今回は「原作 島崎無印 作画 キトラ」先生の『ニーナはパパを暗殺したい』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ニーナはパパを暗殺したい』はこんな漫画(あらすじ)
特殊工作員の高橋怜司は潜入したマフィアのアジトでニーナという少女を保護しました。
マフィアに育てられた暗殺マシーンのニーナは内務省直轄機関の保護施設に預けられたのですが、気まぐれな性格でスタッフの指示に従ってくれません。
またニーナには最初に自分を発見した者を殺せという命令が刷り込まれていました。
そこで上層部はニーナの監視役をターゲットとなった怜司に命じます。
身の回りの物を武器にして襲い掛かるニーナを特殊工作員の怜司はどのように育てていくのでしょうか！？
暗殺者と特殊工作員のおかしな日常を綴っていく『ニーナはパパを暗殺したい』！
今回は癒し系ギャグコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
育児とハードボイルドをミックスさせた斬新な世界観をご堪能ください。
『ニーナはパパを暗殺したい』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
特殊工作員の怜司が仲間たちとマフィアのアジトを襲撃しました。
しかし建物の中はもぬけの殻です。
建物内で金髪の少女を発見したので保護しました。
数日後、怜司が朝食を用意しています。
ニーナは大人しく椅子に座ってくれました。
ですが次の瞬間、ナイフとフォークで襲い掛かってきます。
怜司はニーナに命を狙われていました。
それなのにニーナと一緒に暮らさなければいけません。
保護されたニーナは機関の施設に預けられました。
しかし暗殺マシーンに育てられたニーナ施設からの脱走を繰り返します。
また最初に彼女を発見した者を殺せという命令が刷り込まれていることも発覚しました。
そこで機関はターゲットである怜司の監視下に置くことが最善だと判断したのです。
特殊工作員の怜司ならニーナに殺される心配もありません。
最悪なのですが任務なので断ることができず、怜司はニーナと暮らすことになりました。
このようなイレギュラーな暗殺術の情報は少ないので、対策法を入手することが当面の課題となりそうです。
すると家の中のヒヤリハット経験を紹介するテレビ番組が始まりました。
子供は時に想像もつかない行動を取るので、家の中に潜む様々な危険を紹介していきます。
紹介された情報はニーナにも当てはまるものばかりでした。
電気ケトルは子供が引っ張る危険性があります。
逆にニーナは電気ケトルのコードを使って首を絞めてくる可能性が考えられました。
ビニール袋を子供が間違って被ると窒息する恐れがあります。
ニーナに当てはめることで怜司は窒息死の危険を回避できました。
溺れる危険性があるので湯船に不要なため湯も控えなければいけません。
もしかすると背後から抑えられると溺死するかもしれないのです。
また注意する時は子供の気持ちに寄り添うことが重要だということも紹介されました。
子供だから分からないと決めつけないで、子供の目線で話をすれば気持ちは伝わるものなのです。
早速この情報を怜司は試してみることにしました。
子供の目線で話したのですがニーナには気持ちが伝わりません。
改めて怜司はこの任務の難しさを実感しました。
暗殺マシーンに育てられたニーナは風呂から上がってもまともに身体を拭けません。
怜司は暗殺術から身を守りながら幼いニーナのしつけも行わなければならないのです。
その間に通常の任務もこなさなければなりません。
ニーナを置き去りにしたマフィアは各国で誘拐した子供をドールと呼ばれる暗殺者に育て上げ、紛争地域へ売り飛ばしていたそうです。
恐らくニーナは物心ついた頃からベッドで寝たことがありません。
怜司は床で寝てしまったニーナをベッドまで運びます。
ニーナに怜司の気持ちが伝わるときはいつになるのでしょうか！？
コミカルなシーンとシリアスなセリフがバランス良く融合されていますね。
普通の子育て情報なのに暗殺術への対応策に通じたシーンが特に愉快でした。
子育ての難しさを笑いながら学んでいける『ニーナはパパを暗殺したい』！
作品タイトルからは想像できないほのぼのとした物語です。
暗殺マシーンなのに可愛すぎるニーナに魅了されてください。
後編
怜司がベッドに運んだニーナは眠っている訳ではありませんでした。
すぐに部屋から出たニーナはマフィアの残党の元へ向かいます。
一方その頃、怜司は残党の偽情報を追っていました。
そのためニーナが先に残党の元へ到着してしまいます。
残党に回収されかかったニーナだったのですが、すぐに脱走して銃器を奪い取りました。
しかしまだ幼いニーナは銃器を扱えません。
そのことを知っている残党が銃器を取り返そうとします。
次の瞬間、背後の天井から怜司が現れました。
怜司が残党たちの頭を蹴り飛ばします。
残党はニーナに怜司を殺せと命じるのですが、対面で怜司に勝てないことは明らかでした。
逆にニーナは銃器で残党たちを殴っていきます。
ここで別の特殊工作員たちが現場に到着しました。
怜司は残党の処理を仲間たちに任せてニーナと帰ることにします。
手を出すと意外に大人しく握り返してくれました。
怜司は利き手を封じるつもりで手を握ったのですが、大人しいので封じる意味は無かったかもしれません。
大切なことを伝えたいのですが理解してもらえない気がします。
改めてここでテレビ番組の情報を思い返しました。
子供の目線でしっかり話せば気持ちは伝わるはずです。
怜司は目線を合わせ言葉を変えてみることにしました。
初めて気持ちが伝わった気がしてきます。
ここで怜司は考え方が変化してきました。
ニーナの成長を見届けるためには殺されないように注意しなければいけません。
そして10年の月日が経ちました。
ニーナは朝食を作ってくれるまで成長していたのです。
しかし大きな問題が残されていました。
その問題を解決するため怜司が手袋をはめました。
ニーナはまだ怜司を殺害する目的を忘れていません。
ですが毒物の混入を察知されてしまいました。
可愛らしく成長したのですが、怜司はまだまだニーナの暗殺術から身を守らなければなりません。
2人の関係性が親子に近づく日はいつになるのでしょうか！？
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『ニーナはパパを暗殺したい』を読んだ感想
無言のまま暗殺しようとするニーナも、成長して笑顔のまま暗殺しようとするニーナのどちらもカワイイですね。
ニーナの暗殺術を余裕で見抜く怜司もカッコ良かったです。
不思議な同居生活を描写した『ニーナはパパを暗殺したい』！
早く続きが読みたくなる面白さを感じました。
ニーナの成長を見守りながら作品の面白さを感じ取ってください。
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