ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~のネタバレ!

今回は「みなと鈴」先生の『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~』はこんな漫画(あらすじ)

伊藤彩は愛する男性と結婚して子宝にも恵まれました。

生まれてきた娘に睦(むつみ)という名前を付けた彩は、ムーちゃんと呼びながら娘を愛していきます。

しかし幸せだった家族はムーちゃんが自閉症かもしれないと分かった時から、彩と夫の間に亀裂が生じることになりました。

ただ他の子よりも成長が遅いだけだと信じる彩と、自閉症という事実を受け入れようとしない夫。

2人の思い描いていた未来は脆くも崩れ去ることになってしまいます。

自閉症の子供を抱える家族のリアルな真実に迫っていく『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~』

今回はシリアスなヒューマンドラマの魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

子供がいる全ての家族に読んでほしいストーリーをじっくりと満喫してみてください。

 

『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

妊娠中の彩が夫に英会話の教材を購入したいとお願いしています。

しかし60万円という高額のため夫に驚かれていました。

「もし子どもが生まれたら買ってあげたいって独身の頃からずっと思ってたの!やっぱり英語は赤ちゃんのうちから聞いてたほうがいいと思うんだよね!」

子どもの将来を考えた結果、塾よりも教材の方が効率的だと思っています。

「・・・任せる・・・」
「行ってらっしゃーい、パパ愛してるー」
「そのかわり女でもサッカーやらせるからな!わかった!?」
「うんうん、わかってるー」

このように2人は生まれる前から子どもの将来を考えていました。

そして季節が寒くなった頃、赤ちゃんが無事に誕生します。

2人は生まれてきた娘に睦という名前を付けました。

「あなたのおでこに祝福のキスをしたあの日、この子を一生大切にしようってパパとママは神様に誓ったんだ」

ムーちゃんはすくすくと成長していき1歳半を迎えるようになっていました。

ある日、彩がいつものように夫の出勤を見送っています。

「ムーちゃん!ムーちゃん!行ってきます!」

夫がムーちゃんに声をかけるのですが何も言葉が返ってきません。

「ムーちゃん、パパにバイバーイって、バイバーイは?」

彩が話すように促してもムーちゃんは黙ったままです。

「ムーちゃん、ばいばーい!」

何も反応がないため夫は残念そうにしながら出かけていきました。

「なんで言えないのかなぁー」

もうすぐ1歳半の健診に行く予定なのですが、ムーちゃんはバイバイだけでなくパパとママという言葉すら言ってくれません。

そのため彩は病院で診察してもらおうかどうか悩んでいました。

悩みを抱えたまま1歳半の健診に向かうと、他の子供たちが言葉を話しているため驚いてしまいます。

また他の子供は親の後をついてくるのですが、ムーちゃんは自由奔放で言うことを聞いてくれません。

「やっぱりムーちゃんはよその子と少し違う気がする」

不安が増していく中、保健師の診察が始まりました。

診察の中で彩は発達が少し遅いことを相談します。

すると心配した保健師が発達専門のドクターを紹介してくれました。

ドクターに言葉を話さずバイバイができないことを伝えると思いもよらない言葉が返ってきます。

ムーちゃんの言葉は非常に遅れることと、動き回る多動傾向も続き勉強に影響すると告げられました。

「そういうタイプの子」だけど決して潜在能力が低い訳ではないことを伝えたドクターは、上手に育てる必要があるとアドバイスしてくれます。

「そういうタイプの子?なんだろう・・・先生の言ってる意味がよくわからなかった・・・」

果たして「そういうタイプ」とはどういった意味を持っているのでしょうか!?

 

 

我が子の発達が遅いことで悩む彩が不憫に思えました。

せっかく誕生してくれた命なので必死にムーちゃんのことを考える姿には誰もが共感できるはずです。

先天的な脳機能障害を丁寧に表現していく『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~』

ここからムーちゃんの自閉症を巡って彩と夫にすれ違いが生じていきます。

それぞれの考え方に感情移入しながら続きをご覧ください。

後編

ドクターが言った「そういうタイプ」が分からないまま、彩がムーちゃんのオムツを交換していると廊下から声が聞こえてきました。

その声はムーちゃんが自閉症の子とそっくりだと言っています。

このことでムーちゃんが自閉症かもしれないと感じた彩は、病院の帰り道に本屋を訪ねることにします。

本やで自閉症を調べてみると原因不明の脳機能障害で、他人とコミュニケーションが上手く取れないと書かれています。

さらに自閉症そのものは障害であり病気ではないので完治することはないことが分かりました。

ショックを受ける彩は帰宅すると、仕事から帰ってきた夫に相談することにします。

「1歳半健診どうだったー?その様子だと・・・やっぱり何かひっかかっちゃった?」
「パパ・・・自閉症って知ってる?ムーちゃんね、ことばは非常に遅れますって・・・多動傾向も学校に入っても続いて勉強にも影響するって」

彩の言葉を聞くと夫が不機嫌そうな表情を浮かべました。

「だれが言ったの、そんなこと?」
「健診に来てた発達専門のお医者さん、困ったことが出てきたらここへおいでって」

病院の案内を渡すのですが夫はクシャクシャに握りつぶしてしまいます。

「病院なんか行く必要ない!ムーちゃんは普通だよ、ちょっと成長が遅いだけでどう見たって普通だろ!」

少し診察しただけで自閉症だと分かるはずがないと言い、夫は医者の診断を認めようとしません。

怒った夫に彩が呆れていると、健診を担当した保健師から電話がかかってきました。

電話の内容はムーちゃんに適した施設を紹介するもので、少し遠いのですが見学してほしいというものです。

彩は念のため夫に事情を説明して見学に行ってみることにしました。

「心配かけてごめんね、きっと私の語りかけが足りないんだよ、もっともっとムーちゃんに話しかけなきゃね、ムーちゃんに障害があるなんて思えないし」

自閉症ではないことを信じながら施設の見学へ向かうことにします。

すると施設は肢体不自由な子供や自閉症の子供などが通う療育施設でした。

施設に入所させるには抵抗があるのですが、保健師はこうした施設でムーちゃんをサポートする重要性を説明します。

少し考えることにした彩。

それから5カ月が経過しました。

「ムーちゃん、寒くなってきたからそろそろ帰ろ?」

ムーちゃんは2歳を超えても言葉を話しません。

それでも彩は自閉症だとは信じたくないと思っています。

ただ成長が遅いだけなのだと思い込むようにしていました。

「でもこのままじゃ・・・このまま毎日公園や児童館で2人きりで遊んでたってムーちゃんはなかなか成長できない」

成長をすればするほどムーちゃんは同い年の子供に後れを取っていってしまいます。

ここで彩はムーちゃんを療育施設に入れることを決めました。

しかし現在は枠が空いていなかったため、まずは週2回の定期的な訪問からスタートすることになります。

「いけない、もうすぐパパ帰ってきちゃうっ」

申し込みで帰宅が遅くなったので急いで家へ向かいました。

すると夫が無神経な言葉を浴びせてきます。

「遅い!腹へった!」
「ごめんね、虹の森に申し込み云ってて・・・すぐ用意するから・・・餃子でいい?」
「もうなんでもいいよ、早くして!」

この言葉で彩が苛立ってしまいました。

「あたし・・・遊びに行ってたワケじゃないんだけど」
「わかったよ、何手伝えばいいの?」
「ムーちゃんをお風呂に入れるとか公園に連れていくとかしてよ、よそのお父さんはみんなそのくらいのことしてるよ」

彩は家事を手伝ってほしいと頼んだことはありません。

その代わりにムーちゃんのお世話を頼みたかったのです。

夫は仕方なさそうにムーちゃんをお風呂に入れることにしました。

しかしムーちゃんはシャワーが嫌いなため大泣きしてしまいます。

「こんなに嫌がられなきゃ俺だって・・・」

些細な喧嘩だったのですが、彩と夫にはここから子育ての考え方で大きな溝ができることになりました。

自閉症かもしれない我が子と向き合う努力を始めた彩と、その事実から目を背けようとする夫。

2人の溝が埋まりお互い支え合いながらムーちゃんを育てていくことは出来るのでしょうか!?

 

『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~』を読んだ感想

自閉症を丁寧に説明してくれているのでとても勉強になりました。

また悩み苦しむ両親の姿もリアルに描かれていますね。

自分の身にも起こる可能性のある問題をテーマにした『ムーちゃんと手をつないで~自閉症の娘が教えてくれたこと~』

社会派のヒューマンドラマが好きな人にオススメの物語になっています。

家族の絆がどれほど子育てに大切かを実感しながら読んでみてください。

 

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