『異世界で姉に名前を奪われました』のネタバレ(漫画)!

今回は「漫画 NiKrome 原作 琴子」先生の『異世界で姉に名前を奪われました』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『異世界で姉に名前を奪われました』はこんな漫画(あらすじ)

女子大生の一花(イチカ)は数年前に異世界と繋がっている不思議な手鏡を見つけました。

不思議な手鏡を通してセシルという10歳の少年と出会った一花は、彼との交流が楽しみになってきます。

その中で姉の華恋(カレン)が急に失踪してしまい、同時に手鏡も消えてしまいました。

姉の失踪だけでなくセシルと話せなくなったことに落胆する一花だったのですが、1年後に偶然発見した手鏡を持った瞬間、異世界へ転生されてしまいます。

異世界には成長したセシルと、一花の名を騙り聖女と崇められる華恋が存在していました。

姉に名前を奪われたヒロインの壮絶な運命とは・・・!?

様々な思惑が重なり合っていく『異世界で姉に名前を奪われました』

今回は魔法が存在する世界を舞台にしたSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

右も左も分からない異世界で懸命に生きるヒロインから勇気を貰えますよ。

 

『異世界で姉に名前を奪われました』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第1話

手鏡を使って一花がセシルと会話しています。

セシル
「ねぇイチカ、僕頑張って強くなるから、そうしたら僕と結婚してくれる?」

いつの間にかセシルは一花のことを好きになっていました。

しかしセシルと自由に繋がることができるわけではありません。

女子大生の一花が幼なじみに勉強を教わっていると姉の華恋がやって来ます。

一花
「もう大学生になるというのにいつも勉強を見てくれて色々と世話を焼いてくれる幼馴染の海斗、そして私と年子で双子のように育ってきた姉の華恋」

華恋は一花にノートを貸してほしいと頼んできました。

ノートよりも手鏡を大学にまで持ってきていた一花に華恋は驚いてしまいます。

華恋
「・・・ってやだ、こんなところまで持って来てたの?」

数年前に物置で偶然見つけた手鏡は別の世界と繋がっていました。

一花はこの手鏡を通してセシルという10歳の男子と出会ったのです。

セシルと繋がるのはいつも突然で、鏡の向こう側は薄暗くて声しか聞き取れません。

一花
「こんなこと信じてもらえないだろうから姉の華恋にしか話してないけど・・・」

出会ったばかりのセシルは家庭環境が良くないためか、寂しがり屋でいつも一人で泣いていました。

放っておけなくなった一花は親身になってセシルの話を聞くようになります。

するとセシルは一花に懐いてくれました。

セシル
「僕と結婚してくれる?」
一花
「ふふ、大人になったらきっと同じ世界に好きな人ができるよ」
セシル
「大丈夫、僕はずっとイチカだけを好きでいるから、イチカ大好き、僕は絶対イチカに釣り合うようになるよ」

懐いてくれたセシルのことが一花も可愛いと思っています。

泣いてばかりだったセシルも最近は頑張るようになっていました。

一花
「最近セシル頑張っててね、昨日は剣術の稽古で騎士団長さんに褒められたんだって」
華恋
「・・・そう、よかったわね、でもその話、私以外にはしない方がいいわよ」

注意するとノートを借りた華恋が立ち去っていきます。

華恋が去ると一花の下に女友達が集まってきました。

対照的に華恋の周りには男性が群がってきます。

このような日々を送っている中、急に華恋が失踪してしまいました。

警察に捜索願を出しましたが、1年経っても華恋は見つかりません。

それだけでなく華恋の失踪と同時に不思議な手鏡も紛失してしまいました。

一花はたった一人の大切な姉を失っただけでなく、セシルとも話せなくなってしまっているのです。

2人のことを心配しながら勉強しようとしていた一花はノートを机の下に落としてしまいました。

一花
「あっ、どうしてこんなところに・・・」

無くなったはずの手鏡を机の下で発見します。

状況を理解できないまま手鏡を持つと、急に光り輝き手鏡の中に吸い込まれました。

まだ一花は気づいていませんが、手鏡の力によって異世界に転生されてしまったのです。

混乱する一花の目の前では中世のヨーロッパみたいな城内で舞踏会が開かれていました。

すると舞踏会にいた女性が一花のことを見つめてきます。

一花
「・・・あの人すごく華恋に似てる・・・」
華恋
「カレン会いたかったわ!セシルこの子が前に話した姉のカレンよ!きっと私みたいに異世界から来たんだわ、きっとカレンもわけもわからないままこの世界に来て戸惑っているはずよ、まずは私が二人きりで話をしてもいいかしら?」

なぜ姉の華恋が自分の名前を騙っているのかは分かりません。

姉の華恋だと思われる女性が一花を別室に連れて行きます。

しかしお茶を出してくれた侍女に対して厳しい態度なので華恋だとは思えません。

一花
「でもどうして華恋がイチカって呼ばれているんだろう・・・わからないことが多過ぎる」
華恋
「それにしても驚いたわ、あなたまでこの世界に来るなんてね」
一花
「ねえ、ここはどこなの?」

華恋によるとこの世界は一花とセシルが放していた異世界ということです。

異世界に華恋は1年前に転生されました。

先ほどまで華恋の隣にいたのはこの国の第一王子であるセシルです。

華恋
「彼ね、私の婚約者なの、私は救国の聖女なんですって、魔法だって使えるの、すごいでしょう?この世界では私が主役なの、私がイチカよ」
一花
「何を・・・どうして華恋はイチカって呼ばれてるの?」
華恋
「セシルに近づくためにあなたのふりをしたからよ、王子の力を借りた方が生きやすいもの、いつも聞いてもつまらない話を聞かせてくれてありがとう、お陰で助かったわ、私がイチカだと話したらすぐに心を開いてくれたの」

華恋は異世界で不自由なく生きるため一花の名前を騙っていました。

元の世界に戻る方法がないので一花は華恋として生きるしかないそうです。

姉が豹変したことでますます一花は混乱してきました。

それでも異世界から転生してきた人間は丁重にもとなされます。

カレンを名乗ることになった一花が宮殿の中を案内されていると、舞踏会場で自分を睨んできた男性にぶつかってしまいました。

一花
「わ、ごめんなさ・・・」
ノア
「・・・お前あの女の姉なんだってな、俺はあの女が世界一嫌いだ、少しでも余計なことをしたら・・・殺す」

事情も分からないのに余計なことをしたら殺すと言われました。

男性の表情から真剣に言っていることだけは伝わってきます。

一花
「・・・華恋もこの人もこの世界も・・・なんなの・・・!」

平穏に暮らしていたはずの一花はどのような運命に巻き込まれてしまったのでしょうか!?

 

 

男性に囲まれている華恋と、女性に囲まれている一花の様子に不穏な空気を感じてしまいました。

最初から華恋は一花のことを利用しようとしていたのかもしれませんね。

ピュアなヒロインに迫る残酷な運命を描写した『異世界で姉に名前を奪われました』

姉の華恋、手鏡で繋がっていたセシルに加えてノアという男性が一花のことを翻弄していきます。

一花が巻き込まれる騒動には色々な思惑が関連していきますよ。

第2話

異世界に転生した一花が寝ていると、セシルとの会話が夢に出てきます。

セシル
「僕は出来損ないのいらない子だってみんな言うんだ」
一花
「ひどい・・・!絶対そんなことない!セシルは大切で必要な存在だよ」
セシル
「・・・っ本当に?イチカはずっと僕の味方でいてくれる・・・?」

まだ異世界に転生される前の一花はずっとセシルの味方でいると約束しました。

久しぶりにセシルの夢を見ていた一花が目を覚まします。

目を覚ましても異世界に転生されたのは夢ではありませんでした。

とりあえず一花は専属のメイドになってもらったニコラに華恋との面会を希望します。

しかしイチカの名前を騙っている華恋は面会を拒絶していました。

一花
「この世界に来てから3日が経った、王城内からは出ないように言われたのであてがわれたこの部屋でただ何もせず過ごしている、異世界人はかなり貴重な存在らしくお陰でいい暮らしをさせてもらっているけど短い期間で二人も来るのは前例がないらしい」

珍しい出来事のため一花は完全に異分子扱いされています。

その中でもニコラに色々と教わったことで異世界のことを少しずつ理解してきました。

まず転生したラングフォード王国には魔法が存在しています。

この国で華恋は聖女と崇められていて、救世主のような存在になっていました。

聖女の華恋は怪我や病気を治癒したり、魔物を浄化できる聖属性魔法が使えるそうです。

この世界の人は誰もが魔法を使えますが、聖属性魔法は聖女しか使うことができません。

さらに華恋が行っていた通り元の世界に戻る方法は存在していないそうです。

一花
「みんなに会いたい、医者になるっていう夢もあるのに・・・でもいつまでも落ち込んでるなんて私らしくない!まずは自分で調べてみよう」

このままでは状況が変わらないのでニコラに頼んで異世界について調べるため図書館へ案内してもらいました。

異世界ではありますが文字は読めるので一安心します。

色々な書籍を読んでいるうちに少しだけ異世界との繋がりが分かってきました。

まず一花がこの世界に来た時のように、手鏡を通じて異世界と繋がることは過去にもあったようです。

一花
「その場合だと過去と未来が繋がったり時間の流れが歪むことがある・・・セシルが大人になってたのはこのせいかな」

手鏡の中で繋がっていたセシルは幼い男子でした。

しかし異世界で出会ったセシルは立派な男性に成長していたのです。

まだまだ分からないことが多いので一花は何冊か本を借りて部屋で読むことにしました。

図書室を出るとセシルがこちらに向かって歩いてきます。

セシル
「こんにちはカレン嬢、顔を上げてください」
一花
「セシル様、こ、こんにちは」

セシルは美しい男性に成長していました。

幼い頃のセシルを知っている一花は少し緊張してしまいます。

セシル
「申し遅れました、僕はセシル・フォン・ラングフォードと申します」
一花
「私は桜庭・・・華恋です、よろしくお願いします」

せっかく会えたのに本当の名前を名乗ることができません。

このままカレンとして生きていくことに不安を感じてしまいます。

セシル
「その本は?」
一花
「図書館でお借りしたんです、この世界について勉強しようかと思いまして」
セシル
「・・・彼女にも少しでもそんな姿勢があればよかったのに、いえ、僕の方でもよい本を探しておきますね」

あまり時間が無いというセシルは困ったことがあれば頼ってほしいと言ってくれました。

立ち去っていくセシルは昔とは別人のようです。

ニコラに尋ねてもセシルは完璧を体現されたような方で国民からも愛されているということでした。

セシルが立派に成長していたので一花は安心することができます。

一花
「それにしても華恋とあのセシルが婚約者だなんて変な感じ、聖女は王族と結婚するのが習わし・・・だっけ、華恋は会ってくれないし・・・どうしてあんなに変わっちゃったんだろう、セシルとももっと話してみたいけど今の私はイチカじゃないから無理だろうな」

華恋が変貌した理由はどれだけ考えても分かりません。

それでもセシルと少しだけでも話せたことを嬉しく感じます。

数日後、ニコラがお茶と一緒にセシルが持って来てくれた本とお菓子を用意してくれました。

一花がお茶とお菓子を頂いていると、第二王子のノアが強引に部屋の中へ入ってきます。

ノア
「お前、名は」
一花
「いち・・・じゃなくてカレンです」
ノア
「そうか、まぁお前の名前なんて覚える気もないんだがな」
一花
「・・・ええと、なんの用でしょうか?」

セシルとは真逆の偉そうな態度でノアが椅子に座りました。

そのまま一花のことを厳しい視線で見つめてきます。

ノア
「非常に不本意だが今日からお前は俺の婚約者になったそうだ」
一花
「・・・は、はい・・・?」

想像もしていなかった展開になってしまいました。

どうして一花は第二王子の婚約者に選ばれたのでしょうか!?

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『異世界で姉に名前を奪われました』のネタバレ(第3話)!

2023.12.23

 

『異世界で姉に名前を奪われました』を読んだ感想

自分の名前を奪い失踪前とは態度を変えた華恋が何を考えているのか気になりました。

実の妹を落とし入れるような行動には深い理由があるのかもしれませんね。

次々と想定外の出来事が巻き起こっていく『異世界で姉に名前を奪われました』

苦境に立たされながらも下を向かない健気な一花の力強さを感じました。

どんなことがあっても一花には幸せを手に入れてもらいたいですね。

 

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