俺の死亡フラグが留まるところを知らないのネタバレ(漫画)!

今回は「漫画 乙須ミツヤ 原作 泉」先生の『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』はこんな漫画(あらすじ)

どこにでもいる大学生の平沢一希(ひらさわかずき)“Brave Hearts”というゲームのヘビーユーザーです。

このゲームは主人公のライナーが世界の破壊を目論む陰謀を阻止する王道のRPGで、平沢は屈指の嫌われ者で悪逆非道のハロルド・ストークスに憑依してしまいました。

ゲームがシナリオ通りに進行していくとハロルドは死ぬ運命から免れないのです。

憑依を受け入れた平沢はハロルドのキャラとゲームの知識を活かして死亡フラグを回避することにしました。

ハロルドの好感度を下げずに結末を自分の有利な方向に誘導しようとする平沢の運命とは・・・!?

大人気小説をコミカライズした『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』

今回は異世界を舞台にしたSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ハラハラドキドキの展開に好奇心が抑えられなくなりますよ。

 

『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』の魅力紹介(ネタバレ含む)

フラグ1

日本の大学生でこれといった取り柄のない平沢一希に、突如8年後に起きてしまう自身の破滅を意味する運命が宣告されました。

ハロルド
「なんで・・・なんで俺がこんな姿に!?」

目の前ではストークス家当主のヘイデンが使用人のクララを叱責しています。

母親のジェシカに抱きしめられている平沢は見ていることしかできません。

ハロルド
「・・・もしかしてこれゲームのイベント?」

行われている出来事を眺めているとゲームの”Brave Hearts”に出てくるイベントが頭に浮かんできました。

テレビ用ゲームソフト”Brave Hearts”は主人公のライナーが世界の破壊を目論む陰謀を阻止するために戦う王道RPGです。

戦闘画面は横軸移動ですが特技やスキルが豊富で、爽快な戦闘システムはユーザーを飽きさせることはありません。

1本道のストーリーに対して隠しダンジョンやサブイベントなどのやり込み要素、そして個性的なキャラクターの掛け合いも魅力になっています。

ハロルド
「重ねた周回プレイの数知れず、俺はこのゲームのヘビーユーザーだ、イベントのセリフもほぼ記憶してるほどやりこんでるから間違え様がない・・・がなんでゲームのキャラが動いてるんだ・・・?」

目の前でヘイデンとジェシカ、そして使用人のクララが動いているので現実とは思えません。

またこの状況になる前の記憶が無いので混乱してしまいます。

ハロルド
「ていうかいきなりこんな鬱イベントに放り込まれても困るんですけど!?」

これは回想イベントのひとつでメインヒロインの母親であるクララが、ストークス家の長男ハロルドに処刑されるシナリオです。

しかし肝心のハロルドが見当たりません。

このシーンでは心配した母親に抱きしめられているはずなのです。

不思議に感じた平沢が自身を確認するとジェシカに抱きしめられていました。

想定外の事実に驚いているとヘイデンがクララに剣を振り下ろそうとします。

ハロルド
「待って父さん、その女の処刑は俺に任せてよ、最近新しい魔法を覚えたんだ、その練習台にさせてよ、こんな劣等種の血で部屋を汚すより良い使い道でしょ?」

平沢がこのセリフを口にしたわけではありません。

勝手に身体が動いてしまったのです。

それでも父親と母親はクララの処刑をハロルドに任せてくれました。

処刑を免れたクララは地下牢に放り込まれてしまいます。

ハロルド
「本編より幼いけど間違いない、ハロルド・ストークス、悪逆非道、傲岸不遜、”Brave Hearts”屈指の嫌われ者キャラクター、そしてラスボスユストゥスの手に堕ち死に至る運命にある・・・」

自分がハロルドに憑依したのか夢なのかはまだ分かりません。

考えているうちに気分が悪くなってきたので部屋に戻ります。

すると執事のノーマンが訪ねてきました。

ノーマン
「実はハロルド様にご相談したいことが・・・」

ノーマンはプレイヤーたちからストークスの良心という異名を与えられるほどの良識人です。

平沢にとってもヘイト値が高いストークス家が絡んだイベントでは、ノーマンが心の洗浄剤になっていました。

ハロルド
「・・・なんの用だ」
ノーマン
「もしや体調が優れないのですか・・・?でしたら改めて・・・」
ハロルド
「問題ない」

本当は敬語で話しているつもりなのですが、どうやら言いたいことはハロルドの口調になってしまうようです。

普段のハロルドなら不満を訴えてくるはずなのでノーマンも違和感を覚えていました。

ノーマン
「・・・では手短に、クララに課した処罰の減刑をお願いしたいのです」

憑依したことに驚き忘れていましたが、クララの命運を握っているのはハロルドです。

ノーマンに言われた通りクララを助けたいと思うのですが平沢は迷っていました。

クララの娘であるコレットはこのゲームのメインヒロインです。

シナリオ通りならクララはハロルドの魔法で焼き殺され、身寄りを失くしたコレットは辿り着いた村で主人公ライナーに保護してもらうことになっていました。

もしもここでクララを助けてしまえば本来のストーリーから大きく外れてしまいます。

歴史の修正力があるならば何をしてもコレットはライナーの仲間になるかもしれません。

修正力が存在しなければハロルドの好感度を下げずに振る舞うことは簡単です。

ですがクズ行為を避けることでストーリーを変えてしまえば思いもよらないシナリオで命を落とすかもしれません。

そこで平沢は大まかなシナリオは変えずに結末だけをまともな方向へ誘導することにします。

ハロルド
「クララとはあの使用人だな、アイツを助けるために行動を起こせというのか貴様は・・・助けたいと思うならまずは自分で動け、話はそれから聞いてやる」

口調が悪いので好感度を下げないことは難しいかもしれません。

それでもクララを助けるために行動を開始しました。

さらにこの状況から脱する糸口を掴むため、ここが”Brave Hearts”と同じ世界なのか似て非なるものかをハッキリさせることにします。

ハロルド
「そのためにまずは原作知識のすり合わせをしなくては!俺の死亡フラグをへし折るために・・・」

ハロルドに憑依した平沢は死亡フラグを回避できるのでしょうか・・・!?

 

 

状況を瞬時に理解して行動を起こした主人公の頭の良さに驚愕しました。

口調を変えることはできませんが運命を変化させることはできそうな気がしますね。

転生した異世界で運命を変えるため奮闘していく『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』

まずクララの処刑を防がなければいけません。

嫌われ者のハロルドが本来の姿とは違う存在感を発揮していきますよ。

フラグ2

現状と原作の知識をすり合わせるためハロルドが地下牢にやって来ました。

地下牢に収監されているのはクララだけのようです。

兵士には誰も入らないよう地下牢の前を見張らせることにしました。

ハロルド
「貴様がクララ・アメレールで間違いないな?」
クララ
「ハロルド・・・様?・・・もしかしてもう・・・なのですか?」
ハロルド
「望むのならばそうしてやる、だが今は別件だ、貴様は俺の質問に嘘偽りなく答えろ」

まずは家族構成を尋ねるとコレットという娘がいると答えます。

クララは夫と駆け落ちしたので実家とは絶縁状態で、夫を3年前に病気で亡くしました。

ハロルドはコレットが母親以外に身寄りのないことに納得できます。

ハロルド
「娘の年齢は?」
クララ
「今年で九つになります」

コレットには魔法や武術の経験はありません。

ここまでは原作の知識と一致していて、ハロルドは設定にはなかった事情まで把握することができました。

今の段階で得られる情報は揃ったので今後の方針を決めます。

ハロルド
「以上だ、じゃあな」
クララ
「お待ちください!私が死ねば娘は・・・コレットは天涯孤独の身となります、あの年では一人で生きて行くこともままなりません・・・ですから私が亡き後どうかコレットをよろしくお願いします・・・あの子に罪はありません!どうかどうかお願いします・・・」

涙を流しながらコレットの身を案じました。

シナリオ通りならクララは殺されてしまいます。

ハロルド
「・・・無様だな、その姿も意味のない杞憂に囚われる愚かさも」
クララ
「それは・・・どういう・・・?」

これ以上は何も言わずハロルドは去っていきました。

実はもらい泣きしそうだったハロルドはクララを慰めたかったのですが、この口調ではあれが精一杯だったのです。

ため息をつきながら部屋に戻るとノーマンが訪ねてきました。

ハロルド
「ノーマンか・・・それはなんだ・・・?」
ノーマン
「ストークス領周辺の地図と領内外に位置する近隣の集落に関する情報でございます」
ハロルド
「大層なことだな、それで貴様はどうやってあの使用人を救うつもりなんだ?」
ノーマン
「・・・非常に申し上げにくいのですが私としてはストークス領外に移住させるのが理想と考えております」

申し上げにくい理由は労働者と納税者を他の貴族へ譲ることになるためです。

しかしハロルドは全く問題視していません。

ハロルド
「ストークス家の力が及ばない地へ逃げるのが最も安全なのは確かだ、候補の町はどこだ?」

ノーマンはブローシュ村を候補に上げました。

この村にはライナー一家が暮らしているのでハロルドにとっても好都合です。

あとは原作と同じように出会った2人が仲良くなれば問題はありません。

しかし他貴族の領地間の移動には問題が残っていました。

ノーマン
「商人や貴族でなければ特に規制はありません、しかし慣れぬ土地に何も持たず送り出されては生活も儘なりますまい、最低限の物資は必要かと・・・」
ハロルド
「物入り・・・加えて娘も一緒となればウチの荷馬車を利用せざるを得ないな、となると通行証も必要になる、全くもって面倒この上ない話だ」

ハロルドがコレットを知っていたことにノーマンは驚いてしまいます。

両親と同じように無関心だと思っていたのですが、ハロルドは若くして民のことを真剣に考えていました。

そのためノーマンを焚きつけるような言葉を使ったのです。

ハロルドの行動がクララを助けるためだと気づいたノーマンは、自分も本気で助けなければならないと覚悟を決めました。

ノーマン
「ではこちらの町はいかがでしょうか、これからの季節には収穫祭で常に人手が必要になり・・・」
ハロルド
「ダメだ、ストークス領に比べると物価が高い、安定した収入が得られる環境がなければ・・・」

クララをコレットを助けるための話し合いが続きます。

その中でノーマンは希望を感じるようになっていました。

ノーマン
「ヘイデン様と奥様は純血主義にして選民思想でいらっしゃる・・・純血貴族以外は見下し領民を人とも思っていない、だがハロルド様なら・・・この少年はストークス家を変える希望の光なのかもしれない」

翌日、ハロルドは魔法が使えるかを試すことにします。

フレイムカラムという炎の魔法は使えたのですがゲームよりも貧弱でした。

クララを逃がす以上、消し炭すら残らない火力で焼き殺した事実が必要になります。

そのために焼け跡を作っておきました。

ハロルド
「後は本番でこれ見よがしに火柱を立てておけば死体が燃え尽きてもおかしくないって思えるだろ、彼女はもう画面の中の絵じゃない、決行は今晩・・・失敗は絶対に許されない・・・!」

結末だけを変えるためにはヒロインの母親を殺させるわけにはいきません。

ハロルドの作戦は成功するのでしょうか!?

 

『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』を読んだ感想

とてもよくできた完成度の高いストーリーに驚かされました。

ハロルドのキャラクターをキープしながら少しずつシナリオを変化させていくところに主人公の優秀さが表れていますね。

ヘビーユーザーだからこその策略が魅力的な『俺の死亡フラグが留まるところを知らない』

自分のために行動している主人公がいつの間にか大勢の人々を救っていきます。

ゲームの知識と魔法で異世界を変えていく冒険譚は多くの読者が高く評価していますよ。

 

電子書籍を無料で読んでみませんか?

電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。

ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!

それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓

 

 

映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT

実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?

U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。

しかも新規登録から31日間は無料なんです!

もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?

ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!

このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!

動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!

さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!

無料トライアルはこちらから↓↓↓