死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ(第2話)

今回は「原作 朝比奈希夜 漫画 千世トケイ」先生の『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ』はこんな漫画(あらすじ)

華族の令嬢だった正岡千鶴は没落した家族を守るため、新華族の三条家で使用人として働き始めました。

三条家の人間は厳しいので辛い状況なのですが、使用人仲間が千鶴の心の拠り所になっています。

そんな中で三条家の工場と邸宅がある小石川で原因不明の病が流行りだしました。

死神の怒りを鎮めないと流行り病が収束しないと考えた三条家は、千鶴を生贄の花嫁として死神に嫁がせることにします。

死を覚悟する千鶴だったでのすが実際に会ってみると死神は噂と全く違っていました。

果たして千鶴は死神の元で流行り病を収束させることができるのでしょうか!?

人の役に立たなければならいない華族の生きざまを表現した『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』

今回は明治を舞台にした美しいラブロマンスの第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

美しさと優しさ、そして強さを持った千鶴の恋模様をお楽しみください。

 

『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話

千鶴は毎朝、三条家の娘の髪を結ってあげていて、苦しい使用人生活の中でも一番好きな仕事になっていました。

正岡千鶴
「最初は慣れなかったこの仕事も、私の手でお二人が可愛らしくなっていく姿を見れば・・・その日の自分まで可愛くなれた気がしたの・・・でももうそんな日は来ない」

目の前に立っている死神と結婚すれば娘の髪を結うことなどできません。

残念な気持ちを抱えながら死神を見ると、恐ろしいほど美しい顔をしています。

八雲
「おい、私の妻にしてほしいと言ったな?私が・・・人間を嫌っていると知ってのことか、妻など娶らぬ、帰れ」
正岡千鶴
「か、帰るわけにはまいりません!どうか私を娶る代わりに街の人たちをお助けください!」

流行り病を収束させるまで帰るわけにはいきません。

またこのまま帰されても千鶴には居場所などないのです。

八雲
「なるほど、街の流行り病の生贄として来たわけか、大方、邪魔者故に選ばれたのだろうが・・・」
正岡千鶴
「ち、違います、私はきちんと自分の意志で・・・」
八雲
「笑えるな、そんなに震えていて?今なら帰してやる、すぐに出て行け」

震えていることを見抜かれてしまいます。

するとここで千鶴が覚悟を決めました。

正岡千鶴
「帰りません、震えているのは雪のせいです、死神さまに嫁ぐ意味も承知の上でまいりました、覚悟ならばできております!どうか私を嫁にしてください・・・」

頭を深く下げて嫁にしてほしいと懇願します。

ため息をつきながら死神が千鶴の腕を掴みました。

八雲
「ついてまいれ」

死神が歩き始めると周囲の光景が変化していきます。

不思議なことに千鶴は今までとは違う場所へ連れて行かれました。

正岡千鶴
「ここは・・・さっきまでいたお社の前じゃない」

奇妙な体験に驚いていると屋敷が出現します。

屋敷の前では浅彦と呼ばれた青年が掃除をしていました。

浅彦
「おかえりなさいませ・・・と?」
正岡千鶴
「はっ、初めまして、正岡千鶴と申します」
浅彦
「ご丁寧にありがとうございます、私の名前は浅彦と申します」

死神は浅彦に千鶴を奥座敷に通すよう命じます。

そのまま死神は屋敷の中へ入っていきました。

正岡千鶴
「こんなところに人が・・・」

千鶴はまだ状況が理解できていません。

それでも案内されるまま奥座敷へ向かいます。

奥座敷に案内されると死神が千鶴の真正面に座りました。

八雲
「さて・・・ここまで来ても逃げないというのか?わからんやつだ、死にたいのか?」
正岡千鶴
「死にたくはございません、ですが死神さまのお怒りを鎮めるのが私の最期の仕事、ならばこそ・・・これで私の命を守るものはございません、だからどうか私めの命でご勘弁ください、街の人々をお救いください」

使用人の仲間から頂いた懐剣を差し出して、自分に反抗する意思がないことを示します。

それでも死ぬかもしれない恐怖を拭うことはできません。

八雲
「わかった、お前を殺そう、だがそうだな、お前を殺める前に一つだけ願いを叶えてやろう、なんでも言え、殺したいほど憎いやつがいれば私が手を下す、お前の最期の望みはなんだ?」

最期の望みを問われた千鶴の脳裏にまず浮かんだのは、自分を侮辱してきた三条家の人間です。

その次に浮かんできたのは髪を結ってあげた娘の笑顔でした。

正岡千鶴
「それでは・・・組紐を一本いただきたく存じます」
八雲
「・・・なぜ組紐を所望した」
正岡千鶴
「最期に死神さまのその綺麗な御髪を結ってみたくて・・・この命の幕引きに他人の命を奪って後悔ばかりを残すよりせめて穏やかな気持ちで黄泉に旅立ちたい」

最期の仕事として御髪を整えたいとお願いします。

そして願わくばこの組紐を手にされた時に、千鶴という存在が生きていたことを思い出してほしいと願いました。

八雲
「今晩は泊めてやる」
正岡千鶴
「死神さま・・・?」
八雲
「八雲だ、私の名は八雲という、明日は帰れよ、千鶴」

死神の八雲は千鶴を殺そうとはしません。

しかしこのままで流行り病は収束するのでしょうか!?

 

 

想像していた姿とは違う死神に戸惑う千鶴の気持ちに共感することができました。

誰もが死神という単語を耳にすると恐ろしい姿を想像すると思うので、八雲の美しい姿には読者を驚かせる意外性がありますね。

美しい死神と人のために尽力できる美女が心を通わせていく『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』

理解できない状況の中でも華族の気品を忘れない千鶴の美しさが際立った物語になっています。

人間が想像していた死神と八雲のギャップに驚いてください。

第3話

八雲は訪ねてきた千鶴を殺すことはありませんでした。

正岡千鶴
「私、失礼なことを申したのでしょうか?」

宿泊のために布団を敷いてくれている浅彦に失礼があったのかどうか質問します。

ここまで千鶴は八雲の考えをまるで理解できていません。

浅彦
「なぜ、そのようにお考えを?」
正岡千鶴
「だって八雲さま、組紐を奪って去っていかれました、怒って出ていかれたのかと・・・」
浅彦
「ああきっと違いますよ、髪を結うと言われたのが意外過ぎて上手く対応できなかっただけです、それに・・・八雲さまは千鶴さまを殺すつもりなど・・・最初からありませんでしたよ」
正岡千鶴
「え・・・?」

千鶴が混乱しているため浅彦は死神の力について説明してあげることにします。

まず人間が考えているような人を殺す能力は死神にはありません。

そもそも死神は人々を殺すのではなく、死にゆく人々が黄泉に行けるよう魂を導いているのです。

浅彦
「人には誰しも命の期限がございます、人は生を受けた瞬間に死の時刻が決まり死神の持つ死者台帳に名が浮かぶのです」

八雲はこの台帳をもとに人々の枕元に行っていました。

つまり死神が現れたから死ぬのではなく、死ぬ予定なので死神が現れるのです。

正岡千鶴
「で、でも働き盛りの人も幼い子供も亡くなっています、まだ寿命があったはずなのに・・・」
浅彦
「悲痛なことですが・・・不遇な出来事で亡くなるのもまた寿命・・・我々にもどうすることもできないのです」

浅彦の話によると死神が怒っているから花嫁を生贄に差し出すというのは迷信のようなものでした。

自分が嫁いでも流行り病が収束しないかもしれないことを知った千鶴は不安を感じます。

死者台帳に記載された命の期限は八雲にも変えることはできません。

しかし台帳によると流行り病は急激に収束することが予想されていました。

浅彦の話を聞いた千鶴は安心したことから、死神の屋敷にも関わらずぐっすりと眠ってしまいます。

目を覚ますと5歳くらいの少年が千鶴の部屋を覗いていました。

正岡千鶴
「はじめまして正岡千鶴です、あなたは?」

一之助という少年が緊張していると、浅彦がやって来て一之助に屋敷を案内してから千鶴を居間へ連れて行くよう命じます。

案内してもらっているうちに仲良くなった千鶴と一之助が居間へ向かうと、浅彦が食事の準備をしていました。

浅彦
「千鶴さま、一之助の隣でよろしいですか?」
正岡千鶴
「もちろんです、でも私・・・無理やりお邪魔しただけですのに」
浅彦
「いえ、一之助のために同席願えませんか?私と八雲さまは死神ですので本来食事は必要ないのですが、一之助は普通の人間なので食事が必要なのです」

千鶴が死神だと思っていた一之助は人間で、事情があって八雲と浅彦が屋敷で育てているそうです。

人間と死神が生活様式が異なるので最初は一之助だけで食事していたのですが、一人で食事させるのは良くないということで八雲と浅彦は一緒に食事することにしました。

その輪に千鶴も入ることになったのです。

正岡千鶴
「ふふ、一之助くんご飯粒ついてますよ、おいしいね」
八雲
「・・・千鶴は・・・美しい食べ方をするのだな、一之助教えてもらいなさい」

正岡家で躾けてもらった所作を褒めてもらえました。

他人に褒めてもらったのは久しぶりなので喜びがこみ上げてきます。

食事が終わると千鶴は八雲が生贄など必要としていないことと、三条家に戻れば折檻されることを実感していました。

それでもお世話になったので八雲にお礼を伝えに行きます。

正岡千鶴
「あの、お着物をありがとうございました、それと・・・昨晩は本当に申し訳ございませんでした、八雲さまをやみくもに悪しき存在だと思い込んでいて・・・」

八雲は自分を悪者にしているのが千鶴ではないことを理解していました。

その上で千鶴に仕事を与えてくれます。

八雲
「私の髪を結いたいと言ったな、そしてそれを最期の仕事にし、組紐を見て自分のことを思い出してほしいとも、だがお前は死なん・・・千鶴これから私の髪を結うことをそなたの仕事としよう」
正岡千鶴
「それはつまりここにいてもいいと・・・」
八雲
「言っておくが私は人間は好かぬし、愛をささやくことも婚姻にも興味がない、余計な期待はするな、あの人の子が笑った姿を初めて見た、お前には人を幸せにする力があるのだな、帰れないのならば仕方ないから置いてやる、それでいいか?」
正岡千鶴
「はい」

こうして千鶴は新たな居場所を見つけることができました。

死神と没落した令嬢はどんな生活を送るのでしょうか!?

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死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~のネタバレ

2023.03.19

 

『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ』はこんな人にオススメ

ラブロマンスと歴史時代劇が好きな人にオススメの作品です。

ファンタジーの要素も含んでいるので多くの漫画ファンが楽しめる物語になっていますよ。

優しい登場人物たちの少し変わった日常を綴っていく『死神の初恋~没落華族の令嬢は愛を知らない死神に嫁ぐ~』

人間嫌いの死神が千鶴に心を開くのかが注目ポイントになっています。

種族を超えた初恋をドキドキしながら読んでみてください。

 

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