『アカネノネ』のネタバレ(漫画)!無料の試し読み情報も!

今回は「矢田恵梨子」先生の『アカネノネ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『アカネノネ』はこんな漫画(あらすじ)

音大生の茜音(アカネ)はギタリストで超有名音楽プロデューサーの父親と、在学中にデビューしなければ父親のレコード会社に就職すると約束させられました。

偉大な父親に反発する茜音はコンペに挑み続けているのですが目立った成果は挙げられていません。

卒業までのタイムリミットが迫る中、ボカロPとして動画投稿していますが再生回数も上がりません。

自分に才能があると信じながらボカロPを続けていると、自分の曲を歌ってくれている動画が投稿されました。

最初は音質が悪く聞き取りにくかったのですが、灯(トモル)という女性が茜音の曲ばかり歌ってくれていることに気付きます。

さらによく聴いてみると灯の声には透明感と艶っぽさが感じられました。

この出会いによって茜音と灯の現代音楽業界へのチャレンジが幕を開けたのです。

凡才であることに悩む若者の青春をかけた挑戦をテーマにした『アカネノネ』

今回は音楽業界を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

胸が熱くなる青春物語は人気急上昇中ですよ。

 

『アカネノネ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

浴びるように数多くの名曲を聴いても茜音の心が満たされることはありません。

茜音は自分の手で表現したものを誰かに届けることでしか満たされない宿命を背負っているのです。

茜音
「あーもー!なんでだよ・・・っ!再生回数全っっ然伸びねぇ!今までで一番時間かけたし、ちょー自信作なのに!頼むからもっとみんな聴いてくれ!」

1年前から茜音は夕影(sekiei)という名前のボカロPとして動画を投稿するようになっていました。

ですが未だにチャンネル登録者数は139人しかいません。

ここまで20曲を投稿したにもかかわらず未だに3桁で止まっているのです。

茜音
「やっぱ1位の錆々はすげぇなぁ・・・最近歌われてんのも錆々の曲ばっかだし、まぁ誰かが歌ってくれるの期待しててもしょうがねーけど・・・」

歌ってみた動画では錆々というボカロPに曲ばかりが投稿されていました。

念のため夕影という名前で検索してみると、灯(tomoru)という16歳が歌ってみた動画を投稿しています。

茜音は驚きながらすぐに動画を再生してみました。

茜音
「・・・音質悪っ、ボーカルだけじゃなく曲の音質まで落ちてんじゃねーか!コレ絶対ボーカル別録りしてねぇだろ!ぼそぼそ歌っててよくわかんねぇし・・・再生回数も2桁かよ・・・まぁ俺の曲自体3桁だしな・・・」

一応お礼のコメントだけ投稿して再生を中止します。

その後、音大に行くと同学年の生徒たちから茜音の父親が出演したドキュメンタリー番組を視聴したと言われました。

超有名音楽プロデューサーでギタリストの神崎仁に憧れて音楽を始めた生徒は少なくありません。

生徒たちは父親の神崎仁が家ではどんな感じなのか尋ねてきます。

茜音
「さぁ、会話すらねーよ、もう3年会ってねえし、あいつ俺には一切興味ねぇから」

ここで父親が話があるというメールが母親から送られてきました。

久々に実家へ行くと父親に音大卒業後は自分のレコード会社で事務として働いてもらうと命令されます。

しかし茜音には父親の会社で働くつもりはありません。

神崎仁
「約束はどうなってるんだ、在学中にデビューするんじゃなかったのか」
茜音
「そのためにいろんな作曲コンペとか出してます!年末に出した曲、最終選考まで残っててもうすぐ結果わかりますから・・・っ!」
神崎仁
「未だにその程度か、春から4年生になるというのに随分悠長だな、コンペだけ出しててもだめだぞ、今はネットだ」

年々動画サイトの投稿数は増え続けていて、1000回の再生数を超えたら動画全体の10%に入れます。

しかし10万回再生を超えるのは1%にも届きません。

父親はそうしたデータから茜音には才能がないので、自分の実力を受け入れろと言ってきます。

茜音
「たしかに俺はあなたがデビューした年齢をとっくに超えました・・・でも勝手に俺の可能性まで決めつけないでください・・・まだ1年ある・・・卒業までに絶対デビューしてやりますよ!」

3年ぶりに会ったのですが喧嘩別れになってしまいました。

父親に自分の力を何がなんでも証明したくなります。

その後もボカロPを続けていると、灯が茜音の曲ばかり歌ってくれていることに気付きました。

しかし一向に音質は良くありませんし、後ろで変な音が鳴っていることも気になります。

茜音
「でも、ぼそぼそ歌わなくなった、透明感があるのに艶っぽさもある声・・・なんだ今のフェイク・・・むなしさがより伝わってくる・・・それに響きの強い鼻腔共鳴・・・吐息混じりの儚いウィスパーボイス・・・」

灯の歌声が素敵だと感じてきました。

ですがどうして茜音の曲ばかり歌っているのかは分かりません。

話を聞いてみたくなった茜音はBiscordというアプリで電話したいとメッセージを送ってみます。

急に電話は警戒されるかもしれないと思ったのですが、灯はすぐにIDとユーザー名を返信してくれました。

「・・・もしもし」
茜音
「あ、初めまして夕影です」
「うわっ、ほんまに?え、どどどうしよ・・・っ!あああぁあのっ、せきっ、あのっ、あたしっ、夕影さんの曲めっちゃ好きです!はっ、すみませんっ」

ここで急に電話が切れてしまいます。

訳が分からないので茜音はもう1度電話してみました。

茜音
「もしもし?」
「ひいっ!すみませんっ、なんか・・・恥ずかしくなって切ってしまって・・・あのっ、し・・・っ、新曲も最高でした!なんかこう・・・最初機械音が寂しい感じやのに、な、なんか聴いた後にはあったかくなってて・・・」

灯は夕影の音楽が心の奥に響くと褒め称えてくれます。

ちゃんと自分の曲を聴いてくれている人がいることに茜音は嬉しくなってきました。

こうして繋がった茜音と灯は現代音楽業界を駆け上っていくことができるのでしょうか!?

 

 

才能あふれる父親と比較されコンプレックスを抱えた茜音のもがく姿にリアリティーを感じました。

コンプレックスのせいで他人と関わろうとせずボカロPという方法を選択したところにも、茜音の性格が上手に表現されていますね。

凡才と評価された青年の成り上がりを描写していく『アカネノネ』

青春の全てを音楽に捧げる若者のキラキラした姿もこの漫画の魅力だと思いました。

茜音と灯がどのように成長していくのか目が離せなくなる物語ですね。

後編

自分の曲を褒めてもらえた茜音は、動画の音質が酷いことを灯に直接伝えます。

「すみません、こ・・・こんなクオリティ低いヤツ投稿されたら夕影さんの曲の価値下がるし迷惑ですよね・・・すみません、今すぐ消します」
茜音
「いやいやいやちょっと待って!せっかく歌声めちゃくちゃいいのにもったいないと思って!その音!その音何!?なんか鳴ってますよね?」
「あぁ・・・船です、あたし田舎の小さい漁港の町に住んどるんです」

怖くて動画を聴き返していない灯は、動画に色々なノイズが入っていることに気付いていません。

さらに茜音が想像した通りボーカルを別録りでなく、スマホで録画したものを投稿していました。

茜音
「その音質改善できるなら、俺新曲作るからさ・・・灯さんに歌唱依頼したいんですけど・・・」
「え、え・・・!?依頼!?ほ・・・っ、ほんまに言うてます?・・・でっ、でもあたしお金なくていい機材とか買えやんし、知識も全然なくて・・・」

茜音は依頼料を払うことも提案します。

また無料のアプリを使えば歌を別録りできることと、クローゼットの中で録音すればノイズが減ることも教えてあげました。

茜音
「なんなら俺リモートでいろいろ教えますけど」
「ああああのっ、あたしは趣味で歌っとるだけで十分なんで!失礼します」

一歩的に電話を切られてしまいます。

不思議な子だったと思っていると、ボカロPコンペの落選を伝えるメールが届きました。

昔から必死になればなるほど茜音は空回りしてしまいます。

学生時代にバンドを組んでいた時も、必死になりすぎてメンバーから拒絶されました。

ここから茜音は音楽を1人で作り始めます。

茜音
「歌声合成ソフトのボーカロイドなら唯一、無条件に俺の曲を歌ってくれた、今までの名義は捨て、1年前からボカロPになってネットに投稿してみたけど・・・父親の力も何も持たない俺の現在地はあまりにも低すぎた」

しかしようやく自分の曲が誰かに届いていたことを実感できました。

曲を歌ってくれた灯の歌声には届かない虚しさを嘆いているような気がして、自分と似ているような気がしてきます。

それでも顔も本名も住所も知らないのにお互いの音楽はちゃんと届いていました。

灯の歌声が耳に残っている茜音は、灯の曲を作りたくなってきます。

田舎の漁港に住んでいると言っていたので、灯のイメージを膨らませるため近場の漁港へ向かいました。

茜音
「灯の歌声は寂しさとやるせなさを感じる、この声質を際立たせるために出だしは灯のアカペラだ、バラードのBPMは60~90・・・心拍数に合わせたいけど少し鼓動の高まりが欲しい」

どんどんイメージが膨らんでいきます。

移動中の電車でも作業を続けると、灯の声をイメージした曲が完成しました。

茜音は勇気を出してこの曲を歌ってほしいと灯にメッセージを送ってみます。

しかしなかなか返事がきません。

「曲ありがとうございます、歌ってみました」

待っていると感想が何もない返信が届きます。

電車の中ですぐに動画を再生した茜音は、ヘッドフォンから聴こえてくる歌声に引き込まれました。

そして脳裏にまだ会ったことのない灯の姿がぼんやりと浮かび上がってきます。

衝撃を受けた茜音は電車を降りると灯に電話をかけました。

茜音
「灯っ!・・・お前っすげーよ・・・こんな・・・っ、こんな・・・っ、こんな音楽な鳴るなんて・・・」

この子と一緒なら何かが変わる気がします。

茜音はこれまで嫌というほど自分に才能がないことを突きつけられてきました。

自分の実力を受け入れたくなかったのですが、自分1人では何もやり遂げられていません。

それでも音楽にしがみついていたいのです。

茜音
「灯さん俺とユニット組んでください、毎回ちゃんと依頼料払うから、もっといろんな曲歌ってほしいです・・・正直最初依頼した時は自分の曲を拡散させるための方法のひとつとしか考えてなかったです、でも今は・・・灯さんと一緒に音楽をやりたい」
「・・・せっ、夕影さんってプロ志望ですか?まっ、前にも言いましたけど・・・あたしは趣味で十分だし・・・」
茜音
「それって本音ですか?じゃあなんで投稿し続けてるんですか?今回だって・・・なんで歌ってくれたんですか?・・・表現せずにはいられないんじゃないですか・・・?でもただ音楽をやるだけじゃ全然満たされなくて・・・それって・・・誰かに届いてほしかったんですよね?」

茜音は灯のことを何も知りませんが歌を届けたい気持ちは伝わってきました。

それを証明するように今回の灯は教えてもらったノイズを減らす方法で歌を録音しています。

「でっ、でも・・・こんな素人の歌、今までみたいにどーせすぐ埋もれるし・・・」
茜音
「いや、灯さんの歌声は田舎だろうがどこにいようが世界中に届くはず・・・俺に証明させてください」

茜音の自信はKYOKOU(灯×夕影)として投稿した“深海の霧声”という曲の視聴回数に表れました。

今まで3桁だった視聴回数が3日で1000回を超えたのです。

誰かに届けたい2人の音楽は世界中に届けられるのでしょうか!?

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『アカネノネ』を読んだ感想

多くの人が自分の才能を信じ切れない現実に真正面から向き合った素敵な物語ですね。

才能が無いから諦めてしまうことが多いのに、それよりも誰かに音楽を届けたいという情熱が勝った茜音のセリフに感動しました。

情熱的で心を躍らせるセリフが満載の『アカネノネ』

漫画が好きな人なら絶対に読んでおくべき傑作です。

第2話からはいよいよ茜音と灯が対面して運命が大きく動き始めますよ。

 

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