾンビバスターだ、真面目な話をしてもゲームばかりしてるし、お母さんはもう知りません」

「ちょ、ちょっと待ってください、ゲームは1日1時間だけにしま・・・」

武羽は翔寺の家で遊んでいるわけではありません。

記憶を取り戻すための物証を探していたのです。

しかし何も物証は出てきませんでした。

武羽が掴んでいる情報は記憶喪失の人間が2人いるという事実だけなのです。

事態は少しも進展していません。

「まずいな、早いところ現状を飲み込まないと・・・自分が置かれている状況すらわからない、リスクは大きいが明日は例の小屋を調べよう」

翔寺と初めて出会った小屋を調べてみることにします。

考えながら歩いていると何かが切れるような音が聞こえました。

上を向くと工事中のビルから複数の鉄骨が落下してきます。

咄嗟に避けましたが当たれば間違いなく死んでいました。

すぐにビルの屋上へ向かうと、鉄骨をまとめていたロープが切断されています。

近くには足跡も残されていました。

翌日、例の小屋へ向かいながら翔寺に鉄骨が落下してきたことを話します。

「そんなことがあったんですか、悪質ないたずらですね」

「あれ下手したら死んでたぞ」

「じゃあ悪の組織の殺し屋の仕業ですね」

「まじめに話す気ないだろ、お前」

どう考えてもいたずらとは思えません。

しかし推理するためには情報が少なすぎるのでまずは小屋を目指すことにします。

「・・・武羽君、この部屋ですよね・・・血痕がありません」

「・・・僕達の足跡もだ」

「武羽君、これは誰かが痕跡を消したってことですよね？」

「・・・だろうな」

痕跡を消されたので小屋に手掛かりが残っているとは考えられません。

糸口が潰されていき謎ばかりが増えてきました。

このままでは何も進展できず手詰まりの状態になってしまいます。

スマホでニュースを検索しても昨夜のことは鉄骨の落下事故という扱いでした。

「で、武羽君、これからどうするつもりですか？そういえば近くのコンビニで新しいアイスが・・・」

何も考えていないのか翔寺がとぼけたことを言ってきます。

隣の武羽は近くの工事現場を気にしていました。

「翔寺さん」

「・・・ん？なになに？なんですか？」

武羽が翔寺を引き寄せます。

すると壁などを破壊する巨大な鉄球が翔寺のいた場所に衝突しました。

連続したことで武羽はいたずらではないことを確信します。

「あった、あったじゃないか、最大の糸口が、僕を殺そうとしているやつがいるのならそいつから直接聞けばいい、僕は一体誰なのかを」

工事現場を調べてみても人の姿はありません。

しかし前の現場にあったものと同じ足跡が残されていました。

露骨に証拠を残していることから、武羽は事故を装って殺すことをアピールしている気がしてきます。

ですが犯人の狙いはまだ分かりません。

まだ遠くに入っていないかもしれないので近くを捜してみることにします。

「・・・武羽君、冷静ですね」

「二度目だからな」

「・・・そうですか・・・じゃあもっと冷静になれますね・・・」

続いて製材所に立てかけられた材木が倒れてきました。

連続で来るとは思わなかったので油断していましたが、どうにかかわすことができます。

「翔寺さん！大丈夫か！？」

「無理です、おんぶしてください」

「元気そうで何よりだ」

倒れた翔寺を抱えていると再び材木が倒れてきました。

翔寺は倒れていたので素早い動きで材木をかわすことができます。

「来るとわかっていれば簡単に避けられるものですね」

「なに今の動き！？お前戦闘民族なの！？元気どころか元気大爆発じゃねーか！？」

「しまった、つい反射的に・・・武羽君に家までおんぶしてもらうという私の計画が・・・」

「お前は何を言っているの！？」

無策のまま深追いしても危険なことが判明しました。

翔寺の家に戻ってニュースをチェックすると、3件の事故に事件性はないそうです。

「どういうことでしょうか？あのあと誰かが証拠を隠滅したってことですか？」

「いや、これはそれ以前の問題だ、たった2日に3連続、同じ町内での不自然な倒壊事故、なのに県警は事件性はないと早々に発表した、裏で何かが動いている？この程度の事件なら簡単に揉み消せる、権力を持った何かが・・・」

武羽と翔寺は巨大な組織に立ち向かうことができるのでしょうか！？

ついに黒幕が武羽の命を狙い始めたことで一気に緊張感が増してきました。

熊角はどうして事故に見せかけようとしているのか、そして露骨に証拠を残している点など不可解な点が多いですね。

記憶が無いまま刺客と対峙しなければいけない名探偵の奮闘を描写した『名無しは一体誰でしょう？』

ここからいよいよ武羽と翔寺が熊角と激突していきます。

プロの殺し屋を相手に武羽がどのような作戦を立てるのかが見所ですよ。

第2話後編

約束の3日目を前にまだ大人しくしている熊角に、篝火が秘策でもあるのか尋ねています。

「秘策なんかないですヨ、私はただ殺すだけです、まあ武羽にとってはそれが石破天驚の罠でしょうかネ」

熊角は武羽を殺害するための綿密で周到な計画を用意していました。

その計画の一端として武羽の近くに看板が落下してきます。

4度目まであるとは思っていなかったので、このままでは外をまともに歩けなくなると考え始めました。

しかし看板を持ち上げてみるとフレームとベニヤで出来ている軽量のものだったので1つの疑問が浮かびます。

「確かに軽いといってもなかなかの重量だ、当たったらただでは済まない、死ぬことだってあるだろう、だが確実に殺したい相手にこんな物を使うだろうか」

今までの物と比べたら看板は殺傷能力が低すぎました。

そもそも殺すつもりなら看板の重量を確かめるはずです。

確認を怠ったとすれば事故を起こした目的は武羽を殺すことではありません。

よく考えてみればくり返し事故を起こす理由に疑問点はありました。

自己は不意打ちだからこそ意味があるのに、連発すればターゲットを警戒させてしまいます。

「無駄に警戒させたかったのか・・・警戒した僕はどこで一番油断する・・・？自宅？学校？いや、そんな死角のおおい場所で油断するはずがない」

ここで武羽は自分にとって考えられる最悪の展開を想像しました。

一方その頃、熊角が篝火に計画の実行を報告しています。

熊角は最近の若者がキレやすいことを利用するつもりでした。

武羽の通学路は人通りが多く、下準備の効果も合わさって油断しているはずです。

何度も事故を装ったため武羽は自分の敵が白昼堂々、真正面から襲って来るとは考えないことを想定していました。

「武羽流星は不幸にも通り魔の無差別殺人に巻き込まれて死亡し、私はただ捕まるだけでいい、未成年ですから、動機はそうですネ、むしゃくしゃしてやった、リセットボタンを押せば元に戻ると思ったにしましょう」

熊角は自分が病んでいる若者として警察に捕まえさせるつもりなのです。

計画通り武羽が通学路を歩いてきたので発砲しますが逃げられてしまいました。

想定外ですが多くの実戦を経験したきて熊角は焦りません。

見えないところから翔寺が投げてきたガソリンの入った瓶をかわすと、武羽たちが火器対策を作戦にしていることを見破ります。

火器が使えないので純粋な暴力に作戦を変更しました。

「彼女は火器対策を警戒して銃は使えないはず、あとはどうとでもなる、どうやら単独犯のようだな、複数犯を想定した分気が楽だ、あとは作戦通り動いて彼女を捕縛する」

記憶を取り戻すため熊角から情報を聞きださなければなりません。

しかし3m以上の高さがある窓から熊角が飛び降りてきます。

「理解できませんか？これが卓上の理論と実践の差です、戦場はあなたの思い通りには動かない、やはりあなた、私との相性は最悪のようですネ」

すぐに怯えたフリをしながら誘い込むのですが、動きの速い熊角に追いつかれてしまいました。

次の瞬間、ナイフを持った翔寺が2人の間に割って入ります。

作戦ではこの時点で翔寺を表に出すつもりはありませんでした。

ですが状況が変わったので作戦を続行することにします。

2人は作戦通り散開しました。

「あとは・・・このまま・・・何故追ってこない・・・まさか・・・」

予想では熊角は武羽を追ってくるはずだったのですが、彼女が向かったのは翔寺の方だったのです。

熊角は武羽に逃げられる可能性を分かっていながら、直感で翔寺をターゲットにしました。

この直感で熊角は数々の戦場を生き抜いてきたのです。

武羽は熊角の直感までは予測できませんでした。

「でも武羽君の策はその程度では覆らない」

翔寺が攻撃してきた熊角のナイフを避けるとトラックのタイヤに刺さってしまいます。

次の瞬間、勝利を確信した熊角の身体が吹き飛びました。

熊角は何が起こっているのか理解できません。

「空気圧だ、900キロパスカル、トラックタイヤにはドラム缶約8本分もの空気が収容されている、それが至近距離で破裂したんだ、普通の人間であれば死んでもおかしくない」

「私が彼女を追うことも・・・予測していたのか・・・」

「いや予測できなかった、僕達はお前と違う、お前がどう動くかなんて予測できるはずがない、だから事前にお前を倒せるポイントを数十か所考えていた、どんなに予測不能な事態が起こってもいつでも軌道修正できるように」

様々なパターンを用意していた武羽と翔寺が勝利しました。

敗北した熊角に知っていることを教えてもらうことにします。

「・・・ふん、教えませんよ・・・墓の下まで持っていきます、プロですから」

秘密を打ち明けずに拳銃で自殺してしまいました。

人の気配を感じた武羽と翔寺はすぐにこの場を離れます。

「結局、収穫は何も無かったな、あの女の遺留品は県警に回収されただろうし」

「そうでもないみたいですよ、ナイフをまじえた時、あの子の胸ポケットから抜き取りました」

「・・・なんだこれは？」

翔寺は熊角から奇妙なコインを奪い取っていました。

ここから事態は急展開を迎えることになるのです。

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名無しは一体誰でしょう？のネタバレ(漫画)！感想も！

2024.01.23

『名無しは一体誰でしょう？』

サスペンス漫画とアクション漫画が好きな人にオススメしたい作品です。

プロの殺し屋に命を狙われた高校生が、優れた頭脳で危機を回避していく爽快な物語になっていますよ。

理由も分からず巨悪と戦うことになった高校生が頭脳で殺し屋を圧倒していく『名無しは一体誰でしょう？』

謎解きが好きな人はすぐに夢中になれるはずです。

武羽の推理力と翔寺の戦闘能力に驚いてみてください。

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