19番目のカルテ 徳重晃の問診のネタバレ(第2話)!

今回は「富士屋カツヒト」先生の『19番目のカルテ 徳重晃の問診』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『19番目のカルテ 徳重晃の問診』はこんな漫画(あらすじ)

整形外科医の滝野は患者を診察しているうちに、どんな病気でも治したいという理想が非現実的だと思うようになっていました。

理想を捨てた理由は現代の日本では18の専門分野で患者を診察しているため、専門外の患者は専門医にコンサルトするのが通例となっているためです。

しかし新設されることになった総合診療科の徳重晃は患者を診察するスペシャリストでした。

徳重の診療に感銘を受けた滝野は改めて理想を追い求めることにします。

滝野は徳重の元で理想の医師に近づけるのでしょうか!?

患者と向き合いながら病を治す医師の奮闘を描写した『19番目のカルテ 徳重晃の問診』

今回は本格派医療漫画の第2話についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

医療現場の真実を学ぶことができる素敵な作品を見逃さないでください。

 

『19番目のカルテ 徳重晃の問診』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

徳重と出会ったことで理想への扉が開いたと感じた整形外科医の滝野は転科を希望してみることにしました。

成海
「転科ァ!?一体どこに移るっていうんだ?」
滝野
「えと・・・総合診療科へ」

開設のタイミングで転科したいことを整形外科科長の成海に伝えます。

すると成海が顔を手で覆って泣き出しました。

成海
「俺はなぁ研修医だったあの頃からずっと・・・お前の素質を買っていたんだぞ、親睦会でお前が見事に俺を投げたあの日から・・・」
滝野
「その節は申し訳ありませんでしたー!あの時は緊張で酔いが回って・・・もう・・・許してくださいよ」

滝野が柔道有段者だと知った成海は、親睦会の時に自分を投げてみろと煽ったのです。

そのため投げ飛ばされたことは気にしていません。

成海
「専門選んだばかりなのに転科って・・・珍しいぞ、長年打ち込んできたその柔道の経験を活かしたくて整形に来たんだろ?」
滝野
「それはそれが自然な流れだと思って・・・」

医大で武道サークルに入っていた滝野は、整形外科に進む同期やOBが多かったので専門に選びました。

しかし徳重の診断を目の当たりにして理想とする医師像に気が付いたのです。

理想の医師像に近い徳重の元で働きたいので転科を希望しました。

成海
「・・・理想?なんだそれは?」
滝野
「え・・・言わなきゃダメですか・・・」
成海
「当たり前だろ」
滝野
「なんでも治せる・・・お医者さん・・・です」

もじもじしながら理想を語ります。

すると成海は滝野らしくて良いと褒めてくれました。

ですが転科を認めたわけではありません。

成海
「でもそれなら・・・なんでも治せる整形外科でもよくないか?総合的に診る医師も結構だが・・・ひとつ強い武器を持つ医師になった方が滝野自身の将来のためにもなる」

まだ経験が足りなかったため心筋梗塞を見逃したと指摘します。

さらにまだ総合診療科は先行きが不透明なのでもう少し考えたほうが良いとアドバイスしました。

成海は上司として滝野を一人前の専門医に育てたいのです。

2人が話していると徳重が現れました。

徳重晃
「あ、成海科長、いやぁ今日も外は寒いですねぇー、すみません、科長にお話があって・・・」
成海
「ダメだ!滝野をやるつもりはないぞ!」
徳重晃
「へ!?成海科長・・・どうしたのかな?」

徳重は滝野が転科を希望していることなど知りません。

それなのに成海は話を聞かずに診察室へ行ってしまいました。

診察を再開した成海の患者は通風を患っています。

成海
「白山さんこれ今回の採血結果ね・・・まだ尿酸値高いままだねぇ、歩けるとはいえまだ膝に違和感あるんでしょ、ちゃんち通風の薬飲んでる?」
白山
「いえ・・・最近忙しくて・・・まだ半分くらい残ってます・・・」

糖尿病や高血圧に比べれば白山の症状は深刻ではありません。

ただし薬は炎症を抑えているだけなので、尿酸値を下げるためには生活習慣を改善しなければならないのです。

成海
「特にプリン体や塩分の多い物、お酒は控えておきましょう」
白山
「はい・・・気をつけます」

とりあえず一週間分の薬を出すことにしました。

薬を飲みきったらまた来院してほしいことも伝えます。

成海
「白山さん、不摂生はなかなか自分じゃやめられない事もある、その時は気軽に私を頼ってくれ、私もこの分野のプロだから通風もたくさん診てる」

一緒に病気と付き合っていこうと励ましてあげました。

白山
「ありがとうございます」

白山は安心した表情を浮かべながら診察室を出ていきます。

このように成海も徳重と同じように丁寧な診察で患者から信頼されていました。

成海
「整形外科医も身体の症状を見て出来る限りの可能性を探っていくのは同じだよ、わざわざ転科しなくても総合医のような事はここでも出来るさ」

やはりこのまま成海は滝野の総合診療科への転科を認めないのでしょうか!?

 

 

第1話で徳重の診療に心を打たれた滝野が転科を希望したところから第2話が始まりましたね。

しかし上司の成海は総合診療科の可能性と重要性に疑問を抱いています。

専門医が重要視されている中で総合診療の大切さを教えてくれる『19番目のカルテ 徳重晃の問診』

成海は徳重の仕事ぶりを見ていく中で滝野の転科について結論を出すことにします。

総合診療医の徳重が専門医とは異なるアプローチで患者と接する様子にご注目ください。

後編

白山の診察を終えた成海の元に徳重がやって来ました。

まだ外来中なのですが患者もいないので成海は徳重の話を聞くことにします。

徳重晃
「申し訳なかったです、先日・・・突然あなたたちの領域に来て場を荒らしたのをまず謝りたくて・・・しかし心筋梗塞は一分一秒を争うので・・・いち医者として患者を優先した結果そうなってしまいました」
成海
「・・・いや患者は助かったんだからそんな事謝らなくてもいい、そのためにここへ来たのか?」
徳重晃
「いえ・・・科長にひとつ相談が・・・」

徳重が相談したいことは外来に出かけたいというものでした。

まだ総合診療科が開設されていないので、少しでも整形外科のお役に立ちたいという思いからの申し出です。

人手不足のため成海は徳重の相談を了承しました。

成海
「なるほど・・・確かに変な奴だな、だがまだ掴めん、医者としてどんな人間なのか・・・ひとつお手並み拝見だな・・・!」

徳重の仕事ぶりで彼のことを評価することにします。

そんな徳重が担当する診察室に白山がやって来ました。

徳重晃
「白山さんしんどそうですね、前回の先生と変わって申し訳ないです、徳重といいます、今日は僕が診ていきますね」
白山
「違う先生・・・?まぁ薬がもらえればいいか・・・」

まず通風なのに病院に来られたのが大変だったか質問します。

白山はまだ軽く痛むくらいなので歩けないわけではありません。

徳重晃
「えーと成海先生が前回出した薬は・・・コルヒチンか、大体一週間ぐらいで自然と痛みも落ち着くんですけど・・・体質的に尿酸を排出しにくいのかな、お酒は結構飲まれます?」
白山
「成海先生には今は飲まないように言われてたんですけど最近忙しくて眠れなくて・・・たまに・・・」

問診しながら徳重は白山の腕に痣があることに気が付きます。

そのことは伏せながら薬を飲み続けてほしいことを伝えました。

白山は医者が変わっても成海と同じようなことを言われたと思ったのですが薬を貰えるので満足しています。

徳重晃
「ところで白山さん、今ちょっと疲れていませんか?」
白山
「え?まあ・・・疲れては・・・いますけど」

話を聞いてみると白山は仕事が19時まで終わらないので役所に行けていません。

それでも最近は早く帰らせてもらえているようです。

徳重晃
「あと・・・少し気になったんですがその腕・・・この後少し診ましょうか?」
白山
「あ・・・いえ大丈夫です、どっかにぶつけただけですよ、この程度でいちいち病院なんか来ていられないです」

徳重は無理に腕を診療とはしません。

話題を変えた徳重が白山の家族構成を聞いていきます。

白山は実家で両親と暮らしていて、妹は結婚したので離れて暮らすようになっていました。

腰が悪い父親のことは語ってくれたのですが、母親のことを語る時は言葉に詰まってしまいます。

徳重晃
「もしかして・・・介護とかされてます?」
白山
「実は・・・母が認知症なんです」
徳重晃
「そうでしたか・・・それは大変ですね、お母様はトイレなんかは・・・」
白山
「今はもうオムツで・・・最近は替えようとすると子供のように暴れて・・・本当・・・大変で・・・」

厳しい現状を話しているうちに白山は泣いてしまいました。

結婚した妹も夫の両親を介護しているので頼ることはできないそうです。

この厳しい環境の中、ようやく介護申請を提出しました。

徳重晃
「使えるサービスは積極的に使った方がいいですよ、きっと白山さんの負担も減って楽になりますよ」
白山
「・・・ダメですね、家族が大変な時にこんな病気にかかっちゃうなんて」

贅沢病と言われている通風になったことで白山は自分を甘やかしていると感じています。

情けないと自己嫌悪する白山なのですが徳重はそんな風に思っていません。

心身の疲れやストレスは色々な形で身体に現れるものです。

徳重も疲弊すると蕁麻疹が出ることが体質でした。

徳重晃
「通風もそう・・・贅沢なんかじゃなく睡眠不足や不安からくる不摂生が原因になってるかもしれない、病は気から、病にはいろんな原因があるんです、あなたは情けなくない、少し頑張りすぎてしまっただけですよ、きっと」

環境を変えなければ通風が治らないと判断した徳重は、母親の介護にかかる負担を軽減するためケアマネージャーを紹介してあげます。

負担が減った白山は腰が悪い父親とも真正面から向き合うことができるようになりました。

成海
「聞いたぞ・・・徳重、白山さんの件」
徳重晃
「いやぁ痣に気付かなければ見逃していましたよ、今回はうまくいった方です、治療をしても戻った先が以前と同じ環境だったら病気が治らない場合もありますから」

仕事ぶりを観察していた成海は徳重の診療に一目を置くようになります。

そんな成海の前を滝野が通り過ぎました。

成海
「徳重の元で勉強してこい」

こうして滝野が知らないうちに総合診療科への転科が決定したのです。

整形外科医の滝野は徳重の元でどんなことを学ぶのでしょうか!?

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『19番目のカルテ 徳重晃の問診』

ハートウォーミングな医療系漫画を読みたい人にオススメの作品です。

主流となっている専門医ではなく総合診療医として患者と向き合う徳重の優しさに溢れた物語になっていますよ。

ケースバイケースな診療を臨機応変に行う医師の活躍が見所になっている『19番目のカルテ 徳重晃の問診』

医師の努力を題材にした読み応えのあるストーリーに仕上がっています。

全ての病気を治したいという理想に向かって突き進む登場人物たちの姿から感動を味わってみてください。

 

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