化物語のネタバレ(漫画)！アニメ化された人気作品の魅力は？

今回は「原作 西尾維新　漫画 大暮維人」先生の『化物語』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『化物語』はこんな漫画(あらすじ)

高校生の阿良々木暦は学校の階段で不思議な体験をしました。

それは階上から転落してきたクラスメイトの戦場ヶ原ひたぎを助けようとすると、彼女には体重と呼べるものが全く存在していなかったのです。

気になった阿良々木がひたぎのことを調べようとすると本人に邪魔されてしまいました。

まるで人間ではないひたぎに脅される阿良々木なのですが、彼も普通の人間では有り得ない特殊な事情を抱えていたのです。

お互いの秘密を知った2人はここから人間に戻るため協力することにしました。

人間ではない者たちの悲しき運命を描写していく『化物語』！

今回は大人気ファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

アニメとゲームになった青春ノベルをコミック化した人気作品の世界観を存分にご堪能ください。

『化物語』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

阿良々木が化物などこちらへやってこないと考えながら戦場ヶ原ひたぎを自転車の後ろに乗せています。

「化物はやってこない、はじめからそこにいる、いつも、どこにでも」

考え事をしながらひたぎを乗せた阿良々木の自転車が目的地へ到着しました。

すると自転車を降りたひたぎが文句を言いだします。

「おしりが痛いわ、じんじんする、スカートにも皺が寄っちゃったし」

「僕の責任じゃない」

「自転車の二人乗りなんて初めてなんだからあなたのカバンを座ブトン代わりによこすとか優しさを見せなさいよ」

「自分以外はどうでもいいのかお前はっ、だいたいさ優しさも敵対行為とみなすとか言ってなかったか」

2人は同じ目的のためこの場所へやって来たのですが決して仲が良い訳ではありません。

阿良々木はひたぎの言葉にツッコミを入れながら目的地の奥へ進んでいきます。

「アララギくん、阿良々木暦くん」

「なんだよ、戦場ヶ原」

「呼び捨てはやめて、戦場ヶ原様、もしくは戦場ヶ原ひたぎ殿と呼んで、それはともかく私の体は案外法を犯してまで手に入れるほどの価値はないかもしれないわよ？」

人気のない場所へ連れてこられたひたぎは阿良々木に強姦されるかもしれないと感じていました。

怒り出したひたぎは多数のカッターとハサミを取り出して阿良々木を威嚇し始めました。

「血の味がした、とっくに治っている口の中の傷からあの時広がった血の味の記憶が」

物語はここで30分前まで遡ることになります。

30分前、阿良々木は学校で委員長をしている羽川翼にひたぎのことを質問していました。

病弱で儚げな戦場ヶ原ひたぎはいつも教室で孤立しています。

そのため阿良々木は3年連続でひたぎと同じクラスなのですが、彼女とはほとんど喋ったことがありません。

ある理由からひたぎのことを知りたくなった阿良々木は、彼女と中学の同級生だった羽川に聞いてみることにしたのです。

羽川によると中学時代のひたぎは現在とは違い陸上部のスター選手でした。

また高校生になったひたぎは中学生の時よりもキレイになっていて、特に存在が儚げになったそうです。

「そう、存在が儚げ、つまり存在感がない、まるで幽霊のように」

阿良々木がひたぎのことを気にかけるようになったのは今朝の出来事がきっかけでした。

いつものように阿良々木が登校すると階段の上に居たひたぎがバナナの皮を踏んでしまいます。

滑って転んだひたぎは阿良々木の前へ落下してきました。

その際に阿良々木はひたぎを助けようとしたのですが、ここで彼は不思議な体験をしたのです。

不思議な体験のことを話したくない阿良々木は話を切り上げると教室を出て行きました。

すると背後からひたぎの声が聞こえてきます。

「羽川さんと何を話してたの？動かないで」

声を聞いた阿良々木が振り返ると、口の中にカッターを入れられました。

命の危険を感じた阿良々木は言葉を出すことができません。

そんな状態の阿良々木にひたぎが無表情のまま言葉を発します。

「ああ・・・違うわ、動いてもいいけどとても危険よというのが正しかったわね」

残酷な目を向けながらひたぎがカッターの刃を伸ばし始めました。

さらにホッチキスを口の中に入れてきます。

「はっ・・・や」

「気づいているんでしょ、私のカラダの秘密に、このことを知っているのはこの学校じゃ保健の春上先生だけ・・・つまりあなたは二人目ということよ、あなたが今・・・何を考えているかわかるわよ、胸ばかり見ていやらしい」

「断じて見てないっ！」

口にカッターとホッチキスを入れられているため話せないのですが心の声で反論しました。

心の声が聞こえていないひたぎはそのまま会話を続けていきます。

「さて私はあなたに私の秘密を黙ってもらうためには何をすればいいのかしら、口が裂けても喋らないと阿良々木くんに誓ってもらうためには私は何をすべきなの？」

阿良々木に対して彼の口を封じる方法を尋ねてきました。

恐ろしい言葉を不気味に笑いながら話すひたぎの姿に阿良々木は恐怖を感じていきます。

「しょ・・・正気かっ・・・こいつ・・・こっ・・・怖ぇぇぇぇーっ！」

命の危険を感じさせるほど狂気を感じさせるひたぎが守ろうとしている秘密は何なのでしょうか！？

美少女なのに攻撃的な態度のひたぎが印象的でした。

狂気を抱えた彼女に迫られる阿良々木は少し可愛そうなキャラクターですね。

人間ではない者たちが人間へ戻ろうとする様子を描いた『化物語』！

ここからひたぎと阿良々木が抱えている秘密が明らかになっていきます。

独特な世界観で注目を集める人気漫画を引き続きお楽しみください。

後編

阿良々木の口を封じようとするひたぎの脅しが止まりません。

「病院の先生が言うにはね原因は不明、いえ原因なんかないんじゃないかって、元からそれがそれであるようにそうであったとしか言えないって、馬鹿馬鹿しいと思わない？あれだけ屈辱的に私の体をいじくりまわしておいて」

中学までは自分が普通の可愛い少女だったと語ります。

ひたぎの言葉を聞きながら阿良々木は2年もの間、ひたぎが苦しんでいることを実感していました。

「何を捨て何を諦めるのに十分な時間だったろう・・・僕のように、僕のように春休みのたった2週間ではなく2年間も」

同情的な目でひたぎを見てしまいます。

しかしひたぎは同情してほしい訳ではありません。

「同情してくれているの？お優しいのね、でも私は優しさなんて欲しくないのよ、私が欲しいのは沈黙と無関心だけ、持っているならくれないかしら、沈黙と無関心をくれるなら2回うなずいてちょうだい」

2回うなずく以外の行動は敵対行為とみなされます。

そのため阿良々木はすぐに2回うなずきました。

ですがひたぎは口の中に入れたホッチキスで阿良々木の口内を痛めつけます。

「んんんー」

「悲鳴をあげないのね、立派だわ、今回はこれでカンベンしてあげる、自分の甘さが嫌になるけど約束してくれた以上、誠意で応えるべきですものね」

ひたぎが立ち去ると阿良々木は痛みをこらえながらホッチキスの針を抜きました。

不思議なことに阿良々木の傷はみるみるうちに回復していきます。

そしてすぐにひたぎのことを追いかけることにしました。

「2年だぞ、僕の2週間に対して・・・戦場ヶ原は2年もの間アレと戦っていたのだ、長ぇよな・・・そりゃ」

追いかけると駐輪場でひたぎを発見します。

ひたぎは呆れながら阿良々木の方を振り返りました。

「あれだけのことをされておいて直後に反抗精神を立ち上げた人なんて憶えている限りあなたが初めてよ、いいわ、わかりました、戦争をしましょう」

「ちっ違う違う、戦争はしない、ひょっとしてもしかしたらなんだけどさ、力になれるんじゃないかと思って」

「ふざけないで、安い同情はまっぴらだって言ったでしょ、黙って！無視してくれればそれでいいの！優しさも敵対行為とみなす！って言ったわよねッ」

しびれを切らしたひたぎが襲い掛かってきます。

次の瞬間、阿良々木が口の中を見せました。

するとホッチキスで付けられた傷がありません。

「それは春休みのことだ、僕は吸血鬼に襲われた、こんなの今時恥ずかしくて表を歩けないぐらいなのだが事実なのだ、しかたない」

阿良々木は吸血鬼に襲われたことで不死身の肉体を手に入れたのです。

通常であれば吸血鬼に襲われた場合、漫画やアニメなどでは専門のハンターが助けてくれるのですが、阿良々木は通りすがりの忍野という男性に助けてもらいました。

そして阿良々木は自分と同じように化物かもしれないひたぎに忍野を紹介しようとしていたのです。

まだひたぎは阿良々木のことを完全に信用した訳ではありません。

しかし忍野という男性に会わせてもらうことにします。

「いい？もし私に何かあれば即座に5千人のむくつけき男どもがまたたく間に現れ・・・」

階段を上りながら阿良々木にくぎを刺していると手すりが壊れてしまいひたぎが転落してしまいました。

急いで阿良々木がひたぎを助けようとすると、彼女の体が片手で持ててしまいます。

「そう、戦場ヶ原の体は体重がなかった、まるでそこに存在しないかのように」

実は巨大な蟹に出会ったひたぎは、蟹に体重の殆どを奪われていました。

こうしてお互いの秘密を共有した阿良々木とひたぎ。

「どうして助けてくれるの」

「僕は助けない、そもそも何もできないし・・・なんて言うのかな・・・お前はたぶん今から自分で自分を助けなければいけない・・・んじゃないかと思う、僕はその道案内をするだけだ」

「じゃあよろしく、道案内の下僕さん」

果たしてひたぎは阿良々木の案内によって奪われた体重を取り戻すことができるのでしょうか！？

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『化物語』を読んだ感想

登場人物が抱える事情など良く考えられたストーリーだと思いました。

化物をひとくくりにせずそれぞれが異なる症状だという点も読み応えがありますね。

読んでいくうちに人気の理由が分かってくる『化物語』！

ファンタジー漫画が好きな人だけでなく全ての漫画ファンにオススメできる傑作です。

是非この機会に名作漫画を楽しんでみてください。

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