妹が推しすぎる！のネタバレ!(第2話)実と詩の漫画はバズるの？

今回は「稲葉白」先生の『妹が推しすぎる！』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『妹が推しすぎる！』はこんな漫画(あらすじ)

漫画家になった大学2年生の山田実は、妹の詩(しらべ)に自分が蒼井リンゴというペンネームで連載していることを隠していました。

しかし留守中に自分の部屋へ入られたことで詩に蒼井リンゴだということを知られてしまいます。

妹をヒロインのモデルにしているのでドン引きされると思っていたのですが、詩は実が描く“深海カノジョ”という漫画の大ファンでした。

ただ、深海カノジョの打ち切りが決まってしまったので、作品の続きを読むことはもうできません。

そこで配信している動画のフォロワーが100万人を超える詩が、実の漫画を世界中にバズらせることを提案してきました。

関係が悪化していた兄妹が漫画を世に広めるため協力していく様子を描いた『妹が推しすぎる！』

今回は喧嘩しながら絆を深めていく兄妹愛がテーマになっている漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

コミカルなストーリーの中に散りばめられた素敵なセリフの数々に心を打たれてみてください。

『妹が推しすぎる！』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

兄の漫画を世界中に届けるため、詩は深海カノジョを配信してバズらせることを提案します。

「お兄ちゃんの漫画は私が終わらせない、私達で深海カノジョをバズらせよう・・・！」

「あ・・・ああ・・・じゃあ改めてよろしく・・・？」

「か、勘違いしないで！漫画のことで協力するだけ！お兄ちゃんは嫌いだから！」

先ほどは詩の方から握手を求めてきました。

しかしあくまでもファンとして蒼井リンゴ先生と握手したかったので実と握手するつもりはありません。

ここでも兄妹の溝が埋まることはありませんでした。

実はそれでも妹の協力を仰ぐことにします。

「まず何からやればいいんだ・・・？」

「何するにもフォロワーがいないと、漫画をアップしてバズらせることが最初の目標！」

一般人の詩がテレビで取り上げられたのは、フォロワーが話題にしてくれたためでした。

フォロワーは単なる視聴者ではなく自分を宣伝してくれる大切な存在です。

編集にやり方を教わった実はTwitterに原稿をアップしていました。

「ケータイで原稿写メっただけだから画質悪いかも・・・」

Twitterにアップしていたことを知らなかった詩はすぐに画像を確認してみます。

するとSNSには原稿ではなく実の顔がアップされていました。

「いやそもそも原稿撮れてすらないから！インカメで自撮りアップしてるだけだから！」

「え！？何これ！？インカメって何？」

実は携帯電話にカメラが2つあることを知らず、インカメで自分の顔を撮影していたのです。

このレベルから教えることに愕然としながら、詩は投稿する時間帯や文章についてアドバイスしました。

ですが実はそもそも深海カノジョをSNS向けに描いていません。

そのため文章などをアップし直してもバズるとは思えないのです。

「そんなことない！深海カノジョはさいっっこーだもん！いつもつんつんしてるけどデレると頭ぴかぴか光っちゃって焦る可愛さとか・・・ぷりっとしたお尻の作画とか絶対バズる！」

ヒロインのモデルが詩なので実は素直に喜べません。

さらに深海カノジョはページ数が少ないのでSNS向きだと説明するのですが、実はやる気が起きていないようです。

「い・・・いや！続きは描きたいよ？ネットで販売とかもいいんだけど・・・SNSはちょっと・・・他の方法ないかなーなんて・・・いやなんか冷静に考えたら炎上とか恐いし、嫌な言葉とか見ることになるかもだし」

「・・・あの時と言うこと変わってないんだね」

「あの時・・・？」

「なんでもない！はっきりしない人ダサくて嫌い！ダサい人はこの部屋出禁だから！出てって！」

部屋から追い出されてしまいました。

しかしダサくて嫌いと言われても実はSNSを怖いと感じているのです。

このまま実はSNSに怯えたまま深海カノジョの連載を再開できるのでしょうか！？

いよいよ実と詩が一緒に漫画を制作するところまできましたね。

しかし実が積極的ではないことで問題が発生してしまいました。

まだまだ前途多難な兄妹の奮闘劇を綴っていく『妹が推しすぎる！』

妹の期待に実が応えられるのかが注目ポイントになっています。

新たな登場人物の活躍にもご期待ください。

後編

部屋から追い出された翌日、実が朝食を作っていると詩が部屋から出てきました。

詩は兄のことを軽蔑の目で睨みつけてきます。

それでも実は詩と個人的に活動するのか、それとも出版社で編集者の力を借りて活動するのか決めなければなりません。

悩んでいる兄を構わずに詩が学校へ行こうとすると、美人の女性が自宅を訪ねてきました。

「すみません、蒼井先生はいらっしゃいますか？」

「黒石さん！？」

訪ねてきたのは実の編集を担当している黒石さんです。

黒石さんの姿を見ると詩がますます不機嫌になってしまいました。

「・・・お兄ちゃん、担当さん美人だね・・・」

「だ・・・だからなんだよ・・・！？」

「・・・美人は否定しないんだ、お兄ちゃんは大人の女性が好きなんだね」

「な・・・何言ってんだよ・・・！？おい！」

そのまま詩は学校へ行ってしまいます。

何かを誤解したままの妹と和解することはできませんでした。

「妹さんチョウチンちゃんに似てますね」

「ぐ・・・偶然です・・・家で話します？」

「いやそこの喫茶店で！」

喫茶店に場所を移して話をすることにします。

するとまだ朝なのに黒石さんがパフェを注文しました。

「・・・朝からパフェですか」

「それが何か？日本人の朝食といえばパフェでしょう」

「何もかも違う気が・・・」

好みが合わずロボットの様な黒石さんのことを実は苦手だと感じています。

さらに美人と話すのも得意ではありません。

「そういえば前回の原稿、頭大きい&手短い、デッサン大幅に狂ってる絵が9つありました」

このようにダメ出しも辛辣なのでいつも心を傷つけられています。

褒めてくれることもないのでもしも出版社の力を借りるのなら、黒石さんのダメ出しに耐えなければなりません。

それは詩と手を組むよりも厳しいことを意味しています。

「それでなんで朝から家に・・・？」

「次回作の打ち合わせに」

「まだ深カノの最終回も描いてないですよ！」

「そうですか、ですが次回作・・・もし他誌に行かれたら私は本当に嫌なので急いで引き止めねばと思い気づいたら家に来てました」

まだ打ち切りを伝えられたばかりなので次回作のことなど考えていません。

それでも黒石さんの言葉を有難いと感じます。

「そういえば俺が上京して各出版社に持ち込んだ時、唯一一緒に描きましょうと言ってくれたのがこの人だった、もし個人でやるとしたらこういう意見をくれる人がいなくなるってことなのか・・・」

苦手なのですが黒石さんの存在は漫画を描く上で重要なのかもしれません。

そのことを痛感していると黒石さんが帰ると言ってきました。

「深海カノジョ、終わってしまうのは残念です、私の力が及ばずすみません、雑誌の色に合わなかっただけで先生に力はあると思います、次は読者層を意識してSNSも活用して宣伝にもっと力を入れましょう」

「・・・結局SNS・・・か」

「そういえばお会いした頃言ってましたね、SNSが苦手って・・・いやSNSが嫌いだと・・・SNSが原因で一度漫画をやめたと言ってましたがまだトラウマは消えませんか」

「・・・できれば見たくはないですね」

SNSが嫌いな実に黒石さんが応援してくれている読者の手紙を渡してくれます。

ネットの世界はどうか分かりませんが、現実の世界には蒼井リンゴを応援してくれる読者が存在していました。

黒石さんが帰るとファンレターをすぐに確認してみます。

するとファンレターを送ってくれたのは妹の詩でした。

辞書のように分厚いファンレターには深海カノジョの好きな点がランキング形式で綴られています。

1位にはヒロインが絶対に諦めないところが何よりも好きだと書かれていました。

「非難されても認められなくてもみんなとの違いや劣等感に苦しんでも自分の気持ちを曲げない所、この漫画が本になった時、一番にお兄ちゃんに見せたいと思っています、いつからか変わってしまったお兄ちゃんがあの頃のように戻るきっかけになってくれたら」

手紙を読んだ実は詩と一緒に頑張ることを決心します。

しかしここから深海カノジョが人気を集めるためには大きなハードルがいくつも存在していました。

兄妹の絆はこの障害を乗り越えることができるのでしょうか！？

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2023.03.17

『妹が推しすぎる！』はこんな人にオススメ

漫画制作を題材にしながら兄妹の絆を描いているので、心温まるヒューマンドラマを読みたい人にオススメしたいですね。

兄と妹が関係をこじらせている原因など見所が満載のストーリーに仕上がっています。

妹のために漫画を描く兄と、大好きな漫画を世界中に広めたい妹の夢を表現していく『妹が推しすぎる！』

コミカルな一面と感動的な一面を織り交ぜた読み応えのある漫画になっています。

可愛らしい世界観にハマってみてください。

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