地獄楽のネタバレ(漫画)!あらすじと感想も書いてます!

今回は「賀来ゆうじ」先生の『地獄楽』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『地獄楽』はこんな漫画(あらすじ)

石隠れ衆の忍として生きてきた画眉丸は、血も涙もないがらんどうとして恐れられていました。

彼はある理由から忍を辞めることにしたのですが、罠に嵌められてしまい捕らわれの身になってしまいます。

己の命を捨てても構わないと考える画眉丸だったのですが、考えとは裏腹に彼は強靭な肉体で死刑執行を乗り切っていました。

そんな彼の前に幕府から来た打ち首執行人の山田浅ェ門佐切が姿を現します。

佐切から無罪放免になるため、極楽浄土と呼ばれる地で不老不死の薬を手に入れることを命じられた画眉丸。

ここから画眉丸と佐切の途方もない冒険活劇が始まっていくのでした。

次にくる漫画大賞にノミネートされた『地獄楽』

今回はこちらの歴史時代劇の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

壮大な歴史スペクタクルの面白さを肌で感じ取ってみてください。

 

『地獄楽』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

江戸時代の処刑方法でポピュラーだった打ち首を行うには、極めて高度な技術が必要でした。

その理由は人間の頸椎はとても頑強で、さらに10を超える筋肉が重なっているためです。

実はテレビや小説で見られるような一刀両断などは至難の業で、大抵は何度も叩き斬っていくため処刑場は常に惨状を極めていました。

この日もある奉行所で打ち首が行われていたのですが、どこかいつもと様子が違っているようです。

打ち首を命じられたのは石隠れ衆の抜け忍として捕らえられた画眉丸という青年でした。

彼はおとなしく打ち首されようとしているのですが、処刑人が彼の首に刀を振るっても刃が折れてしまいます。

画眉丸
「なぜ死ねない・・・いや死なない・・・?生に執着などないさ、これまでに散々人を殺してきたんだ、今更自分だけ永らえようとは思わん」

幼い頃から殺人術を教えられてきた画眉丸には命の価値など分かるはずもありません。

彼は石隠れ衆の忍として命がけの修行を行い、超人的な肉体を手にしていました。

捕らわれの身である画眉丸は、その事実を幕府からやって来た打ち首執行人の山田浅ェ門佐切に説明しています。

佐切
「では石隠れ衆であれば生身で刃を折るなど造作もないと」
画眉丸
「まあそうだ、あんな下手クソじゃ傷もつかん、忍術を使うまでもない」

佐切はこの場に打ち首を行うため来た訳ではありません。

幕府から佐切は画眉丸の調書を取ってくるよう命じられていたのです。

そん中、次の日も画眉丸に対して新たな処刑方法が試されることになりました。

今回行われることになったのは火刑です。

しかしこの方法も画眉丸には通用しませんでした。

画眉丸
「別に抵抗してるつもりはないんだがなぁ・・・なんなら殺して欲しいくらいだ」

牢獄に戻った画眉丸は再び佐切の聴取に応じていきます。

調書を取ることが仕事だと語る佐切に、画眉丸は自分の生い立ちや夢を語り始めました。

画眉丸の親は彼が赤子の頃に殺されていて、そのまま忍として育てられた彼には梅がありません。

そんな彼が捕まった理由は忍を抜けようとしたため、石隠れ衆から罠に嵌められたためでした。

佐切
「ではそもそもなぜ抜けようと?」

この日、画眉丸は佐切の質問には答えようとせず、そのまま翌日を迎えてしまいます。

目覚めた彼に待っていたのは牛裂きという処刑方法でした。

牛裂きは足に縛られた縄を牛に引っ張らせて股を裂く処刑方法です。

しかしこの方法でも画眉丸を処刑することはできません。

すると処刑場に佐切が姿を現しました。

画眉丸
「こんな所まで来るとはヒマだね」
佐切
「昨日の質問に答えてもらってないので、貴方は殺して欲しいと言いながら牛裂きも抵抗していたように見えます、生きる価値のない者がなぜ・・・いえそもそも里を抜けようとした理由はなんですか?」

果たして画眉丸が里を抜けようと決意した理由はどういったものなのでしょうか!?

 

 

序盤からあまりの面白さに心を鷲掴みにされてしまいました。

画眉丸が抱える闇と、ミステリアスな佐切の姿が印象的な物語ですね。

ここから画眉丸の本心と佐切が抱える真の目的が明らかになっていく『地獄楽』

壮大なスケールで描かれていく歴史時代劇は大注目作品となっています。

大人気漫画の冒険劇が幕を開けるシーンを見逃さないでください。

後編

佐切の質問に対して画眉丸がゆっくりと答え始めます。

画眉丸
「別に・・・大した理由じゃないよ、ワシは石隠れ衆の筆頭だった、里の長にも認められ自分の娘とも結婚させた程だった、ところがこの娘がとんだ愚鈍だった」

画眉丸が結婚した長の娘は、忍とは対極的な平和ボケした女性でした。

そんな彼女との生活に画眉丸は次第に嫌気がさし始めます。

このままでは自分の完成が鈍ると感じたため、彼は長に忍を抜けることを宣言しました。

長は忍を抜けるケジメとして画眉丸に最後の任務を命じます。

ですがこの任務は画眉丸を捕らえるための罠でした。

画眉丸
「嵌められたと悟ったがここで逃げても石隠れ衆はどこまでも追う、罠に掛かった時点で詰みだ、そもそも抜けようとしたのが愚かだった・・・と諦めたワケだ」

これが忍を抜けようとしたことと、画眉丸が命を捨てようとしている理由だったのです。

しかし佐切は画眉丸の言葉を完全には信じられません。

翌日になると大量の油で焼かれても死ななかった画眉丸の前に、これまでとは様子の違う佐切が姿を見せました。

日本刀を構える佐切の姿に戸惑う画眉丸。

ここで佐切は聴取役ではなく、幕府から依頼されて処刑を行う山田浅ェ門という打ち首執行人の本性を見せ始めたのです。

山田浅ェ門は数々の打ち首を執行する浪人を指した屋号となっていました。

刀剣の達人と称される佐切を目の前にした画眉丸はその姿に驚いてしまっています。

画眉丸
「浅ェ門・・・女でか?」
佐切
「女でです、伊州の抜け忍画眉丸、幕府より貴方の処刑を仰せ仕りました、殺して欲しいと言っていましたね・・・お望み叶えましょう」

打ち首には卓越した技術が必要と言われる中、浅ェ門の名称を受け継いだ者は片手で斬首を行うと言われていました。

画眉丸は彼女が纏うオーラを本物だと感じ始めます。

そのため佐切が振り下ろした刀を無意識のうちに避けてしまいました。

佐切
「なぜ避けるのですか、動かなければ死ねたのに」

佐切はその後も刀を振るい続けるのですが、画眉丸が全力で避けていきます。

画眉丸
「死・・・ぬのがイヤなのか?ワシは!?」

自分でもなぜ避けるのか分からなくなる画眉丸。

するとここで佐切が画眉丸の本心を見抜いていきます。

佐切
「貴方は一つ嘘をついている、貴方は生に執着している、いや妻を愛している、彼女の存在は貴方にとって・・・生きる意味そのものだったのではありませんか?」

忍として生きる自分を画眉丸の妻は人間として受け入れてくれました。

そんな彼女は気づかぬうちに画眉丸の大切な存在になっていたのです。

石隠れ衆の里では男は兵、女は子種の器として扱われてきました。

里長の娘である妻は、普通の女性として生きることを諦めさせるため幼い頃に顔を焼かれていたのです。

しかし醜い人間の生死と隣り合わせに生きてきた画眉丸は、彼女の顔を醜いとは思いませんでした。

2人はお互いの心が美しいことを認め合っていたのです。

画眉丸
「もう殺しで稼ぐのはやめよう・・・彼女と二人・・・静かに暮らそう・・・娘の為なら長もわかってくれるはず・・・」

彼女と人間らしく生活したいと思い始めたことが、画眉丸が抜け忍になった本当の理由でした。

しかし長に嵌められた彼は、自分の想いが叶わないと考え死のうとしているのです。

佐切
「叶います、これは幕府発給の公儀御免状、いかなる罪も無罪放免にし・・・更には将軍のご加護約束される書状です」

この書状があれば石隠れ衆も画眉丸に手を出すことができません。

画眉丸
「な・・・何を言って・・・」
佐切
「ただし渡すには条件がある・・・あの世に行って頂きます」
画眉丸
「は?あの世って・・・彼岸?・・・死ねって事?」
佐切
「ちがいます、彼岸・・・極楽浄土・・・常世の国・・・古くより信仰される神仙郷の呼び名・・・」

佐切によると極楽浄土と称されるあの世が発見されたそうなのです。

そこには古くから不老不死の仙薬があると言われてきました。

しかし幕府があの世に派遣した者は全て死体で帰ってきていたのです。

この事態に幕府は次の派遣者を死んでも構わない者にすることにしました。

そこで佐切が白羽の矢を立てたのが画眉丸だったのです。

佐切
「今一度聞きます、生に執着はありますか?凶悪な死罪人達と得体の知れぬ島へ行き無罪放免を奪い合う・・・それだけが彼女に再会するただ一つの方法、それでも彼女との生に執着はありますか?」

佐切の言葉を黙って聞いていた画眉丸がようやく口を開きました。

画眉丸
「やるよ、不老不死の仙薬、ワシが見つけ出す、こうなったらなんでもやるさ、死罪人も未知の島も関係ない・・・必ず生きて帰る、君のために・・・!」

こうして本心を明らかにした画眉丸は、妻のため生きることを決意したのです。

ですが彼が向かう先は誰も生きて帰ってきたことのない未知の島でした。

いったい彼は仙薬を無事に持ち帰り、妻との幸せな日々を手に入れることができるのでしょうか!?

迫力あるシーンが連続するここから先の展開は、ご自身の目で漫画をご覧になってお確かめください。

 

『地獄楽』を読んだ感想

画眉丸の本心を見抜いた佐切がとても素敵でした。

忍として数々の殺人を犯してきた中で、人の心を失くしていなかった画眉丸もカッコ良かったです。

激しいアクションシーンと感動的なエピソードが魅力的な『地獄楽』

連載開始以来、多くの漫画ファンを魅了している作品です。

是非この機会に大人気コミックを読んで大きな感動を味わってみてください。

 

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