死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~のネタバレ

今回は「原作 朝比奈希夜 漫画 千世トケイ」先生の『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』はこんな漫画(あらすじ)

明治時代、正岡千鶴(まさおかちづる)は江戸時代から続く大名家に生まれ、貴族院議員を務める父親を中心に幸せな日々を過ごしていました。

平穏な日々がこれからも続くと思っていたのですが、ある事件をきっかけに正岡家は没落してしまいます。

弟のため千鶴は錦糸町製造で財を成した新華族の三条家で使用人として働くことになりました。

爵位を返上したことで侮辱されても千鶴が前向きに生きる中、三条家の邸宅がある小石川で原因不明の病が流行りだします。

病で亡くなった人たちが死神に会ったという言葉を残したことで、街には病の原因が死神であるという噂が流れ始めました。

死神の怒りを鎮めるため千鶴は生贄の花嫁に選ばれてしまいます。

人々のため命を犠牲にすることにしたヒロインの半生を描いていく『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』

今回は没落した令嬢と死神のラブロマンスを題材にした恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

明治のノスタルジックな恋愛模様に魅了されてください。

 

『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

白無垢を身に纏った正岡千鶴が小石川近くの鄙びた神社の階段を上っていきます。

正岡千鶴
「幼い頃より恋を知らないまま夫婦になることは覚悟していた、けれどこの婚姻に幸せなどありえない」

華族に生まれた千鶴は恋をして結婚するなど考えたこともありません。

それでも幸せにはなりたいと思っていました。

林の中を歩いていくと神社が見えてきます。

正岡千鶴
「三条家からまいりました、正岡千鶴と申します、今宵、妻にしていただきたくお願いにあがりました、どうか私をお娶りください、死神さま」

千鶴が死神の前で求婚しているのは数カ月前の出来事がきっかけでした。

明治40年冬の銀座で千鶴が呉服屋を訪れています。

正岡千鶴
「こんにちは、三条家のお着物はできておりますでしょうか?」

用意されていた着物を受け取ると、呉服屋からいつかまた千鶴のお着物を仕立てたいと言ってくれました。

現在の千鶴は三条家の使用人ですが、生まれた家は江戸時代から続く大名家なのです。

2年ほど前までは麹町の大きな邸宅に住んでいて、貴族院議員の父親を中心に平穏な日々を過ごしていました。

正岡千鶴
「これからもずっとこんな日が続くのだと思っていた」

急に平穏な日々が崩れ去ってしまったのです。

その理由は父親に収賄容疑がかけられたためでした。

父親が貴族院議員の立場を利用して商社から賄賂を受け取ったことが発覚したのです。

正岡千鶴
「そういえば昨晩、父は秘書と難しい顔をして話し込んでいた、何かあったとすればきっとあの時・・・でも私の父が貴族院を追われるほどの罪を犯すなんて思えない」

学校の先生から父親の収賄容疑について聞かされた千鶴は急いで自宅へ戻りました。

そこで待っていたのは泣きじゃくる母親の姿だったのです。

正岡千鶴
「結局、父は収賄罪で警察へ連行され、議員を辞職した父は爵位も返上、正岡家はすべてを失った」

父親の部下たちは秘書が収賄の罪を被せたと悔しがるのですが、冤罪を証明する方法はありません。

麹町の邸宅は売りに出され使用人も全員が解雇されました。

居場所を失った千鶴たちは母親の実家がある埼玉へ移住したのですが、今までのような生活を維持することはできません。

正岡千鶴
「・・・それでも清吉は学校に行かせてやりたい、私、三条家の使用人になります」

こうして没落した令嬢が使用人を務めることになったのです。

三条家で千鶴を待っていたのは楽な生活ではありません。

没落したという理由から三条家の人間は千鶴を蔑んでいて、特に奥様と娘は厳しい態度で接してきました。

行き場を失った千鶴は酷い目に遭っても三条家に逆らうことはできません。

三条家は錦糸製造で財を成した男爵家で、邸宅がある小石川近辺の家はすべて三条紡績に勤めている社員です。

そのため小石川で三条家は崇め奉られる存在になっていました。

千鶴も元々は華族なのですが以前のような生活が戻ることはありません。

正岡千鶴
「あら?葬列だわ・・・この家も、あの家も葬式なんて、一日でこんなに・・・」

銀座から小石川に戻ってくるとあちこちで葬式が行われています。

ここ最近、小石川に原因不明の病が流行っていて多くの人が亡くなっていました。

流行り病にかかってしまうと高熱にうなされそのまま死んでしまうそうです。

そんな噂を耳にしながら三条家に戻ると、帰りが遅いという理由で娘に叱られてしまいました。

辛いと思う千鶴にも心の拠り所がないわけではありません。

正岡千鶴
「居心地の悪い三条家の中で苦しい毎日だけれども、使用人仲間の皆のおかげで頑張れる、皆がいてよかった・・・」

仲が良い使用人がたくさんいるので頑張ることができるのです。

しかし流行り病は三条家のすぐそばまで迫ってきていました。

 

 

本当に罪を犯したのかは分かりませんが、父親の収賄容疑で没落してしまった千鶴が可哀想ですね。

それでも辛い状況に陥った中で前向きに頑張る姿に感動しました。

ヒロインの気丈な姿が印象的な『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』

ここからいよいよ流行り病が小石川の街を混乱させていきます。

ほとんどの人間が怯える中で苦渋の決断を下す千鶴の強さを見逃さないでください。

後編

三条家の使用人たちにも流行り病の原因が死神だという噂が流れ込んできました。

噂によると流行り病にかかった人は亡くなる前に死神が枕元に立ったと口をそろえて言っていたそうです。

正岡千鶴
「つまり死神に会うことは、死ぬことを意味するということ・・・自分の死期を悟というのはどんな気持ちなのだろう・・・」

千鶴も噂を聞くたび怖くなってきました。

それでも仕事をしていると、まだ幼い三条家のみつが箸の持ち方を教えて欲しいと言ってきます。

箸の持ち方を教えているとみつがなぜ千鶴が没落華族と悪く言われているのか尋ねてきました。

みつにとって千鶴は髪を上手に結ってくれる優しくて頼りになる存在です。

しかし人間は優劣や上下関係をはっきりさせたいので、爵位を返上した正岡家を馬鹿にする人も少なくありません。

正岡千鶴
「私が華族として生を受けたのは偶々ですが、両親には華族たるもの人々のお手本となるべきで、そのための努力は惜しまぬように、と言い聞かされてきました」

みつにも華族としての誇りを持ちながら素敵な淑女になってほしいとお願いします。

千鶴も母親と弟を守るため必死に働かなければなりません。

その中で三条紡績にも流行り病が広まっていきました。

病の流行を止められなければ工場は稼働できなくなってしまいます。

困り果てた三条家の当主は死神を神主に祓ってもらうことにしました。

祈祷料は高かったのですがこれで経営が上手くいくなら問題ありません。

しかし神主から人間に崇拝する心がなくなったため死神が激怒していると言われました。

死神の怒りを鎮めるためには若い娘を嫁がせなければならないそうです。

このことを知った従業員たちは三条家の娘を嫁入りさせるべきだと懇願しました。

身分の良い娘ならば死神も納得してくれると考えたのです。

懇願を受け入れてくれなければ従業員たちは工場の稼働を停止すると宣言しました。

この状況に白羽の矢が立ってしまったのが千鶴だったのです。

元は華族の令嬢なので身分が良く器量も素晴らしい千鶴なら、死神の花嫁として相応しいという理由で抜擢されてしまいました。

正岡千鶴
「華族として生まれた以上、恋を知らぬままどこの誰かもわからぬ男性と夫婦になる覚悟はできていた、でも相手が人間ではないなんて」

表向きは花嫁になるということですが、実質的には死神の生贄になることを千鶴はしっかりと理解しています。

死神の花嫁に選ばれてから4日が経ちました。

今でも流行り病は小石川で猛威を振るっています。

正岡千鶴
「私一人の命でたくさんの人が助かるかもしれない、でも・・・死ぬのは怖いなぁ・・・」

まだ生贄になることを決断できずにいました。

もしもここで逃げ出して三条紡績がどうなろうが千鶴には関係ありません。

しかし千鶴が逃げてしまうと他の使用人が犠牲になる可能性があります。

心の拠り所となってくれた仲間を苦しめたくはありません。

考え抜いた結果、千鶴は華族とは人のために生きるべきだという父親の教えを実践することにしました。

正岡千鶴
「旦那さま、私は死神さまのもとに嫁ぎます」

髪を結ってあげたみつの成長を見守れないことは本意ではありません。

それでも千鶴は周りの人を幸せにするため生贄の花嫁になることを受け入れました。

三条家としては千鶴の決断は有難いものです。

すぐに嫁ぐ準備が始められました。

使用人たちは別れを悲しんでくれるのですが、千鶴の運命はもう変えることはできません。

千鶴を見送る使用人からは身を守るための懐剣が渡されます。

旦那様も実家への仕送りを続けてくれると約束してくれました。

正岡千鶴
「すすり泣く声が響き花嫁に笑顔もなく、静寂が漂う闇の中をひたすら前に進む、これが私の婚姻だ、お世話になりました、皆さまどうかお元気で」

こうして千鶴は死神に求婚することになったのです。

しかしまだ千鶴は死神が本当に流行り病を起こしているのか分かっていません。

命をかけて神社を訪れた千鶴に対して死神はどのような言葉をかけるのでしょうか!?

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死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ(第2話)

2023.03.20

 

『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』を読んだ感想

死を覚悟して生贄の花嫁になることを受け入れた千鶴の精神的な強さと慈愛に感動できました。

没落しても両親の教えを守り、家族として人のために何かをしようとする千鶴はとても魅力的な人間ですね。

明治時代だからこその悲運を背負った千鶴の運命を描写していく『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』

噂通り死神が本当に人間の脅威となるのか、それとも人間に寄り添う存在なのか注目ポイントが盛りだくさんになっています。

心優しきヒロインが死神と相対する様子をじっくりとお楽しみください。

 

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