京都寺町三条のホームズのネタバレ(漫画)!アニメの声優は?

今回は「作画 秋月壱葉 原作 望月麻衣」先生の『京都寺町三条のホームズ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『京都寺町三条のホームズ』はこんな漫画(あらすじ)

京都寺町三条のアーケード街に“蔵”という小さな骨董店があります。 亡くなった祖父が集めていた古美術を鑑定してもらった女子高生の真城葵は、ある出来事がきっかけでこのお店でバイトをすることになりました。 “蔵”はオーナーの孫に当たる家頭清貴という美青年が店を任されていて、彼は勘が鋭いためホームズと呼ばれていました。 葵と清貴が骨董店に舞い込んでくる様々な依頼を引き受けていく様子を描いた『京都寺町三条のホームズ』 今回は大人気小説をコミック化したサスペンス漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。 本格的な謎解きの面白さを体感してみてください。

『京都寺町三条のホームズ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

女子高生の葵が“蔵”の前で覚悟を決めたように大きな深呼吸をしています。
「よし・・・今日こそは入る!」
覚悟を決めて店の中に入ると、“蔵”の中には茶碗や絵皿など和洋様々な骨董品が置かれていました。 その品々に葵が見惚れていると、店の奥から話し声が聞こえてきます。 声を聞いてみると、お客が掛け軸の鑑定を依頼していました。
「ホームズ?名前?」
葵はお客が店員のことをホームズと呼んでいることが気になってしまいます。 すると店員が葵の方を見てきました。
清貴
「鑑定ですか?」
「あ、いえ・・・えっと・・・これを見てもらいたいんです」
少しドキドキしながら葵が持参した古美術を店員に渡します。
清貴
「失礼ですがこれは誰のものですか?」
「し、死んだ祖父の物です、古美術が好きで色々と集めていたので・・・」
ここで店員が意外なことを言い始めました。
清貴
「それを勝手に売り飛ばさなければならないほど、なにかお金が必要な事情でもあるのでしょうか」
失礼を承知で質問をした店員は、数日前から葵がお店の中を覗いている様子を見ていたのです。 躊躇っている様子から複雑な事情があるのだと見抜いていました。 葵が持参した掛け軸が祖父の物であれば品物自体に躊躇う理由はありません。 それなのに躊躇う様子を見せた葵には、何か複雑な事情があると見抜いたのです。
「その通りです、私、半年前に埼玉から京都に引っ越してきたんです、そしたら先月ずっと付き合っていた彼氏から別れようって言われてしまって」
遠距離恋愛だから葵は仕方がないことだと理解しました。 しかし元カレは分かれた直後に葵の親友と付き合ってしまったのです。
清貴
「それで飛んで帰りたくなったと」
「わかりません、わからないけど・・・」
自分が引っ越したことを元カレと親友が喜んでいたかもしれないと思う葵は、自分の気持ちが整理できていませんでした。 混乱する葵は泣き出してしまいます。
清貴
「うちはサービスで飲み物をお出ししているんです、よかったらどうぞ・・・少しは落ち着くかもしれません」
葵は出されたカフェオレを飲むことにしました。
「あったかくてミルクたっぷりのカフェオレ・・・すごく優しい味がする・・・」
カフェオレを飲んで葵が落ち着いてくれたので、店員は掛け軸について質問をすることにします。
清貴
「ところでおじいさまは色々集めていたと言っていましたが、どうしてこの掛け軸を選んだのですか?」
「あ・・・ええと、絵を見ていてなんとなく良い物だって気がしたので・・・」
清貴
「絵を見て決めたわけですか・・・なるほど、あなたは良い目をお持ちのようですね、あなたが持ってきたこの掛け軸、これは白隠慧鶴の禅画で驚くことに間違いなく本物です」
葵が持ってきた掛け軸は状態が良く、250万円はする骨董品でした。
「そんな大切なものを売って私は恨み言を言いに行こうとしてたんですね」
清貴
「ですが人の気持ちはそう簡単に割り切れるものではありませんよね、僕は家頭清貴といいます、お名前は?」
「え・・・あ・・・真城・・・葵です」
清貴
「葵さん、もし良かったらここ“蔵”で働きませんか?自分で働いて旅費を稼ぐんです、葵さんは良い目をお持ちのようですしきっといい経験にもなると思いますよ」
突然の誘いに葵は戸惑ってしまいます。 そのためすぐに答えを出すことができません。
「でも・・・」
清貴
「そうして旅費が貯まった時にまだ行きたい気持ちがあるかどうか考えてみてもいいんじゃないでしょうか」
清貴の言葉で葵は自分の行動が浅はかだったことに気がつきました。
「はい・・・よろしくお願いします・・・!」
自分を成長させたいと思った葵は、こうして“蔵”で働き始めることになったのです。 果たして骨董品店でバイトをすることによって葵は成長することができるのでしょうか!? 葵の様子から全てを見抜いた清貴の姿が印象的でした。 また彼の言葉を真剣に受け止めて成長したいと考える葵も素敵だと思います。 魅力的な登場人物が謎解きに挑んでいく『京都寺町三条のホームズ』 ここからさらに清貴が鋭い勘を披露していくことになります。 見事な推理ショーに魅了されてみてください。

後編

“蔵”で働くことになった葵が自転車でお店に向かっています。 その途中で鴨川の桜に見惚れていると、元カレと親友のことを考えてしまいました。
「いちいち気にしない、考えたって仕方ないし」
気を取り直してバイトへ向かうことにします。
清貴
「おはようございます、葵さん」
清貴はオーナーの孫で本業は京都大学の大学院生なのですが、その鑑定眼は折り紙付きでお客から絶大な信頼を集めていました。
「格好良くて頭もよくて仕事もできるなんて・・・隙がなさ過ぎだよ」
葵は清貴のことを完璧すぎると思っているようです。 ちなみに清貴がお客からホームズと呼ばれている理由は、勘が鋭いことと名字が家頭というためでした。 そんなホームズこと清貴に、この日はある鑑定の依頼が舞い込んできます。
清貴
「ぜひご一緒しましょう、桜の咲く仁和寺はとても美しいですから」
清貴は出張鑑定に葵を連れて行くことにしました。
「仁和寺ははじめて来ましたけど、なんだか歴史を感じる趣ですね」
清貴
「仁和寺は平安時代に建てられ鎌倉時代まで門跡寺院として最高の格式を保った由緒ある寺なんです」
由緒ある仁和寺なのですが応仁の乱で建物を焼失してしまいます。 その後、再興するまで160年もかかってしまいました。
「ホームズさんって骨董だけじゃなくて建物や歴史にも詳しいんですね」
清貴
「詳しいというほどではありませんが・・・好きではありますね」
2人が建物に魅了されていると住職が出迎えてくれます。 今回、ホームズに鑑定の依頼をしてきたのは住職の知り合いである岸谷という人物でした。 岸谷は亡くなった父から譲り受けた器の鑑定をお願いしてきます。
「わぁ・・・綺麗な器・・・」
葵が思わず見惚れてしまうほど器は美しいものでした。
清貴
「桜柄の抹茶椀、京焼ですね、とてもふっくらとしたライン・・・色も形も申し分ありません、野々村仁清の品で間違いありません」
野々村仁清は江戸時代前半に活躍した陶工で、京焼色絵の開祖と呼ばれています。
「すごい人の作品なんですね・・・」
清貴
「わかりやすく言うと、この茶碗なら五百万は出す人がいるでしょう、ですが価値を知りたかった・・・というだけではないようですね」
「ごっ・・・」
清貴の言う通り、岸谷は価値を知りたかった訳ではありません。 実は亡くなった父親からこの茶碗に自分の気持ちが入っているという遺言書を渡されていました。 しかし岸谷には父親の言っている意味が理解できません。 そのため清貴に依頼をお願いしたのです。
清貴
「なるほど、不躾ですが岸谷さんは絵を描く仕事をされていますか?もしかしてマンガ家さんでしょうか、そしてお父様にはそのことを反対されていたのではありませんか」
岸谷は驚きながら清貴の言う通りだと認めました。
「当たってるんだ・・・」
清貴は岸谷の手にあるペンだこと、自分の職業を言いにくそうにしている様子から全てを見抜いたのです。 父親の反対を押し切って漫画家になった岸谷だったのですが、デビュー後は全く売れず自分の信念を曲げて売れるための漫画を描いていました。 しかし自分の信念を曲げることは岸谷の本意ではなかったのです。
清貴
「お父様がこの茶碗を送ってきたのはそんな頃だったのではないですか?」
当初は茶碗が送られてきた理由を岸谷はお祝いだと思っていました。 ですが遺言書が送られてきたことで、父親の真意が分からなくなっています。 ここで清貴が仁清の作品について説明を始めました。 仁清の作品には印が付けられていて、印を付けたのは仁清が先駆けだと言われています。 この印は仁清が自分のブランドを主張するため捺していました。 岸谷は印の意味を知り、父親が自分のオリジナルを大切にしてほしいという意志だと理解します。 しかし清貴は別のメッセージを感じ取っていました。
清貴
「桜というのは広く人々に愛されているモチーフですよね、言い換えれば万人受けする柄なんですよ、つまりこの茶碗は万人受けするけれどまぎれもなく野々村仁清のブランド品なわけです」
売れる物を描くのは決して悪いことではなく、好きな物を描いているだけではプロと言えません。 大切なのは作品に自分の信念と魂を込めることなのです。 そのことを父親が伝えたかったのではないかと清貴は推理しました。 こうして岸谷は父親の意志を理解することができたのです。
「あんなにズバズバ当てちゃうなんてびっくりしました!ホームズさんはやっぱりシャーロック・ホームズなんですよね」
清貴
「大げさですよ葵さん、それに家頭だからホームズだと言ったでしょう?」
謙遜する清貴なのですが、ここから先も彼は鋭い勘で依頼人を救っていくのでした。 望月麻衣先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓

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『京都寺町三条のホームズ』アニメの声優は?

2018年にアニメ化された『京都寺町三条のホームズ』 大人気小説のためアニメも話題を集めました。 アニメの声優は真城葵役を富田美憂さん家頭清貴役を石川界人さんが務めています。 漫画を読んだ後はアニメも視聴するとこの作品の面白さがより一層伝わると思いますよ。 もしもこの作品を含めた電子書籍や動画を無料で視聴したい人はこちらの方法を試してみてください↓↓↓

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