今回は「原作 二宮敦人 漫画 すがはら竜」先生の『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』はこんな漫画(あらすじ)
患者の最後について考え方が異なる桐子修司と福原雅和は、同じ病院で働きながら対立を繰り返してきました。
現在は別々の病院で働いているのですが、偶然にも2人は同じ病気と関わることになっていきます。
HIV陽性の患者を診察することになった福原は、丁寧に基本的な知識を教えて患者を前向きに治療と向き合わせることにしました。
一方で桐子の前にも様子がおかしい男性の患者が現れます。
2人の治療によって患者はどのような最後を迎えるのでしょうか!?
本格派医療系ドラマを漫画化した『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』!
今回は人気シリーズ完結編の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。
強い信念で患者と向き合う桐子と福原の姿から感動を味わってください。
『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
エイズ陽性と診断された原美穂が元カレの溝口駿太と同棲を始めたのは、家賃4万5千円のロフト付きワンルームでした。
美穂はこの部屋から幸せな生活がスタートすると信じていたのです。
しかし5年間の同棲生活の終わりに待っていたのは、彼氏の女遊びによって性病を移されたという悲劇でした。
自分の店を持つのが夢だった駿太を必死に支えてきたのですが、彼に美穂の愛情が真っ直ぐに伝わることは無かったのです。
愛想を突かされても駿太は現実を受け入れられません。
今でも美穂なら尽くしてくれると信じているのです。
強がっているのは表向きだけで、内面は臆病な駿太は美穂が選別に置いていってくれた検査キットを使用することすらできません。
そんな中、アルバイトしているBARで駿太がエイズだという噂が広まっていきました。
噂を否定するのですが客に風俗遊びがバレているので信用してもらえません。
駿太がどんどん不安を感じる中、美穂は前向きに治療と向き合っていました。
美穂はHIVについて丁寧に教えてくれた医者の福原を完全に信用しています。
そのためHIVウイルスと闘う覚悟を決めていました。
福原が選んだHAARTという治療は別名カクテル療法ともいわれ、数種類の抗ウイルス薬をいっぺんに飲んでウイルスの量を減らしていこうというものです。
以前は1日に16錠も抗ウイルス薬を飲んでいた時代がありました。
複数の薬を一つにまとめる配合剤が完成したので大量の抗ウイルス薬を飲む必要はありません。
ただし症状によっては別の抗ウイルス薬を飲まなければいけない可能性もあります。
美穂の強さに福原は感心していました。
普通ならばHIV陽性を知らされたなら絶望していたかもしれません。
それでも前を向く患者が強いことを知っています。
ただし美穂は治療費について不安を抱えていました。
さらに現在はHIV患者を支援する制度も充実してきます。
一昔前は恐怖の対象だったのですが、医学はHIVを克服しようとしていました。
壊血病、天然痘、結核を克服してきた医学がますます進歩することを福原は確信しています。
ただし克服した裏側には倒れていった者も数多く存在していました。
福原は彼らの思いを人類の希望として受け継ぐべきだと考えているのです。
こうして美穂の治療に希望が見えてきました。
対照的に駿太は怯えるだけで何も行動を起こしていません。
早期発見と手遅れになった場合にはどのような差が生まれるのでしょうか!?
風俗遊びで彼女に性病を移したのに、自分には責任が無いように振る舞う駿太が許せないと思いました。
その一方で美穂は福原と出会えたことで暗かった表情が一変していますね。
病気をどのように向き合えば克服できるかをテーマにした『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』!
ここからいよいよ土壇場に迫られた駿太が行動を起こし始めます。
自分勝手な男が正しい選択に迫られる様子をじっくりとご覧ください。
後編
もう前のようには戻らないと決めた美穂は、最後に義理で電話をかけることにします。
駿太は全く反省していませんでした。
反省どころかまるで美穂が悪いような口ぶりです。
勝手な思い込みでキットを捨てていました。
呆れてしまうのですが美穂はHIVについて正しい知識を教えてあげることにします。
早期発見が重要な事を教えるのですが分かってもらえません。
その上、美穂の義理を優しさだと受け取った駿太の大きな勘違いが始まります。
美穂はこれまで何度も甘い言葉に流されてきました。
しかし現在の美穂にはもう届きません。
最後にもう一度だけ検査を勧めて電話を切りました。
その後も駿太は検査を受けようとはしません。
しかし店長から呼び出されたことで事態は急変していきます。
一方その頃、桐子が開いた診療所で神宮司が愚痴をこぼしていました。
閑古鳥が鳴いている状況を心配しているのですが、診療所を開いた本人は全く気にしていません。
それは周辺の立地条件が良くないことを知っているためです。
話を聞いているうちに神宮寺は帰りたくなってきました。
そんな2人の前に現れたのが駿太だったのです。
まずは問診票に記入してもらってから診察券を渡しました。
椅子に座ってもらうと桐子の診察が始まります。
桐子には口の中を見せようとしない理由が分かりません。
実はエイズ患者の舌にはカビのようなものがあるという情報を駿太は知っていたのです。
そして現在は口の中に大きな口内炎ができていました。
店長から本当に風邪なら医者の診断書を持ってこいと言われたのです。
ですが本当に診断をしてもらう勇気はありません。
それでも店長を納得させるためには診断書が必要なのです。
桐子が数字を適当に並べました。
このように必ず人間は死を迎えるというのが桐子の考え方の根底に存在しているのです。
全く異なる考え方のため福原とは対立していました。
勇気がないのでどうしても現実を受け入れられません。
ここで桐子は駿太が現実を見ないフリすることが好きなのだと判断しました。
診断書を諦めた駿太は仕方なく帰ることにします。
超現実主義者の桐子が何を言っているのかこの時の駿太には分かりませんでした。
この半年後、駿太は死ぬことになるのです。
現実を見ようとしなかった彼はどんな最後を迎えたのでしょうか!?
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『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』はこんな人にオススメ
シリアスな物語を読んで感動したい人にオススメの作品です。
どんなに困難な状況でも諦めることのない理想主義者と、人間がいつか死ぬことを理解している現実主義者の対比から永遠に答えが出ないかもしれないテーマを表現していますよ。
対極の考え方を描写することで重いテーマを分かりやすくしている『最後の医者は雨上がりの空に君を願う』!
前作を読んだことがない人でも楽しめる完成度の高いストーリーになっています。
どちらの考え方も正しいかもしれないと思いながら命の最後を見守ってください。
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