和服な上司がいとおしいのネタバレ(漫画)！試し読み情報も！

今回は「原田繭」先生の『和服な上司がいとおしい』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『和服な上司がいとおしい』はこんな漫画(あらすじ)

千歳くんが勤める広告会社には和服で出社している片見和乃という女性社員がいます。

和服が関わる職務のアドバイザーを担当している片見さんは有能で美人なのですが、堅く気難しい印象から誰も彼女に近寄ろうとしません。

そんな中、あることをきっかけに千歳くんは片見さんと深く関わることになりました。

関わっていくうちにイメージとは違う片見さんの魅力に触れていき・・・！？

着物姿の女性に魅了された青年の恋心を描写した『和服な上司がいとおしい』！

今回は職場を舞台にしたラブコメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

和服が似合うヒロインの美しさに見惚れながら作品の世界観をご堪能ください。

『和服な上司がいとおしい』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

いつもはスーツ姿で仕事をしている千歳くんなのですが、この日は和服姿で社内を歩いています。

「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ」

「彼女はそう言った、だが現代日本の会社内、みんながスーツやオフィスカジュアルで働く中での和服姿はひかえめに言ってもかなり目立つ！」

慣れない格好で周囲の視線を集める千歳くんは恥ずかしくて仕方ありません。

彼が和服を身に纏うきっかけとなった出来事は数時間前に起こりました。

社内がザワザワしていることに気付いた千歳くんが上司に理由を尋ねると、片見和乃が出社しているためだと言われます。

片見さんは千歳くんの4歳上の先輩で、彼女は必ず和服を着て出社していました。

社内で和服が関わる職務のアドバイザーを担っている片見さんは知らない人がいないほどの有名人です。

ただし有能で美人なのですが気難しくて威圧感があるため、周囲から遠巻きに眺められる存在になっていました。

そんな片見さんと千歳くんが関わることになったのは、経理に書類を渡しに行った時のことです。

「前見ないと人来てるよ」

廊下を歩いていると女性社員が不安そうな手つきでコーヒーを運んでいました。

前から片見さんが歩いていたこともあり千歳くんが注意を促します。

しかし注意が裏目に出てしまい女性がコーヒーをこぼしてしまいました。

着物にコーヒーがかかってはいけないと思った千歳くんは片見さんの前に飛び出します。

「火傷は、火傷！応接室用のコーヒーですよね、あなたは急いでいれかえて持って行って、あなたは脱いでください、全部です！」

「なっ・・・ちょっ・・・ちょっと待ってくださ・・・自分で！自分でやりますから！」

廊下で服を脱ぐ訳にはいかないので場所を変えることにしました。

個室でスーツを脱ぐと片見さんがお礼を言ってきます。

「火傷がなくてなによりです、かばっていただきましたね」

「いえ！元はオレが不用意に声をかけたせいなので、そちらにかかるよりは・・・というか飛んでシミになったりしてませんかね、着物にコーヒーはまずそうですし・・・」

着物に詳しくない千歳くんは洗濯できないと思っていました。

ですが片見さんの着物は綿で作られているので家で洗濯できるそうなのです。

「だからむしろスーツのほうが被害が大きいというか、あまり気を使わなくていいお着物もありまして、ごめんなさい、スーツはこちらでクリーニングに出しますので」

「えっいや！火傷の心配もあったわけで」

ここで片見さんが汚れたスーツの代わりに着物を用意してくれました。

しかし和服に着替えて部署へ戻る気にはなれません。

また浴衣くらいしか着たことがないので着付けの方法が分かりません。

「私が着つけるので心配いりません」

「ほらその汚したりしてしまいそうですし！」

「平気なものにしておきましたので、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ、怖いものではありませんから」

こうして千歳くんは着物を着せてもらうことになったのです。

着付けをする片見さんとの距離が近いことにドキドキしながら着物を羽織りました。

自分の部署に戻ると着物姿の理由を同僚たちに質問されます。

片見さんに借りたことを説明すると、同僚たちが彼女の噂話を始めました。

着物姿の片見さんには華族出身や極道の娘、社長の愛人などという噂があり恐れられています。

「思ったより怖い感じの人ではなかったかなぁ、やたら嬉しそうに着せられはしたけど・・・」

初めて接した片見さんの印象は怖いものではありませんでした。

その後、後輩からスーツを借りた千歳くんは着物を返すことにします。

「そのまま着てってくださっても良いのですけど・・・」

明らかに残念そうな表情を浮かべながら更衣室へ案内してくれました。

千歳くんは片見さんの寂しそうな横顔を見ているうちに彼女への興味が湧いてきます。

「やっぱり・・・なんだろうこの人、怖いどころかなんというか、聞いてたイメージとはちょっと違う気が・・・どんな人なのか興味を持った、けど近づこうとかそういうことは微塵も思っていなかった」

あくまでも住む世界が違うため興味を持っただけでした。

しかし後日、社内に和服関連のプロモーションチームが作られ、千歳くんはチームに参加する事を命じられます。

着物を着て仕事をしたことで幹部が着物好きだと勘違いしたことが理由でした。

和服の知識が全く無い千歳くんは職務を遂行することができるのでしょうか！？

和服姿の女性に会社中の社員が注目している点に共感できました。

目立つ存在になることが分かっていながら着物姿で出社する片見さんは精神的に強い女性なのでしょうね。

見た目とはギャップがある片見さんの優しさと可愛らしさが見所の『和服な上司がいとおしい』！

プロモーションチームに参加する事で千歳くんが片見さんの意外な一面を知っていきます。

片見さんが和服姿で出社している理由に注目しながら続きをご覧ください。

後編

着物で急に現れた自分のことを会社の幹部たちが覗き見していたことを千歳くんは知りませんでした。

「和服のプロモーションチーム・・・そんなん入れ言われたってどうすりゃいいんだ」

もちろんプロモーションチームのリーダーは片見さんです。

これは千歳くんを唯一喜ばせるポイントになりました。

しかし和服の知識が無いため不安に感じていると片見さんに呼び出されます。

「本当にすみません・・・！私のせいでとんだご迷惑を・・・っ」

「やめてください！ちょっ頭上げて！？チーム入りの話ですよね、まず説明を！」

上司に土下座をさせる訳にはいきません。

そのため場所を変えて話をすることにしました。

片見さんによると今回の件は上層部の暴走によって起きたそうです。

これまで和服関連の業務は片見さんが1人で担ってきました。

ただ繁忙期になると1人で仕事をこなすのは厳しい状態になります。

そこで上層部は片見さんに部下を付けることにしました。

片見さんは前々からチームを作る企画を出していて、成果を上げる彼女の要望が認められたのです。

しかしここで問題が発生しました。

「その・・・なかなか人が集まらなくてですね・・・どうやら私あまり社内で良いイメージを持たれていなくて、妙な噂が色々とあるって・・・」

「けほけほ、すみません・・・」

極道の娘や社長の愛人という噂を聞いたことがある千歳くんはむせてしまいます。

片見さんは噂が流れていることは気にしていません。

ただ片見さんの負担を心配した上層部はチームの参加者がいないことに業を煮やしていました。

「少しでも和服に興味がある人を入れたいと上には伝えてあったもので・・・そんな中、私が千歳さんに着物を着せてしまって」

「あー・・・なんとなくわかりました、そりゃー飛びつきますよねー」

着物を身に纏った千歳くんのことは社内中の話題になっていたのです。

こうして千歳くんはチームへの参加を命じられた理由を知ることができました。

「わざとじゃないんです！でも考えなしでした！」

「土下座はもうしなくていいんで！片見さんのせいってだけじゃありませんよね」

「いえ・・・でも趣味も入ってたのは確かで」

正直者の片見さんは趣味を楽しんでいたことも打ち明けてしまいます。

その姿を見た千歳くんは片見さん可愛く思えてきました。

「あのう・・・ひとつ聞いてもいいですか、よくイメージと中身が違うって言われたりしますか」

「ほぼ9割で・・・幻滅しましたか？」

「え？そんなことは、驚きはしましたが・・・」

驚きはしましたが幻滅した訳ではありません。

すると片見さんが会社では素を見せないようにしていることを教えてくれました。

ずっと1人で仕事をしてきた片見さんは侮られると仕事になりません。

また昔は女性というだけで立場が変わる人や、セクハラする人もいたそうです。

そこで片見さんは威厳を出そうと考えました。

「黙ってさえいれば顔は怖いと昔から言われていたので・・・あと着る着物を選べば貫録も5割増しするので・・・作戦は結構うまくいったんですよ、仕事しやすくなったんです」

作戦は成功したのですが今となっては威厳を出したことがメンバー集めの弊害となっているのです。

ショックのあまり片見さんがソファーにうなだれてしまいました。

「なんだろう、この人ちょっと不憫臭がしてきちゃったんだが・・・」

怖いと噂されていた片見さんを不憫に感じます。

そんな片見さんが改めてお願いをしてきました。

「ご相談なのですが！少しでも手伝ってはいただけませんでしょうか、一人ではもう困っている現状もあって、お試しという形でもいいんです！上と人事には私が話をつけます、お気軽に！ちょっとでもいいのでっ」

「・・・わかりました、役に立てるかはわかりませんが・・・」

「ありがとう、ありがとうございます！助かります！」

片見さんは飛び跳ねながら大喜びしてくれます。

そしてすぐに若い人に向けた新作着物のプロモーション企画をスタートさせました。

千歳くんは片見さんをサポートすることができるのでしょうか！？

『和服な上司がいとおしい』を読んだ感想

会社で見せる凛とした表情と素の表情にギャップがある片見さんのチャーミングな姿に魅了されました。

威厳を出すため着物を身に纏った理由も可愛らしいですね。

誤解されやすいキュートな上司と誠実な部下が仕事で奮闘する様子を描いていく『和服な上司がいとおしい』！

こんな上司と一緒に仕事がしたいと思わせてくれる素敵な漫画です。

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